2012 年 6 月 8 日Adobe® Flash Player® 11.3 および AIR® 3.3 をご利用いただきありがとうございます。このリリースには、安定性、パフォーマンス、デバイスの互換性に関連する主要な機能、機能強化およびバグ修正が含まれています。
- Flash Player Desktop 11.3.300.257
- AIR Desktop 3.3.0.3650
- AIR AndroidTM 3.3.0.3650
- AIR SDK 3.3.0.3650
デスクトップ:
- Flash Player 向けのフルスクリーンでのキーボード入力
- NetStream によるオーディオストリーミング向けのレーテンシーが低いオーディオのサポート
- サウンド API 向けのレーテンシーが低いオーディオのサポート
- Firefox 用の保護モード(Windows® のみ)
- テクスチャストリーミング
- Mac 用のバックグラウンドアップデーター
- Framelabel イベント
- Bitmapdata.drawwithQuality
- bitmapData.encode
- ReleaseOutside イベント
- ランタイムクラスのイントロスペクション
- Apple Mac OS App Store のサポートの強化
AIR モバイル:
- iOS 用の Platform SDK のサポート(Windows)
- AndroidTM 4.0 デバイス用のスタイラスのサポート
- AIR iOS 用の USB デバッグ
- AIR iOS 用のバックグラウンド動作の強化
- iOS 用のシミュレーターのサポート
- 縦横比の拡張
Flash Player 向けのフルスクリーンでのキーボード入力
開発者は、StageDisplayState.FULL_SCREEN_INTERACTIVE を呼び出してフルスクリーンモードを有効にすることができます。このモードの場合は、Flash Player 内でキーボードのすべてのキーが完全にサポートされます。エンドユーザーに対しては権限のダイアログが表示され、SWF コンテンツでキーボード入力を受け付けるように指定したり、Esc キーを押してこの新しいモードを終了したりできます。開発者は、API を使用して、アプリケーションがフルスクリーンかどうか、すべてのキーボード入力がユーザーによって許可されているかどうか、およびアプリケーションからのフルスクリーンの要求が可能かどうかを HTML 埋め込みタグパラメーターの指定を基に判断できます。
オーディオストリーミング向けのレーテンシーが低いオーディオのサポート
開発者が高品質のストリーミングオーディオの再生の際にレーテンシーを短縮するための NetStream.useJitterBuffer API が新しく導入されました。
サウンド API 向けのレーテンシーが低いオーディオのサポート
この機能拡張により、Sound.play メソッドのレーテンシーが短縮され、SoundTransform でのボリュームとパンに対する変更が少なくなります。また、SAMPLE_DATA イベントのレーテンシーも大幅に短縮されます。最適なレーテンシーは、入力のサンプルサイズが 2048 の場合です。
Firefox 用の保護モード
Flash Player の保護モードは、Windows Vista® 以降の Firefox 4.0 以降で Adobe Flash Player を実行する場合に、悪意のある SWF ファイルによる攻撃の影響を抑えるために新しく導入されたセキュリティの強化です。この機能は、Google Chrome ブラウザーにおける Flash Player の保護モード、Adobe® Reader® の保護モードおよび Office 2010 の保護されたビューに相当します。保護モードは、Firefox で Flash Player ファイルを表示するときにはデフォルトで常に機能し、マルウェアによるセキュリティ上の潜在的脅威がクライアントシステムに及ぶリスクを低減します。保護モードが有効な場合、Flash Player ファイルは「サンドボックス」と呼ばれる制限付きの環境に表示されます。保護モードのサンドボックスでは、Web 上の既存の Flash コンテンツに関する互換性の問題が発生する可能性があります。保護モードは、悪意のある SWF ファイルによる攻撃からユーザーとコンピューターを保護するためのセキュリティの強化です。保護モードを常に有効にしておくことをお勧めします。
テクスチャストリーミング
テクスチャストリーミングは、Stage3D 用の新機能です。この機能を使用すると、画質が低く粗いテクスチャを最初にロードし、より多くのデータが使用可能になってからプログレッシブにテクスチャの画質を向上できます。
Mac 用のバックグラウンドアップデーター
Flash Player 11.2 には、バックグラウンドアップデーター機能が導入されています。この機能を使用すると、ユーザーの選択に基づいて、入手可能な Windows® 用のセキュリティアップデートやバグ修正を自動的に実行できます。Flash Player 11.3 では、同じ機能を Mac でも使用できるようになりました。
iOS 用の Platform SDK のサポート(Windows)
開発者は、Windows® マシンの iOS SDK フォルダーをコピーして、Windows® でも ADT の platformsdk オプションを使用できるようになりました。
adt –package –target (ipa-app-store|ipa-ad-hoc|ipa-debug|ipa-debug-interpreter|ipa-test|ipa-test-interpreter) -platformsdk
Flash Builder では、まだこの機能を使用できません。SDK は正しくコピーする必要があります。つまり、iOS SDK のシンボリックリンクを Windows® 上の実際のファイルに変換する必要があります。この変換を行わないと、パッケージ化が失敗します。
AndroidTM 4.0 用のスタイラスのサポート
Flash Player には、Android 4.0 で導入された AndroidTM の新しいスタイラス API のサポートが追加されています。スタイラス対応のアプリケーションは、スタイラス API をサポートするデバイスと自動的に連携します。
AIR iOS 用の USB デバッグ
開発者は、Mac および Windows システムの両方で USB を使用して、iOS デバイスで AIR アプリケーションをデバッグできるようになりました。これ以前のリリースでは、iOS デバイスで AIR アプリケーションをデバッグするために Wi-Fi を使用する必要がありました。しかし、Wi-Fi デバッグに関連するいくつかの制限が存在しました。
a)インターネットへの常時接続が必要である
b)デバイスとデスクトップマシンが同じサブネットに存在する必要がある
この新機能により上記の問題が解決され、ユーザーは iOS デバイスを Mac または Windows® マシンに接続するだけでシームレスなデバッグを行うことできます。
AIR iOS 用のバックグラウンド動作の強化
iOS 上の AIR アプリケーションでは、バックグラウンドでの実行時に位置の更新とネットワークがサポートされるようになりました。また、バックグラウンドのアプリケーションがオペレーティングシステムによって中断される前に通知が送信されます。
シミュレーターのサポート(Mac)
iOS 用の AIR アプリケーションを作成する開発者は、Xcode を使用して、iOS シミュレーターでアプリケーションをパッケージ化して実行できるようになりました。
縦横比の拡張
iOS 上の AIR 3.3 では、アプリケーションで指定された縦横比を使用します。向きは、指定された縦横比を基準とした回転角度で表されます。
FrameLabel イベント
新しい Event.FRAME_LABEL イベントは、再生ヘッドが新しいフレームに入ると送出されます。フレームの FrameLabel のリスナーはこのイベントに対して登録されています。再生ヘッドが移動していない場合や、フレームが 1 つしかない場合は、このイベントがフレームレートと共に FrameLabel イベントリスナーに連続して送出されます。これにより、タイムラインスクリプトの作成が容易になります。
Bitmapdata.drawwithQuality
これまでは、BitmapData.draw の品質を変更する場合にステージの品質を変更する必要がありました。BitmapData.drawWithQuality は、ベクターレンダリングの品質を指定するための任意指定のパラメーターを追加する BitmapData.draw の拡張機能です。
BitmapData.encode
BitmapData.encode を使用すると、BitmapData オブジェクトを PNG、JPEG および JPEG XR にネイティブに圧縮できるようになります。これにより、開発者はネイティブの速度でランタイムイメージを圧縮できます。これはモバイルデバイスで非常に役立ちます。
ReleaseOutside イベント
releaseOutside マウスイベントを再導入しました。このイベントは AS3 で削除されていましたが、再び使用できるようになりました。
例:
1.s.addEventListener(MouseEvent.RELEASE_OUTSIDE, onReleaseOutsideHandler);
ランタイムクラスのイントロスペクション
Application.getDefinition() を使用する場合の制限は、抽出するクラス定義の名前をあらかじめ把握しておかなければならないことでした。しかし、applicationDomain.getQualifiedDefinitionNames() では、SWF で使用可能なクラスがすべて抽出されるので、SWF のイントロスペクションやランタイムでロードされるアセットに最適です。
Adobe Flash Player Desktop 11.3.300.255 および AIR 3.3.0.3610 には、セキュリティ速報 APSB12-14 で説明されているセキュリティに関する修正が含まれています。
- (Stage3D)Desktop で、Starling コンテンツが正しい位置にレンダリングされない(3153467)
- GPU レンダリングモードの使用時に、一部のアプリケーションで iOS レンダリングが一時停止する(3124838)
- renderMode=gpu の場合にアンチエイリアス品質の設定が適用される(3124862)
- (Stage3D)Intel HD 3000 を搭載した Mac でシザー矩形が正しく設定されない(2959500)
- Windows® 7 の Chrome ブラウザーで MouseLock を使用すると、movementX/Y から相対値ではなく絶対値が返される(3152175)
- Flash Player の複数のインスタンスがブラウザーで開かれている場合のオーディオレーテンシーの問題(3084306)
- ビデオ再生時のグリーンスクリーンの問題(3050372)
Flash Player Desktop
- Mac OS:マウスカーソルを TLF リンクの上に移動したときに、マウスカーソルが手のひらの形のポインターに変化しない(3060839)
- Mac OS:Mac OS X 10.7.2 を実行している最新モデルの Apple コンピューターで Adobe AIR がクラッシュする(回避策については、ここを参照)
- フルスクリーン時、MouseLock および FullscreenSourceRect で表示が更新されない(3006724)
- NVIDIA ハードウェアドライバー:NVIDIA のユーザーは、ハードウェアデコードを利用するためにドライバーを 285.79 以降に更新する必要がある。更新しない場合、Flash Player ではソフトウェアデコードが使用される(3160326)
AndroidTM
- AndroidTM 4.0 デバイスで、ビデオが一時停止中のシークではフレームが更新されない(2995654)
- Adobe AIR における Android 4.0 デバイスでは、On2 および Sorenson を使用している StageVideo が機能しない(3053819)
- context3D オブジェクトを破棄して新しいオブジェクトを要求した後、またはバックグラウンドに置かれていたアプリケーションに戻った後に、Context3D において数フレームが黒でレンダリングされる(3019048)
新しい Flash Player を使用するには、Flex コンパイラーに追加のコンパイラー引数(-swf-version=16)を渡すことによって、SWF バージョン 16 をターゲットにする必要があります。手順は以下のとおりです。
Adobe Flex SDK を使用している場合:
- Flash Player 11.3 に対応する新しい playerglobal.swc をダウンロードします。
- Flex 4.5 SDK の表から Flex 4.5.1 SDK(4.5.1.21328)をダウンロードします。
- Flash Builder で、新しい ActionScript プロジェクトを作成します(ファイル/新規/ActionScript プロジェクト)。
- プロジェクトのプロパティパネルを開きます(右クリックして「プロパティ」を選択)。左側のリストから「ActionScript コンパイラー」を選択します。
- 右上隅の「Flex SDK を設定」オプションを使用して、プロジェクトを Flex ビルド 21328 に関連付けます。「OK」をクリックします。
- SWF バージョン 16 をターゲットとするようにプロジェクトを設定します。
- 追加のコンパイラー引数に追加して、-swf-version=16 と入力します。これにより、出力される SWF のターゲットは SWF バージョン 16 となります。Flash Builder ではなくコマンドラインでコンパイルする場合も、同じコンパイラー引数を追加する必要があります。
- Flash Player 11.3 の新しいビルドをブラウザーにインストールしたことを確認します。
AIR 3.3 名前空間に更新します。
新しい AIR 3.3 の API と動作を利用するには、アプリケーション記述ファイルを 3.3 名前空間に更新する必要があります。新しい AIR 3.3 の API と動作をアプリケーションで必要としない場合は、名前空間を更新する必要はありませんが、今のところ新しい AIR 3.3 の機能が不要であっても、すべてのユーザーは AIR 3.3 名前空間の使用を開始することをお勧めします。名前空間を更新するには、アプリケーション記述子内の xmlns 属性を次のように変更します。
<application xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/3.3">
フルスクリーンでのキーボード入力
キーボード入力が可能なフルスクリーンモードを有効にするには、新しいタグパラメーターである allowFullScreenInteractive をコンテナとなっている HTML に追加する必要があります。このパラメーターのデフォルト値は false です。つまり、キーボード入力が可能なフルスクリーンモードは許可されません。キーボード入力が可能なフルスクリーンモードを許可するには、タグ内で次のように allowFullScreenInteractive を「true」に設定します。
<object classid=”"clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" codebase="http://fpdownload.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=9,0,18,0" width="600" height="400" id="fullScreen" align="middle"> <param name=”allowFullScreenInteractive” value=”true” /> <param name=”movie” value=”fullScreenInteractive.swf” /> <embed src=”fullScreen.swf” allowFullScreen=”true” width=”600” height=”400” name=”fullScreen” align=”middle” type=”application/x-shockwave-flash” pluginspage=”http://get.adobe.com/flashplayer/” /> </object>
FullScreenInteractiveDisable=1
関連する ActionScript API:
flash.display.Stage.getAllowsFullScreenInteractive();
flash.display.StageDisplayState
flash.events.FullScreenEvent
テクスチャストリーミング
テクスチャストリーミングは、Stage3D 用の新機能です。この機能を使用すると、画質が低く粗いテクスチャを最初にロードし、より多くのデータが使用可能になってからプログレッシブにテクスチャの画質を向上できます。
function createCubeTexture( size:int, format:String, optimizeForRenderToTexture:Boolean, streamingLevels:int=0):CubeTexture
function createTexture( width:int, height:int, format:String, optimizeForRenderToTexture:Boolean, streamingLevels:int=0 ):Texture;
Context3D::createTexture 関数と Context3D::createCubeTexture 関数には、任意指定のパラメーター streamingLevels が追加されています。
このパラメーターが 0 以外の場合は、このテクスチャのストリーミングが有効になります。2D テクスチャの場合の最大値は log2(max(width, height)) です。立方体マップテクスチャの場合は log2(size) です。値を大きくすると、ActionScript エラーによる例外でテクスチャの作成が失敗します。ストリーミングが有効なテクスチャをテクスチャへのレンダリングに使用することはできません。optimizeForRenderToTexture フラグは無視されます。ストリーミングが有効なテクスチャには、最大 50% の追加サイズのメモリ使用量に関する潜在的なペナルティおよびアップロード速度の潜在的なペナルティが存在します。完全にロードされたテクスチャを、別のコンテンツを使用して再度ストリーミングすることはできません。テクスチャがストリーミングとしてマークされている場合は、streamingLevels の値を含む上記のすべてのミップレベルがアップロードされると、テクスチャが完成し、レンダリングの準備ができたと見なされます。テクスチャのアップロードは変更されません。
例:
[Embed( source = "MipLevel9.jpg" )] var MipLevel9:Class; var context3D:Context3D; var texture:Texture; stage.stage3Ds[0].addEventListener(Event.CONTEXT3D_CREATE, createdHandler); stage.stage3Ds[0].requestContext3D(Context3DRenderMode.AUTO); function createdHandler(e:Event) { context3D = stage.stage3Ds[0].context3D; //set streaming levels to 9, a 1x1 mip level for a complete texture size of 512 (Mip level 0 =512, Mip level 9 = 1) texture = context3D.createTexture(512,512,Context3DTextureFormat.BGRA,false, 9); var mip9:Bitmap = new MipLevel9(); texture.uploadFromBitmapData(mip9.bitmapData,9); }
Bitmapdata.drawwithQuality
これまでは、BitmapData.draw の品質を変更する場合にステージの品質を変更する必要がありました。BitmapData.drawWithQuality は、ベクターレンダリングの品質を指定するための任意指定のパラメーターを追加する BitmapData.draw の拡張機能です。
function drawWithQuality(source: IBitmapDrawable, matrix:Matrix=null, colorTransform: ColorTransform =null, blendMode:String=null, clipRect:Rectangle=null, smoothing:Boolean=false, quality:String=null): void
サポートされている品質の値を次に示します。
StageQuality .LOW、StageQuality .MEDIUM、StageQuality.BEST、StageQuality .HIGH_8X8_LINEAR、StageQuality .HIGH_16X16、StageQuality .HIGH_16X16_LINEAR
BitmapData.encode
BitmapData.encode を使用すると、BitmapData オブジェクトを PNG、JPEG および JPEG XR にネイティブに圧縮できるようになります。これにより、開発者はネイティブの速度でランタイムイメージを圧縮できます。これはモバイルデバイスで非常に役立ちます。
function encode(rect:Rectangle,EncoderOptions :Object, byteArray: ByteArray = null): ByteArray;
サポートされている EncoderOptions オブジェクトは次のとおりです。
JPEGXREncoderOptions (quantization:uint=20,colorSpace:String="auto", trimFlexBits:uint=0)
JPEGEncoderOptions(quality:uint=80, colorSpace:String="auto")
PNGEncoderOptions()
例:
// compress bitmap data as a JPEG file var bitmapData:BitmapData = new BitmapData(640,480,false,0x00FF00); var byteArray:ByteArray = new ByteArray(); bitmapData.encode(new Rectangle(0,0,640,480), new JPEGCompressOptions(), byteArray); // Display the bitmap we just encoded var loader:Loader = new Loader(); loader.loadBytes(byteArray); addChild(loader);
Context3D.driverInfo のハードウェアエラー文字列
この機能は、Stage3D コンテンツでハードウェアアクセラレーションを利用できない場合に、Context3D.driverInfo の情報を提供します。Context3D.driverInfo には、Stage3D がソフトウェアにフォールバックされる理由を示す次のいずれかの文字列が含まれます。
1. Software Hw_disabled=userDisabled:設定 UI のハードウェアアクセラレーションの設定のチェックボックスが無効であり、Stage3D はソフトウェアを使用してレンダリングされます。
2. Software Hw_disabled=oldDriver:既知の問題が原因でハードウェアのグラフィックドライバーがブラックリストに追加されており、Stage3D はソフトウェアを使用してレンダリングされます。この問題はドライバーをアップデートすると修正されます。
3. Software Hw_disabled=unavailable:ドライバーの機能またはブラックリストに追加されているドライバー、あるいはハードウェアによるグラフィックの初期化の失敗が原因でハードウェアレンダリングを使用できません。Stage3D はソフトウェアを使用してレンダリングされます。
4. Software Hw_disabled=explicit:requestContext3D を使用してコンテンツから明示的にソフトウェアレンダリングが要求されており、Stage3D はソフトウェアを使用してレンダリングされます。
縦横比の拡張
AIR 3.3 では、指定された縦横比が無視されるランタイムの問題が解決されています。aspectRatio が設定されていて、autoOrients が trueの場合は、ステージの向きが 2 つだけに制限されます(縦横比の値に応じて、横長モード-左と横長モード-右の向き、または縦長モードと縦長モード-下の向きがサポートされます)。
ANY という名前の StageAspectRatio の新しい定数が追加されました。StageAspectRatio.ANY を使用すると、autoOrients を true に設定して、すべてのデバイスの向きでステージを自動回転させることができます。アプリケーション記述子に aspectRatio タグが含まれていない場合は、これがデフォルトの動作になります。
AIR iOS 用の USB デバッグ
最初に、-listen スイッチを追加してアプリケーションをパッケージ化します。これで、アプリケーションは起動時に fdb 接続を監視します。
adt -package -target (ipa-debug-interpreter | ipa-debug) -listen (port number optional) -provisioning-profile xyz.mobileprovision -storetype pkcs12 -keystore Certificates.p12 -storepass pass123 OutputFile.ipa InputFile-app.xml InputFile.swf
デフォルトでは、アプリケーションはポート 7936 で監視します。任意のポートを指定できます。
adt -package -target (ipa-debug-interpreter | ipa-debug) -listen 16000 xyz.mobileprovision -storetype pkcs12 -keystore Certificates.p12 -storepass pass123 OutputFile.ipa InputFile-app.xml InputFile.swf
2)ipa としてパッケージ化されたアプリケーションをデバイスにインストールして起動します。
3)SDK_LOCATION/lib/aot/idb にある idb バイナリを実行します。-devices をパラメーターとして指定します。デスクトップに接続されているデバイスのリストと DEVICE_HANDLES が返されます。
idb -devices
4)ここで、デスクトップの一部のポートを、接続を監視するデバイスのポートに転送する必要があります。
idb -forward LOCAL_PORT REMOTE_PORT DEVICE_HANDLE
この LOCAL_PORT はデスクトップのポートを参照します。8000 以上の任意のポート番号を指定できます。
REMORT_PORT は、パッケージ化のコマンドで指定したポート番号です。パッケージ化の際にポート番号を指定しなかった場合、デフォルトではポート 7936 でアプリケーションが監視を行います。
デバイスの DEVICE_HANDLE は、手順 3 で取得したハンドルです。
5)ここで、次のコマンドを使用して fdb を起動します。
fdb -p LOCAL_PORT
6)fdb デバッガーが起動します。コマンドラインで「r」と入力してデバッグセッションを開始します。
idb には他にも「stopforward」というパラメーターが用意されています。このパラメーターを使用すると、ポートの転送を停止できます。ただし、このパラメーターを使用できるのは、fdb セッションが確立されていない場合のみです。
idb -stopforward LOCAL_PORT
現時点で、Flash Builder ではこの機能がサポートされていません。
AIR iOS 用のバックグラウンド動作の強化
iOS のネイティブアプリケーションによく似たバックグラウンド動作がサポートされるようになりました。AIR for iOS によって既に有効になっている一部の基本的なマルチタスキングとバックグラウンドオーディオのサポートに加え、アプリケーションのバックグラウンドで位置の更新とネットワークがサポートされるようになりました。また、アプリケーションがオペレーティングシステムによって中断される前に通知が送信されます。
そのため、いくつかの新しいタグおよび 1 つのイベントが追加されています。バックグラウンドでの位置の更新をサポートするには、AIR アプリケーション記述子の iPhone タグに次の内容を追加します。
<iPhone> <InfoAdditions> <![CDATA[ <key>UIBackgroundModes</key> <array> <string>location</string> </array> ]]> </InfoAdditions> </iPhone>
アプリケーションでこのタグが指定され、アプリケーションがバックグラウンドに移行すると、Player は引き続き 4fps で実行されます。ただし、画面の更新(レンダリングの呼び出し、OpenGL の呼び出し)はすべて無効になります。
アプリケーションでオーディオとトラックの位置を同時に生成する必要がある場合(ナビゲーションアプリケーションなど)、UIBackgroundModes キーでは「位置」と「オーディオ」が同時にサポートされます。
iOS には、短時間のバックグラウンドタスクを実行するメカニズムが用意されています。ただし、iOS ではタスクの実行が保証されず、単にユーザーの代わりに少し長い時間ジョブが継続されるだけです。このようなバックグラウンドタスクによるアプリケーションの実行継続時間には上限があります(約 10 分)。
アプリケーションの作成者が executeInBackground プロパティを TRUE または FALSE に指定すると、その値が選択され、アプリケーションはそれに応じて動作します。現在は、アプリケーションがバックグラウンドに移行すると、アプリケーションが中断されているかどうかに関係なく、Deactivate イベントが発生します。より具体的な情報をアプリケーションに提供するために、アプリケーションが中断される前に Suspend イベントがアプリケーションに送出され、アプリケーションが適切に動作できるようになります。
iOS では、バッテリーの寿命を節約するために、アプリケーションをバックグラウンドで実行するよう選択するたびに Player の実行速度が(4fps に)低下します。
シミュレーターのサポート
iOS のシミュレーターは x86 なので、それに対応した 2 つの新しいターゲットが ADT に追加されました。シミュレーター用のパッケージ化がサポートされるのはインタープリターモードのみであることに注意してください。
ターゲットは次のとおりです。
1)ipa-test-interpreter-simulator
2)ipa-debug-interpreter-simulator
シミュレーターでアプリケーションのテストを開始する際は、Apple から開発者証明書を取得したり(これは時間のかかるプロセスです)、AIR アプリケーションの開発を開始する前にプロビジョニングプロファイルを作成したりする必要はありません(ユーザーが自分で作成できる p12 証明書で十分です)。
シミュレーター用のアプリケーションをパッケージ化するには、次のコマンドを実行します。
インタープリターターゲット
adt -package -target ipa-test-interpreter-simulator -storetype pkcs12 -keystore Certificates.p12 -storepass password Sample_ipa_name sample_ipa-app.xml sample_ipa.swf
デバッグターゲット
adt -package -target ipa-debug-interpreter-simulator -storetype pkcs12 -keystore Certificates.p12 -storepass password Sample_ipa_name sample_ipa-app.xml sample_ipa.swf
*シミュレーターにアプリケーションをインストールするには*
adt -installApp -platform ios -platformsdk (SDK のパス。例:/Developer/Platforms/iPhoneSimulator.platform/Developer/SDKs/iPhoneSimulator5.0.sdk) -device ios-simulator -package Sample_ipa_name.ipa
*シミュレーターでアプリケーションを起動するには*
adt -launchApp -platform ios -platformsdk (SDK のパス。例:/De eloper/Platforms/iPhoneSimulator.platform/Developer/SDKs/iPhoneSimulator5.0.sdk) -device ios-simulator -appid
Sample_ipa_name
シミュレーターでネイティブ拡張をテストするために、extension.xml に新しいプラットフォーム名(iPhone-x86)のサポートが追加されています。
ネイティブ拡張のパッケージ化のためのコマンドに変更はありませんが、XCode で必要な library.a ファイルをシミュレーター用にコンパイルする必要があります。
extension.xml は次のようになります。
<extension xmlns="http://ns.adobe.com/air/extension/3.1"> <id>com.cnative.extensions</id> <versionNumber>1</versionNumber> <platforms> <platform name="iPhone-x86"> <applicationDeployment> <nativeLibrary>library.a</nativeLibrary> <initializer>TestNativeExtensionsInitializer </initializer> <finalizer>TestNativeExtensionsFinalizer </finalizer> </applicationDeployment> </platform> </platforms> </extension>
最新の Flash Player の必要システム構成については、http://www.adobe.com/jp/products/flashplayer/systemreqs/ を参照してください。
最新の AIR の必要システム構成については、http://www.adobe.com/jp/products/air/systemreqs/ を参照してください。
Flash Access の必要システム構成(クライアントおよびサーバー)については、http://www.adobe.com/jp/products/flashaccess/systemreqs/ を参照してください。
Flash Player 11.3 の最小必要システム構成は次のとおりです。
|
Windows® |
Macintosh |
プロセッサー |
2.33 GHz 以上の x86 互換プロセッサー、ネットブッククラスのデバイスの場合は Intel® Atom™ 1.6 GHz 以上のプロセッサー |
Intel® Core™ Duo 1.83 GHz 以上のプロセッサー |
オペレーティングシステム |
Microsoft® Windows® XP(32-bit 版)、Windows Server® 2003(32-bit 版)、Windows Server® 2008(32-bit 版)、Windows Vista®(32-bit 版)、Windows 7®(32-bit 版および 64-bit 版) |
Mac OS® X 10.6 および Mac OS X 10.7 |
ブラウザー |
Internet Explorer 7.0 以降、Mozilla Firefox 4.0 以降、Google Chrome、Safari 5.0 以降、Opera 11 |
Safari 5.0 以降、Mozilla Firefox 4.0 以降、Google Chrome、Opera 11 |
メモリ |
128 MB の RAM(ネットブッククラスのデバイスの場合は 1 GB の RAM を推奨)、128 MB のグラフィックメモリ |
256 MB の RAM、128 MB のグラフィックメモリ |
|
Windows® |
Macintosh |
AndroidTM |
iOS |
プロセッサー/デバイスハードウェア |
2.33 GHz 以上の x86 互換プロセッサー、ネットブッククラスのデバイスの場合は Intel Atom™ 1.6 GHz 以上のプロセッサー |
Intel® Core™ Duo 1.83 GHz 以上のプロセッサー |
ARMv7 プロセッサー(ベクトル FPU 搭載)550 MHz 以上、OpenGL ES2.0、H.264 および AAC ハードウェアデコーダー |
iPod touch(第 3 世代)32 GB および 64 GB モデル、iPod touch 4、iPhone 3GS、iPhone 4、iPad、iPad 2 |
オペレーティングシステム |
Microsoft® Windows® XP、Windows Server® 2003、Windows Server® 2008、Service Pack 2 を適用した Windows Vista® Home Premium、Business、Ultimate または Enterprise(64 bit 版を含む)、Windows 7 |
Mac OS® X 10.6 および 10.7 |
AndroidTM 2.2、2.3、3.0、3.1、3.2 および 4.0 |
iOS 4.2 以降 |
RAM |
512 MB の RAM(1 GB を推奨) |
512 MB の RAM(1 GB を推奨) |
256 MB の RAM |
- |
バグを発見された場合、Flash Player および Adobe AIR のバグについては、バグデータベースにご報告ください。
Flash Player および AIR では、お客様のグラフィックハードウェアを利用して H.264 ビデオをデコードし、再生する場合があります。また、ビデオの問題の中には、特定のグラフィックハードウェアおよびドライバーでのみ再現するものがあります。ビデオに関する問題を報告する際は、アドビで問題を再現および解決できるように、ご使用のグラフィックハードウェアとドライバー、およびオペレーティングシステムとブラウザー(Flash Player を使用している場合)を必ずお知らせください。ビデオの再生に関する問題の報告手順で説明されているように、この情報を必ず含めてください。注意:大量の電子メールが寄せられるので、個々のご要望への返答はいたしかねます。
Adobe® Flash Player® および AIR® をご利用いただきありがとうございます。貴重なご意見、ご要望をお寄せくださり、ありがとうございます。

