インポイントとアウトポイントは、タイムベースの区切り位置、つまりビデオフレームの間に設定されます。一般的には、フレーム単位の編集でも十分なオーディオ品質を得られますが、さらに高い精度が要求されることがあります。例えば、ある音声の 2 つの単語の間にインポイントを設定する場合、単語と単語の間の小さな区切りがフレームとフレームの間に位置しないことがあります。デジタルオーディオは、フレームよりもはるかに細かいオーディオサンプルに分割されています。ソースモニター、プログラムモニターまたはタイムラインパネルのタイムラインルーラーをオーディオサンプルユニットに切り替えることで、オーディオのインポイントとアウトポイントを正確に設定できます。

オーディオクリップをより正確に編集するために、オーディオユニットで表示されるように設定されたソースモニター
ビデオとオーディオを含むクリップは、プロジェクトパネルでは 1 つの項目(
)として表示されます。シーケンスにクリップを追加する場合、クリップのビデオ部分とオーディオ部分は、それぞれのトラックに個別のオブジェクトとして表示されます(クリップのビデオソースとオーディオソースの両方を使用すると指定した場合)。
クリップのビデオ部分とオーディオ部分はリンクされています。タイムラインパネルでビデオ部分またはオーディオ部分をドラッグすると、リンクされているもう片方も一緒に動きます。このオーディオとビデオの組み合わせを、リンククリップと呼びます。タイムラインパネルでは、それぞれのリンククリップに同じクリップ名が下線付きで表示されます。ビデオクリップには [V] というマーク、オーディオクリップには [A] というマークが表示されます。
通常、すべての編集機能は、リンクされたクリップのどちらででも機能します。オーディオとビデオを個別に操作したい場合は、リンクを解除できます。リンクを解除すれば、リンクされていない場合と同様にビデオとオーディオを使用できます。リンクを解除した場合、クリップ名の下線と [V] や [A] のマークが表示されなくなりますが、リンク情報は維持されます。クリップを再度リンクすると、非同期の状態と時間が表示されます。クリップは、自動的に再同期させることもできます。
もともとリンクしていないクリップをリンクさせることもできます。この機能は、別々に録画/録音したビデオクリップとオーディオクリップを同期させる場合に便利です。
ノート:
ビデオクリップはオーディオクリップにだけリンクでき、ビデオクリップを別のビデオクリップにリンクすることはできません。その代わり、1 つのビデオクリップを複数のオーディオクリップにリンクしたり、複数のオーディオクリップを互いにリンクしたりすることができます。
オーディオとビデオのリンクを解除(J カットと L カット)して別々に編集する方法については、Andrew Devis のビデオチュートリアルを参照してください。
クリップのリンクおよびリンク解除について詳しくは、「Editor's Guide to Premiere Pro」(Richard Harrington、Robbie Carman、Jeff Greenberg 共著)からの抜粋を参照してください。
ノート:
Premiere Pro CS5 では、クリップをリンク解除した後も、オーディオとビデオは選択された状態が続きます。オーディオまたはビデオを移動またはトリミングするには、その前に対象クリップを選択解除する必要があります。Premiere Pro CS5.5 以降では、クリップをリンク解除すると、ビデオは選択されたままで、オーディオは選択解除されます。
(オプション)リンクしたクリップのセットを複数回にわたって使用するには、同期したクリップのセットを基にネストしたシーケンスを作成し、必要な分だけネストしたシーケンスを別のシーケンスに配置します。詳しくは、選択した複数のクリップからのネストされたシーケンスの作成を参照してください。
移動して同期
クリップの選択したビデオ部分またはオーディオ部分が移動して、再度同期します。「移動して同期」を選択すると、同期を確保するために前後のクリップの設定に関係なく移動し、ほかのクリップと重なった場合はそのクリップを上書きします。
マルチカメラの編集用に複数のクリップをお互いに同期する方法については、マーカーのあるクリップの同期を参照してください。
通常、ソースクリップには、インポイントとアウトポイントをそれぞれ 1 つずつ設定します。リンククリップ(ビデオトラックとオーディオトラックを含むクリップ)の場合も、インポイントとアウトポイントはクリップの両方のトラックに適用されます。シーケンス内に設定すると、標準クリップのオーディオとビデオが同時に再生されます。スプリット編集(L カット編集または J カット編集とも呼ばれます)を行うために、ビデオとオーディオのインポイントとアウトポイントを個別に設定したい場合もあります。シーケンス内に設定すると、スプリット編集のためにトリミングされたクリップはオーディオを再生してからビデオを再生するか、またはビデオを再生してからオーディオを再生します。

A. J カット用にトリミングされたクリップB. L カット用にトリミングされたクリップ

