このチュートリアルではAcrobatに搭載されているセキュリティ機能として、墨消しと電子封筒機能について紹介します。ぜひ動画とともにご覧ください。
- Adobe Acrobat
https://www.adobe.com/jp/acrobat.html
- Adobe Acrobat のプランと比較
https://www.adobe.com/jp/acrobat/pricing.html
この動画の流れ
墨消し
Acrobatでは、ファイルの閲覧・編集権限を設定できるだけでなく、秘匿情報に関するセキュリティも設定できます。今回は例として、一般公開前の製品概要が記載されたPDFファイルを使用して、商品名などの隠しておきたい情報を墨消しし、メタデータとして保存されている個人情報などを削除します。

●墨消し
範囲を選択して墨消しをおこないます。
1. ツールメニューから「墨消し」を選択します。
2. ツールバーから「テキストと画像を墨消し」を選択します。
3. 墨消ししたい商品画像や商品名をドラッグで選択します。

商品名など、特定のテキストを検索して、墨消しをおこなう方法をご紹介します。
1. ツールバーから「テキストと画像を墨消し」-「テキストの検索と墨消し」を選択します。
2. 検索フィールドに商品名を入力し、「テキストを検索して削除」をクリックします。
3. 「すべてをチェック」をクリックし、「チェックした結果を墨消し用に設定」をクリックします。

設定した墨消しを適用します。
1. ツールバーから「適用」をクリックします。
2. その際に、「非表示情報を完全に削除」が有効化された状態で「OK」をクリックすると、メタデータも含めて削除することができます。
3. 任意の場所に保存します。

商品写真や商品名が墨消しされた状態になりました。
プロパティを確認すると、タイトルや作成者、作成日、更新日、アプリケーションなどのメタデータもすべて削除されていることがわかります。

セキュリティポリシーによる効率的なセキュリティ適用
セキュリティポリシーを利用すると、効率的にPDF文書へのセキュリティを設定することができます。セキュリティポリシーについて、およびその設定方法についてはこちらの記事をご参照ください。

電子封筒
電子封筒機能を利用すると、複数のドキュメントファイルをひとつに束ね、まとめてセキュリティを設定することができます。ここでは、3つのPDFファイルを一つに束ね、セキュリティを設定します。

●電子封筒の作成
電子封筒を作成し、事前に作成してあるセキュリティポリシーを適用します。
1. 「保護」を選択します。
2. ツールバーから「詳細オプション」-「保護された電子封筒を作成」を選択します。

「保護された電子封筒を作成」ダイアログボックスで設定を行います。
3. 電子封筒で保護するファイルを選択します。
4. テンプレートを選択します。

5. 電子封筒の配信方法を選択します。
6. 適用するセキュリティポリシーを選択します。

7. 設定内容を確認し、「完了」をクリックします。
8. メールアプリケーションを選択し、「続行」をクリックします。

添付ファイル付きのメールが作成され、すぐに送信することができます。

●受信した電子封筒を開く
1. 電子封筒が添付されたメールを開き、パスワードを入力します。
2. 表示された封筒をダウンロードします。

3. ダウンロードしたファイルを開き、パスワードを入力します。
4. 電子封筒内に格納された複数のファイルを確認します。

以上のように、Acrobatではファイルごとにだけでなく、複数のファイルを束ね、まとめてセキュリティ設定をかけられるため、効率的かつ統一的にセキュリティを適用することができます。
Adobe Acrobatをご利用いただくために、大きく2つのプランを提供しています。
・Adobe Creative Cloudコンプリートプラン
・Adobe Acrobat単体プラン
Adobe Acrobat単体プランでは、2通りのプランを用意しています。
Adobe Acrobat Proは、ファイルの比較や、印刷工程の細かい設定ができるため、DTP作業に関わる方にオススメのプランです。
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