PDF(WindowsまたはMac)にパスワードを追加することで、他のユーザーによる情報のコピー、印刷、編集を防ぐ方法を説明します。Windowsでも、Macでも、簡単にパスワードを設定できます。
ファイルを選択し、保護ツールを開く
パスワード保護する文書を開き、右側のパネルから保護ツールをクリックします。

セキュリティ設定をカスタマイズする
「暗号化/パスワードによる暗号化」を選択して、パスワード保護を追加します。文書に変更を加えることを確認するダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします。

パスワードによるセキュリティ - 設定ダイアログボックスで、文書を開くときのパスワードを設定し、パスワード保護されたPDFを作成します。セキュリティ対策のひとつとしてパスワードを追加することで、ファイルを入手すれば誰でもPDFを表示できる状態を防ぐことができます。
- 文書を開くときのPDFパスワードを設定するには、「文書を開くときにパスワードが必要」を選択します。
- 次に、この文書を開くユーザーが入力しなくてはならないPDFパスワードを設定します。

権限をカスタマイズする
権限を利用すると文書セキュリティの柔軟性を高めることができます。アクセス権の設定をカスタマイズすることで、特定のアクション(印刷、編集、テキストのコピーなど)がユーザーによって実行されるのを防止できます。
権限をカスタマイズするには、「文書の印刷および編集を制限」をクリックします。

印刷の実行を制限するには、「印刷を許可」ドロップダウンメニューをクリックします。
- 印刷を許可しない場合は、「なし」を選択します。
- 高画質で複製されると不都合がある情報(例:著作権で保護されたテキストやアートワーク)が文書に含まれている場合は、「低解像度」を選択します。
- ユーザーによる鮮明なコピーの印刷を許可する場合は、「高解像度」を選択します。

別のユーザーによる編集や入力が必要な文書(例:入力可能なフォーム)では、決められた制限の修正操作を許可しつつ、編集の範囲を限定することが必要な場合があります。編集の実行を制限するには、「変更を許可」ドロップダウンメニューをクリックします。
- 編集を許可しない場合は、「なし」を選択します。
- 文書にページ単位の変更を加えることを許可する場合は、「ページの挿入、削除、回転」を選択します。
- フォームの入力と署名のみを許可する場合は、「フォームフィールドの入力と既存の署名フィールドに署名」を選択します。
- フォームにユーザーの意見や感想などを付加することを許可する場合は、「注釈の作成、フォームフィールドの入力と既存の署名フィールドに署名」を選択します。
- 文書のページ構成を変更できないようにする場合は、「ページの抽出を除くすべての操作」を選択します。

文書に変更を加えることは許可せず、コンテンツをコピーする操作のみ許可する場合は、「テキスト、画像、およびその他の内容のコピーを有効にする」を選択します。
障害のあるユーザー向けに、スクリーンリーダーを利用したコンテンツの読み上げを許可する場合は、「スクリーンリーダーデバイスのテキストアクセスを有効にする」を選択します。

権限パスワードを設定する
文書に権限パスワードを設定しておくと、将来、セキュリティ設定を変更することができます。これは、「マスターパスワード」のようなものです。他のユーザーによる操作に制限を設けたPDFに対して、自分自身や信頼できる人だけがセキュリティ設定の変更や編集などを実行できるようにします。また、権限パスワードを入力すると、文書を開くパスワードの入力を省略できます。
- 「権限パスワードの変更」フィールドに、パスワードを入力します。
- 必要に応じて「オプション」セクションにある他の設定項目を変更し、「OK」をクリックします。

セキュリティ設定にPDFパスワードを入力するときは、いずれのパスワードも、確認のために2回入力する必要があります。
- 「文書を開くパスワード」を確認のために再入力し、「OK」をクリックします。
- 次に、「権限パスワード」を確認のために再入力し、「OK」をクリックします。
PDFをパスワード保護したときは、他のユーザーに渡す前に、必ずファイルを保存してください。ファイルを保存するまでセキュリティ設定は適用されません。詳しくは、PDFのパスワード保護をご確認ください。
