Adobe Acrobat DC と旧バージョンファイルとの互換性について説明します。

Acrobat DC と旧バージョンファイルとの互換性

Acrobat DC では、旧バージョンとの互換性が保たれており、旧バージョンとの間においてファイルのやりとりをすることが可能です。そのため Acrobat DC で Acrobat の旧バージョンで作成した PDF ファイルを開いて、印刷や編集を行なうことができます。

また、旧バージョンのファイル形式で PDF の作成が可能なため、PDF の受け取り先で旧バージョンの Acrobat を使用していても、安心してファイルを渡すことができます。ただし、旧バージョンには無い機能が使用されている場合、その機能は無視されてファイルが開かれます。

バージョンを指定して PDF を作成する方法

バージョンを指定して PDF を作成するには、以下の 5 つの方法があります。PDF を作成する状況に応じて、いずれかの操作を行います。

Adobe PDF プリンタを使用して PDF を作成する(Windows 版のみ)

Adobe PDF プリンタで出力する際に、ファイルの互換性を持たせたい Acrobat のバージョン (Acrobat 4.0 ~ 8.0) を選択することができます。

ファイル/印刷 を選択して表示される、印刷ダイアログボックスのプリンターのプルダウンリストから「Adobe PDF」を選択し、「プロパティ」をクリックします。表示された Adobe PDF のドキュメントのプロパティダイアログボックスの「Adobe PDF 設定」タブ内「編集」ボタンをクリックして、バージョンを選択します。

ファイルサイズを縮小して PDF を作成する

PDF ファイルのファイルサイズを縮小する際に、互換性を持たせたい Acrobat のバージョン (Acrobat 4.0 ~ 10.0) を指定することができます。

互換性の設定は、ファイル/その他の形式で保存/サイズが縮小された PDF を選択し、ファイルサイズを縮小ダイアログボックスで行うことができます。


PDF を最適化して作成する(Acrobat Pro DC のみ)

ファイルの最適化は、ファイルのパフォーマンスを向上するための作業です。最適化によってファイルのサイズは小さくなり、効率性が向上します。

最適化するには、ファイル/その他の形式で保存/最適化された PDF を選択し、PDFの最適化ダイアログボックスで、PDF ファイルに対して互換性を持たせたい Acrobat のバージョン (Acrobat 4.0 ~ 10.0) を選択し、再度保存することができます。

PDFMaker を使用して、PDF を作成する (Windows 版のみ)

PDFMaker は、Microsoft Office アプリケーション、AutoCAD、Lotus Notes など、様々なビジネスアプリケーション内で動作する Acrobat の機能です。Acrobat をインストールすると、文書作成アプリケーションの作業エリアに PDFMaker コントロールが表示されます。

Adobe PDF メニューのコマンドや Acrobat PDFMaker ツールバーボタンなどから、Acrobat PDFMakerダイアログボックスを開き、バージョンを指定します。PDFMaker について詳しくは、以下の文書を参照してください。

PDFMaker による PDF の作成(Windows)

セキュリティレベル

パスワードで保護された PDF 文書の暗号化レベルが高い場合、以前のバージョンの Acrobat では文書を開くことができません。パスワードによるセキュリティダイアログボックスで、互換性を持たせたい Acrobat のバージョン を選択することで、旧バージョンとの互換性を保つことができます。

パスワードによる暗号化について、詳しくは以下の文書を参照してください。

PDF 文書にパスワードを設定する方法 (Acrobat XI/DC)

バージョンごとにサポートされる PDF 機能の比較 (一部)

以下に、PDF ファイルのバージョンごとに、開くことができる Acrobat のバージョンや制限される機能の一部を紹介します。

Acrobat 4 (PDF 1.3)

Acrobat 3.0 および Acrobat Reader 3.0 以降でファイルを開くことができます。

  • 透明効果を使用したアートワークを含めることはできません。透明部分は PDF 1.3 に変換する前に統合する必要があります。
  • レイヤーはサポートされません。
  • 8 チャンネルの DeviceN カラースペースがサポートされます。
  • マルチバイトのフォントが埋め込めます。埋め込み時のフォントの変換は Distiller によって行われます。
  • 40-bit RC4 セキュリティがサポートされます。

Acrobat 5 (PDF 1.4)

Acrobat 3.0 および Acrobat Reader 3.0 以降でファイルを開くことができます。

ただし、新しいバージョンに固有の機能については使用できない場合や表示されない場合があります。

  • アートワーク内での透明効果部分の使用がサポートされています。透明部分の統合は Acrobat Distiller の機能によって行われます。
  • レイヤーはサポートされません。
  • 8 チャンネルの DeviceN カラースペースがサポートされます。
  • マルチバイトのフォントが埋め込めます。
  • 128-bit RC4 セキュリティがサポートされます。

Acrobat 6 (PDF 1.5)

Acrobat 4.0 および Acrobat Reader 4.0 以降でほとんどのファイルを開くことができます。

ただし、新しいバージョンに固有の機能については使用できない場合や表示されない場合があります。

  • アートワーク内での透明効果部分の使用がサポートされています。透明部分の統合は Acrobat Distiller の機能によって行われます。
  • Illustrator CS や InDesign CS 以降の、レイヤー化された PDF ドキュメントの生成をサポートするアプリケーションで PDF を作成すると、レイヤーが維持されます。
  • 最高 31 チャンネルまでの DeviceN カラースペースがサポートされます。
  • マルチバイトのフォントが埋め込めます。
  • 128-bit RC4 セキュリティがサポートされます。

Acrobat 7,8,9 (PDF 1.6 1.7)

Acrobat 4.0 および Acrobat Reader 4.0 以降でほとんどのファイルを開くことができます。

ただし、新しいバージョンに固有の機能については使用できない場合や表示されない場合があります。

  • アートワーク内での透明効果部分の使用がサポートされています。透明部分の統合は Acrobat Distiller の機能によって行われます。
  • Illustrator CS や InDesign CS 以降の、レイヤー化された PDF ドキュメントの生成をサポートするアプリケーションで PDF を作成すると、レイヤーが維持されます。
  • 最高 31 チャンネルまでの DeviceN カラースペースがサポートされます。
  • マルチバイトのフォントが埋め込めます。
  • 128-bit RC4 および 128-bit AES (Advanced Encryption Standard) セキュリティがサポートされます。

追加情報 (Additional Information)

Acrobat について詳しくは、以下の文書もご確認ください。

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