記入式の PDF フォームおよびその機能の判別について

Reader では記入式のフォームを作成できない

無料の Adobe Reader では記入式のフォームを作成できません。Reader ユーザーおよび他の Acrobat ユーザーが入力できるフォームを作成するには、フルバージョンの Acrobat 製品が必要です。

Acrobat X

Acrobat 9 および Acrobat X では、他の Acrobat または Reader ユーザーが入力して送信できるインタラクティブフォームを作成できます。Acrobat Professional または Pro Extended のもう 1 つのオプションを使用すると、ユーザーが PDF に直接入力できるシンプルなフォームとして PDF を保存できます。

Acrobat 10.x:

PDF フォームについて

多くの企業、組織および政府機関は、Adobe Acrobat または Adobe Acrobat Capture を使用して、紙のフォームを PDF(Portable Document Format)フォームに変換しています。PDF フォームには、インターネットまたは電子メール経由でアクセスできます。PDF フォームにフォームフィールド(テキストフィールド、ボタン、リストボックスなど)が含まれている場合は、Acrobat 製品を使用して、画面上でフォームに入力できます。(Acrobat 製品には、Adobe Reader、Acrobat 3D、Acrobat Professional または Acrobat Standard が含まれます)。

使用権限付き PDF フォームの作成

Adobe LiveCycle Reader Extensions を使用すると、使用権限付き PDF フォームを作成できます。Adobe Reader のユーザーは、使用権限付きフォームを使用して、フォームへのコメント、記入、保存、配布、送信、およびデジタル署名の追加を行うことができます。Adobe Reader で使用権限付き PDF フォームを開くと、ダイアログボックスが開き、PDF ファイルの拡張機能の概要が表示されます。

Adobe LiveCycle Reader Extensions について詳しくは、アドビの Web サイト(www.adobe.com/products/server/readerextensions)を参照してください。

Acrobat 製品の PDF フォーム機能の判別

次の Acrobat 製品を使用すると、PDF フォームを操作できます。

Adobe Reader の機能

Adobe Reader は、次のフォーム機能を提供します。

  • PDF フォームの表示、ナビゲート、印刷(フォームのフィールドデータを含む)
  • フォームの検索(検索機能付きの Adobe Reader が必要)
  • PDF フォーム内のフィールドへの入力(PDF フォームに変更内容を保存することはできません)

PDF フォームが使用権限付き場合、Adobe Reader は次の追加機能を提供します。

  • フォームとデータをローカルに保存
  • オンラインでフォームに入力および送信
  • レビューおよびコメントの追加用に他のユーザーにフォームを配布
  • デジタル署名の追加

Acrobat Standard の機能

Acrobat Standard には、次の機能に加えて、Adobe Reader のすべての機能が含まれています。

  • PDF フォームをフォームデータ形式(FDF)で書き出し、保存する。FDF は、特に PDF フォームフィールドからエクスポートされたデータ用のテキストファイルです。FDF ファイルには、フォーム全体ではなくフォームフィールドのデータのみが含まれているため、PDF ファイルよりも小さいです。
  • PDF フォーム情報を PDF ファイルまたは XML ベースの FDF ファイルの XFDF 形式で保存または書き出す。

Acrobat 3D および Acrobat Professional の機能

Acrobat 3D および Acrobat Professional には、Acrobat Standard のすべての機能が含まれており、Adobe PDF フォームフィールドを作成できます。Windows の場合のみ、Acrobat 3D および Acrobat Professional 6.0 と 7.0 に Adobe LiveCycle Designer 6.0 または 7.0 が含まれています。Adobe LiveCycle Designer のより高度な機能を使用すると、スクリプティングオブジェクトを使用したり、データソースとフォームを統合したり、ダイナミックフォームを作成したりできます。

画面上で PDF フォームに入力できるかどうかの判別

画面上で PDF フォームに入力できるかどうか判断するために、フォームにインタラクティブフォームフィールドが含まれているかどうか確認し、制限的なセキュリティ設定をチェックします。(PDF のセキュリティ設定について詳しくは、Acrobat または Adobe Reader のヘルプを参照してください)。

フォームにインタラクティブフォームフィールドがあるかどうかを判別するには、次の操作を行います。

  1. フォームを Acrobat 製品で開きます。
  2. 手のひらツールを選択し、PDF フォームのフィールド上にドラッグします。手のひらツールが次のアイコンのいずれかに変化した場合、フォームにフォームフィールドが含まれています:

         I 型(テキストフィールドにテキストを入力するのに使用するテキスト選択ツール)

         ポインティングハンド(オプションを選択するか、ボックスのチェックをオンにするのに使用)
  3. Acrobat 3D、Acrobat 7 または Adobe Reader 7 では、文書メッセージバーの「フィールドをハイライト」または「必須フィールドをハイライト」をクリックします。インタラクティブフィールドは、カラーで塗りつぶされます。

メモ:Acrobat 3D または Acrobat Professional を使用している場合は、フォームツールを選択すると、フォームにフォームフィールドが含まれているかどうかを確認できます。Acrobat により、すべてのフォームフィールドがハイライトされます。Windows XP では、フォームフィールドは青でハイライトされます。

PDF フォームにフォームフィールドが含まれていない場合にフォームに入力するには、次のオプションがあります。

  • フォームを印刷し、手動で入力する。
  • テキストボックスツール(旧フリーテキストツール)または TouchUp テキストツールを使用して、文書にテキストを入力する。(テキストボックスツールと TouchUp テキストツールの使用について詳しくは、Acrobat のヘルプを参照してください)。

Acrobat 3D または Acrobat Professional を使用していて、PDF フォームに制限的なセキュリティ設定がない場合は、フォームツールを使用してフォームフィールドを作成できます。フォームフィールドの作成について詳しくは、次の各ソースを参照してください。

  • Acrobat 6 Professional のヘルプの「Adobe PDF フォームの作成と入力」を参照してください。(Acrobat で、ヘルプ/完全な Acrobat 6 または 7 のヘルプを選択します)。
  • Acrobat Professional 6 のヘルプの「PDF フォームの作成」を選択します。(Acrobat で、ヘルプ/方法/高度な編集を選択します)。
  • Acrobat 3D または Acrobat Professional 7.0 のヘルプの「Adobe PDF フォームの作成」
  • Acrobat Forms JavaScript 仕様(http://partners.adobe.com/asn/acrobat
  • Acrobat Forms Data Format(FDF)Toolkit SDK(http://partners.adobe.com/public/developer/acrobat/fdf/topic.html)

PDF フォームのセキュリティ設定を確認するには、次の手順に従います。

  1. フォームを Acrobat 製品で開きます。
  2. ファイル/文書のプロパティを選択し、「セキュリティ」を選択します。
  3. 文書のセキュリティダイアログボックスの「文書の変更」、「フォームフィールドへの入力」または「署名」の横に「許可しない」が表示されている場合、画面上で PDF フォームに入力できるようにするには、これらのセキュリティ設定を「許可」に変更する必要があります。セキュリティ設定を変更するには、次の操作を行います(Adobe Reader を使用している場合、セキュリティ設定を変更することはできません)。
    1. 文書のプロパティダイアログボックスの「セキュリティ」パネルで、セキュリティ方法メニューから「パスワードのセキュリティ」を選択します。
    2. 「設定の変更」をクリックし、権限のパスワードを入力して「OK」をクリックします。

      注:パスワードがわからない場合は、文書の作成者に問い合わせてください。
    3. 互換性オプションを選択します。
    4. 必要に応じて、「文書を開くときにパスワードが必要」を選択し、文書を開くパスワードを入力します。
    5. 「文書の印刷および編集とセキュリティ設定にパスワードが必要」を選択します。
    6. 印刷を許可メニューから印刷オプションを選択します。
    7. 「変更を許可」で、「フォームフィールドの入力と既存の署名フィールドに署名」または「注釈の作成、フォームフィールドの入力と既存の署名フィールドに署名」を選択します。
    8. 表示されるすべてのダイアログボックスで「OK」をクリックします。

    9. 文書を保存して閉じ、再度開いてフォームフィールドにアクセスします。

IRS 納税申告書への入力

任意の Acrobat 製品を使用して、米国の Internal Revenue Service(IRS)から発行されている特定の納税申告書の PDF バージョン(Small Business Resource Guide CD-ROM 2002 から入手可能)に画面上で入力できます。Small Business Resource Guide CD-ROM 2002 を入手するには、IRS に電話で IRS Publication 3207 を請求するか、IRS Web サイトにアクセスしてください。

メモ:入力済みの PDF フォームを IRS に電子的に送信することはできません。ただし、IRS から使用権限付き PDF フォームが提供されているので、Adobe Acrobat Reader を使用して入力済みのフォームの情報を保存できます。

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Adobe Acrobat 2020 (永続版)のサポートは 2025年6月1日に終了します

セキュリティリスクを避け、安心してお使いいただくため、サブスクリプション版へのアップデートを推奨します。

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