Adobe ルート CA 証明書の有効期限が Reader 拡張 PDF に与える影響

このページでは、2023 年 1 月 7 日にルート CA 証明書の有効期限が切れた後の、Adobe Acrobat および Acrobat Reader の Reader 拡張 PDF に関する問題について説明します。


アドビは、PKI(公開キー基盤)を活用して、ライセンスと機能の有効化に使用するデジタル証明書を発行します。証明機関(CA)、ICA および EE の権限の下でアドビが発行する証明書は、2023 年 1 月 7 日に有効期限が切れる予定です。これにより、この認証局の下で発行されたすべての証明書が失効することになります。

Adobe ルート CA は、Adobe Acrobat および Acrobat Reader が使用している一部の証明書のルート証明書です。一部のワークフローでは、Adobe が発行した証明書を使用して、拡張利用権が有効になっています。 Adobe Acrobat および Acrobat Reader の 2022 年 11 月リリースでは、新しい「Adobe ルート CA 2」ルート証明書を使用するためにアプリケーションが更新されました。

Adobe Acrobat からの Reader 拡張 PDF の作成

Adobe Acrobat は、Reader 拡張 PDF に署名するために、「Adobe ルート CA」が発行した証明書を使用します。2023 年 1 月 7 日に有効期限が切れた後、新しい Reader 拡張 PDF を作成するために、この証明書を使用することはできなくなります。Adobe Acrobat(Continuous トラックおよび Classic トラック)の 2022 年 11 月のアップデートでは、「Adobe ルート CA 2」により発行された新しい証明書を使用して Reader 拡張 PDF を作成します。2023 年 1 月 7 日以降にこの機能を継続して使用するには、最新バージョンの Acrobat(2022 年 11 月のアップデート以降)に更新することをお勧めします。

Acrobat Reader での Reader 拡張 PDF の使用

2023 年 1 月 7 日に「Adobe ルート CA」が期限切れとなった後も、Continuous トラックおよび Classic トラックからの Acrobat Reader のすべての最新バージョンでは、以前同様に Reader 拡張 PDF が機能します。ユーザーは、2023 年 1 月 7 日以前に「Adobe ルート CA」が期限切れとなることに関して、既存の Reader 拡張 PDF に変更作業やその他の対応を行う必要はありません。

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