オンラインサービス搭載の Adobe Acrobat Pro は、デスクトップ、web、モバイルデバイスで最も重要な文書を操作するための完全な PDF ソリューションです。Acrobat のデスクトップやモバイルアプリを更新するか、Acrobat オンラインにログインして、新機能と改善をご体験ください。
デスクトップ版 Acrobat の 2024 年 6 月リリースの新機能と機能強化について説明します。
Acrobat では、コメントの削除ワークフローの一貫性が向上しました。共有ファイルと個人ファイルの両方の返信を削除して、確実にスレッド全体を削除できるようになりました。削除する前に、アクションを確認する確認ダイアログが表示されます。
削除するコメントスレッドを選択します。 を選択してから、「スレッドを削除」を選択します。
Adobe Acrobat では、テキストを選択し、入力を開始して置換テキスト注釈を追加できるようになりました。この機能により、包括的なレビューが強化されます。テキストを選択して入力すると、Acrobat で置換注釈が追加されます。また、文書上にカーソルを置いて入力すると、Acrobat で注釈が挿入されます。
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選択ツールでテキストを選択し、入力を開始します。
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テキストを入力すると、選択したテキストに取り消し線が引かれます。同時に下書きアイコンが表示され、コメントがフォーカスされます。
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完了したら、Enter キーを押して、コメントを投稿できます。
テキストを変更しない場合は、次のようにいくつかのオプションがあります。コメントボックスで「キャンセル」を選択するか、ボックスの外をタップするか、別のツールを選択するか、Esc キーを押します。
キーボードの Esc キーを押すことで、素早く Acrobat のコメントツールを選択解除し、ワークフローを終了できるようになりました。
文書内のコメントを次の方法で解決できるようになりました。
コメントを解決するには、ポインターを目的のコメントの上に置きます。次にコメントボックスの右上隅に「コメントを解決(✓)」オプションが表示されます。単に「解決済み」としてマークするには、「コメントを解決」オプションを選択します。
コメントパネルのデフォルト表示では、解決済みのコメントと未解決のコメントの両方が表示されます。ユーザーはフィルターを使用し、好みに応じて、解決済みのコメントと未解決のコメントを表示または非表示にできます。フィルターは、ページの更新またはセッションのリセット時に、デフォルト設定にリセットされます。
解決するコメントを選択すると、コメントボックスの右上隅に「コメントを解決(✓)」オプションが表示されます。(✓)を選択して、コメントを解決します。
初めてコメントを解決した後、コメントペインのフィルターオプションを使用して、解決済みコメントを非表示にすることができます。
コメントペインの右上にあるフィルターアイコンを選択します。「解決済みコメントを非表示にする」切替スイッチをオンにして、「適用」を選択します。
「解決済みコメントを非表示にする」がオンになっているコメントを解決すると、解決済みのコメントは自動的に非表示になります。
解決済みのコメントを非表示にする切り替えスイッチをオンにした場合、この環境設定が保持され、ページ更新およびセッション変更にわたって同じフィルター設定が維持されます。ただし、新規文書を開くと、デフォルト設定がリセットされ、解決済みと未解決両方のコメントが表示されます。
フィルターオプションまたは解決済み切替スイッチを使用してフィルターを適用すると、コメントの右上にあるコメント数が更新され、合計のうちフィルターが適用されたコメント数の割合が表示されます。
白と黒両方の背景に対してアクセシブルな色のカラースウォッチが強化されました。
多くの文書は白の背景で表示されます。以前は、スウォッチの 18 色のうち 5 色のみが白背景に対するアクセシビリティ標準を満たしていました。更新されたカラースウォッチでは、白と黒の両方の背景でアクシブルなカラーが追加され、表示と読みやすさが向上しました。
Acrobat デスクトップでの顔文字アイコンのサポート
Acrobat デスクトップ版(Mac および Win)での絵文字のサポートにより、ユーザーはフィードバックをより効果的かつクリエイティブに表現し、ワークフロー内のコミュニケーションを向上できます。
Mac のサポートが有効になりました(Windows のサポートは 5 月の Beta で導入され、現在は完全に有効になっています)。
レビュー用に共有ファイルを開き、コメントセクションにアクセスします。コメントボックスに新しいアイコンが導入され、絵文字を追加できるようになりました。アイコンを選択して、絵文字ピッカーウィンドウを開きます。任意の顔文字を選択して、PDF を適切にレビューできるようになりました。
文書の再共有時にカスタムメッセージを送信
招待ワークフローを使用して新しい受信者と文書を再共有する際に、カスタムメッセージを追加できるようになりました。所有者は、レビュー担当者に対して追加のコンテキストを提供できます。ユーザーは、これらのメッセージをページレベルのコメントとして含めるかどうかを選択できます。また、レビュー担当者は招待メールでカスタムメッセージを受信するため、全体的な再共有エクスペリエンスが向上します。
ほぼリアルタイムのコメントのタイムスタンプで最新情報を入手
Acrobat のコメントのタイムスタンプがより直感的になり、ほぼリアルタイムの操作が可能になり、最近のアクティビティをトラックできるようになりました。「コメント」セクションには、「たった今」、「2 分前」、「1 時間前」などの最近のコメントに関する経過時間が表示されます。
ティッカーアニメーションによるエンゲージメントの強化
ページレベルのコメントで、新しいティッカーアニメーション機能を体験できるようになりました。このアニメーションは、ファイル内の既存のコメントに注意を喚起し、自分のコメントを投稿するように勧めます。コメントがない場合は、コメントの追加を求める GIF が表示されます。
この機能により、ファイル内での対話的な操作や共同作業がスムーズに行えるようになります。
Acrobat でログイン済みユーザーの @mention 候補を自動入力
Acrobat で、ログイン済みユーザーの @mention 候補が自動入力されるようになりました。この機能により、コメントに対して返信があった場合にリアルタイムで通知を受信し、共有ファイルの共同作業がより効率的に実行できるようになります。
共有文書の所有者は、コラボレーターを削除できるようになりました。
共有文書の所有者は、任意のコラボレーターを共有シートから直接選択して削除できるようになりました。
文書ごとに新しいウィンドウを開く環境設定
新しい Acrobat で開くすべての文書が、新しいウィンドウで開けるようになりました。
Acrobat で「環境設定」を開きます。「カテゴリ」で「一般」を選択し、「文書を同じウィンドウで新しいタブとして開く(再起動が必要)」をオフにします。
文書を開く際に、すべての文書が新しいウィンドウで起動されます。
スタイライズモーダルから Adobe Express 機能にアクセス
Adobe Acrobat の Adobe Express ツールとのシームレスな統合により、編集プロセスを簡素化できます。文書編集に必要なツールに簡単にアクセスできるようになりました。
グローバルバーの編集メニューから「この PDF をスタイライズ」を選択すると、オーバーレイバナーにオプションが表示されます。このバナーでは、シェイプやアイコンの追加、ページのサイズ変更、カラーテーマの適用、Stock 画像の追加、ページの背景の変更、推奨フォントの受信などを行うために Adobe Express で特定のツールを検索する時間を短縮して、生産性を向上させます。
Acrobat から Adobe Express を使用して文書を編集するには、次の手順に従います。
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グローバルバーの編集メニューから「この PDF をスタイライズ」を選択します。オーバーレイバナーが開き、Adobe Express の編集オプションが表示されます。
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必要な機能を選択し、「Adobe Express で続行」を選択します。
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「フォントのレコメンデーションを受ける」を選択すると、web ブラウザーの Adobe Express でファイルが開きます。文書で、最初のテキストボックスが選択されます。左側のパネルでテキストパネルが開き、選択したテキストボックスの推奨フォントが表示されます。
選択領域のフォントまたは文書全体のフォントを変更し、プロセスを効率的に実行できるようになりました。
同様に、
- 「カラーテーマを適用」など、その他の機能を選択した場合は、web 上の Adobe Express でカラーテーマパネルが開きます。
- 「ページをサイズ変更」を選択すると、web ブラウザーの Adobe Express でサイズ変更パネルが開きます。
- 「シェイプとアイコンを追加」を選択すると、web ブラウザーの Adobe Express でファイルが開きます。
- 左側のパネルで素材パネルが開き、「シェイプ」タブが開きます。
- 「背景色を変更」を選択すると、Adobe Express でファイルが開き、背景色パネルが開きます。
- 「Adobe Stock 画像を追加」を選択すると、web ブラウザーの Adobe Express でファイルが開きます。メディアパネルが開き、デフォルトで「写真」タブが選択されます。
colorado を使用する編集での長い文書のサポート
Acrobat では、最大 50 ページの長い文書を折り返して表示可能な編集がサポートされるようになりました。このリリースには、サポートされているすべての構成(段落、リスト、画像、テーブル、回避など)が含まれます。文書を折り返し編集モードにすると、「自動調整レイアウトがオンになりました」ベゼルが表示されます。この機能は、6 月より段階的に展開されます。
Acrobat の右側のツールペインにあるネクストベストアクション
Acrobat の右側のツールペインに、ネクストベストアクションペインが追加されました。「編集」または「入力と署名」を使用した後、ネクストベストアクションペインにツールレコメンデーションが表示されます。
アクセシビリティの機能強化
読みやすさの強化:タグ、順序、およびコンテンツパネルで、テキストのズームイン機能がサポートされるようになりました。これにより、コンテンツが読みやすくなり、コンテンツへのアクセスも簡単になります。
キーボードのアクセシビリティの向上:Forms アプリが大幅に更新され、キーボードのみを使用したシームレスなフォームの作成が可能になりました。
ビジュアルエクスペリエンスの改善:すべてのユーザーに最適なエクスペリエンスを提供できるように、新しい UI の高コントラスト比の問題に積極的に取り組んできました。
状態の不整合を修正:新しい UI では、チェックボックス、ラジオボタン、およびテキストボックスに整合性のない問題を修正し、適切に機能するようにしました。
ユーザビリティを強化:リスト名を正しく修正し、全体なユーザビリティが向上しました。さらに、アプリケーション全体で、不適切な状態、ラベル、フォーカスインジケーターに関連する様々な問題を解決しました。
これらのアップデートは、アクセシビリティ、ユーザビリティ、およびユーザーエクスペリエンスの向上を意図しています。