After Effectsのミラーエフェクトを使って、波の映像を上下・左右に反転し、万華鏡のようなイメージを簡単に作り出す方法をご紹介します。ムービータイトルにインパクトを付けたいときなど、様々な用途に活用できるので、ぜひマスターしましょう。まずは、下の1分動画で制作工程を確認してください。
必要な情報
本チュートリアル内で使用する主な機能
Adobe Stockとの連携、ミラーエフェクト
手順1/6
After Effectsを起動し、新規プロジェクトを作成する
作業に入る前に、練習用サンプルファイルをこちらからダウンロードしておきましょう。
After Effectsを起動し、スタート画面の「新規プロジェクト」をクリックするか、「ファイル」→「新規」→「新規プロジェクト」を選択します。

手順2/6
ビデオ素材を読み込む
「ファイル」→「読み込み」→「ファイル」から、ダウンロードした練習用サンプルファイル「Hermosa Beach.mov」を選択して「開く」をクリックします。プロジェクトパネルにファイルが追加されます。

ビデオ素材がない場合は、Adobe Stockから素材を選んで使用することもできます。「ウインドウ」→「ライブラリ」を選択して、ライブラリパネルを開きます。「Adobe Stockを検索」フィールドに、検索したいビデオ素材のキーワードを入力します。素材の候補が表示されるので、使用したい素材にカーソルを合わせ、ショッピングカートのアイコンをクリックしてライセンスを取得します。また、クラウドのアイコンをクリックすると、ウォーターマークの入ったプレビュー版を無償で試用することができます。
ライブラリパネルに追加されたビデオ素材を右クリック(Windows)またはControl+クリック(Mac)し、「プロジェクトに追加」を選択します。

手順3/6
タイムラインにビデオ素材を追加する
プロジェクトパネルで「Hermosa Beach.mov」を選択し、パネル下の「新規コンポジションを作成」までドラッグします。マウスをはなすと、タイムラインに素材が配置され、モニター画面に映像が表示されます。

タイムラインで編集する際に、ワークエリアを指定すると作業を効率的に進められます。ワークエリアは、ビデオ素材の必要な範囲を指定するもので、その範囲だけをレンダリング、プレビュー、書き出すことができるため、素材全体を処理するよりも大幅な時間短縮となります。
今回は、素材の20秒以降を使用するので、再生ヘッド(現在の時間インジケーター)をタイムライン上の20sまでドラッグし、ショートカットキー「B」を押します。ここがワークエリアの開始点となります。(終了点の設定は、ショートカットキー「N」を押します)

手順4/6
ミラーエフェクトを適用する
エフェクト&プリセットパネルで、検索フィールドに「ミラー」と入力します。ミラーエフェクトが表示されたら、タイムラインの素材にドラッグします。

手順5/6
映像を上下に反転する
エフェクトコントロールパネルで、反射角度を「-90°」に設定します。水平の中心線から下側の映像が反転し、上側に映ります。

手順6/6
映像を左右に反転する
続いて、エフェクトコントロールパネルを右クリック(Windows)またはControl+クリック(Mac)し、「ミラー」を選択します。「ミラー2」が追加され、反射の中心の値「2048.0」をダブルクリックし、末尾に「/2」を追加入力して元の値の半分に指定します。これで、垂直の中心線から左側の映像が反転して、右側に映ります。

Enterキーを押して再生してみましょう。万華鏡を見ているような、不思議で美しい映像が完成しました。さらに、テキストを追加したりして、インパクトのあるムービータイトルを仕上げてみましょう。
After Effectsのムービーの書き出し方法はこちらからご確認いただけます。
