必要な情報
以下が大まかな流れです。
- プロジェクトの準備
Illustratorで作成したアートワークを含んだプロジェクトファイルを開きます。アートワークをタイムラインに配置して、アニメーション作成の準備を行います。 - パスのオフセットを利用したアニメーション
タイムラインに配置したベクターアートワークをもとにアウトラインレイヤーを作成します。パスのオフセットを追加してキーフレームを設定し、アートワークが内側から現れる アニメーションを設定します。 - 「回転」エフェクトの追加
「回転」エフェクトをアウトラインレイヤーに追加します。キーフレームを設定してアウトライン化したアートワークが回転するアニメーションを作成します。 - 「タービュレントディスプレイス」エフェクトの追加
「タービュレントディスプレイス」エフェクトをアウトラインレイヤーに追加します。キーフレームを設定して流体的な表現のアニメーションを作成します。 - エフェクトのイージングを設定
「回転」と「タービュレントディスプレイス」エフェクトにイージングを追加します。アニメーションの開始と終了が自然な動作になるように設定をおこないます。 - 「CC Bubbles」エフェクトの追加
アウトラインレイヤーを複製し、「CC Bubble」エフェクトを追加します。泡のようなイメージの効果を与えます。 - 仕上げと確認
複製した一方のレイヤーのY座標の位置を徐々にずらすことで、流体的なロゴアニメーションに広がりを与えます。

















ヒント:タイムラインのレイヤー表示操作で良く使用するショートカット
このステップ内では、[E]キーを押すことでエフェクトの設定されたレイヤーを表示しました。Eは、Effectの頭文字です。そのほかにも、位置(Position)プロパティのみを表示する[P]キーや、スケールScaleプロパティのみを表示する[キーなどの便利なショートカットがあります。以下は良く使用するショートカットの一例です。作業効率の向上に役立ちます。
A:アンカーポイントプロパティのみを表示
T:不透明度プロパティのみを表示
P:位置プロパティのみを表示
R:回転プロパティのみを表示
S:スケールプロパティのみを表示
U:キーフレームのあるプロパティのみを表示
E:エフェクトプロパティグループのみを表示





ヒント:「タービュレントディスプレイス」エフェクト
このステップでは、「タービュレントディスプレイス」というエフェクトを追加しています。
タービュレントとは、「騒然とする」や「流れが乱れる」という意味があります。After Effectsの「タービュレントディスプレイス」エフェクトは、イメージが波立っているような効果を加えます。例えば、水の流れ、ゆがんで映る鏡、風になびく旗などを 表現するのに適しています。
今回の例では、タービュレントディスプレイスを設定することで、ゆるやかな水流にのって溶けだすような効果が得られていることが分かります。




















以上で、ロゴにリキッドアニメーションを付ける方法の手順は終了です。
このチュートリアルでは、3つの効果的なエフェクトを使用してロゴに流体的なイメージを与えました。 まず「回転」エフェクトを使用してアートワークを回転させました。次に使用したのは「タービュレントディスプレイス」エフェクトです。 逆回転再生で、 水に溶け込んだアートワークが徐々に出現するようなイメージを表現す ることができました。 もうひとつは「CC Bubbles」エフェクトです。これにより、アートワークに泡立つような効果を与えることができました。
なお、「CC Bubbles」エフェクトの「Shading Type」を「None」に設定することで特別な仕上がり効果を与えないようにしました。これを、「Fade Inwards」や「Fade Outwards」に変更すると、一味違った表現を得ることができます。

