Illustratorで作成したアセットをAfter Effectsへ取り込む方法と、基本的な操作を解説します。背景が左から右に移動しながらバイクのタイヤが回転するアニメーションを作成してみましょう。



 

本チュートリアル内で使用する主な機能

コンポジションの作成、平面レイヤーの作成、トランスフォーム(位置、回転) 

 

手順

  1. Illustratorで素材を作成する
  2. After EffectsでIllustratorの素材を読み込む
  3. コンポジションを整理する
  4. モーションをつける
  5. データ管理の注意点

1.Illustratorで素材を作成する

 

Illustratorで元となるイラストを用意して、ai形式で保存します(bike.ai)。

After Effectsで取り込むことを前提に、動かしたい素材ごとにパーツをレイヤー分けしておきます。この作例では、レイヤーを「Bike(バイクと人)」「Tire-front(タイヤの前輪)」「Tire-back(タイヤの後輪)」「City(背景)」の4つに分けます。

2.After EffectsでIllustratorの素材を読み込む

 

After Effectsを立ち上げて「新規プロジェクトの作成」ボタンを選択してプロジェクト(.aepファイルを作成します)次に、作成したIllustratorのデータをAfter Effectsで読み込みます。

 [ファイル]メニュー→[読み込み]→[ファイルから]を選択し、Illustratorのデータを選択します。このとき、「読み込みの種類」では「コンポジション-レイヤーサイズを維持」を選択し(「Illustrator/PDF/EPSシーケンス」「コンポジションの作成」のチェックはしない)、「開く」をクリックします。

 

プロジェクトパネルを確認すると、ファイル名と同名のコンポジションが作成されます。 プロジェクトパネルでコンポジションをダブルクリックします。レイヤーパネルにIllustratorで設定したものと同じレイヤーが表示されます。

3.コンポジションを整理する

3-1.コンポジションの画面サイズを修正する

元のIllustratorデータは背景を長めに作ってあるため、After Effects側も同様の画面サイズになっています。はじめに、これを修正します。プロジェクトパネルのコンポジション(bike)を右クリックして、「コンポジション設定」を選択し、「幅と高さ」「デュレーション」を修正します。

幅:1280px

高さ:720px

デュレーション:0;00;05;00(5秒)

3-2.背景を追加する

レイヤーパネルを右クリック→[新規]→[平面]で背景色を設定します。

背景用の平面レイヤーが追加できます。スポイトツールを使用すれば色をサンプリングできるので、白や薄い水色を設定します。レイヤーをドラッグして一番下へ配置します。作成した背景は間違えて動かさないよう、ロックしておきましょう。

4.モーションをつける

 

After Effectsでは、アニメーションの「はじめ」と「おわり」の2つのキーフレームを指定して、この2箇所の場所や形を設定することで、中間の動きを自動的に補足してアニメーションを作成してくれます。

4-1.背景「City」レイヤーを左から右に動かす

他のレイヤーは非表示にしておきます。

「City」のレイヤーを選択して、 プロパティを展開して「トランスフォーム」を表示します。

次に、 “絵を動かし終わるタイミング”(この場合は5病部分)までタイムラインを移動して 「位置」の右側にあるストップウォッチをクリックして有効にするとキーフレームが追加されます(有効にすると、ストップウォッチの色が青に変化します)。

”動かし始めるタイミング”(この場合は0秒部分)まで時間インジケーター(水色のライン)を移動します。

「トランスフォーム」の数値を変更するか、コンポジションパネル(画面中央)を操作して、スライドするような形でマウス操作をすると簡単です。

4-2.タイヤ「Tire-front」レイヤーを動かす

バイクとタイヤを表示して位置を中央に調整します。

「Tire-front」のレイヤーを選択して、プロパティを展開して「トランスフォーム」を表示します。”動かし始めるタイミング”(4-1.と同じ)と”動かし終わるタイミング(4-1.と同じ)”にキーフレームを打ち、終わりのほうのキーフレームに0x+0.0°の部分を5x+0.0°と入力すると、入力した数だけタイヤが回転します。

4-3.トランスフォームをコピー&ペーストして「Tire-back」も動かす

先程つけた「回転」のプロパティを選択してCommand(Ctrl)+[c]を入力し、「Tire-back」レイヤーのプロパティ上でCommand(Ctrl)+[v]すると、プロパティの複製ができます。

このペーストをする際、タイムラインの再生バー(現在の動きが示されているライン)は最初のフレームにしてから操作します。

4-4.バイクとタイヤを「親子関係」にする

タイヤだけが動いていると不自然なので、「移動」でバイクを小刻みに上下させましょう。その前に、バイクだけが動かないように、タイヤとバイクをリンクさせます。これを「親子関係にする」と言います。

「Tire-front」「Tire-back」レイヤーの右側の「親とリンク」を選択して、プルダウンメニューから「1.bike」にします。

4-5.バイク本体を動かす

プロパティの「トランスフォーム」から「位置」を使って、バイクを上下に動かすと、より自然に見えます。タイヤも追随して動くことを確認しましょう。

4-6.スペースバーで再生して確認

再生して問題があれば現在の時間(再生バーの位置)をキーフレームの位置まで移動して調整します。キーフレームが確認できる範囲だけワークエリアを指定すると、アニメーションの確認がしやすくなります。今回のように既に完成しているデザインがある場合は、何秒で作成したデザインの位置で止まるかを考えて、そのポイントから逆算してキーフレームを指定するとよいでしょう。

5.データ管理の注意点

 

 After Effectsは.aepという拡張子で管理されています。Illustratorのデータを利用している場合はこのほかに、作業元の.aiデータを同梱する必要があります。これを怠ると、「リンク切れ(オフライン)」を起こすので注意が必要です。

付録:ショートカットを使おう

 

「プロパティ」関連のショートカット(半角英数)が使えるようになると作業スピードがアップします。

  • Command+@ :プロパティを展開する
  • u:キーフレームのあるプロパティだけを表示 (uはuse)
  • r:プロパティの「回転」を表示(rはrotation)
  • p:プロパティの「位置」を表示(pはposition)
  • s:プロパティの「スケール」を表示(sはscale)
  • t:プロパティの「不透明度」を表示(tはtransparency)
  • a:プロパティの「アンカーポイント」を表示(aはanchorpoint)
  • Command+(方向キー右):1フレーム先に進む
  • Command+(方向キー左):1フレーム前に戻る
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