3Dレイヤーを使って文字に奥行きをもたせ、After Effectsの仮想のカメラが回転しながら奥に進んでいくデータを作成して、文字が連続して表示されるアニメーションを作ってみましょう。



 

本チュートリアル内で使用する主な機能

縦書き文字ツール、3Dレイヤー、カメラレイヤー、ヌルレイヤー

 

手順

  1. 文字を入力する
  2. テキストレイヤーを個別のシェイプに変換
  3. シェイプレイヤーを3D化する
  4. カメラレイヤーと「軌道ヌル」を設定する
  5. カメラの位置を調整する
  6. カメラの設定を調整する

1.文字を入力する

 

新しいプロジェクトを作成して、[コンポジションメニュー]→[新規コンポジションを作成]を選択します。「コンポジション設定」ウィンドウでは、「デュレーション」を5秒に設定し、背景色を黒にしておきます。

 

[横書き文字ツール]を長くクリックするとサブツールの[縦書き文字ツール]に切り替えられます。[縦書き文字ツール]を選択して、中央のコンポジションパネル内でクリックし、文字を入力してから[文字パネル]でフォントの種類や大きさ、色を設定します。

 

テキストレイヤーが作成されました。フォントは「貂明朝テキスト」を使用しています。

2.テキストレイヤーを個別のシェイプに変換

 

後述する「3Dレイヤー」を使うために、テキストレイヤーをシェイプに変換して、1文字ずつ個別のシェイプにします。

テキストレイヤーを選択して右クリックし、[作成]→[テキストからシェイプを作成]を選択します(シェイプレイヤーは頭に★マークが付きます)。

 

シェイプレイヤーに変換されたら、Command(Ctrl)+[D]キーでシェイプレイヤーをテキストの数だけ複製してから、1文字ずつ残してほかを削除し、1文字ずつのシェイプレイヤーを作成します。

 

コンポジションパネルからマウスで操作するのではなく、レイヤーパネルの「ソロボタン」で1つのシェイプレイヤーだけを表示してから「コンテンツ」のプルダウンを開いて不要な文字を選択して削除すると、ミスなく作業できます。

最後に、レイヤー名右クリックして「コンテンツ」の中身と同じテキストに修正しておきましょう。

3.シェイプレイヤーを3D化する

 

レイヤーパネルの「3Dレイヤー」のスイッチをオンにします。

バラバラにしたシェイプレイヤーをすべて選択してキーボードの[P]キーを打つと、選択したレイヤーのプロパティの「位置」が表示されます。3D化したことによって、X軸,Y軸のほかにZ軸の数値が表示されていることが確認できます。

 

デフォルトは0.0となっているZ軸に数値を入力します。数値はマウス操作でも調整できます(数値の上でマウスクリックをして、左右にドラッグ)。ここでは モ:0 /ー:500/  シ:1000 / ョ:1500 / ン:2000 と……といったように+500ごとに一定の値を入力して、変化を見ていきます。

 

数値の調整をして奥へ配置することで、テキストに大小がつきました。

奥行きをもたせることはできましたが、ここではまだ奥行きそのものは確認できません。また、動きもまだついていない状態です。そこで次に「カメラレイヤー」を設定します。

4.カメラレイヤーと「軌道ヌル」を設定する

 

シェイプレイヤーの選択を解除して、[レイヤー]→[新規]→[カメラ…]を選択します。

「カメラ設定」のウィンドウが表示されたら、種類:「2.ノードカメラ」のままにして[OK]を選択すると、レイヤーパネルの一番上にカメラレイヤーが作成できました。

このカメラレイヤーは先程作成した3Dレイヤーのみに影響します。

 

次に[レイヤー]→[カメラ]→[軌道ヌルを作成]を選択します。「カメラ1軌道ヌル」という名前のヌルレイヤーが作成できました。この作例は、カメラを移動することでアニメーションを作るというものですが、カメラの移動するタイミングや位置などは直接カメラレイヤーに設定するのではなく、このヌルレイヤーに設定します。

 

最後にコンポジションパネルの右下にある「1画面」とあるプルダウンを「2画面」にします。

 

左右の画面をクリックして変更を有効にしたら、先程操作したプルダウンの左側にあるビューのプルダウンを操作して、左を「アクティブカメラ」に、右を「カスタムビュー1」にします。すると、左側が実際の見た目、右側が3D化したテキストレイヤーに対してどのようにカメラが配置されているかを示したものになります。

 

この状態で左側の「カスタムビュー1」のカメラの位置をマウス操作などで移動すると、右側の「アクティブカメラ(カメラ1)」の見た目も変化します。

5.カメラの位置を調整する

 

次に、「カメラ1軌道ヌル」を利用して、カメラが手前から奥に回転しながら進んでいくことでテキストの位置が変化するアニメーションを作成します。

「カメラ1軌道ヌル」レイヤーを選択して「位置」を設定します。はじめに、0フレーム目に時間インジケーターを設定してからカメラの位置を操作して、ストップウォッチのマークをクリックし開始点を決めます。

 

最後のフレームまでインジケーターを移動してカメラの終了位置(Zの数値など)を調整したら、キーフレームのアイコンをクリックして終了時のカメラ位置を決めます。

 

ほかにも「Z回転」をかけると、カメラが回りながら奥に進んでいきます。最初のフレームで-45°、最後のフレームで45°と入力します。

6.カメラの設定を調整する

 

最後にカメラ自体の設定に調整を加えます。「カメラ1」レイヤーを選択して、「カメラオプション」を展開します。「被写界深度」の「オフ」のテキストをクリックして「オン」にします(このときストップウォッチのマークは押しません)。次に「フォーカス距離」「絞り」の数値を大きなものにします。すると、実際のカメラと同じようにボケが深くなります。

 

完成したら、[コンポジションメニュー]→[Adobe Media Encoder キューに追加…]を選択して、アニメーションGIF形式で書き出してみましょう。

 

こちらが完成例です。 

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