訪問回数とモバイルアプリの起動回数の計算方法は異なるので、レポートの結果が異なる場合があります。

  • 訪問:もともと Web 分析用に設計されている「訪問」は、30 分以上の無操作状態の時間に挟まれた訪問者アクティビティ時間を表します。詳しくは、訪問を参照してください。
  • モバイルアプリセッション:モバイルアプリでは使用パターンが異なるので、通常、モバイルセッションは、Web 訪問とは異なる方法で定義されます。各モバイルアプリセッションは、起動イベントで始まり、アプリケーションが 5 分間にわたってバックグラウンドにあるか閉じられたときに終了します。モバイルセッションの数は、起動イベントの数として報告されます。詳しくは、モバイル指標およびディメンションのリファレンスを参照してください。

起動回数を上回る訪問回数 - 2016 年 6 月より前のデータ

2016 年 6 月より前については、訪問の有効期限が終了した(30 分間の無操作状態)後はセッション情報を無視します。完了したと見なされるセッションに対応するタイムスタンプ付きデータは、追加の訪問としてカウントされます。2016 年 6 月より後については、タイムスタンプが有効なセッションデータを最大 92 日間保持します。この変更に伴って訪問の定義が変わることはありません。訪問は、30 分以上の無操作状態の時間に挟まれたヒットのグループであることに変わりありません。それどころか、遅れて到着するタイムスタンプのヒットを訪問に正しく関連付けることで、訪問の水増しを防ぐことができます。

2016 年 6 月より前のデータで起動回数よりも多い訪問回数が返される理由として、次の潜在的な理由があります。

  • SDK 4.1 以降でのセッション情報の時間の遡り:Adobe Analytics のモバイル SDK は、各セッションの長さと発生したクラッシュの数についての情報を収集します。このデータは、後続のセッションが開始するまでデータ収集サーバーに送信することができません。

    SDK 4.1 より前では、以前の訪問のデータは、後続の訪問の最初のイメージリクエストで送信されました。ただし、このデータは、以前の訪問ではなく現在の訪問に一時的に関連付けられました。SDK 4.1 以降では、以前のセッション情報が別のヒットで送信され、以前のセッションでタイムスタンプが設定されます。

    時間を遡ると、モバイル指標を計算するうえでは有用ですが、副作用が発生する可能性があります。以前の訪問についてより多くの詳細情報を提供するこの別個のヒットは、新しい訪問の基準に一致します。以前のモバイルセッションから 30 分以上経過した後に新しいセッションが発生した場合、時間を遡ったヒットは追加の訪問と見なされ、起動回数は増加しません。
  • オフライン追跡の対象の待機中またはバッチ処理されるデータ:アプリがオフラインデータ収集用に設定されている場合、モバイルデバイスは、オフライン時に発生した動作をキャッシュします。デバイスがオンラインに戻ったとき、SDK は、キャッシュされたオフラインヒットを送信するとともに、オンラインヒットを送信し始めます。ユーザーの動作のオフライン部分の間隔が 30 分を超える場合、データ収集サーバーに送信されるときに追加の訪問がカウントされます。

起動回数を上回る訪問回数 - 2016 年 6 月以降のデータ

一部のモバイルアプリは、バックグラウンドで動作しているときにも処理を実行します。モバイルアプリがバックグラウンドにあるときに 30 分以上経過した後でこれらの呼び出しが送信された場合(30 分間の無操作状態は Adobe Analytics では新しい訪問を意味することを思い出してください)、起動がトリガーされることなく、呼び出しごとに新しい訪問が開始されます。

技術的には、起動なしで新しい訪問を生成するページ(またはカスタムリンク)を表示できます。

訪問回数と起動回数は異なる方法で計算されることを理解することが基本的に重要です。

  • 訪問回数は、サーバーのアクティビティ(サーバーで受信されたヒットのタイムスタンプ)に基づいて、サーバーサイドで計算されます。
  • 起動回数は、アプリのアクティビティに基づいて、クライアントサイドで計算されます。

また、iOS では、keepLifecycleSessionAlive メソッドを使用して、設定ファイルの lifecycleTimeout 値に関係なく、バックグラウンドから復帰するときに新しいセッション(起動)を開始しないように SDK に指示できます。

https://marketing.adobe.com/resources/help/ja_JP/mobile/ios/sdk_methods.html

SDK バージョン 4.13.6(iOS および Android)以降では、Analytics のヒットが生成された時点でアプリがフォアグラウンドとバックグラウンドのどちらの状態であったかを示す追加データが自動的に送信されるようになりました。

https://github.com/Adobe-Marketing-Cloud/mobile-services/releases

訪問回数を上回る起動回数

モバイルセッションと訪問では無操作の定義が異なるので、1 回の訪問で複数回の起動がカウントされることがあります。例えば、モバイルユーザーが長時間にわたって 15 分ごとにアプリを開いたり閉じたりした場合、1 回の訪問で複数回の起動がカウントされることがあります。

訪問回数と起動回数の整合

間隔が空いた trackLocation 呼び出しによって訪問回数が水増しされる場合は、trackLocation 呼び出しの間隔を 30 分未満に短縮するか、trackLocation を無効にします。

データセットに 2016 年 6 月より前のデータが含まれている場合は、セグメントと計算指標を使用して時間を遡ったヒットを除外することを検討してください。SDK 4.1 以降で時間を遡ったヒットが原因で起動回数が訪問回数を上回る場合は、この方法を使用してください。
  1. Exclude Hit where Custom Link equals ADBINTERNAL:SessionInfo として定義された、ヒットレベルのセグメントを作成します。
  2. 訪問に対して上記のセグメントを使用して、セグメント化された計算指標を作成します。
  3. レポートを表示するときに、この計算指標を通常の訪問の代わりに使用します。

    注意:
    上記のセグメントを計算指標以外のレポートに適用した場合、次の副作用が発生します。
    • クラッシュ数は、時間を遡ったヒットが存在する日付範囲においてゼロと報告されます。
    • 以前のセッションの長さは、時間を遡ったヒットが存在する日付範囲においてゼロと報告されます。
    • 発生件数は、時間を遡ったヒットの数だけ少なくなります。
    • カスタムリンクのインスタンス数は、時間を遡ったヒットの数だけ少なくなります。

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