アニメーションにパン、ズーム、回転などのカメラエフェクトを加えましょう。
Animateの新しいカメラツールでは、ズーム、回転、パンを使ってより面白いストーリーを作成できます。このプロジェクトは、ダウンロードしてご利用いただけます。
では、プロジェクトの最初に戻します。ここに、複数のレイヤーとフォルダーがあります。ツールパネルで、新しいカメラツールを選択すると
いくつかのプロパティが表示されます。「ズーム」、ステージ全体を回転できる「回転」 さらに「色合い」と「カラーの調整」があります。このプロジェクトは、「色合い」と「カラーの調整」の両方を使用できるよう、ActionScript形式に変換したものです。使用できる効果は、ドキュメント形式ごとに異なりますがカメラツール自体はどの形式でも使用できます。
タイムラインには、カメラレイヤーが追加されています ここにはカメラ用のUIがあり、ズームまたは回転を選択してスライダーで調整できます。クリック&ドラッグでパンも可能です。
カメラツールは、タイムラインの下のカメラボタンでオン/オフを切り替えられます。オフにすると、すべてのカメラ機能がなくなります。また、オンに戻します。ここを見ると、ステージ外のコンテンツがペーストボードに表示されていません。これは、ステージ外のコンテンツを非表示にするこの機能が有効になっているためです。無効にすると、コンテンツ全体が表示されます。ここまでの手順をすべて取り消します。
では、カメラツールでカメラの動きを追加していきましょう。まず、カメラツールを選択します。フレーム1を見ると、カメラレイヤーにキーフレームがありズームを設定できます。ズームは、スライダーで調整するか ここに値を入力します。
大幅にズームしたいので 「820」と入力します。次に、パン機能を使って、王子様の顔にフォーカスします。今度は、フレーム50に移動して、キーフレームを挿入します。挿入/タイムライン/キーフレームを選択します。このキーフレームでは、遠景にしたいので値を「115」に戻してから全景が入るようにパン機能で調整します。
これで、王子様の顔から全景にすばやく切り替わります。引き続き、フレーム100に移動します。ここでもキーフレームを挿入します。挿入/タイムライン/キーフレームを選択し、カメラツールを選択して、600%までズームしてから王子様の剣にパンします。
フレーム125にもキーフレームを挿入して剣の柄までパンします。フレーム145でも、同様にキーフレームを挿入します。ここでも遠景にしたいのでズームを「110」にしてから全景が入るようにパンします。フレーム220のあたりでお城にズームしたいので
最後のフレームに移動して、キーフレームを挿入します。ここでもカメラツールを使って190パーセントにズームして、お城にパンします。この状態では、所々にジャンプカットがあるので
トゥイーン処理で、よりスムーズにしていきます。まず、フレーム100から始まる部分に移動して剣の先から柄までをスムーズに表示したいと思います。既にキーフレームがあるのでトゥイーンスパン上で右クリックしてモーションまたはクラシックいずれかの トゥイーン作成を選択するだけです。
ここでは「クラシックトゥイーンを作成」を選択します。するとこのように剣の先から柄までのパンが設定されました。次に、フレーム145からお城にズームする次のキーフレームまでトゥイーンを作成します。同様に右クリックし、「クラシックトゥイーンを作成」を選択します。スムーズになりましたね。
最後に、カメラ効果を いくつか追加したいと思います。では、ここまで移動して フレーム200のあたりに新しいキーフレームを挿入します。次に、フレーム220に移動し、カメラツールを選択してから カラーを調整します。「明るさ」と「彩度」をともに「-100」まで下げて彩度が落ちてフェードアウトするような効果にします。フレーム200にキーフレームを挿入しておいたので、ここでは、調整前の明るさと彩度が自動的に維持されています。
仕上げにイージングを追加します。では、最初のトゥイーンに戻ります。クラシックトゥイーン上の任意の位置を選択するとプロパティパネルに「イージング」が表示されます。基本的なイージングも適用できますが今回は、イージングを編集したいと思います 。ゆっくりとイーズインおよびイーズアウトする滑らかなイージングに変更してから 「OK」をクリックします。
確認するには、Enterキーを押して再生します。次のトゥイーンでも同じ設定をします。ゆっくりとしたイーズインに調整しますが終わりは、このままにしておきます。これは、ここにあるもう1つのトゥイーンで イーズアウトのみを調整すると2つのトゥイーンにわたってS字カーブが形成されるからです。
確認してみましょう。見事ですね。これをHDビデオに書き出します。ファイルメニューから書き出し/ビデオを書き出しを選択します。ここで、ビデオの書き出し先を選択できます。 「CameraCompleted」という名前を付けて「書き出し」をクリックします。
Adobe Animateの新しいカメラツールを使うと アニメーションを使ったストーリー作成の可能性が大きく広がります。
- Adobe Animateでプロジェクトを開き、ツールバーからカメラツールを選択します。
- これにより、プロジェクトにカメラレイヤーおよびカメラのUIオーバーレイが追加されます。
- このUIオーバーレイを使用して、ズームと回転を調整します。パンする画像をクリックします。
- 挿入/タイムライン/キーフレームを選択し、キーフレーム間をクリックして「クラシックトゥイーンを作成」を選択します。
01/13/2020
提供元:Alex Fleisig、Joseph Labrecque