ミキシング、マスタリングが完了したビデオ作品のプロジェクトを、直接Media Encoderに送信し、レンダリングして書き出す方法を説明します。
Adobe Auditionは、ビデオ作品のマルチトラックセッションを直接Adobe Media Encoderに書き出すことができます。フォーマットのプリセットとオーディオチャンネルのカスタマイズが利用できるので、様々なミックスダウンファイルのレンダリングやラングリングは不要です。
Dynamic LinkからAuditionへ
Premiere Proシーケンスを選択して、編集/Adobe Auditionで編集/シーケンスを選択します。
Adobe Auditionで編集ダイアログボックスで、シーケンス全体を選択し、Dynamic Linkを介してビデオを送信します。こうすると、新しいマルチトラックセッションが作成されてAuditionに読み込まれます。
Media Encoderにマルチトラックを書き出す
Auditionでセッションの編集、ミキシング、マスタリングをし終えたら、ファイル/書き出し/Adobe Media Encoderで書き出しを選択します。
書き出し先の形式とプリセットを選択します。ビデオストリームを再エンコーディングしなくて済むように、ビデオをリラップする場合もあります。
チャンネルルーティングをカスタマイズする
完成したオーディオチャンネルをビデオファイルに割り当てる方法をカスタマイズするには、「変更」をクリックします。
例えば、8つのオーディオチャンネルをサポートするMXFファイルに書き出す場合には、完成したミックスダウンをチャンネル1と2に割り当て、会話、音楽、音声エフェクトバスをチャンネル3から8に割り当てることも簡単にできます。完成したビデオコンテナはアーカイブ形式や放送形式として使用できるので、後で簡単に要素を変更したり交換したりできます。
ビデオを書き出す
「OK」をクリックして、レンダリングプロセスを開始します。Media Encoderのレンダーキューにプロジェクトが追加され、プロジェクトファイルが準備されるとバックグラウンドでレンダリングが自動的に始まります。
キューでは、Auditionから送信されたプロジェクトにAuditionロゴアイコンが表示されるので、Auditionから出力されたプロジェクトをすぐに見分けることができます。