配信監視機能を使用すると、配信のステータス(進行状況、成功、失敗)に関する電子メールアラートを受け取ることができます。

Campaign Classic のホステッド/ハイブリッド環境のお客様は、専用のパッケージを使用してリアルタイムの配信ステータスアラートを設定できます。これらのアラートは、配信スーパーバイザーと呼ばれる特定のユーザーのグループに送信される電子メールです。デジタルマーケティングチームは、これらの電子メールを使用して、過去 24 時間以内に開始された配信のステータスを監視できます。

このパッケージをインストールすると、15 分タイマーで実行するように設定された配信監視というラベルの監視ワークフローが作成され、アラートの送信用の様々な配信インジケーターが収集されます。

 

注意:

このパッケージは、オンプレミス環境にインストールできません。

動作原理

ワークフローは、15 分ごとに、連絡日が現在の日付から +/-24 時間以内の配信に関する情報を収集します。このワークフローは、警告、アラート、オプションでアクティビティステータスを記載した電子メールを送信します。

アラート生成ロジックがどのように機能するかのとして、この新機能では次の場合に電子メールを送信します。

  • 配信に 50 人以上の受信者(設定可能)が含まれている。かつ、
  • 配信が失敗状態になった。
  • または、配信準備が失敗した。
  • または、配信が X 分以上実行されており、完了率が Y%未満であり、成功率が 95%未満である。
  • または、配信が X 分以上実行されており、完了率が Y%未満であり、1 時間あたりの電子メール件数が Y K 件未満である。

周期的なステータスの更新は、過去 24 時間以内に開始されたすべての配信に対して vars.ENABLE_INPROGRESS_DELIVERIES 設定を使用して有効にできます。

この更新では、送信される電子メールの合計数、成功率、完了率が 95%に達するまでの完了率が表示され、その後更新は停止します。

 

セットアップと設定

セットアップ

パッケージは、アドビのテクニカルオペレーションチームによってお客様のマーケティングサーバーにインストールされます。  セットアップが完了すると、次の項目が Adobe Campaign のインスタンスに作成されます。

  • 配信スーパーバイザーという名前のオペレーターグループ
  • 配信監視という名前のスーパーバイザーワークフロー

 

設定

  • 特定のサイズを下回る配信をフィルターで除外するようにアラートを設定するには、MIN_TODELIVER を設定します。

例:vars.MIN_TODELIVER = 50 と設定した場合、受信者が 50 人未満の配信が無視されます。

  • 開始された配信の時間帯を設定するには、MONITOR_INTERVAL_HOUR を設定します。

例:vars.MONITOR_INTERVALL_HOUR = 24 と設定した場合、過去 24 時間以内に開始された配信のみが考慮されます。

  • 進行中の配信に関するアラートのエラー率を設定するには、ERROR_RATIO_INPROGRESS_DELIVERIES を設定します。

例:vars.ERROR_RATIO_INPROGRESS_DELIVERIES = 0.05 と設定した場合、進行中の配信のエラー率が 5%に設定されます。

  • 開始保留モードのままになっている配信に関するアラートを生成するまでに許容される待機時間を設定するには、STARTPENDING_TIME_LIMIT を設定します。

例:vars.STARTPENDING_TIME_MINUTE = 20 と設定した場合、「開始保留」ステータスになっている配信の最小時間しきい値(分単位の時間)が 20 分に設定されます。

  • 進行中の配信に関するレポートを有効にして、配信が特定の成功率に達したときにアラートの送信を停止するには、vars.ENABLE_INPROGRESS_DELIVERIES を設定してから、INPROGRESS_DELIVERIES_SILENT_LEVEL 設定で成功率を設定します。

例:vars.ENABLE_INPROGRESS_DELIVERIES = 1 と設定した場合、進行中の配信に関するレポートが有効になります。vars.INPROGRESS_DELIVERIES_SILENT_LEVEL = 0.95 と設定した場合、アラートの送信を停止するための成功率が 95%に設定されます。

  • スループットを計算する前に進行中の配信が実行される最小時間を設定するには、THROUGHPUT_MIN_TIME 変数を設定します。  これにより、報告されるスループット値は、時間が長くなるほど、より正規化された配信の平均値になります。

例:vars.THROUGHPUT_MIN_TIME = 20 と設定した場合、スループットを計算する前の最小待機時間が 20 分に設定されます。

  • スループットの計算に使用される処理済み配信の最大パーセンテージのしきい値を設定するには、THROUGHPUT_MAX_PROCESSED 値を設定します。

例:vars.THROUGHPUT_MAX_PROCESSED = 0.8 と設定した場合、終了条件が 80%に設定されます。これは、アラート生成ワークフローにおいて、送信者の総数の 80%以下が処理されたすべての配信についてスループット値が収集されることを意味します。

  • 配信のスループットに関するアラートを生成するまでの最小しきい値を設定するには、THROUGHPUT_MIN 値を設定します。

例:vars.THROUGHPUT_MIN = 500 と設定した場合、アラートを生成するまでの最小しきい値が 500,000 に設定されます。  この値は、1 時間あたり 1,000 件の送信を単位として設定します。

注意:

警告やアラートだけでなく、アクティビティ情報も受け取りたい場合は、vars.ENABLE_INPROGRESS_DELIVERIES = 1 を変更します。

この更新では、送信される電子メールの合計数、成功率、完了率が 95%に達するまでの完了率が表示され、その後更新は停止します。

制限

このパッケージは、ビルド 8779 以降を使用した Adobe Campaign Classic のホステッド/ハイブリッド環境専用です。

このパッケージは、アドビによって設定されます。お客様の Campaign インスタンスが適格であることの確認およびこのパッケージのインストールの依頼については、カスタマーケアにお問い合わせください。