開いているプロジェクトで、音声/記録先を選択し、いずれかのオプションを選択します。
ムービーを記録するときに、ムービーのナレーションをマイクに録音することで、プロジェクトに同期音声(同期された音声録音)を追加します。ムービーはモノラルで記録されます。
録音装置
適切な録音機器を使用すると、録音した音声の品質に大きな違いが生じます。
サウンドカードを備えたコンピューター
ご使用のコンピューターにインストールされたサウンドカードは、音声のデジタルレコーダーの役割を果たします。
マイク
可能な場合は、コンピューターに付属している安価なマイクの使用を避けます。また、マイク用の適切なケーブルおよびマイクを立てるスタンドを録音時に使用します。
プリアンプ
プリアンプはマイクの信号を増幅します。おそらく、ご使用のサウンドカードのマイク入力にプリアンプが含まれていますが、良質のものではない場合がほとんどです。プリアンプをご購入になるときは、小さいミキサーまたはスタンドアロンのバージョンを選択することができます。ミキサーを使用すると、複数のマイクまたはデバイスを 1 か所に接続し、それぞれの音量を個々に調整することができます。スタンドアロンプリアンプは、雑音を防止できる面で、ミキサーより優れていると考えられます。
スピーカー
コンピューターに付属しているスピーカーは、録音用にはおそらく十分な品質を備えていると思われます。必要に応じて、スピーカーの設定の一部を変更してください。ただし、ラップトップで作業している場合、ラップトップ内蔵のスピーカーの代わりに標準デスクトップコンピューターのスピーカーを使用する必要があります。
ヘッドフォン
マイクをオンにしているとき、スピーカーが邪魔なフィードバックを出す場合があるので、ヘッドフォンは重要です。また、マイクが漏れた音声を拾うおそれがあるので、耳を覆うタイプのヘッドフォンが最適です。
メディアプレーヤー
ご使用のシステムで音声ファイルを再生可能な任意のソフトウェアを利用できます。
録音ソフトウェア
様々な録音ソフトウェアを利用することができます。ソフトウェアの重要な機能には、間違いを訂正する編集機能、音楽および音声エフェクトオプション、そして必要なファイル形式(mp3 または WAV など)で作成できる機能などが含まれます。
録音する場所
必要な録音機器を入手した後、録音を始める前に、最も重要なアクションが残っています。それは、当然のことですが、録音作業に適した静かな場所を見つけることです。ドアを閉め、不要なコンピューター機器の電源を切り、照明を切るかまたは落とし、電話、ポケベル、携帯電話の呼び出し音を切ります。同僚に録音中であることを伝えます。
音声録音のヒント
できる限り最高品質の音声を録音するには、次のヒントに従います。
設定
必要な音声録音装置を入手したら、正しく設定する必要があります。まず、マイクをミキサーまたはプリアンプに接続し、その装置の出力をご使用のコンピューターのサウンドカードの「ラインイン」に接続します。ヘッドフォンをコンピューターに接続します。その後、ミキサーまたはプリアンプの音量を設定します。音量レベルをテストするために話し始め、注意深く音量を上げて、音量が 0 より少し低くなるようにします。
サウンドカードの設定
サウンドカードを制御するソフトウェアアプリケーションを開きます。音声の設定はコントロールパネルからできます。録音ソース(ラインイン)を選択し、音量を 100 %に調整します。
実際の録音レベルは、ミキサーまたはプリアンプで制御します。
録音ソフトウェアの設定
録音ソフトウェアを起動します。必要に応じて、設定を変更します。ミキサーおよびプリアンプには音声レベル制御がないため、録音時はメーターを確認します。録音中は、メーターが 0 を超えていないか、または音声に歪みがないかを確認します。
マイクの設置
マイクを正しく設置すると、完成した音声ファイルの品質に大きな違いが生じます。最初に、マイクを約 10 ~ 15 cm 以内に近づけ、雑音が録音されないようにします。マイクを口より下に配置して俯いて話すことは避けます。鼻の上から口を指すように、マイクを下に向けて配置します。最後に、マイクを口の横へわずかにずらします。こうすることで、「さ」行および「ぱ」行の音を和らげることができます。
マイクのテクニック
口が渇かないように、水などを手元に置いておきます。録音を開始する前に、マイクから顔を背け、何回か深呼吸し、口を開けてからマイクに向かって話し始めます。この要領で録音すると、音声トラックの初めによく録音されることがある、呼吸音および唇の音が解消されます。ゆっくりと注意深く話します。不自然なくらいゆっくり話していると感じる場合がありますが、速度は録音ソフトウェアを使用して後で調整することができます。最初からすべてを正しく録音する必要はありません。後で録音を聞いて評価し、必要に応じて再録音できます。
音声の編集
音声の編集はテキストの編集とほぼ同じです。録音を注意深く聞きます。不要な音声を削除し、ソフトウェアで使用可能なオプションを使用してトラックを仕上げます。必要な音楽や音響効果を追加します。音声トラックを正しい形式(mp3 または WAV ファイル)で保存します。
Adobe Captivate への音声ファイルの追加
音声ファイルの録音が完了したら、Adobe Captivate プロジェクトに追加します。
追加のフィードバック
Adobe Captivate プロジェクトに音声を追加したら、もう一度聞いてみます。ユーザーが通常行うのと同様にプロジェクトを再生します。最後に、他の人に Adobe Captivate SWF ファイルおよび音声ファイルをプレビューしてもらいます。必要に応じて、音声ファイルを再編集します。
音声記録の環境設定
音声ファイルには、サイズに対する質のバランスという、共通の課題があります。音声の質を高くすると、ファイルサイズが大きくなります。音声の圧縮率を高くしてサンプリングレートを低くするほど、サイズは小さくなりますが、音質は低下します。Adobe Captivate では、入力および出力条件に基づいて、録音および圧縮の方法を制御することができます。
Adobe Captivate での音声作成は、2 つのプロセスで構成されています。音声は WAV 形式で録音され、その後で Adobe Captivate が WAV ファイルを mp3 ファイルに変換します。ファイルが WAV 形式の場合、ある程度の柔軟性があります。音質を下げて編集および調整し、再生シナリオに合わせて mp3 ファイルに圧縮することができます。
音声の操作では、ユーザーを念頭に置きます。ユーザーがダイヤルアップモデムで Adobe Captivate プロジェクトにアクセスする場合は、56 Kbps のような高圧縮率および低サンプリングレートを使用します。一方、プロジェクトを CD-ROM で配布する場合は、144 Kbps のような低圧縮率および高サンプリングレートを使用します。最良の開発には、ユーザーに提供するムービーの音質とファイルサイズの最適なバランスを見つけるために、試してみることが重要です。
Adobe Captivate を使用して、単一のスライド、スライドグループ、またはプロジェクト全体に音声ファイルを録音することができます。
スライドの音声ファイルが一意である場合、スライドのタイムラインはその音声ファイルに合わせて引き伸ばされますが、プロジェクトの音声ファイルがプロジェクトのタイムラインを超えた場合、プロジェクトの音声ファイルは短縮されます。
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スライド
選択されたスライドの音声ファイルを録音します。
スライド
選択したスライドから始まる一連のスライドの音声ファイルを録音します。このグループに含めるスライドの範囲定義を終了するには、音声を録音するダイアログボックスの「終了」フィールドにスライド番号を入力します。
バックグラウンド
プロジェクト用に、バックグラウンド音声を作成します。詳しくは、バックグラウンド音声の作成を参照してください。
オブジェクト
スライドで選択したオブジェクトの音声を設定します。
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音声ダイアログボックスで、環境設定に従って次の設定を行います。
SWF プレビュー
録音ウィンドウに表示されるプレビューパネルにより、プロジェクトを確認しながら音声を録音できます。
継続再生
すべての選択スライドの終わりまたはプロジェクトの終わりまでファイルを再生する場合は、このオプションを選択します。
キャプションとスライドメモ
このオプションは、ナレーションをキャプションテキストやスライドメモに一致させて録音する場合に使用します。音声を録音するときにこれらの領域に追加したテキストを音声で読み上げます。
音声を録音する
アイコンをクリックして音声の録音を開始します。
音声再生
録音を完了した後、アイコンをクリックして音声ファイルを再生します。
音声を停止
アイコンをクリックして音声ファイルの再生を停止します。
「編集」タブ
音声ファイルに次の変更を加えます。
音声ファイルの一部を選択してコピー
音声ファイルの一部を削除
無音を挿入
ポッドキャスト
ポッドキャストに書き出してファイルを WAV または mp3 形式で保存します。
フェードインおよびフェードアウト
プロジェクトの最初と最後に音声ファイルをフェードインまたはフェードアウトさせる時間を、秒単位で設定します。
音声を追加したスライド上ではバックグラウンド音声の音量を下げる
吹き替えナレーションなどの個々の音声ファイルを追加したスライドで、バックグラウンド音声の音量を自動的に下げます。
音声を繰り返す
バックグラウンド音声ファイルを繰り返し再生します。
プロジェクト終了時に音声を停止する
プロジェクトの終了時にバックグラウンド音声を停止します。
設定
音声設定ダイアログボックスを開き、録音デバイスや音質を設定できます。
設定ダイアログボックスには、次のオプションが含まれます。
音声入力デバイス
録音に使用する装置のタイプを指定します。ご使用のコンピューターで使用できるオプションがメニューに表示されます。
ビットレート
音声エンコーディングを実行するビットレートを選択します。必要な音声エンコーディング品質に応じて、次のいずれかのオプションを選択します。
固定ビットレートのオプション:
CD ビットレート(128 Kbps)
録音 1 秒あたりに記録される音声情報量を Kbps 単位で指定します。これは CD の品質です。
CD ビットレートに近い(96 Kbps)
録音 1 秒あたりに記録される音声情報量を Kbps 単位で指定します。これは CD に近い品質です。デフォルトでは、このオプションが選択されています。
FM ビットレート(64 Kbps)
録音 1 秒あたりに記録される音声情報量を Kbps 単位で指定します。これは FM ラジオの品質です。
カスタムビットレート
録音 1 秒あたりに記録される音声情報量を指定します。これはユーザーが定義する品質です。スライダーバーをドラッグして必要なビットレートを設定できます。
入力測定
マイク測定ダイアログボックスを表示します。マイクが接続されている場合、録音装置に文章を読み上げるように求められます。Adobe Captivate ではサンプル録音を使用して最適な録音感度レベルが検出されます。最適な録音をするために、録音デバイスを測定することは重要です。
マイク測定
プロジェクトの音声を録音する場合は、マイクや録音デバイスを適切な録音レベルに設定する必要があります。これは録音デバイスの最適化と呼ばれます。Adobe Captivate では、自動的に適切なマイクレベルを設定して録音感度を調整します。
Adobe Captivate で録音デバイスを検出してから、最適化を実行してください。マイクまたは録音デバイスが「ラインイン」を使用してコンピューターに適切に接続されていることを確認し、最適化を実行する前に電源を入れてください。
測定は手動または自動で行うことができます。手動測定と自動測定の比較については、www.adobe.com/go/learn_calibration_jp を参照してください。
手動測定
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開いているプロジェクトで、音声/設定を選択します。
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「入力測定」をクリックします。
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音声入力測定ダイアログボックスで、.1 ~ 100 のプリアンプ値を指定し、「OK」をクリックします。
音量は、指定した値で乗算されます。例えば、5 を指定した場合は音量が 5 倍に増加し、.5 を指定した場合は音量が半減します。増減は倍数単位で行われます。
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「記録」および「再生」ボタンを使用して、プリアンプ値をテストします。
自動測定
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開いているプロジェクトで、音声/設定を選択します。
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「入力測定」をクリックします。
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音声入力測定ダイアログボックスで、「自動測定」をクリックします。
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適切な録音デバイスレベルを設定するには、「入力レベル OK」というメッセージが表示されるまで、次のメッセージを読みます。
「最適化するために、マイクの録音レベルを設定しています。」
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完了したら「OK」をクリックします。
スライドでの音声の録音
ご使用のコンピューターにマイクが接続されている場合、スライドに含める音声を録音することができます。多くのタイプのナレーションや指示に、音声を使用できます。
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開いているプロジェクトで、メインメニューから音声/記録先を選択し、「スライド」、「複数のスライド」、または「バックグラウンド」のいずれかを選択します。
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録音オプションを設定するには、スライドの音声ダイアログボックスで「設定」をクリックし、必要な変更を加えます。
ナレーションや音楽などの記録タイプ、または EXE ファイルやインターネット経由などの再生方法によっては、音声設定の調整が必要な場合があります。
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(オプション)スクリプトとして使用できるテキストキャプションまたはスライドメモを作成した場合は、「キャプションとスライドメモ」をクリックし、それらを「キャプション」タブまたは「スライドメモ」タブのフィールドに追加します。
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ナレーション、システム音声、または両方を選択できます(サブスクリプションおよびアドビソフトウェアアシュアランスのお客様向けパッチの場合のみ)
- ナレーションを録音するには、「ナレーション」アイコン()をクリックし、手順 5 に進みます。
- システム音声を録音するには、必要な音声がコンピューターで実行中であることを確認し、「システム音声」アイコン()をクリックします。
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音声を録音アイコンをクリックし、録音を開始します。
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マイクまたは記録デバイスに向かって話します。または、ラインインデバイス(CD など)やシステムファイルを使用する場合は、録音するファイルを実行します。
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完了したら、音声を停止アイコンをクリックします。
音声が mp3 形式に変換されます。
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音声再生アイコンをクリックして、録音した音声を聞きます。
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(オプション)無音の追加や音量調整など、音声ファイルを編集する場合は、「編集」タブのオプションを使用して設定を変更します。
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完了したら「保存」をクリックします。
プロジェクト作成時における音声の録音
Adobe Captivate では、新しい Adobe Captivate プロジェクトを記録するとき、音声トラックも同時に記録できます。これは、フル装備のプロジェクトをすばやく作成するのに、非常に効率の良い方法です。
次の手順で、アプリケーションについての Adobe Captivate プロジェクトを作成中に音声を録音する方法を説明します。
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記録するアプリケーションを開きます(記録を開始する前に、アプリケーションを開く必要があります)。
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音声録音デバイスを用意します。
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Adobe Captivate を開きます。
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ファイル/新しいプロジェクトを記録を選択します。
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次の操作を行います。
「記録タイプ」セクションで、記録モードを選択します。
記録するウィンドウを選択します。
その他の使用可能なオプションをカスタマイズします。
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記録ウィンドウで、記録タイプを選択し、音声メニューから音声入力のタイプを選択します。
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「システム音声」を選択して、コンピュータースピーカーから任意の音声を録音します(サブスクリプションおよびアドビソフトウェアアシュアランスのお客様向けパッチの場合のみ)。
プロジェクトの作成後、システム音声の編集、読み込み、削除が可能になります。
注意:Adobe Captivate が Windows XP のシステム音声の録音をサポートしていないため、このオプションは Windows XP では無効化されます。
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「記録」をクリックします。
これが最初の録音の場合、音声レベルをテストするかどうかを確認するダイアログボックスが表示されます。最適な録音をするためには、「自動測定」をクリックするかプリアンプ値を設定して、録音デバイスの測定を行います。指示に従い、完了したら「OK」をクリックします。
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プロジェクトの記録と同時に、音声サウンドトラック用のマイクまたは録音デバイスに向かって話します。例えば、現在の操作についての説明、またはテキストキャプションを読みます。
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記録が完了したら、End キー(Windows)または Command + Enter キー(Mac OS)を押して記録を終了します。
記録した音声ファイルは該当するスライドに割り当てられ、個々の mp3 ファイルとして保存されます。ライブラリでそのファイルを確認できます。
注意:ナレーションの録音を一時停止したい場合は、Pause/Break キーを押します。プロジェクトの記録を再び開始する場合は、Windows では Pause/Break キーをもう一度押し、Mac OS では Command + F2 キーを押します。
オブジェクトの音声の録音
ボタン、ハイライトボックス、クリックボックス、またはテキスト入力ボックスに使用する、音声ファイルを録音することができます。録音するにはいくつかの基本的な音響機器が必要です。
既存の音声ファイルをテキスト入力ボックス、キャプション、スライド、スライドレットなどに追加することもできます。
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音声を追加するオブジェクトを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Mac OS)し、音声/記録先を選択します。
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オブジェクトの音声ダイアログボックスで、録音アイコンをクリックします。
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録音が完了したら「音声を停止」をクリックします。
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音声ファイルを聞く、またはテストするには「音声再生」をクリックします。
サンプルプロジェクトのダウンロード
Captivate で魅力的な学習コンテンツを作成する方法の詳細については、次のプロジェクトをダウンロードします。