この記事では、Adobe Creative Cloud グループ版単体プランをご利用の場合の、Adobe Acrobat の展開方法を説明します。この説明は、Acrobat Pro および Acrobat Standard の両方に適用されます。
Creative Cloud コンプリートプラン購読をご利用の場合は、Creative Cloud Packager を使用して Acrobat を展開してください。詳しい指示についてはこのページを参照してください。
展開の概要
Acrobat を Creative Cloud グループ版単体プランとして展開するには、以下の手順を実行します。
1. Acrobat インストーラーのダウンロード
Acrobat をダウンロードする前に、システムが要件を満たしていることを確認します。
|
Windows |
Mac |
Acrobat Pro(継続) |
||
Acrobat Standard (継続) |
なし |
注意:
- Acrobat にはトラックが 2 つあります。「Continuous」と「Classic」です。Continuous トラックをダウンロードします。トラックについて詳しくは、http://www.adobe.com/devnet-docs/acrobatetk/tools/AdminGuide/whatsnewdc.html を参照してください。
- インストーラーは多言語対応なので、Acrobat でサポートされているすべての言語で Acrobat をインストールできます。詳しくは、「インストール」の節を参照してください。
- Windows インストーラーは自己展開 exe ファイルです。ダウンロードした exe を 1 回実行し、デスクトップの Acrobat フォルダーにインストーラーを展開します。
2. (オプションのステップ)Adobe Customization ウィザードの使用
2.1 Windows での Customization ウィザードの使用
Customization ウィザードをインストールしたら、Acrobat 用のウィザードを起動して、次の手順を実行します。
- ファイル/パッケージを開くに移動し、Acrobat インストーラーフォルダー内の Acrobat MSI(AcroPro.msi)を選択します。
- 必要に応じてカスタマイズします(例えば、ここでユーザーの代わりに EULA を受諾できます)。
- 「変換」に移動し、「変換を保存する」をクリックします。これでインストーラーをユーザーのコンピューターに展開できます。
インストーラーパッケージを変更するには、次の操作を行います。
- Customization ウィザード DMG ファイルをマウントします。
- 「Acrobat Customization wizard DC.app」をこのマウントした DMG ボリュームから書き込み可能なフォルダーにコピーします。例えば、デスクトップにコピーします。(ウィザードの実行には書き込み可能な領域が必要です。DMG ディスクイメージからは実行しないでください。フォルダーにコピーし、そこから実行してください)。
- Acrobat Customization wizard DC.app というアプリケーションを実行します。
- 「インストーラーを指定する」テキストフィールドに Acrobat インストーラーパッケージ(.pkg ファイル)のパスを指定します。
- 必要に応じてカスタマイズします(例えば、ユーザーの代わりに EULA を受諾します)。注記:「シリアル番号」フィールドは任意です。
- 「OK」をクリックします。
- 保存ダイアログが表示されます。カスタマイズした最終的なインストーラーパッケージの名前に .pkg 拡張子を付け、コンピューター上のフォルダーに保存します。
- これで、この最終的な出力パッケージをユーザーのコンピューターで展開できます。
Acrobat は Adobe サーバーに自動的に ping を実行し、新しいパッチ/更新があるかどうかを判断するように構成されています。この設定を展開時に変更する場合は、Customization ウィザードを使用できます。
3. Windows 上での Acrobat のインストール
Windows インストーラーは、自己解凍型の exe個のファイル. ダウンロードしたexeファイルを1 回実行してインストーラーファイルを抽出してください。デフォルトでは、インストーラーはデスクトップの「Acrobat」フォルダーに展開されます。 Windows に Acrobat をインストールするには、次のいずれかを実行します。
- コマンドラインモードでユーザーのコンピューターにインストールする。
- GUI モードでユーザーのコンピューターにインストールする。
- SCCM のような標準の展開方法でインストールする。
3.1 コマンドラインモードによるユーザーのコンピューターへのインストール
コマンドプロンプトで Acrobat フォルダーに移動し、次のコマンドを実行します。
構文例:
Setup.exe /sl "[LangCode]" /sALL
上記のコマンドについて:
- [LangCode] は、以下のデータに基づく、数値による Acrobat Launch の言語コードです。
2052=中国語(簡体)
1028=中国語(繁体)
1029=チェコ語
1030=デンマーク語
1043=オランダ語(オランダ)
1033=英語(米国)
1035=フィンランド語
1036=フランス語(フランス)
1031=ドイツ語(ドイツ)
1038=ハンガリー語
1040=イタリア語(イタリア)
1041=日本語
1042=韓国語
1044=ノルウェー語(ブークモール)
1045=ポーランド語
1046=ポルトガル語(ブラジル)
1049=ロシア語
1051=スロバキア語
1060=スロベニア語
1034=スペイン語(トラディショナルソート)
1053=スウェーデン語
1055=トルコ語
1058=ウクライナ語
1025=英語(アラビア語のサポート付き)
1037=英語(ヘブライ語のサポート付き)
6156=フランス語(モロッコ)
例えば、[LangCode] に「1033」を渡すと、Acrobat が英語で起動します。
3.2 GUI モードによるユーザーのコンピューターへのインストール
この方法では、ダウンロードした(オプションでカスタマイズした)exe から展開した「Acrobat」インストーラーフォルダーをユーザーのコンピューターにコピーし、Setup.exe を実行してインストールを開始できます。
3.3 標準的な展開方法によるインストール
Acrobat ETK – http://www.adobe.com/devnet-docs/acrobatetk/# に記載されている Acrobat の通常の展開ベストプラクティスを利用することもできます。
SCCM を利用した Acrobat の展開の例:
ダウンロードした exe を実行し、「Acrobat」フォルダーにインストーラーを展開します。デフォルトで、ファイルはデスクトップに展開されます。展開が終わっても、まだインストールに進まないでください。展開したインストーラーファイルが得られます。SCCM を使用した Acrobat の展開で、このファイルを使用します。通常の手順に従い、SCCM Configuration Manager での展開に使用するパッケージを作成します。SCCM のプログラムの作成ウィザードで Setup.exe のパスを指定します(下図参照)。
SCCM で Acrobat を展開する場合に使用します。通常の手順に従い、SCCM Configuration Manager での展開に使用するパッケージを作成します。SCCM の「プログラムの作成ウィザード」内で Setup.exe のパスを指定します(下記参照)。
3.4 Acrobat のアンインストール
一度展開した Acrobat は、msi パッケージをアンインストールする通常のプロセスでアンインストールできます。これは Windows の「コントロールパネル」の「プログラムの追加と削除」から個別に実行できます。コマンドラインでも実行できます。Adobe Acrobat をアンインストールするときのコマンドライン構文を次に示します。
構文例:
msiexec.exe /x <Acrobat msi ファイルのパス> /qn
macOS に Acrobat をインストールするには、ダウンロードしたインストーラーパッケージ(Customization ウィザードを使用する必要がある場合はカスタマイズしたパッケージ)をインストールします。
macOS インストーラーは、実行するために必要なユーザーインターフェイスプロンプトを提供する .pkg タイプのインストーラーです。
macOS に連鎖パッケージを展開する場合は、ARD などの標準的な展開方法を利用できます。詳細は Acrobat ETK(http://www.adobe.com/devnet-docs/acrobatetk/#)にあります。
Acrobat の更新プログラム
会社で利用されている標準的な展開手順で Acrobat の更新プログラムを展開できます。更新プログラムの詳しくは、パッチリリースノートを参照してください。
Adobe バリューインセンティブプラン (VIP) を利用して購入した Adobe Acrobat を仮想環境で展開する
仮想化環境での Acrobat の展開については、「Virtualized Deployments (仮想型の展開)」をご覧ください。