新しいiPad(通称 iPad3)とiPad1, iPad2に対応したFolioの作成にはいくつかの注意点があります。iPad3の魅力的なRetinaディスプレイへの対応が重要なポイントです。

ディスプレイ解像度: 

    iPad 1, 2 = 1024 X 768

    iPad 3 = 2048 X 1536

最初に最新のアップデートをインストールして下さい。

Adobe Digital Publising Suite(ADPS)のProfessional EditionまたはEnterprise Editionをご契約されているお客様は、すぐに最新のアップデートを行なって下さい。



Folioを試験的に表示するAdobe Content Viewer for iPadがApple社の承認待ちですが、Professional EditionまたはEnterprise Editionのお客様はカスタムバージョンのiPad用Adobe Content Viewerを作成して、iPadへインストールできます。その他のお客様は、Apple社の承認をお待ち下さい。

アップデート方法は、デジタルパブリッシングツールのインストールをご覧下さい。

iPad3用Folioを作成する前に理解して欲しい技術的なポイント

Folioはどのように描画(レンダリング)されますか?:

オーバーレイ(インターラクティブなコンテンツ)を含まないページはInDesign書類からFolioへ変換するときに再サンプリングされます。1024 X 768のFolioを作成する場合、InDesign書類に配置された画像が1024 X 768よりも高解像度でもFolioは1024 X 768(72 ppi)になります。これはFolioのフォーマットがPNG, JPEG, PDFのいずれでも同じです。

どのFolioフォーマットが最適ですか?:



PDFフォーマットが最適です。オーバーレイを含まないページでは、テキストがiPad3の解像度に合わせて描画されます。



PNGフォーマットでは、iPad1,2用に作成した場合とiPad3用の場合を比較すると4倍になります。PDフォーマットでは3倍以下になります。以下は例です。

  • PNG、iPad1,2、1024 X 768 = 16 MB
  • PNG、iPad3、2048 X 1536 = 64 MB
  • PDF、iPad1,2、1024 X 768 = 6 MB
  • PDF、iPad3、2048 X 1536 = 16 MB

iPad別でFolioを配信できますか?:

レンディション(Rendition)という方法でiPad1, 2とiPad3に対応のFolioを配信できます。方法は簡単です。2つのFolioを用意します。同じFolio名、パブリケーション名、Folio番号、説明、製品IDを設定します。異なるサイズ(解像度)を設定します。詳しくはFolioのレンディションを作成するをご覧下さい。



注意:レンディションは、Single Editionまたはビルトイン単一雑誌号(単一Folioのアプリケーション)では利用できません。

以前のカスタムViewerでiPad3用Folioをダウンロードできますか?:

レンディションには対応していません。解像度が1024 X 768のFolioしかダウンロード出来ません。現在のアップデートでiPad3に対応しております。できるかぎり最新のアップデートをご利用下さい。最新のViewer BuilderではiPad3用アイコン用画像、スプラッシュスクリーン用画像の指定が出来ます。Viewer Builderでの新しい設定についてはiPad用カスタムViewer アプリケーションを作成するでiPad3で検索して下さい。iPad3用に追加された設定を確認できます。

オーバーレイとファイルサイズの関係は?:

オーバーレイには以下の種類があります。

オーバーレイの種類によってはiPadの解像度に再サンプリングされるか、InDesign書類に配置したそのままで利用されるかに分けれます。例えば、対象となるiPadの解像度よりも大きなパノラマ画像を用意します。パノラマ画像はそのままFolioでも利用されるので必要以上に大きなパノラマ画像を利用することになります。

再サンプリングするオーバーレイ:Resampled Ovelays

 iPad3の解像度(2014 X 1536)に合わせて用意したオーバーレイ用のデータはそのままでiPad1, 2にも使えます。

  • ボタン
  • スライドショー
  • スクロール可能フレーム
  • オーディオ・スキン

再サンプルしないオーバーレイ:Pass-through Overlays

 iPad3の解像度(2014 X 1536)に合わせて用意したオーバーレイ用のデータはiPad1, 2にも使えますが、メモリーやCUPを酷使するためにエラーの原因となります。別々で用意して下さい。

  • ビデオ
  • 画像シーケンス
  • パノラマ
  • パンとズーム

4種類の作成方法:

A. iPad1, 2用のInDesign書類とFolio、iPad3用のInDesign書類とFolioを別々に作成します。



レンディションを利用します。それぞれのiPadに最適なFolioを作成することが出来ます。弊社ではこの方法をお勧めします。

B. InDesign書類を1つ用意して、iPad1,2用とiPad3用の2種類のFolioを作成します。



レンディションを利用します。Folioを作成する前に再サンプルしないオーバーレイ用の画像をiPadの解像度に合わせたものに再リンクする必要があります。



例えば、最初にiPad3用のInDesign書類を作成します。解像度は2048 X 1536にします。配置画像、オーバーレイで利用する画像の解像度は72dpiにします。次にiPad1,2用に書類サイズを変更します(1024 X 768)にします。配置画像と再サンプリングするオーバーレイ用の画像はそのまま使いますが、サイズは調整します。再サンプリングしないオーバーレイ用の画像はiPad1,2用に用意した低解像度のものに置き換えます。



レイヤーの表示/非表示を利用して切り替えるとFolioを作成する度に最リンクする必要が無いので便利です。

C. InDesgin書類を1つ用意して、iPad1,2,3に共通のFolioを作成します。



レンディションを利用しません。解像度は1024 X 768にします。iPad3でPNGやJPEフォーマットのFolioを表示すると2048 X 1536に拡大さて少し荒い(カクカクした、ガタガタしたなどと表現されます)表示になります。PDFフォーマットのベクターグラフィックやライブテキストはiPad1,2でも3でもなめらかな表示になります。

参考資料:Johannes Henseler氏のブログ記事 "New iPad: The big questions (and answers)に掲載されたiPad3に表示されたPDFフォーマット、1024 X 768のFolioのスクリーンショットではエンベットされたフォントがディスプレイ解像度に合わせて表示されるので2048 X 1536のFolioと同じ品質であることが分かります。



http://download.nordsueddesign.de/skitch/compare-20120320-015603.png

FOLIO FORMAT PDF / BEST COMPATIBILITY New iPad 1024 document 1024 folioに注目して下さい。



エンベットされたフォントを利用したテキストの表示をライブテキストと呼ぶことにします。

D. InDesign書類を1つ用意して、iPad3用のFolioだけを作成します。



レンディションを利用しません。解像度は2048 X 1536にします。このFolioはiPad1,2では表示されません。App Storeでアプリを販売する際には説明に明記することをお勧めします。アプリケーション名にはHDを追加することをお勧めします。例:ADPS Magazine HD

 Single Editionまたはビルトイン単一雑誌号(単一Folioのアプリケーション)では、レンディションが利用できないのでiPad1,2用とiPad3用に別々のアプリを作成します。App Storeでアプリを販売する際には説明に明記することをお勧めします。iPad3用のアプリケーション名にはHDを追加することをお勧めします。例:ADPS Magazine HD



iPad3用に作成した Single Editionまたはビルトイン単一雑誌号(単一Folioのアプリケーション)をiPad1,2でも表示はできますが、必要以上にメモリーやハードディスクを酷使するためにエラーの原因となります。



Single Editionとビルトイン単一雑誌号(単一Folioのアプリケーション)の最大の違いは解析データを利用できるかどうかです。Single Editionでは利用できません。

iPad1,2用に作成したものでもiPad3で表示することが出来ます。iPad3のユーザーが利用することを想定してiPad3用のアイコンやスプラッシュスクリーンを用意してください。用意するアイコンやスプラッシュスクリーンなどの画像の解像度はこちらのユーザーガイドでご確認下さい。

iPad 用カスタム Viewer アプリケーションを作成する

Folio用フォーマット別の特徴:

PNG

ADPS では、一番きれいな画像用のファイルフォーマットです。iPadとの相性も良く、他のファイルフォーマットよりも表示が早いです。ファイル容量は大きめで、そのためダウンロードは遅くなります。

JPEG

PNGよりもファイル容量が少なくなります。そのためダウンロードは早くなります。画像は多少ですが粗い感じになります。iPadではPNGに比べて2倍のRAMを消費します。

PDF

ファイル容量は小さめです。ベクターグラフィクは、容量が少なくそれでいてなめらかな曲線を表現することが出来ます。ラスタライズされていないテキスト(画像になっていないという意味、ライブテキスト)は、ディスプレイ解像度に合わせて最適な表示になります。

HTML

非常に小さなファイル容量にすることも出来ますが、読み込みにはこの中で一番時間がかかります。

参考資料:

 

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