この情報は、米国アドビシステムズ社が提供している情報をもとにローカライズし、作成したものです。日本語環境での動作保証はしておりませんのでご了承ください。

内容 (What's Covered)

必要な知識

  • この文書の内容を把握するには、DPS アプリケーションの構築方法を理解している必要があります。コーディングに関する知識は必須ではありません。

ユーザーレベル : すべて

必要な Adobe 製品

  • Digital Publishing Suite、Enterprise Edition
  • InDesign CS6 以降

その他の必要な製品(サードパーティ/lab/オープンソース)

  • iOS アプリケーションを構築するための Apple iOS デベロッパーアカウント
  • 任意でカスタマイズするための HTML エディター

注意:

注意 : この文書に関するご質問は、DPS フォーラム(英語)をご利用ください。文書に関するご質問については、テクニカルサポートでは対応しておりませんのでご了承ください。

はじめに

POC(概念実証)アプリケーションのビルドは、さまざまな機能が作成者やクライアントのニーズに沿っているか動作検証するのに役立ちます。強みとなる企業の商標、および特有のアプリケーション機能を導入したアプリケーションを、利害関係者およびクライアントになる可能性がある方々に見せることができます。

これら一部の拡張機能では、サービスおよび HTML/JavaScript コードからの情報を使用します。POC アプリケーションのサービスおよびコードのビルドは難解ですが、POC アプリケーション作成を説明する既存のリソースを知ることで、POC プロセスを速め、更なるカスタマイズ開発を広げる役目を果たします。

多くのツールおよびサービスを利用し、拡張機能の動作検証ができます。例として、直接権利付与(Direct Entitlement)サーバーをセットアップする代わりに、特別に設計された DPS エンタイトルメントサービスを利用してテストサーバーをセットアップして POC アプリケーションの動作検証を行うことができます。同様に、DPS Configurator を利用して、短時間でストアをビルドできます。

POC アプリケーションのビルドは、Adobe Content Viewer では利用できないソーシャルシェアリング、セクション、ライブラリフィルターなどの機能を検証する際に役立ちます。POC アプリケーションはデベロッパーによって作成されています。アプリケーションストアへの提出や配布を対象としていませんが、すべての機能の動作検証を行い、正式なアプリケーションの一部と成り得る、十分に機能的なアプリケーションです。

POC アプリケーションのビルドに必要な項目

POC アプリケーションの構築には、最小で以下の項目が必要です。

  • アプリケーションロールおよび DPS App Builder ロールに使用する有効な Adobe ID
  • 有効な証明書(例 : Apple 社はアプリケーションのビルドに、証明書および mobileprovision ファイルが必要です。)
  • App アイコンおよびスプラッシュスクリーン
  • POC アプリケーションに導入する機能に応じた詳細情報

POC アプリケーションのビルドには、アプリケーションロールおよび DPS App Builder ロールに使用する有効な Adobe ID(両方のロールで使用する同一の Adobe ID)が必要です。現在 DPS 契約について検討中の段階で、テスト用アカウントを使用して POC アプリケーションをビルドする場合は Adobe の担当者またはパートナーに連絡してください。

DPS の学習が目的の場合は、以下のフォームに記入して Adobe セールスに連絡してください。

http://www.adobe.com/products/request-consultation/digital-publishing-suite.html

この文書は DPS アプリケーションのビルド経験を持つユーザーを対象にしています。iOS 用 DPS アプリケーションのビルド経験がない場合は、DPS Publishing Companion Guide(英語)の手順に従い、必要な証明書や mobileprovision ファイルを作成してください。

POC アプリケーションに追加する機能

このセクションでは、POC アプリケーションに追加可能ないくつかの機能について説明します。用途に応じて必要な機能を選択してください。

概要

POC アプリケーションに追加可能な機能や、利用可能なサービスの設定に関する説明と学習リソースを紹介します。

機能 POC サービス 詳細
直接権利付与 DPS Entitlement Service(英語) DPS エンタイトルメントサービスの利用方法(Digital Publishing Suite)
カスタムライブラリ/ストア DPS Configurator(英語) Custom Storefronts and Libraries(英語)
ライブラリバナー DPS Configurator(英語) Creating Slideshow Library Banners Using the DPS Configurator(英語)
スタートアップスクリーン
DPS Configurator(英語) Getting started with a welcome screen(英語)
カスタムナビゲーションスロット(iOS のみ) DPS App Builder(ナビゲーションツールバーパネル) Additional uses for the custom navigation toolbar(英語)
アプリケーションアイコンと起動イメージ
DPS Asset Generator DPS Asset Generator の利用(Digital Publishing Suite)

直接権利付与 

直接権利付与は顧客が追加コンテンツを受け取るためにアプリケーションライブラリでサインインオプションの使用を許可します。直接権利付与はいくつかの方法で利用できます。

  • 企業の市販アプリケーションでは、サインイン資格情報に応じて権利付与サーバーを設定し、異なる販売代理人が異なるコンテンツにアクセスすることができます。
  • 紙ベースの出版物購読をデジタル版の購読と結合させることができます。印刷版購読を契約するユーザーがユーザー名およびパスワードを使用してサインインすると、アプリケーション内で購入せずに市販コンテンツをダウンロードすることができます。
画像 1. スキューバダイビングのアプリケーションで生徒がサインインするとコース内容を把握でき、インストーラクターは教材を受け取ることができます。

Adobe は DPS エンタイトルメントサービスを POC アプリケーションの検証用に提供しています。セットアップは短時間で行うことができます。アプリケーションアカウントを使用して DPS エンタイトルメントサービス(英語)にサインインし、検証用ユーザーを 2 つ程作成して Folio に割り当て、エンタイトルメントを使用してアプリケーションをビルドします。エンタイトルメントシステムで行った変更は、すぐにアプリケーションへ反映されます。アプリケーションを再ビルドする必要はありません。

画像 2. DPS エンタイトルメントサービス設定を使用したアプリケーションの構築

詳細は、DPS エンタイトルメントサービスの利用方法(Digital Publishing Suite)を参照してください。

POC アプリケーションから配布版アプリケーションに移行する際は、ユーザーの権利付与サーバーを基に、このサービスを使用することができます。詳細は、DPS エンタイトルメントサーバーのインストール方法(Digital Publishing Suite)を参照してください。

直接権利付与についての詳細はこちら(英語)を参照してください。

カスタムライブラリ/ストア

デフォルトの Viewer ライブラリは、ブランド化して機能やデザインを導入したカスタムライブラリに置き換えることができます。

iOS アプリケーション用にカスタムライブラリおよびストア両方を作成し、別の目的にも使用することができます。例えば、ライブラリで市販 Folio および購読を提供し、カスタムストアで別の製品一式を提供することができます。またはストアを使用して、市販 Folio および購読を提供し、ライブラリでダウンロードしたコンテンツのみを表示することができます。

カスタムストアから行う製品の販売に制限はありません。カスタムストアは多くの用途に対していくつもの方法で利用することができます。

画像 3. カスタムライブラリとカスタムストア

カスタムライブラリはすべてのプラットフォーム向けにビルドできます。iOS アプリケーションではカスタムストアを追加して、ライブラリ下部にスロットとして表示させることもできます。

POC アプリケーションをビルドする際に、カスタムライブラリおよびストアのテンプレートをダウンロードし編集することもできます。この場合はテンプレート編集のため、一部コーディング技術が必要です。詳細については Creating an HTML implementation of the DPS default library(英語)を参照してください。

その他のオプションとして、DPS Configurator(英語)を使用しカスタムストアをビルドできます。アプリケーションロールが割り当てられた Adobe ID で DPS Configurator にサインインすると、このアカウントから公開された Folio にデザインしたライブラリが追加されます。ストアデザインを作成後、*.zip ファイルで書き出します。通常通り DPS App Builder で *.zip ファイルを使用するか、または HTML/JavaScript を編集してカスタムストアをより一層強化することができます。

画像 4. DPS Configurator を使用してカスタムストアを作成します。

詳細は、Using the DPS Configurator(英語)を参照してください。

カスタムストアおよびライブラリについての情報は、Custom Storefronts and Libraries(英語)を参照してください。例えば、水平方向スワイプ用にストアを作成する場合は Build a horizontal swipe storefront with folio preview(英語)を参照してください。

スライドショーのライブラリバナー

権利が付与されたアプリケーションでは、Folio の入手に必要なサインインを促すバナーを度々ライブラリに表示させることができます。

このバナースペースでは、スライドショーを使用することでライブラリビューへさらに画像や情報を追加し、より一般的な方法で使用することもできます。また、各スライドは、スライドをタップした際の動作を設定することもできます。

画像 5. DPS Configurator を使用してライブラリバナーを作成します。

POC アプリケーションの作成時に、DPS Configurator で「Slideshow Entitlement Banner」オプションを使用してバナーを素早く設定することができます。詳細は、Creating Slideshow Library Banners Using the DPS Configurator(英語)を参照してください。

アプリケーションにバナーを表示するには、DPS App Builder でアプリケーションの権利付与を使用してビルドする必要がありますが、直接権利付与を実際に設定せずバナーを追加することができます。この場合、エンタイトルメントオプションに必要な URL にダミーの URL を追加してサインインボタンを無効にします。詳細は、Ivan Mironchuk 氏の記事 Adding HTML banners to non-entitlement apps(英語)を参照します。

スタートアップスクリーン

アプリケーションのインストールまたはアップデート後、初回起動時にはスタートアップスクリーンが表示されます。発行者はスタートアップスクリーンを使用して市販 Folio が無料で提供されていることをユーザーへ通知します。

DPS Configurator では、Folio のダウンロード経過をプログレスバーで表示する特殊なスタートアップスクリーンを作成することもできます。

画像 6. スタートアップスクリーンの作成

Derek Lu 氏の記事 Getting started with a welcome screen(英語)を参照してください。

カスタムナビゲーションアイコン(スロット)

iOS アプリケーションでは、下部のナビゲーションバーに多くのカスタムアイコンを表示させることができます。これらのナビゲーションアイコンはカスタムスロットと呼ばれています。簡単に作成してアプリケーションに追加できます。発行者はこれらのスロットを使用してカスタムストアまたはライブラリへのアクセスを提供したり、アカウント情報や FAQ の表示、アプリケーション内でブラウザーウィンドウを使用して企業の Web サイトを表示することができます。

画像 7. カスタムナビゲーションアイコン

ナビゲーションアイコン用のアイコンは、DPS Asset Generator を使用して作成できます。詳細は、DPS Asset Generator の利用(Digital Publishing Suite)を参照してください。

カスタムスロットは一般的に Web サイトやソーシャルメディアを表示するために利用します。詳細は、Ivan Mironchuk 氏の記事 Additionaluses for the custom navigation toolbar(英語)を参照してください。

DPS Asset Generator

DPS App Builder を使用してアプリケーションをビルドする際には、iOS アプリケーション用に 30 ファイル程度のアイコンおよびスプラッシュスクリーンが必要となります。特にアプリケーションアイコンの変更時には、これらのファイル管理は多大な作業量になります。DPS Asset Generator ファイルは、これら必要な画像を簡単に作成し管理します。

Asset Generator は、Adobe Photoshop の「生成」機能とスマートオブジェクトを使用する Photoshop ファイルで、iOS、Android、Windows ストアに対応するアイコンファイルおよびスプラッシュスクリーンを自動的に調整します。このファイルは iOS アプリケーション用のカスタムナビゲーションアートを作成することもできます。詳細は、DPS Asset Generator の利用(Digital Publishing Suite)を参照してください。

POC アプリケーションのビルド

POC アプリケーションに導入する機能が決定した場合は、以下の操作を行い iOS アプリケーションをビルドします。

  1. DPS App Builder ロールで使用する Adobe ID を確認します。Folio およびエンタイトルメントの動作検証について確認するには、アプリケーションロールに使用している Adobe ID で Folio が公開されている必要があります。 アプリケーションをビルドする際は、このアプリケーション ID を確認します。

  2. アプリケーションのビルドに必要な証明書および画像があることを確認します。詳細は、DPS iOS Publishing Companion Guide(英語)を参照してください。

  3. DPS App Builder を起動し、DPS App Builder ロールに使用する Adobe ID でサインインします。

  4. アプリケーションをビルドするには、以下の操作を行います。

    基本情報パネルで作成するアプリケーションの種類を選択します。例えば、DPS エンタイトルメントサービスを使用してアプリケーションを構築する場合はマルチ Folio(権利付与を使用)を選択します。Folio の公開に使用したアプリケーション ID を指定します。スタートアップスクリーンを追加するには、スタートアップスクリーン(オプション)に *.zip ファイルを追加します。

    DPS エンタイトルメントサービスを使用してアプリケーションを作成する場合は、権利付与の詳細パネルでサービスの URL、サービス認証 URL、インテグレーター ID を指定します。DPS Configurator を使用してスライドショーバナーを作成する場合、権利付与バナーを有効にするを選択して URL および オフラインの *.zip ファイルを指定します。

    アイコンとスプラッシュスクリーンパネルにアプリケーションアイコンおよびスプラッシュスクリーン用のファイルをドラッグ&ドロップします。DPS Asset Generator を使用することでこの処理を簡単に素早く行えます。

    ナビゲーションツールバーパネルでは、デフォルトのライブラリをカスタムライブラリに置き換え、ストア、FAQ、ソーシャルメディアフィードなど、カスタムナビゲーションアイコンを追加できます。

    詳細は、iPad および iPhone 用 DPS アプリケーションを作成するを参照してください。

  5. 必要なファイルおよび情報を指定後、開発版アプリケーションをダウンロードしてデバイスに追加し動作検証を行います。

    Android 用 POC アプリケーションの作成については Android デバイス用ネイティブ DPS アプリケーションを作成するを参照してください。

    Windows 用 POC アプリケーションの作成については Windows ストア用 DPS アプリケーションを作成するを参照してください。

その他

この文書では、POC アプリケーションに拡張機能を追加するための、強みとなるいくつかの DPS ツールおよびサービスについて説明しています。ライブラリフィルターで Geolocation API を使用する、またはアプリケーションにメモ機能を追加するなど、この記事で説明していない機能を導入する場合は、以下の情報を参照してください。

本作品は Creative Commons Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported License によってライセンス許可を受けています。  Twitter™ および Facebook の投稿には、Creative Commons の規約内容は適用されません。

法律上の注意   |   プライバシーポリシー