この情報は、米国アドビシステムズ社が提供している情報をもとにローカライズし、作成したものです。 

必要なもの

  • Adobe Digital Publishing Suite(Pro または Enterprise)のサブスクリプション
  • 移行するアプリケーションの、モバイルプロビジョニングプロファイル(開発元または提供元)
  • Apple プッシュ通知の証明書(プッシュ通知を行うアプリのみ)
  • p12 形式のデベロッパーアカウント(開発元または提供元)証明書(DPS ダッシュボードのコンパニオンガイドを参照)

追加で必要な製品

  • Adobe Xcode 開発環境のインストール(plist ファイルの精査、および Application Loader を使用して Apple にバイナリをアップロードする際に使用)

ユーザーレベル

  • 全て

既に別のプラットフォームでアプリをビルドし、App Store に展開している場合や、代理店の顧客として DPS Folio を公開している場合でも、自分専用の DPS アカウントで、Adobe DPS プラットフォームにアプリを移行することができます。移行の際に最も重要な点は、既存のアプリ利用者を維持し、移行によって利用者を失わないようにすることです。

移行手順は、大きく分けて、アプリとコンテンツの 2 段階に分けられます。はじめに、アプリの利用者に対して、移行後に提供するコンテンツの準備をします。アプリ本体は、現行アプリのアップデートとして扱われます。アプリのアップデート後、利用者はコンテンツを再ダウンロードして購読することができます。移行期間中は、購入済みコンテンツの購入情報が維持されます。

コンテンツの移行

Adobe DPS 用のコンテンツは、Adobe InDesign CS5 以降を使用して作成されます。そのため、コンテンツは InDesign で作成、または再作成する必要があり、移行対象のタイトルに対応するアプリケーションアカウントにアップロードする必要があります。

コンテンツを Folio 形式で作成し、Folio Producer にアップロードしたら、コンテンツを配信できるようになります。「無料」または「市販」(旧アプリのアプリ内課金として提供されていたコンテンツの場合)を選択し、コンテンツを公開します。公開の際、各 Folio の Product ID を指定する必要があります。これらの Product ID は、Folio ごとにユニークなものを指定してください。市販のコンテンツを公開する際は、必ず旧アプリで定義した Product ID と同じ ID を使用してください。このことにより、購入済み利用者の購入情報が、アプリケーションのアップデート後も維持されます。

コンテンツの公開が完了したら、次にアプリケーションを作成します。

アプリケーションの移行

新しいプラットフォーム(Adobe DPS)で、新しく作成し直したアプリケーションでも、Apple App Store およびアプリの利用者には、既存のアプリのアップデートとして表示されます。iOS における他のアプリのアップデートと同様に、同じモバイルプロビジョニングプロファイルを使用し、同じ証明書に署名する必要があります。

注意:

重要 : Apple デベロッパーポータルで、App ID とモバイルプロビジョニングプロファイルを新しく作成しないでください。新しく作成すると、アプリケーションはアップデートではなく新しいアプリケーションとして認識されるため、既存の利用者にアップデートが通知されません。

DPS App Builder を使用して、アプリケーションをビルドします。パブリケーションの Folio をアップロードするアプリケーションアカウントのユーザー情報を入力します。モバイルプロビジョニングプロファイルのセクションでは、使用中のプロビジョニングプロファイルを指定します。ビルドの手順が完了すると、アプリケーションのダウンロードオプションが App Builder に表示されます。この段階では、必ずしもダウンロードする必要はありません。

バージョン番号の調整

既存のアプリをアップデートする際、バージョンは番号は現行のバージョンよりも高い数値を指定する必要があります。App Builder の初期設定では、1.0.1 からバージョンが開始されます。移行の場合は、現行のバージョンよりも高い数値を指定します。現行のバージョン番号を確認し、Adobe DPS Gold サポートに連絡して、以下の情報をお伝えください。

  • アプリケーション名
  • Bundle ID
  • App Builder 内の現在のバージョン番号
  • 希望する新しいバージョン番号(バージョン番号は、x.y.z 形式で指定する必要があります。例: 3.0.0
Adobe Gold サポートが、バージョン番号の調整完了を確認したら、App Builder からアプリを再ビルドしてからダウンロードします。App Builder 画面内に、新しいバージョン番号が表示されます。
 
無償コンテンツのみで構成されるアプリの場合、アプリケーションのダウンロードを続行できます。(テストおよび送信のセクションにスキップすることもできます。)

[サイドバー] 現行のバージョン番号確認

アプリケーションの現在のバージョン番号が不明な場合、iTunes と XCode を使用して確認することができます。

  1. iTunes で、インストールされているアプリの一覧を表示します。
  2. アプリを選択し、「Finder に表示」を選択します。
  3. IPA ファイルを、デスクトップなどの場所に一時的にコピーします。
  4. IPA ファイルのファイル名を変更して zip ファイルにし、zip ファイルをダブルクリックします。IPA ファイルが解凍されます。
  5. 解答されたアプリケーションファイル(Viewer.app など)を右クリックし、「パッケージ内容を表示」を選択します。
  6. Infor.plist の場所を開きます。
  7. Info.plist をダブルクリックします。plist-editor が起動します。
  8. 「bundle Version」の項目で、バージョン番号を確認します。

市販コンテンツの移行

既に市販コンテンツを展開しているアプリを、Adobe DPS アプリに移行する際、移行前後で利用者は継続して購入済みコンテンツにアクセスできる必要があります。そのためには、既存のコンテンツを InDesign を使用して移行し(「コンテンツの移行」を参照)、Folio Producer の Web インターフェースを使用して Adobe の配信環境から Folio を公開する必要があります。

Folio を公開する際、対応する Product ID を Folio に割り当てる必要があります。例えば、現行アプリの 4 月号コンテンツの Product ID が「com.company.issues.2012.4」の場合、4 月号のコンテンツを含む Folio を Adobe DPS にアップロードし、同じ Product ID「com.company.issues.2012.4」で Folio Producer から公開します。無料コンテンツとしてではなく、「市販/公開」として Folio を公開してください。iTunes Connect 内では、Product ID と価格が既に設定されており、変更の手続きは必要ありません。

アプリのテスト

DPS アプリケーションのバージョン番号が正しく設定されたら、App Builder からデベロッパー IPA ファイルをダウンロードします。IPA ファイルを iTunes にドラッグすると、アプリが既に存在していることを通知する警告が表示されます。既存のアプリを上書きし、iPad と同期することができます。

iPad でアプリを開くと、Restore Purchase(購入の復元)を確認するメッセージが表示されます。市販コンテンツを提供していた場合は、「Yes」をクリックします。過去の取引内容からすべての購入履歴が復元され、Product ID に基づいて、過去に購入したコンテンツが利用できるようになります。

アプリを Apple から展開する前に、アプリケーションの機能を一通り確認してください。既存の Folio のダウンロードや、サンドボックスアカウントを使用した Folio の新規購入などをお試しください。詳細については、DPS ダッシュボードのコンパニオンガイドを参照してください。

Apple 定期購読の移行

現行のアプリが Apple の購読を提供している場合、これらも同様に移行しないと、利用者は既存のダウンロード済みコンテンツを利用できなくなります。App Builder で、現行のアプリが提供している製品と同じものを設定する必要があります。

Folio Producer を使用して(市販)Folio を公開する際、発行日を正しく設定する必要があります。例えば、現行のアプリの発行日が 2012 年 4 月 12 日の場合、Folio Producer 内の発行日も同じ日付を指定する必要があります。新しいアプリケーションは、この発行日を使用して、購読者が購入済みの Folio を識別します。例えば、2011 年 11 月 1 日に 3 か月の定期購読を購入している利用者の場合、2012 年 1 月 31 日に購読期間が終了します。この利用者がアップデートされたアプリケーションを起動すると、購入内容の復元を促すメッセージが表示され、アプリケーションは 3 か月分の購入履歴を識別し、購読期間中に公開されたすべての Folio が購入済みとなり、ダウンロード可能になります。

これは、既存の利用者が引き続き購入済みのコンテンツを利用するために有効な方法です。

WoodWing 定期購読サーバーとコンテンツの移行

WoodWing Reader アプリから Adobe DPS に移行する場合の手順は、非常にシンプルです。既存のコンテンツを InDesign で再作成する必要はありません。WoodWing とアドビが協力し、既存のコンテンツ(ofip)を直接 Folio ファイルに移行する方法が開発されました。既存の WoodWing 利用者は、WoodWing CDS 環境から変換を実施し、生成された Folio を Adobe DPS 配信サーバーにアップロードすることができます。

WoodWing Reader サーバーから、WoodWing Reader アプリが定期購読を提供する際、Adobe Direct Entitlement(直接資格付与)API を使用して再実装する必要はありません。アドビと WoodWing は、Adobe Direct Entitlement API を WoodWing 定期購読サーバーのコールに変換する「ブリッジ」を開発しました。WoodWing 定期購読サーバーを現在利用中の場合、必要なインテグレーター ID と URL を Adobe Gold サポートにリクエストできます。

代理店経由から Pro/Enterprise に移行

代理店のクライアントとして Adobe DPS を利用している場合、クライアントには Adobe DPS のサブスクリプションが無いため、代理店が Folio の公開を実施します。このような形態で利用しているお客様も、自らのサブスクリプション契約として Adobe DPS に移行することができます。クライアントの名前でアプリが署名されている場合、既存の購読者を維持したまま移行することが可能です。

代理店がアプリを作成する際、通常クライアントのデベロッパーアカウントを使用してアプリに署名します。この情報は、iTunes App Store のアプリ詳細で確認することができます。クライアントの名前がアプリの発行元として表示されていれば、アプリの移行は問題無く実施することができます。

代理店の名前が発行元になっている場合は、移行の際に注意が必要です。この場合、公式な発行元はクライアントではなく代理店です。クライアントは通常代理店のデベロッパー証明書にアクセスできません。この場合、App Store から旧アプリを取り下げ、クライアントの名前で署名した新しいアプリを公開する必要があります。

アプリケーションの移行が可能な場合、移行の手順は上述している手順とほぼ同じです。唯一異なる点は、お客様は既にコンテンツを InDesign で作成済みであるという点です。

  1. お客様ご自身の Adobe DPS ライセンスを取得します。
  2. 取得したライセンス内でアプリケーションアカウントを作成します。このアカウントが全てのコンテンツを保有します。代理店アカウントからアップロード済みの既存の Folio コンテンツを、お客様の新しいアカウントに直接移行することはできません。
  3. Folio を再作成し、お客様ご自身のアカウントにアップロードします。アップロードの際、同じ構造が再作成される必要があります。(異なるプラットフォームから移行する際の手順と同じ手順を行います。)
  4. App Builder 内で、アプリケーションを再作成します。既存のモバイルプロビジョニングファイルを使用して、新しいアプリに署名します。既存のアプリのバージョン番号は、より高い数値が指定されています。既存のアプリのアップデートとして認識されるように、上述の手順に従って、バージョン番号を調整します。

追加情報

この文書では、異なるプラットフォーム、または代理店経由の利用からアプリを移行する方法の概要を説明しています。更に詳しい情報については、Digital Publishing Suite Developer Center を参照してください。

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