Step1では、Adobe Dimension CCの概要と基本操作についてご紹介しました。Step2では、実践的な使い方として、商品パッケージのデザインカンプの作り方をご紹介します。Illustratorで作成したデザインを商品パッケージの画像に貼り付けてカンプを作成するケースは、グラフィックデザイナーにとってはよくあることです。Dimensionを使うといかに簡単にできるか、ぜひご覧ください。
DimensionことはじめStep 2: これは便利!商品パッケージのカンプ作成

Step2-1. 3Dモデルの配置とマテリアルの適用

作業に入る前に、Illustratorで作成したデザインデータをこちらからダウンロードしておきましょう。Dimensionを起動し、新規プロジェクトを作成します。ここでは、アセットパネルから3つの3Dモデルを配置し、それぞれのモデルにマテリアル(材質)を適用する方法を解説します。

[学習のまとめ]

  •  Dimensionを起動し、「新規プロジェクトを作成」をクリックしてワークスペースを開きます。
  • 「アセット」パネルから、「ボトル(角)」、「ボックス(高)」、「食品パウチ」の3つのモデルをドラッグ&ドロップでシーンに配置し、大きさや位置、向きを調整します。
  • 「アセット」パネルの「マテリアル」から「プラスチック」を選択し、「食品パウチ」モデルにドラッグ&ドロップで適用します。
  • 「ボトル(角)」モデルは3つのパーツ(ふた、ボトル、安全環)から構成されており、「シーン」パネルでそれぞれのパーツにマテリアルを適用します。ボトルは半透明にするため、「プロパティパネル」で不透明度を調整します。
  • 「ボックス(高)」モデルでは、2つのパーツ(ボックス、テープ)に対して一度に同じマテリアルを適用します。

 

Step2-2. Illustratorのデザインを活用

Illustratorで作成したパッケージデザインを、それぞれの3Dモデルに貼り付けていきます。ここでは、「Creative Cloudライブラリ」を使って簡単にIllustratorデータをDimensionに読み込み、モデルに貼り付けて位置や大きさを調整する方法を解説します。

[学習のまとめ]

  • Illustratorでデザインデータを開き、モデルに貼り付けるオブジェクト(花びらとラベル)を「ライブラリ」パネルにドラッグして登録すると、Dimensionの「Creative Cloudライブラリ」パネルにも自動的に表示されます。
  • 食品パウチの表面全体にオブジェクトを貼り付けるには、「シーン」パネルでマテリアル(白のプラスチック)を選択した状態で、「プロパティ」パネルで「ベースカラー」→「イメージ」を選択し、オブジェクト(花びら)をドラッグ&ドロップします。
  • 「プロパティパネル」で貼り付けたオブジェクトの位置や大きさを調整し、「繰り返し」を指定してパターンを作成します。
  • 次にラベルのデザインを「食品パウチ」モデルに直接ドラッグ&ドロップして貼り付けます。このオブジェクトは「シーン」パネルに「decal(デカール)」として登録されます。 デカールの位置や大きさは、円形のハンドルをドラッグして調整します。

 


注意:

Illustratorで作成したオブジェクトをCreative Cloudライブラリ経由でDimensionに読み込み、パターンとして使用する場合、オブジェクトサイズは必ずピクセル単位で整数になるようにしてください。小数点が入ると、図Bのように黒い隙間が出てしまいます。

DimensionことはじめStep 2: これは便利!商品パッケージのカンプ作成

なお、Illustratorからオブジェクトを画像ファイルとして書き出し、Dimensionでそのファイルを読み込む場合は、小数点が入っていても正常に表示されます。

Step2-3. テクスチャとデカールの微調整

マテリアルに不透明度が設定してある場合、貼り付けたラベルデザイン(デカール)も一緒に不透明度が適用されてしまいます。解決策として、マテリアルとデカールを別々に調整する方法を解説します。

[学習のまとめ]

  • 「ボトル(角)」モデルにラベルのデザインを貼り付けると、半透明に表示されます。その場合、マテリアルの不透明度の設定を解除し、「プロパティ」パネルの「内部」→「半透明」を調整して、ボトルだけが半透明になるようにします。
  • 「デザイン」ワークスペースの画面では、半透明の表現が明確に確認できないため、「レンダリングプレビュー」を使って最終的なレンダリング結果を確認します。
  • 「プラスチック」のベースカラーはあらかじめグレーが設定されているため、半透明のボトルが暗くなり、質感がうまく表現されません。その場合、「プロパティ」パネルで「ベースカラー」を白に設定すると、半透明のボトルの質感が表現されます。

Step2-4. 背景写真の配置と微調整

最後は背景写真と3Dモデルを合成し、デザインカンプを完成させましょう。ここでは、背景写真を読み込み、3Dモデルと合成して、さらに最終的なレンダリングを行う方法を解説します。

[学習のまとめ]

  • 「プロパティ」パネルで「カンバス」→「背景」→「背景」→「イメージ」を選択し、背景画像を指定して読み込みます。画像を読み込む際に、環境光や日光、カメラのパースが自動的に調整されます。
  • 背景画像に合わせて3Dモデルの位置や大きさ、角度を調整します。環境の自動設定により、手前の被写体(3Dモデル)が逆光で暗くなっているため、「プロパティ」パネルの「日光」を展開し、光の強さや高さ、位置などを調整します。
  • 編集が完了したら、画質や書き出し形式(ここではPSD形式)を設定し、レンダリングを開始します。
  • レンダリング後にPhotoshopで開くと、オブジェクトと背景画像が別々のレイヤーに配置されています。さらにオブジェクトとマテリアルを選択するためのマスクレイヤーも用意されているため、すぐにPhotoshopで最終的な調整を行うことができます。

 

いかがでしたか。Dimensionには、この他にも様々な種類の3Dモデルやマテリアルが用意されていますので、いろいろと試してみてください。次のステップでは、屋外広告のイメージ写真の作り方についてご紹介します。

 


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