macOS で、アドビアプリがプライベートデータの使用を試みていることを通知するプロンプトが表示された場合の対処方法について説明します。
概要
macOS Mojave 10.14 以降では、サードパーティのソフトウェアがプライベートデータの入ったフォルダーやコンテンツへのアクセスを要求すると、Apple からの通知が表示されます。
問題
Apple のプライバシー保護方針により、カレンダー、連絡先、写真、メッセージを含むディレクトリの保護方法が変わりました。このようなディレクトリへの移動や一覧表示を試みると、「アドビアプリが連絡先へのアクセスを試みている」ことを知らせる警告が表示されます。以下に警告の例を示します。
アドビアプリ自体がユーザーのカレンダー、連絡先、位置情報を必要とすることはありませんが、ユーザーがこれらのアイテムに誤ってアクセスしてしまう可能性があります。たとえば、開くまたは保存ダイアログでユーザーライブラリディレクトリに移動すると、このような状況が発生します。
この操作を行うと、ユーザーライブラリディレクトリにあるすべてのファイルとディレクトリが表示されます。この場合、アプリが /Users/<ユーザー名>/Library 内にあるフォルダーへのアクセス許可を必要とするために、上記のプロンプトが表示されることがあります。
解決策
このプロンプトが表示されたら、「許可しない」を選択してください。アドビアプリの操作に支障をきたすことはありません。このプロンプトはアプリごとに 1 回表示されます(セキュリティカテゴリにより)。macOS は前回のユーザーの選択を記憶しています。「許可しない」を選択したアドビアプリをアップデートした場合、このアプリでプロンプトは表示されません。
macOS のデフォルトでは、ユーザーライブラリディレクトリ(/Users/<ユーザー名>/Library)は表示されません。アプリケーションのドキュメントを保存するときに、このディレクトリに繰り返しアクセスしないようにしてください。
アドビアプリにカレンダー、連絡先、位置情報へのアクセスを許可してしまいました。どうなりますか?
これらのファイルに対するアクセスをアドビアプリに許可した場合、このようなアイテムを含むディレクトリをアプリから参照できるようになります。これらのディレクトリにあるファイルを使用できるようになります。