Webデザインの制作工程

適切なコンテンツプランは、webデザインにおいて何より重要な工程と言っていいでしょう。もっとも時間のかかる工程でもありますが、十分に時間をかける価値があります。適切なコンテンツプランは、サイトの存在感を高め、閲覧者の利用を促進するだけでなく、web制作のスピードアップにもつながります。

プランする上で、いくつか大切なポイントがあります。対象ユーザーを知ること、短く簡潔なほどよいこと、対象ユーザーがどのような言葉でサイトを検索するかを考えること、コンテンツを論理的に整理することです。

ワイヤーフレームとは抽象的に視覚化したwebサイトの設計図のことです。設計とプランの工程で、チーム全体が共同作業しやすいように作成します。ワイヤーフレームは、その場で思いついたアイデアを簡単に手描きでまとめた図や、webサイトのナビゲーションと機能を詳細に定義したもので構いません。

ワイヤーフレームを作成するには様々な方法があります。ペンと紙があれば作成できますし、XDやPhotoshopなどのCreative Cloudアプリを使うのもよいでしょう。ご自身と制作チームに最も適した方法と詳細度をもとに選んでください。

この工程では、十分に練ったデザインとプランを実行に移します。検討してきたプランを実現するには、webデザインに使用する言語を理解することが重要です。このシリーズでは主にHTMLとCSSを対象とし、JavaScriptは紹介にとどめます。

HTML（Hypertext Markup Language）はwebサイトの各ページについて全体構造とコンテンツを作成するのに使用する言語です。CSS（Cascading Style Sheets）はwebサイトのコンテンツの視覚的なプロパティをスタイル設定し、レイアウトをカスタマイズするのに使用します。JavaScriptは、webページに機能やインタラクティブ性を加えるためによく使用される言語です。

Webサイトを公開する準備が整ったら、いくつか確認する事項があります。まず、webサイトのアドレスとなるドメイン名が必要です。またwebサーバー上の専用スペースと、その接続に使用する設定も確認してください。通常はFTPでwebサーバーに接続します。企業のwebサイトを作成する場合は、システム管理部門のweb担当者からこの情報を入手します。個人のサイトを公開する場合は、インターネットサービスプロバイダーからこの情報を入手します。

Dreamweaverの「サイト」機能を使ってこの情報を入力すれば、直接webサーバーに接続し、サイトを公開できます。