XSLT ページを作成する方法 (Dreamweaver CS6)

内容 (What's Covered)

この文書では、Adobe Dreamweaver で XSLT ページを作成する方法について説明します。

A. XML および XSLT について

XML(Extensible Markup Language)は、情報を構造化するための言語で、HTML と同様にタグを使用して情報を構造化します。しかし、XML タグは、HTML タグとは異なり、事前に定義されていません。その代わり に、XML では、自分でデータ構造(スキーマ)に適したタグを作成することができます。

XSL(Extensible Stylesheet Language)は、XML データをフォーマットするための言語です。CSS で HTML をフォーマットするように、XSL で 自由に定義づけされた XML データをフォーマットします。XSL ファイルでスタイル、ページエレメント、レイアウトなどを定義して、それを XML ファイルに適用すると、ユーザーが XML データをブラウザーに表示するときに、XSL ファイルで定義した内容に基づいてデータがフォーマットされるようになります。

XSLT(Extensible Stylesheet Language Transformations)は XSL のサブセット言語であり、XML データを実際に Webページに表示し、XSL スタイルを使用して読みやすく整えられた HTML 形式に「変換」します。

Dreamweaver を使用すると、アプリケーションサーバーやブラウザーを使用した XSL の変換が実行できる XSLT ページを作成できます。サーバーサイド XSL 変換では、サーバーで XML と XSL の変換が実行され、ページに表示されます。クライアントサイド変換では、ブラウザーで処理されます。

B. XSLT ページの作成

B-1. 新規に XSLT ページを作成する

XML データを Web ページに表示するための XSLT ページを作成できます。 タグと タグが含まれる完全な XSLT ページを作成するか、XSLT フラグメントを作成します。XSLT フラグメントを作成すると、body タグや head タグのない、後で動的ページに挿入されるコードの集まりから成る独立したファイルが作成されます。

  1. Dreamweaver を起動し、ファイル/新規 を選択します。

  2. 新規ドキュメントダイアログボックスの「空白ページ」カテゴリにあるページタイプ列から、次のいずれかを選択し、「作成」ボタンをクリックします。

    • XSLT ページ全体を作成する場合、「XSLT(ページ全体)」を選択します。
    • XSLT フラグメントを作成する場合、「XSLT(フラグメント)」を選択します。
  3. XML ソースの指定ダイアログボックスで次のいずれかの操作を実行します。

    • 「コンピューターまたはローカルエリアネットワークにローカルファイルを添付」を選択し、「参照」ボタンをクリックしてコンピューター上にあるローカル XML ファイルを参照し、「OK」をクリックします。
    • 「インターネット上のリモートファイルを添付」を選択し、インターネット上にある XML ファイル(RSS フィードのファイルなど)の URL を入力して「OK」をクリックします。

    ※ 「キャンセル」ボタンをクリックすると、XML データソースが関連付けられていない、新しい XSLT ページが生成されます。

  4. ファイル/保存 を選択し、新しいページを .xsl または .xslt の拡張子で保存します。

B-2. HTML ページを XSLT ページに変換する

既存の HTML ページを XSLT ページに変換することができます。例えば、XML データを追加したい、あらかじめデザインされた静的ページがある場合、XSLT ページを作成し、最初からページを再デザインする代わりに、そのページを XSLT ページに変換できます。

  1. Dreamweaver を起動し、ファイル/開く から、変換する HTML ページを選択して開きます。

  2. ファイル/変換/ XSLT 1.0 を選択します。

  3. ページのコピーがドキュメントウィンドウで開きます。この新しいページは XSL スタイルシートであり、.xsl 拡張子を付けて保存されます。