ユーザー指定ライセンスパッケージの作成

Creative Cloud グループ版/エンタープライズ版:ユーザー指定ライセンス認証

ユーザー指定ライセンスのデプロイメントでは、Creative Cloud アプリケーションおよびサービスの使用を個々のユーザーに関連付けます。ユーザー指定ライセンス認証は、製品およびサービスの要件がユーザーまたはロールと密接に関連付けられている場合に適しています。ユーザー指定ライセンス認証により、IT 管理者はユーザーの製品ライセンスの追加および削除を完全に制御できるようになります。また、IT 管理者がマシンを追跡する必要がないのでコンプライアンス管理が容易になり、ライセンスを中央管理することができます。ユーザー指定ライセンスには定期的なインターネット接続が必要です。

  • ユーザーごとのライセンス(ユーザーごとに 2 台のコンピューターにインストール可能)
  • Creative Cloud アプリのコンプリートプランまたは単体プランのオプションを選択可能
  • オンラインサービスとストレージへのアクセス
  • すべての Creative Cloud プラン、グループ版、教育機関向け、またはエンタープライズ版で利用可能 
  • オンラインでの提供:最初のライセンス認証時にコンピューターから Adobe のサーバーに接続した後は、最長で 30 日に最低 1 回の接続が必要

Creative Cloud エンタープライズ版をご利用のお客様については、自動的に作成されたパッケージを Admin Console からダウンロードできます。パッケージはデフォルトの設定と購入済みのプランに基づいて作成され、そのままダウンロードおよびデプロイすることができます。詳しくは、自動作成されたパッケージを参照してください。

パッケージの作成

Adobe Creative Cloud Packager を使用してパッケージを作成するには、次の手順に従います。

  1. Adobe Creative Cloud Packager を実行します。

    • (Windows)スタートメニューのプログラム/Adobe/Creative Cloud Packager でアプリケーションのショートカットをクリックします。
    • (Mac OS)/Applications/Adobe/Creative Cloud Packager のエイリアスを使用します。
  2. アカウントのタイプを選択します。

  3. ID とパスワードを使用してログインします。

    Creative Cloud グループ版をご利用の場合、グループの管理者として指定されている ID を使用する必要があります。Creative Cloud エンタープライズ版をご利用の場合は、Enterprise ID または一般的な Adobe ID を使用します。Enterprise ID について詳しくは、Enterprise ID、ログイン、およびアカウントに関するヘルプを参照してください。

    注意:
    • いずれかのアカウントタイプの管理者 ID として指定されている ID を使用する必要があります。
    • 両方のアカウントタイプの管理者である場合は、アカウントのタイプごとに Adobe ID を取得します。お客様がログインに使用したアカウントのタイプは Creative Cloud Packager に記憶されます。Creative Cloud Packager を終了してから再起動したとしても、同じアカウントのタイプでログインすることになります。アカウントのタイプを変更する場合は、いったんログアウトし、変更後のアカウントのタイプで改めてログインします(選択したアカウントのタイプに対応する Adobe ID を使用)。
  4. ログインするとパッケージの作成ページが表示されます。

    Creative Cloud Packager

    注意:製品のダウンロード場所の環境設定を指定する場合、キャッシュを消去する場合、または Creative Cloud Packager のヘルプを参照する場合は、設定の編集と保存を参照してください。

  5. パッケージの作成画面で、次のいずれかの操作をおこないます。

    • 「パッケージの作成」をクリックしてパッケージ作成処理を開始します。
  6. パッケージの詳細画面が表示されたら、必要な情報を入力します。

    パッケージ名

    作成されたパッケージの名前を入力します。

    組織を選択

    パッケージを作成する組織を選択します。Adobe Admin Console で選択した組織のメンバーのみが、パッケージを表示してアクセスできます。 

    保存先

    作成するパッケージを保存する場所を入力します。
    参照アイコンをクリックして作成するパッケージの保存先を選択できます。

    32-bit/64-bit

    Windows の場合は、32-bit と 64-bit のいずれかのプロセッサーサポートを選択します。32-bit と 64-bit のインストール用に別々のパッケージを作成する必要があります。32-bit 用のパッケージは 64-bit のコンピューターでは機能しません。 

    ライセンスの種類

    ユーザー指定ライセンスを選択します。このオプションは、ユーザーがログインするときにライセンス認証されるパッケージを作成します。

    ユーザー指定ライセンス認証では、ユーザーはログインして使用する製品をライセンス認証できます。この場合、メンバーは Creative Cloud サービスを利用でき、管理者はライセンス認証をより明確に把握できるようになります。ユーザーがログインして製品のライセンス認証を行わなかった場合は、体験版の使用と見なされ、30 日間の利用が許可されます。

    管理者は、ユーザーにグループへの参加を促す招待通知を送信できます。招待通知を受信したユーザーは、ログインして、管理者が個々のシステムにデプロイしたアプリケーションについてライセンス認証を行うことができます。また、Creative Cloud サービスも利用できます。製品のライセンス認証ステータスを反映して、管理者ポータルが更新されます。

    パッケージ設定

    パッケージ設定には、インストール中に競合するプロセスを無視するかどうかなどのオプションが含まれます。

    パッケージ設定を確認または変更するには、「変更」をクリックします。詳細設定画面が表示されます。詳しくは、パッケージ設定の変更を参照してください。

    Creative Cloud デスクトップアプリ

    Adobe Creative Cloud デスクトップは Creative Cloud のアクティビティの中心であり、ユーザーはこれによってアプリケーションやアップデートを表示できます。ユーザー指定ライセンスの場合、Creative Cloud デスクトップアプリケーションは常に有効になっています。

    Creative Cloud デスクトップアプリケーションのみを含むパッケージを作成するには、後続の画面でアプリケーションまたはアップデートを選択しないでください。

    アプリパネルを使用してアプリケーションとアップデートを表示

    このオプションは、Creative Cloud デスクトップアプリが有効になっている場合にのみ適用できます。無効になっていると、このオプションでは、エンドユーザー向け Creative Cloud デスクトップアプリのアプリケーションパネルは表示されません。

    このオプションを選択または選択解除すると、詳細設定ダイアログの「Advanced Update Manager の動作」セクションのオプションが次のように変更されます。

    ユーザーによる選択

    Adobe Update Manager を使用した管理ユーザーによるアップデート

    Adobe Update Manager は無効(アップデートの配布は IT が管理する)

    Adobe Update Manager を有効にする

    Adobe Update Manager を無効にする

    アプリパネルを使用してアプリケーションとアップデートを表示」を選択する

    有効

     

     

     

    アプリパネルを使用してアプリケーションとアップデートを表示」を選択解除する

     

    有効

     

     

    アプリパネルを使用してアプリケーションとアップデートを表示」と「内部アップデートサーバーを使用
    」を選択する

     

     

    有効

     

    アプリパネルを使用してアプリケーションとアップデートを表示」と「内部アップデートサーバーを使用
    」を選択解除する

     

     

     

    有効

    注意:
    • このオプションを選択または選択解除すると、パッケージ構成で変更したアップデーターの動作がオーバーライドされます。続行する前に、パッケージ設定のアップデートを確認することをお勧めします。
    • アプリケーションやアップデートをアプリケーションパネルからインストールするには、ユーザーに管理者権限が必要です。

    また、アプリケーションパネルを遡及的に有効にすることもできます。詳しくは、Creative Cloud デスクトップアプリケーションのカスタマイズを参照してください。

    管理者特権

    このオプションを使用すると、管理者権限がない場合でも、ユーザーがアプリケーションとアップデートを管理できます。管理者資格情報のないユーザーにアプリケーションとアップデートの管理を許可する場合は、このオプションを選択します。

     

    管理者特権を使用してパッケージをデプロイし、その後に管理者特権を取り消すには、管理者特権の選択を解除して Creative Cloud デスクトップアプリのみのパッケージを作成し、デプロイする必要があります。同様に、既存のユーザーに管理者特権を付与する場合は、管理者特権を選択して Creative Cloud デスクトップアプリのみのパッケージを作成し、デプロイする必要があります。

     

    「管理者特権」のオプションは、「アプリパネルを使用してアプリケーションとアップデートを表示」を選択している場合にのみ使用できます。

    注意:

    この変更を適用するには、Creative Cloud デスクトップアプリを再起動する必要があります。

  7. アプリケーションおよびアップデート画面が表示されます。

    パッケージに含める製品またはアップデートを選択します。例えば、Adobe® Photoshop® とそのすべてのアップデート、および Adobe® InDesign® のアップデート(のみ)を選択できます。必要に応じてチェックボックスをオンにします。

    Creative Cloud は常に選択されており、選択解除することはできません。このオプションを使用して、共通のライセンスインフラストラクチャをクライアントコンピューターにデプロイします。Creative Cloud デスクトップアプリケーションのみを含むパッケージを作成するには、パッケージの詳細設定画面で Adobe Creative Cloud を有効にします。 

    以前のバージョンのソフトウェアもパッケージ化できます。サポートされている以前のバージョンがある場合、アーカイブされたバージョンを表示チェックボックスをオンにして一覧を表示します。選択した製品またはアップデートが既にコンピューターにダウンロードされている場合、その名前の隣に下向き矢印が表示されます。

    画面右上のドロップダウンリストで言語を選択することもできます。

    注意:

    対象のデバイスが、パッケージするアプリケーションの必要システム構成を満たしていることを確認してください。サポートされていないシステムにアプリケーションをデプロイすると、予期しない結果が生じることがあります。

    クライアントコンピューターの OS 言語に対応する 1 つのパッケージのみを作成するには、「OS の言語に合わせる」を選択します。 

    パッケージのインストール言語は 3 つの要因によって決まります。

    • パッケージを作成する際に「OS の言語に合わせる」が選択されているかどうか。
    • パッケージをデプロイする際にコマンドで指定した言語。
    • パッケージの作成に使用した言語。

    これらの要因がパッケージのインストール言語にどのような影響を与えるかを次の表に示します。

    OS の言語に合わせる

    パッケージをデプロイする際にコマンドラインまたは Info.plist ファイルを使用して明示的に指定した言語

    パッケージのインストール言語...

    選択済み

    ない

    OS 言語

    選択済み

    ある

    パッケージをデプロイする際にコマンドラインで指定した言語

    未選択

    未選択

    ない

    パッケージの作成言語

    選択済み

    ある、ただし指定した言語は使用不可

    パッケージの作成言語

    未選択

    注意:
    • インストーラーが実行されたときに、ユーザーレベルではなくシステムレベルで設定されているロケールがあるかどうかをチェックします。この設定について詳しくは、「OS の言語に合わせる」オプションを使って Creative Cloud パッケージをインストールするを参照してください。
    • Adobe Fireworks は多言語パッケージをサポートしておらず、パッケージの作成言語でインストールされます。
    • 「OS の言語に合わせる」オプションは、CS6 アプリケーションではサポートされていません。

    一部のアプリケーションでは、最新バージョンのアップデートをパッケージ化すると、そのアプリケーションの基本バージョンがインストールされていないシステムにもそのパッケージを適用できるようになります。そのようなアプリケーションは、アイコン()で識別できます。そのようなアプリケーションの一覧については、基本バージョンがなくてもデプロイできるアプリケーションを参照してください。

    例えば、Photoshop CC 2015.0.1 のアップデートは、Photoshop CC 2015 の基本バージョンが既にインストールされているクライアントコンピューターにインストールできますが、Photoshop の最新バージョンのアップデートは、Photoshop の基本バージョンがインストールされていないコンピューターにもインストールできます。そのため、基本バージョンがなくてもデプロイできるアプリケーションでは、パッケージを作成する際に、アップデートバージョンのみをパッケージ化するように選択できます。

  8. Creative Cloud からダウンロードするのではなく、DVD や ESD などローカルの読み込み元からアプリケーションおよびアップデートを追加するには、オフラインメディアの追加を参照してください。

  9. 「ビルド」をクリックして、選択したアプリケーションとアップデートのパッケージを開始します。コンピューターにダウンロードされていない製品またはアップデートがダウンロードされ、パッケージのビルドが開始されます。ダウンロードの進行状況画面およびビルドの進行状況画面でそれぞれの進行状況を確認できます。

  10. ビルドが完了すると、完了ページが表示されます。

    • このページには、ビルドに含まれる製品またはコンポーネントの概要が表示されます。パッケージが作成されたフォルダーの名前も表示され、フォルダー名をクリックすると、フォルダーが開きます。
    • エラーを含む詳細な進捗レポートを確認するには、ビルドログリンクをクリックします。
    • エンタープライズ版のお客様のみ:Created Cloud Packager を使用して作成したパッケージは Admin Console で一覧表示されるため、管理者全員が組織全体のパッケージを表示したり追跡したりできます。

    注意:Adobe Creative Cloud Packager でパッケージを作成すると、パッケージの設定ファイルが <パッケージ名>.ccp という名前で作成されます。このファイルは、パッケージの保存先として指定した場所に作成されます。このファイルは内部での使用に限定されます。修正または削除しないでください。

  11. 別のパッケージを作成する場合は、「メインメニュー」をクリックすると、再びようこそ画面が表示されます。Adobe Creative Cloud Packager を終了する場合は、「閉じる」をクリックします。

パッケージのデプロイ

ビルドの処理中に、次のフォルダーが作成されます。

  1. Build フォルダーには、MSI(Windows)または PKG(Mac OS)ファイルが格納されます。
  2. Exceptions フォルダーには、個別にインストールする必要のあるアプリケーションのペイロードが格納されます。 
パッケージをデプロイする方法については、「パッケージのデプロイ」を参照してください。
注意:

Muse の最新バージョンの例外メディア(msi、exe など)については、例外インストーラーが次の場所にコピーされます。ユーザーは、この例外を個別にインストールする必要があります。

Program Files (x86)¥Common Files¥Adobe¥Installers¥Third Party¥<Sapcode_Of_App>¥<package_name>¥

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