シリアル番号ライセンスを使用したパッケージの作成

Creative Cloud エンタープライズ版:シリアル番号ライセンス

シリアル番号ライセンス認証は匿名のライセンス認証で、個別のユーザーではなく特定のコンピューターに関連付けられます。シリアル番号ライセンス認証は、リモートでデプロイするライセンス済みパッケージを作成する場合に使用できます。エンドユーザーはログインしなくてもデスクトップアプリケーションを使い始めることができます。シリアル番号ライセンス認証は、インターネットにアクセスできない、またはアクセス頻度が低い環境にも適しています。

  • 柔軟なライセンス認証オプション
  • Creative Cloud アプリケーション一式を含む
  • カスタマイズ可能なエンタープライズタームライセンス契約(ETLA)を介して利用可能
  • ライセンス済みパッケージを作成します。クライアントコンピューターでのライセンス検証は必要ありません。

シリアル番号ベースのパッケージの作成

Adobe Creative Cloud Packager を使用してパッケージを作成するには、次の手順に従います。

  1. Adobe Creative Cloud Packager を実行します。

    • (Windows)スタートメニューのプログラム/Adobe/Creative Cloud Packager でアプリケーションのショートカットをクリックします。
    • (Mac OS)/Applications/Adobe/Creative Cloud Packager のエイリアスを使用します。
    注意:Creative Cloud Packager は、パッケージを作成するコンピューターで管理者として実行する必要があります。
  2. アカウントのタイプとして Creative Cloud エンタープライズ版を選択します。

  3. ID とパスワードを使用してログインします。

    注意:

    いずれかのアカウントタイプの管理者 ID として指定されている ID を使用する必要があります。

  4. ログインするとパッケージの作成ページが表示されます。

    Creative Cloud Packager

    注意:製品のダウンロード場所の環境設定を指定する場合、キャッシュを消去する場合、または Creative Cloud Packager のヘルプを参照する場合は、設定の編集と保存を参照してください。

  5. パッケージの作成画面で、次のいずれかの操作を行います。

    • 「パッケージの作成」をクリックしてパッケージ作成処理を開始します。
  6. パッケージの詳細画面が表示されたら、必要な情報を入力します。

    パッケージ名

    作成するパッケージの名前を入力します。

    保存先

    作成するパッケージを保存する場所を入力します。参照アイコンをクリックして作成するパッケージの保存先を選択できます。

    組織を選択

    組織の名前を選択します。

    32-bit/64-bit

    Windows の場合は、32-bit と 64-bit のいずれかのプロセッサーサポートを選択します。32-bit と 64-bit のインストール用に別々のパッケージを作成する必要があります。
    32-bit 用のパッケージは 64-bit のコンピューターでは機能しません。

    ライセンスの種類

    シリアル番号ライセンスを選択します。このオプションでは、有効なライセンスを持つパッケージを作成します。このワークフローを使用して、ライセンスされた状態でクライアントコンピューターにアップデートを含む単一または複数の製品をデプロイします。クライアントコンピューターでのライセンス検証は必要ありません。

    パッケージ設定

    パッケージ設定には、インストール中に競合するプロセスを無視するかどうかなどのオプションが含まれます。パッケージ設定を確認または変更するには、パッケージ設定の変更を参照してください。

    Creative Cloud デスクトップアプリケーション

    Adobe Creative Cloud デスクトップは Creative Cloud のアクティビティの中心であり、ユーザーはこれによってアプリケーションやアップデートを表示できます。

    警告:

    このオプションは選択解除し、Creative Cloud デスクトップアプリケーションはインストールしないでください。シリアル番号ライセンスパッケージではこのオプションを無効にしておくことをお勧めします。

    これは、特定の種類のアカウントの既知の問題であり、ユーザーが Creative Cloud デスクトップからログアウトする際にライセンスがシステムから削除される場合があります。これは、要件ではありませんが、ユーザーが再度ログインしてログアウトした場合に、予期しない結果が発生する可能性があります。

    アプリパネルを使用してアプリケーションとアップデートを表示

    このオプションは、Creative Cloud デスクトップアプリケーションが有効になっている場合にのみ適用できます。無効になっていると、このオプションでは、エンドユーザー向け Creative Cloud デスクトップアプリケーションのアプリケーションパネルは表示されません。

    このオプションを選択または選択解除すると、詳細設定ダイアログの「Advanced Update Manager の動作」セクションのオプションが次のように変更されます。

    ユーザーによる選択

    Adobe Update Manager を使用した管理ユーザーによるアップデート

    Adobe Update Manager は無効(IT がアップデートの配布を管理)

    Adobe Update Manager を有効にする

    Adobe Update Manager を無効にする

    アプリパネルを使用してアプリケーションとアップデートを表示」を選択する

    有効

     

     

     

    アプリパネルを使用してアプリケーションとアップデートを表示」を選択解除する

     

    有効

     

     

    アプリパネルを使用してアプリケーションとアップデートを表示」と「内部アップデートサーバーを使用
    」を選択する

     

     

    有効

     

    アプリパネルを使用してアプリケーションとアップデートを表示」と「内部アップデートサーバーを使用
    」を選択解除する

     

     

     

    有効

    注意:
    • このオプションを選択または選択解除すると、パッケージ構成で変更したアップデーターの動作がオーバーライドされます。続行する前に、パッケージ設定のアップデートを確認することをお勧めします。
    • アプリケーションやアップデートをアプリケーションパネルからインストールするには、ユーザーに管理者権限が必要です。

    また、アプリケーションパネルを遡及的に有効にすることもできます。詳しくは、Creative Cloud デスクトップアプリケーションのカスタマイズを参照してください。

    管理者特権

    このオプションを使用すると、管理者権限がない場合でも、ユーザーがアプリケーションとアップデートを管理できます。管理者資格情報のないユーザーにアプリケーションとアップデートの管理を許可する場合は、このオプションを選択します。

    管理者特権を使用してパッケージをデプロイし、その後に管理者特権を取り消すには、管理者特権の選択を解除して Creative Cloud デスクトップアプリのみのパッケージを作成し、デプロイする必要があります。同様に、既存のユーザーに管理者特権を付与する場合は、管理者特権を選択して Creative Cloud デスクトップアプリのみのパッケージを作成し、デプロイする必要があります。

     

    「管理者特権」のオプションは、「アプリパネルを使用してアプリケーションとアップデートを表示」を選択している場合にのみ使用できます。

    注意:
    • この変更を適用するには、Creative Cloud デスクトップアプリケーションを再起動する必要があります。
    • エンドユーザーに使用権限が割り当てられており、そのユーザーがデスクトップアプリケーションにログインする場合、コンピューター上の既存のシリアル番号ライセンスは、そのユーザーの使用権限に置き換えられます。
  7. パッケージの詳細画面で、「次へ」をクリックします。エンタープライズ版のライセンスキーを入力するように求められます。ライセンスキーがお手元にない場合は、licensing.adobe.com で見つけることができます。キーを入力し、「次へ」をクリックします。

  8. アプリケーションおよびアップデート画面が表示されます。右上のドロップダウンリストで言語を選択します。 

    一部のアプリケーションでは、最新バージョンのアップデートをパッケージ化すると、そのアプリケーションの基本バージョンがインストールされていないシステムにもそのパッケージを適用できるようになります。そのようなアプリケーションは、アイコン()で識別できます。アプリケーションの一覧については、基本バージョンがなくてもデプロイできるアプリケーションを参照してください。

    例えば、Photoshop CC 2015.0.1 のアップデートは、Photoshop CC 2015 の基本バージョンが既にインストールされているクライアントコンピューターにインストールできますが、Photoshop の最新バージョンのアップデートは、Photoshop の基本バージョンがインストールされていないコンピューターにもインストールできます。そのため、基本バージョンがなくてもデプロイできるアプリケーションでは、パッケージを作成する際に、アップデートバージョンのみをパッケージ化するように選択できます。

    以前のバージョンのソフトウェアもパッケージ化できます。サポートされている以前のバージョンがある場合、アーカイブされたバージョンを表示チェックボックスをオンにして一覧を表示します。選択した製品またはアップデートが既にコンピューターにダウンロードされている場合、その名前の隣に下向き矢印が表示されます。

  9. アプリケーションおよびアップデートの一覧が表示されます。 

    パッケージに含める製品またはアップデートを選択します。例えば、Adobe® Photoshop® とそのすべてのアップデート、および Adobe® InDesign® のアップデート(のみ)を選択できます。必要に応じてチェックボックスをオンにします。

    コアコンポーネントは常に選択されており、選択解除することはできません。このオプションを使用して、共通のライセンスインフラストラクチャをクライアントコンピューターにデプロイします。 

    初期設定では、ソフトウェアの最新バージョンのみが表示されます。「以前のバージョンを表示」を有効にして、以前のバージョンのリストを表示します。以前のバージョンのソフトウェアもパッケージ化できます。選択した製品またはアップデートが既にコンピューターにダウンロードされている場合、その名前の隣に下向き矢印が表示されます。

    注意:

    対象のデバイスが、パッケージするアプリケーションの必要システム構成を満たしていることを確認してください。サポートされていないシステムにアプリケーションをデプロイすると、予期しない結果が生じることがあります。

    クライアントコンピューターの OS 言語に対応する 1 つのパッケージのみを作成するには、「OS の言語に合わせる」を選択します。 

    パッケージのインストール言語は 3 つの要因によって決まります。

    • パッケージを作成する際に「OS の言語に合わせる」が選択されているかどうか。
    • パッケージをデプロイする際にコマンドで指定した言語。
    • パッケージの作成に使用した言語。

    これらの要因がパッケージのインストール言語にどのような影響を与えるかを次の表に示します。

    OS の言語に合わせる

    パッケージをデプロイする際にコマンドラインまたは Info.plist ファイルを使用して明示的に指定した言語

    パッケージのインストール言語...

    選択済み

    ない

    OS 言語

    選択済み

    ある

    パッケージをデプロイする際にコマンドラインで明示的に指定した言語

    未選択

    未選択

    ない

    パッケージの作成言語

    選択済み

    ある、ただし指定した言語は使用不可

    パッケージの作成言語

    未選択

    注意:
    • インストーラーが実行されたときに、ユーザーレベルではなくシステムレベルで設定されているロケールがあるかどうかをチェックします。この設定について詳しくは、「OS の言語に合わせる」オプションを使って Creative Cloud パッケージをインストールするを参照してください。
    • Adobe Fireworks は多言語パッケージをサポートしておらず、パッケージの作成言語でインストールされます。
    • 「OS の言語に合わせる」オプションは、CS6 アプリケーションではサポートされていません。
  10. Creative Cloud からダウンロードするのではなく、DVD や ESD などローカルの読み込み元からアプリケーションおよびアップデートを追加するには、オフラインメディアの追加を参照してください。

  11. 「ビルド」をクリックして、選択したアプリケーションとアップデートのパッケージを開始します。コンピューターにダウンロードされていない製品またはアップデートがダウンロードされ、パッケージのビルドが開始されます。ダウンロードの進行状況画面およびビルドの進行状況画面でそれぞれの進行状況を確認できます。

  12. ビルドが完了すると、完了ページが表示されます。

    このページには、ビルドに含まれる製品またはコンポーネントの概要が表示されます。パッケージが作成されたフォルダーの名前も表示され、フォルダー名をクリックすると、フォルダーが開きます。

    ビルドログリンクをクリックすると、エラーを含む詳細な進捗レポートを確認できます。

    注意:Adobe Creative Cloud Packager でパッケージを作成すると、パッケージの設定ファイルが <パッケージ名>.ccp という名前で作成されます。このファイルは、パッケージの保存先として指定した場所に作成されます。このファイルは内部での使用に限定されます。修正または削除しないでください。

  13. 別のパッケージを作成する場合は、「メインメニュー」をクリックすると、再びようこそ画面が表示されます。Adobe Creative Cloud Packager を終了する場合は、「閉じる」をクリックします。

Acrobat 用のシリアル番号ベースのパッケージの作成

Acrobat を含むパッケージを作成する場合は、パッケージを作成した後で、クライアントコンピューターにパッケージをデプロイする前に、次の手順に従います。

  1. テキストエディターで次のファイルを開きます。

    <パッケージ名>\Build\Setup\APRO20.0\proxy.xml

  2. prox.xml から <Argument name="ENFORCE_NGL=">1</Argument> 行を削除します。

注意:

この手順を実行しない場合は、インストールされた Acrobat アプリを使用するために、起動時にユーザーがログインする必要があります。

パッケージのデプロイ

ビルドの処理中に、2 つのフォルダーが作成されます。

  1. Build フォルダーには、MSI(Windows)または PKG(Mac OS)ファイルが格納されます。
  2. Exceptions フォルダーには、個別にインストールする必要のあるペイロードが格納されます。
パッケージをデプロイする方法については、「パッケージのデプロイ」を参照してください。
注意:

Muse の最新バージョンの例外メディア(msi、exe など)については、例外インストーラーが次の場所にコピーされます。ユーザーは、この例外を個別にインストールする必要があります。

Program Files (x86)¥Common Files¥Adobe¥Installers¥Third Party¥<Sapcode_Of_App>¥<package_name>¥

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