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概要

既存データを使用して、アダプティブフォームのフィールドを事前入力することができます。ユーザーがフォームを開くと、これらのフィールドの値は事前入力されています。フォームモデルとしてフォームテンプレートまたは XML スキーマの有無に関わらず、これを達成することができます。これを達成するには、ユーザーデータが、アダプティブフォームに従って、特定のフォーマットで事前入力 XML として使用可能でなければなりません。

事前入力 XML 構造

アダプティブフォームには、連結されたフィールドと連結されていないフィールドが混在している場合があります。連結されたフィールドは、コンテンツファインダータブからドラッグされた、フィールドの編集ダイアログ内で空白ではないbindRefプロパティ値を含んだものです。連結されていないフィールドは、Sidekickから直接ドラッグされ、bindRef値を保持します。

アダプティブフォームは、連結されたフィールドと連結されてないフィールドの両方の事前入力をサポートします。これを達成するために、事前入力 XML には 2 つのセクションを含めることできます - afBoundedDataafUnBoundedData です。afBoundedData セクションには、連結フィールドおよびパネルのための事前入力データが含まれています。このデータは、関連するフォームモデルスキーマに準拠していなければなりません。

  • XFA フォームテンプレートを使用しているアダプティブフォームの場合、事前入力 XML は、XFA テンプレートのデータスキーマに準拠していなければなりません。
  • XML スキーマを使用しているアダプティブフォームの場合、事前入力 XML は、スキーマ構造に準拠していなければなりません。
  • フォームモデルのないアダプティブフォームの場合、連結されたデータはありません。すべてのフィールドは、連結されていないフィールドであり、連結されていないXMLを使用して事前入力されています。
以下に表示される一般的な事前入力 XML は、連結されたフィールドおよび連結されていないフィールドの両方を事前入力することができます。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<afData>
  <afBoundData>
     <employeeData>
        .
     </employeeData>
  </afBoundData>

  <afUnboundData>
    <data>
      <textbox>Hello World</textbox>
         .
         .
      <numericbox>12</numericbox>
         . 
         .              
    </data>
  </afUnboundData>
</afData>

同じ bindref を持つ連結フィールド、または同じ名前の連結していないフィールドの場合、タグで指定したデータがすべてのフィールドに入力されます。たとえば、フォーム内の 2 つのフィールドは事前入力 xml の名前 textbox にマップされます。ランタイム時、最初のテキストボックスに「A」が含まれる場合、この「A」が 2 番目のテキストボックスに自動的に挿入されます。これは、アダプティブフォームフィールドのライブリンクと呼ばれます。

ライブリンクしないようにする方法:

  1. Adobe Experience Manager Web Console Configuration を開きます。
    URL: http://<server>:<port>/system/console/configMgr

  2. 「アダプティブフォーム設定サービス」を検索して開きます。 

  3. アダプティブフォーム設定サービスダイアログで、「同じマッピング済みフィールドを同期しない」を有効にします。同じマッピング済みフィールドの同期を禁止すると、ランタイム時、各フィールドに異なる値を入力できます。ただし、送信 xml では、1 つの値しか保持されません。たとえば、上の例で 2 つのフィールドに「A」と「B」と入力します。送信 xml では、xml の textbox タグには「B」が表示されます。

ここで、アダプティブフォームをタイプ別に詳しく見てみましょう。

XFAフォームテンプレートを使用したアダプティブフォーム

  • 事前入力 XML 構造:XFA ベースのアダプティブフォームのための事前入力 XML は、XFA フォームテンプレートのデータスキーマに準拠していなければなりません。また、連結されていないフィールドの事前入力を行う場合、オプションで、/afData/afBoundData タグにまとめることが可能です。
  • 送信済み XML 構造:事前入力 XML が使用されていない場合、送信済み XML は、afData の wrapper タグに連結されたフィールドと連結されていないフィールド両方のデータを含みます。事前入力 XML が使用された場合、送信済み XML は、事前入力 XML と同じ構造をしています。事前入力 XML が afData のルートタグで開始する場合、出力 XML もまた同じフォーマットとなります。事前入力 XML に afData/afBoundData のラッパーが無く、直接 employeeData のようなスキーマルートタグから開始する場合は、送信済み XML もまた employeeData タグから開始します。

ダウンロード

事前入力 XML および XML を含むサンプルは、送信によって作成されます。

XML スキーマベースのアダプティブフォーム

  • 事前入力 XML 構造:事前入力 XML は、関連する XML スキーマに準拠していなければなりません。連結していないフィールドの事前入力も行う場合は、オプションで、/afData/afBoundData タグにまとめることが可能です。
  • 送信済み XML 構造:事前入力 XML が使用されていない場合、送信済み XML は、afData の wrapper タグに連結されたフィールドと連結されていないフィールド両方のデータを含みます。事前入力 XML が使用された場合、送信済み XML は、事前入力 XML と同じ構造をしています。事前入力 XML が afData のルートタグで開始する場合、出力 XML もまた同じフォーマットとなります。事前入力 XML に afData/afBoundData のラッパーが無く、直接 employeeData のようなスキーマルートタグから開始する場合は、送信済み XML もまた employeeData タグから開始します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?> 
<xs:schema targetNamespace="http://adobe.com/sample.xsd"
            xmlns="http://adobe.com/sample.xsd"
            xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
 
    <xs:element name="sample" type="SampleType"/>
         
    <xs:complexType name="SampleType">
        <xs:sequence>
            <xs:element name="noOfProjectsAssigned" type="xs:string"/>
        </xs:sequence>
    </xs:complexType>
</xs:schema>

XML スキーマをモデルとするフィールドの場合、データは、以下のサンプルスキーマに示すように、afBoundedData タグ内に入力されます。これは、一つ以上の連結されていないテキストフィールドでアダプティブフォームを作成するために使用できます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><afData>
  <afUnboundData>
    <data>
      <textbox>Ignorance is bliss :) </textbox>
    </data>
  </afUnboundData>
  <afBoundData>
    <data>
      <noOfProjectsAssigned>twelve</noOfProjectsAssigned>
    </data>
  </afBoundData>
</afData>

注意:

連結するパネル(サイドキックからコンポーネントをドラッグして作成された空白のないbindRef)で、連結していないフィールドを使用しないことをお勧めします。これらの連結していないフィールドのデーターの損失を招くことがあります。また、フィールド名は、特に連結していないフィールドについては、フォーム間で一意のフィールド名を設定することをお勧めします。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><config>
 <assignmentDetails descriptionOfAssignment="Some Science Project" durationOfAssignment="34" financeRelatedProject="1" name="Lisa" numberOfMentees="1"/>
 <assignmentDetails descriptionOfAssignment="Kidding, right?" durationOfAssignment="4" financeRelatedProject="1" name="House" numberOfMentees="3"/>
</config>

フォームモデルのないアダプティブフォーム

フォームモデルのないアダプティブフォームの場合、すべてのフィールドのデータは、<afUnboundData>を親に持つ<data>タグの下にあります。

また、次のことを控えておいてください:

  1. 各種フィールドに送信されたユーザーデータのためのXMLタグは、フィールド名を使用して生成されます。したがって、一意のフィールド名を設定する必要があります。

  2. 連結されていないフィールドは、送信時にフォルダー内で作成されたフォルダーおよびそのフォルダーの jcr:data プロパティ内の XML に書き込まれています。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><afData>
  <afUnboundData>
    <data>
      <radiobutton>2</radiobutton>
      <repeatable_panel_no_form_model>
        <numericbox>12</numericbox>
      </repeatable_panel_no_form_model>
      <repeatable_panel_no_form_model>
        <numericbox>21</numericbox>
      </repeatable_panel_no_form_model>
      <checkbox>2</checkbox>
      <textbox>Nopes</textbox>
    </data>
  </afUnboundData>
  <afBoundData/>
</afData>

Configuration Manager を使用した事前入力サービスの設定

事前入力サービスを有効にするには、AEM Web Console Configuration で Default Prefill Service Configuration を指定する必要があります。次の手順を使用して、事前入力サービスを設定します。

 

  1. Adobe Experience Manager Web Console Configuration を URL:
    http://<server>:<port>/system/console/configMgr を使用して開きます。

  2. Default Prefill Service Configuration」を選択して開きます。

    Prefill_config
  3. データの場所または正規表現を「Data files locations」に入力します。有効なデータファイルの場所の例は次のとおりです。

    • file:///C:/Users/public/Document/Prefill/*
    • http://localhost:8000/somesamplexmlfile.xml

    注意:

    デフォルトでは、事前入力は、すべての種類のアダプティブフォーム(なし、XSD、XDP)で crx ファイルを通じて許可されます。事前入力は XML ファイルでのみ許可されます。

  4. 事前入力サービスがフォームに対して設定されました。

    注意:

    crx プロトコルは、事前入力済みデータのセキュリティを管理するので、デフォルトで許可されています。汎用的な正規表現を使用して他のプロトコル経由で事前入力すると、脆弱性が発生する可能性があります。データを保護するために、設定では安全性の高い URL を指定する必要があります。

繰り返し可能なパネルの好奇心が強いケース

一般的に、連結された(フォームテンプレートまたは XML スキーマからの)および連結されていないフィールドまたはサブフォームは、同じアダプティブフォームの中で作成されますが、次に挙げるのは、連結するサブフォームが再読み込み可能な場合のいくつかの例外です:

  • XFA フォームテンプレートまたは XSD を使用したアダプティブフォームの連結していない再読み込み可能なパネルはサポートされていません。
  • 連結された再読み込み可能なパネル内で、連結されていないフィールドを使用しないでください。

注意:

アドバイスとしては、連結されていないフィールドにユーザーが入力したデータ上でそれらが重なっている場合、連結されたフィールドと連結されていないフィールドを混合するべきではないということです。連結されて、データが XML 内の他のフィールドと同様に使用可能になるように、可能であれば、XML スキーマまたは XFA フォームテンプレートを変更して、連結していないフィールドへのエントリを追加することをお勧めします。

ユーザーデータの事前入力でサポートされるプロトコル

アダプティブフォームでは、以下のプロトコルによる XML フォーマット上のユーザーデータを使用した事前入力が可能です。

file:// プロトコル 

http://localhost:4502/content/forms/af/someAF.html?wcmmode=disabled&dataRef=file:///C:/Users/form-user/Downloads/somesamplexml.xml

参照元ファイルは、同じサーバー上になければなりません。

crx:// プロトコル

http://localhost:4502/content/forms/af/xml.html?wcmmode=disabled&dataRef=crx:///tmp/fd/af/myassets/sample.xml

特定のノードには、jcr:dataと呼ばれるプロパティがあり、XML データを保持していなければなりません。

http:// プロトコル

http://localhost:4502/content/forms/af/xml.html?wcmmode=disabled&dataRef=http://localhost:8000/somesamplexmlfile.xml

service:// プロトコル

http://localhost:4502/content/forms/af/abc.html?wcmmode=disabled&dataRef=service://[SERVICE_NAME]/[IDENTIFIER]
  • SERVICE_NAME は OSGI 事前入力サービスの名前を参照します。「事前入力サービスの作成と実行」を参照してください。
  • IDENTIFIER は、事前入力データを取得するために OSGI 事前入力サービスが必要とするメタデータを参照します。メタデータには、ログイン済みのユーザーの識別子などがあります。

注意:

認証パラメータの引き渡しはサポートされていません。

slingRequestでのデータ属性の設定

また、以下のサンプルコードが示すように、Data属性が、XMLタグを含む文字列であるslingRequest内のData属性を設定することもできます。

<%
           String dataXML="<afData>" +
                            "<afUnboundData>" +
                                "<dataRoot>" +
                                    "<first_name>"+ "Tyler" + "</first_name>" +
                                    "<last_name>"+ "Durden " + "</last_name>" +
                                    "<gender>"+ "Male" + "</gender>" +
                                    "<location>"+ "Texas" + "</location>" +
                                    "</dataRoot>" +
                            "</afUnboundData>" +
                        "</afData>";
        slingRequest.setAttribute("data", dataXML);
%>

すべてのデータを含む単純なXML文字列を記述して、slingRequestに設定することができます。これは、slingRequest data属性を設定するページに含むすべてのコンポーネントのレンダラ―JSPで、簡単にできます。

特定タイプのヘッダーで特別な設計をしようとしているページを使って具体例を見てみましょう。これを達成するには、頁コンポーネントに含んで、data属性を設定することができる独自のheader.jspを作成します。

もう 1 つの好例は、Facebook や Twitter、または LinkedIn のようなソーシャルアカウントを使用してログイン時にデータを事前入力する使用例です。この場合、ユーザーアカウントからデータを取得し、データパラメーターを設定する header.jsp に単純な JSP を含めることができます。

ダウンロード

ページコンポーネント内のサンプル prefill.jsp

AEM Forms 事前入力サービス

事前に定義されたデータ xml(事前入力 XML)から常にデータを読み取るシナリオで、事前入力サービスを使用できます。事前入力サービスは、crx-repository からデータ xml(事前入力 XML)ファイルを読み取り、事前入力 XML ファイルの内容でアダプティブフォームのフィールドに事前入力します。事前入力 XML をアダプティブフォームと永続的に関連付けることもできます。 

事前入力サービスの作成と実行

事前入力サービスは OSGi バンドルです。OSGi バンドルを作成し、アップロードし、AEM Forms バンドルにインストールします。バンドルの作成を開始する前に、以下を行います。

  • AEM 6.2 Forms Client SDK を Adobe 公開リポジトリからダウンロードします。
  • ボイラープレートパッケージ(Prefill-Sumbit-XMLsAndContentPackage.zip)をダウンロードします
  • データ xml(事前入力 XML)ファイルを crx-repository に配置します。ファイルは crx-repository の \contents フォルダー内の任意の場所に配置できます。

事前入力サービスの作成

ボイラープレートパッケージ(サンプルの事前入力サービスパッケージ)には、AEM Forms 事前入力サービスのサンプル実装が含まれています。ボイラープレートパッケージをコードエディターで開きます。例えば、ボイラープレートプロジェクトを Eclipse で開いて編集します。ボイラープレートパッケージをコードエディターで開いたら、以下の手順でサービスを作成します。

  1. src\main\java\com\adobe\test\Prefill.java ファイルを開いて編集します。

  2. コードで、以下の値を設定します。

    • nodePath:nodepath 変数には、crx-repository 内のデータ xml(事前入力 XML)のパスが含まれます。例:/content/prefillservice.xml
    • label:label パラメーターは、サービスの表示名を指定します
  3. Prefill.java ファイルを保存して閉じます。

  4. AEM 6.2 Forms Client SDK パッケージをボイラープレートプロジェクトのビルドパスに追加します。

  5. プロジェクトをコンパイルし、バンドルの .jar を作成します。

事前入力サービスを起動し、使用します

事前入力サービスを起動するには、JAR ファイルを AEM Forms Web Console にアップロードし、サービスをアクティブ化します。サービスはアダプティブフォームエディターに表示されるようになります。事前入力サービスをアダプティブフォームに関連付けるには:

  1. アダプティブフォームをフォームエディターで開き、Form Container のプロパティパネルを開きます。

  2. プロパティコンソールで、「AEM Form コンテナ/基本/事前入力サービス」に移動します。

  3. 事前入力サービスを選択し、「保存」をクリックします。サービスはフォームに関連付けられます。

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