AEM では、Adobe PhoneGap および Adobe Publishing Solution を利用することにより、コンテンツが豊富でユーティリティベースの次のようなクロスプラットフォームモバイルアプリケーションを作成し、管理できます。
- 社内のすべてのモバイルアプリを 1 箇所で管理します。
- 開発環境およびステージング環境でアプリをレビューします。プロファイルのプロビジョニングに伴う複雑さやアプリのビルドおよび共有用のアップロードを行う作業は不要です。
- AEM オーサリング環境を使用して、アプリ向けのリッチコンテンツを作成および管理します。
- Adobe PhoneGap で HTML5 を使用して、デバイスネイティブの機能による充実したエクスペリエンスを生成します。
- Cordova WebView による新規または既存のネイティブアプリケーションに HTML5 WebView を導入します。
- リッチなマルチメディアコンテンツを作成および管理して、Web、モバイル Web、モバイルアプリ、印刷物などすべての配信チャネルで共有します。
AEM は、Adobe PhoneGap Build サービス と統合され、アプリケーションをビルドしてデプロイするプロセスの簡素化を実現しています。
Adobe ContentSync を使用すると、ユーザーはアプリケーションを再インストールしたり、AppStore や Google Play やその他のアプリ提供元からダウンロードしたりする必要なく、ページおよびコンテンツの更新を自分のデバイスに無線(OTA)で簡単にダウンロードできます。
Adobe Analytics は、AEM アプリに完全に統合されており、配布、位置情報、オペレーティングシステム、デバイス、クリックストリーム、iBeacon などの詳細なトラッキングを行うことができます。
開発者は AEM PhoneGap Starter Kit を https://github.com/adobe-marketing-cloud-apps にあるその他のリソースと共に使用して、Cordova WebView を実行するリファレンスネイティブアプリなど AEM アプリを PhoneGap でブートストラップできます。
Starter Kit Git リポジトリの readme には、スターターキットを使用するためのチュートリアルが含まれています。
- ブランディングのカスタマイズ
- Maven サンプルビルドおよびデプロイメントターゲット
- ソース制御リポジトリの設定
- ローカルまたはリモートの AEM インスタンスへのインストールおよびデプロイ
- AEM からのアンインストール
iOS の開発者は、iOS 9 で Cordova アプリを実行した場合の未解決の問題に留意する必要があります。この問題により、不安定なホスト(http://localhost:4502など)に対する要求を行うことができなくなります。この問題は、(Cordova CLI で利用される)cordova-ios の今後のリリースで解決される予定ですが、それまでは次の方法で回避できます。
- 当座の回避策として、問題が発生しない iOS 8.* シミュレーターを引き続き使用できます。
- iOS 9 を使用する必要がある場合には、アプリの -Info.plist ファイル(「cordova platform add ios」の実行後、「<アプリルート>/platforms/ios/<アプリ名>/<アプリ名>-Info.plist」という名前で存在します)を手動で編集して、次のプロパティを含めることができます。
<key>NSAppTransportSecurity</key>
<dict>
<key>NSAllowsArbitraryLoads</key> <true/>
</dict>
注意:
「App Transport Security」について詳しくは、Apple の iOS9 プレリリースドキュメントの節、およびスタックオーバーフローに関するディスカッションを参照してください。