Adobe Experience Manager 6.2 には、クラシック UI とタッチ操作向け UI が含まれています。どちらを使用するかは、プロジェクトの実装時、または旧リリースからの更新時に、ユーザーが決断する必要があります。
このドキュメントは、適切な選択肢を見つける際に役立ちます。また、新しい更新やベストプラクティスが利用可能になると、更新されます。
関連用語:
- クラシック UI
2008 年の CQ 5.1 で導入された、ExtJS テクノロジーに基づくユーザーインターフェイス。 - タッチ操作向け UI
5.6.0 でテクノロジープレビューとして導入され、以降のリリースで拡張された新しいユーザーインターフェイス。Adobe Marketing Cloud 向けの統一されたユーザー体験に基づいています。 - サイト管理者
サイトの階層を管理(参照を移動、アクティベート、管理)して、新しいページを作成する機能。 - ページオーサリング
ページのコンテンツを追加および編集する機能。 - DAM/アセット管理者
デジタルアセット(画像、ビデオ、ドキュメント、ダウンロードを含む)を管理する機能。 - ClientContext
訪問者に関する情報を集計し、様々な目的で使用する機能。サイトの訪問者をシミュレートするユーザーインターフェイスを備えています。AEM 6.2 以降、ClientContext は ContextHub に置き換えられます。
アドビはすべての Adobe Marketing Cloud ソリューションをタッチ操作向け UI で一新しました。Marketing Cloud ソリューション(Adobe Experience Manager を含む)のユーザーは、統一されたエクスペリエンスと、アプリケーション間で共通している使用方法と操作方法の恩恵を受けています。
2008 年に登場し、Adobe Experience Manager(旧称 CQ5)のバージョン 5.0 ~ 5.6.1 で使用されていた元のユーザーインターフェイスも、引き続き 6.2 に残されています。そのため、6.2 にアップデートしても、従来と同じユーザーインターフェイスを使用して、新しい機能を含む最新のプラットフォームを利用することができます。
アドビとしては、2016 年から 2017 年の間に、タッチ操作向け UI に切り替えるよう計画することをお勧めします。この切り替えは、6.2 にアップデートするときに(またはアップデート後に個別のプロジェクトで)おこなうことができます。その際に、カスタマイズとコンポーネントダイアログの調整が必要になります。
6.2 を実行しているユーザーは、クラシックユーザーインターフェイスを使用した完全な実稼働サポートの恩恵を得られます。
プロジェクトの状況 | 推奨事項 |
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Adobe Experience Manager を使い始めようとしている。 | すべてのユーザーのデフォルトとして、タッチ操作向け UI を使用します。 一部の管理および設定タスクは、今までどおりクラシック UI を使用する必要があります。今後の AEM のアップデートで、これらの操作もタッチ操作向け UI で実行できるようになります。後述の利用可能なアップデートのリストを参照してください。 |
AEM をしばらくの間使用している。 製品の UI をそのまま使用していて、サイトのカスタムコンポーネントを開発している。 |
次に第 2 段階として、
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統合により、ClientContext を使用するサイトを構築したことがある。 |
次に第 2 段階として、
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CQ/AEM を長年使用している。 製品 UI(サイト管理者など)を拡張し、詳細な編集ダイアログでコンポーネントを構築したことがある。 |
6.2 にアップデートし、すべてのユーザーに対するページオーサリングのデフォルトとしてクラシック UI を設定します。UI の選択を参照してください。 次に、プロジェクトを起動してカスタマイズを適用し、コンポーネントのダイアログをタッチ操作向け UI 用に最適化します。役に立つリソースを参照してください。 |
Microsoft Internet Explorer 9 をデフォルトのブラウザーとして(代替ブラウザーなしで)使用している。 | 6.2 にアップデートし、すべてのユーザーのデフォルトとして、クラシック UI を設定します。 タッチ操作向け UI には、Internet Explorer 11 以降が必要です。 |
詳しくは、ナレッジベースの記事 Touch UI Authoring FAQ を参照してください。クラシック UI の廃止予定に関する情報も提供しています。
システムを必要に応じて設定する方法について詳しくは、UI の選択を参照してください。
基本処理の背景情報については、以下を参照してください。
開発情報について詳しくは、以下を参照してください。
- タッチ操作向け UI のアーキテクチャ。
- ダイアログ変換ツールを使用して、コンポーネントの編集ダイアログを、クラシック UI からタッチ操作向け UI に変換。
- タッチ操作向け UI の構造。
- タッチ操作向け UI のコンソールのカスタマイズ(サンプルコードを含む)。
- タッチ操作向け UI のページオーサリングのカスタマイズ(サンプルコードを含む)。
- タッチ操作向けカスタマイズでの AEM Gem セッション。
- Granite UI ドキュメント。
AEM 6.2 リリースでのタッチ操作向け UI の機能強化について詳しくは、リリースノートの新機能を参照してください。