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注意:

CRX のみのインスタンスで VLT ツールを使用する場合、CRX のデフォルトの URL は localhost:4502 です。この URL を CQ のデフォルトの URL の代わりに使用してください。

FileVault ツール(VLT)はアドビが開発したツールであり、CRX/CQ インスタンスのコンテンツをファイルシステムにマップします。VLT ツールの機能はソース管理システムクライアント(Subversion(SVN)クライアントなど) に似ています。通常のチェックイン、チェックアウト、管理操作を行うことができ、プロジェクトのコンテンツを柔軟に表現するための設定オプションも用意されています。

VLT ツールはコマンドラインから実行します。このドキュメントでは、ツールの使い方(導入方法、ヘルプの表示方法、すべてのコマンドと使用可能なオプションのリストを含む)について説明します。

VLT の導入

VLT の使用を開始するには、次の手順を実行する必要があります。

  1. VLT をインストールして、環境変数を更新し、グローバルに無視されている subversion ファイルを更新します。
  2. CRX/CQ リポジトリをセットアップします(セットアップが完了していない場合)。
  3. CRX/CQ リポジトリをチェックアウトします。
  4. リポジトリとの同期を行います。
  5. 同期が正しく行われたかどうかをテストします。

VLT ツールのインストール

VLT ツールを使用するには、最初にインストールする必要があります。これは CQ インスタンスの /opt フォルダーにある追加ツールであり、デフォルトではインストールされません。また、システムの環境変数を設定する必要があります。

  1. FileVault アーカイブファイルを CQ5 インストールの cq-quickstart/opt/filevault ディレクトリからコピーします。filevalut.tgz または filevault.zip をコピーします(オペレーティングシステムに応じて異なります)。

    最新バージョンの FileVault をパッケージ共有からダウンロードすることもできます。

  2. アーカイブを解凍します。

  3. <archive-dir>/vault-cli-<version>/bin を環境の PATH に追加して、コマンドファイル vlt または vlt.bat に適宜アクセスできるようにします。例えば、<cq-installation-dir>/crx-quickstart/opt/helpers/vault-cli-2.4.8/bin のようになります。

  4. コマンドラインシェルを開き、vlt --help を実行します。次のヘルプ画面が表示されることを確認してください。

    --------------------------------------------------------------------------------
    Jcr File Vault [version 2.4.34] Copyright 2011 by Adobe Systems Incorporated
    --------------------------------------------------------------------------------
    Usage:
    vlt [options] [arg1 [arg2 [arg3] ..]]
    --------------------------------------------------------------------------------

    Global options:
    -Xjcrlog Extended JcrLog options (omit argument for help)
    -Xdavex Extended JCR remoting options (omit argument for
    help)
    --credentials The default credentials to use
    --config The JcrFs config to use
    -v (--verbose) verbose output
    -q (--quiet) print as little as possible
    --version print the version information and exit
    --log-level the log4j log level
    -h (--help) print this help
    Commands:
    export Export the Vault filesystem
    import Import a Vault filesystem
    checkout (co) Checkout a Vault file system
    analyze Analyze packages
    status (st) Print the status of working copy files and
    directories.
    update (up) Bring changes from the repository into the working
    copy.
    info Displays information about a local file.
    commit (ci) Send changes from your working copy to the
    repository.
    revert (rev) Restore pristine working copy file (undo most local
    edits).
    resolved (res) Remove 'conflicted' state on working copy files or
    directories.
    propget (pg) Print the value of a property on files or
    directories.
    proplist (pl) Print the properties on files or directories.
    propset (ps) Set the value of a property on files or directories.
    add Put files and directories under version control.
    delete (del,rm) Remove files and directories from version control.
    diff (di) Display the differences between two paths.
    rcp Remote copy of repository content.
    console Run an interactive console
    --------------------------------------------------------------------------------

インストールが完了したら、グローバルに無視されている subversion ファイルを更新する必要があります。svn 設定を編集して次の情報を追加します。

[miscellany]
### Set global-ignores to a set of whitespace-delimited globs
### which Subversion will ignore in its 'status' output, and
### while importing or adding files and directories.
global-ignores = .vlt

行末の文字の設定

VLT は、次のルールに従って行末(EOF)を自動的に処理します。

  • Windows でチェックアウトされたファイルの行は CRLF で終わる。
  • UNIX でチェックアウトされたファイルの行は LF で終わる。
  • リポジトリにコミットされたファイルの行は LF で終わる。

VLT と SVN の設定を一致させるには、リポジトリに格納されたファイルの拡張子に対して svn:eol-style プロパティを native に設定する必要があります。svn 設定を編集して次の情報を追加します。

[auto-props]
*.css = svn:eol-style=native
*.cnd = svn:eol-style=native
*.java = svn:eol-style=native
*.js = svn:eol-style=native
*.json = svn:eol-style=native
*.xjson = svn:eol-style=native
*.jsp = svn:eol-style=native
*.txt = svn:eol-style=native
*.html = svn:eol-style=native
*.xml = svn:eol-style=native
*.properties = svn:eol-style=native

CRX/CQ リポジトリのセットアップ

必要に応じて、CRX をインストールするか CQ をインストールして、インスタンスを起動します。

リポジトリのチェックアウト

ソース管理システムを使用してリポジトリをチェックアウトします。例えば svn では、次のように入力します(URI とパスはお使いのリポジトリのものに置き換えてください)。

svn co http://svn.server.com/repos/myproject

リポジトリとの同期

filevault とリポジトリを同期する必要があります。次の手順を実行します。

  1. コマンドラインで、content/jcr_root に移動します。

  2. 次のように入力してリポジトリをチェックアウトします(4502 をお使いのポート番号に置き換えて、お使いの admin パスワードを使用してください)。

    vlt --credentials admin:admin co --force http://localhost:4502/crx

    注意:

    資格情報は最初のチェックアウト時に 1 回だけ指定してください。これで、.vault/auth.xml 内のホームディレクトリに情報が格納されます。

同期が正しく行われたかどうかのテスト

リポジトリのチェックアウトと同期が完了したら、すべてが適切に機能しているかどうかをテストする必要があります。このテストを簡単に行うには、.jsp ファイルを編集して、変更のコミット後にその変更が反映されているかどうかを確認します。

同期をテストするには:

  1. .../jcr_content/libs/foundation/components/text に移動します。
  2. text.jsp 内の項目を編集します。
  3. "vlt st" と入力して、変更されたファイルを確認します。
  4. "vlt diff text.jsp" と入力して、変更を確認します。
  5. 変更をコミットします。vlt ci test.jsp
  6. テキストコンポーネントを含むページを再読み込みして、変更が反映されているかどうかを確認します。

VLT ツールのヘルプの表示

VLT ツールのインストールが完了したら、コマンドラインからヘルプファイルにアクセスできます。

vlt --help

VLT ツールのヘルプファイルの先頭には、使用可能なすべてのコマンドのリストが表示されます。次に示すのはヘルプファイルの抜粋です。

特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、help コマンドの後にそのコマンドの名前を入力します。次に例を示します。

vlt --help export

そのコマンドに関する情報がターミナルウィンドウに表示されます。

VLT で実行される一般的なタスク

VLT で実行される一般的なタスクの一部を以下に示します。各コマンドについて詳しくは、個々のコマンドを参照してください。

サブツリーのチェックアウト

リポジトリのサブツリー(例:/apps/geometrixx)のチェックアウトのみを行う場合は、次のように入力します。

vlt co http://localhost:4502/crx/-/jcr:root/apps/geometrixx geo

これにより、書き出し用の新しいルートである geoMETA-INF および jcr_root ディレクトリと共に作成され、すべてのファイルが geo/jcr_root/apps/geometrixx に配置されます。

フィルターが適用されたチェックアウトの実行

既存のワークスペースフィルターがあり、そのフィルターを使用してチェックアウトを行う場合は、最初に META-INF/vault ディレクトリを作成して、そこにフィルターを配置するか、またはコマンドラインで次のようにフィルターを指定します。

$ vlt co --filter filter.xml http://localhost:4502/crx/-/jcr:root geo

サンプルのフィルターを次に示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<workspaceFilter version="1.0">
    <filter root="/etc/designs/geometrixx" />
    <filter root="/apps/geometrixx"/>
</workspaceFilter>

.vlt コントロールの代わりとしての読み込み/書き出しの使用

コントロールファイルを使用せずに、JCR リポジトリとローカルファイルシステムとの間でコンテンツの読み込みと書き出しを行うことができます。

.vlt コントロールを使用せずにコンテンツの読み込みと書き出しを行うには:

  1. 最初にリポジトリをセットアップします。

    $ cd /projects
    $ svn mkdir http://svn.server.com/repos/myproject
    $ svn co http://svn.server.com/repos/myproject
    $ vlt export -v http://localhost:4502/crx /apps/geometrixx geometrixx
    $ cd geometrixx/
    $ svn add META-INF/ jcr_root/
    $ svn ci
  2. リモートコピーを変更して JCR を更新します。

    $ cd /projects/geometrixx
    $ vlt -v import http://localhost:4502/crx . /
  3. リモートコピーを変更してファイルサーバーを更新します。

    $ cd /projects/geometrixx
    $ vlt export -v http://localhost:4502/crx /apps/geometrixx .
    $ svn st
    M      META-INF/vault/properties.xml
    M      jcr_root/apps/geometrixx/components/contentpage/.content.xml
    $ svn ci

VLT の使用

VLT でコマンドを実行するには、コマンドラインで次のように入力します。

vlt [options] <command> [arg1 [arg2 [arg3] ..]]  

以降の節で、オプションとコマンドについて詳しく説明します。

VLT のグローバルオプション

すべてのコマンドで使用可能な VLT のオプションのリストを次に示します。使用可能なその他のオプションについては、個々のコマンドを参照してください。

オプション
説明
-Xjcrlog <arg> 拡張された JcrLog オプション
-Xdavex <arg> 拡張された JCR のリモート処理のオプション
--credentials <arg> 使用するデフォルトの資格情報
--config <arg> 使用する JcrFs 設定
-v(--verbose) 詳細出力
-q(--quiet) 出力を最小限に抑えます
--version バージョン情報を出力して VLT を終了します
--log-level <level> ログレベル(例:log4j)を示します
-h(--help)<command> 特定のコマンドのヘルプを出力します

VLT のコマンド

次の表は、使用可能な VLT のすべてのコマンドを示しています。構文、使用可能なオプションおよび例について詳しくは、個々のコマンドを参照してください。

コマンド コマンドの略称 説明
export 
  コントロールファイルを使用せずに JCR リポジトリ(vault ファイルシステム)からローカルファイルシステムに書き出します。
import   ローカルファイルシステムを JCR リポジトリ(vault ファイルシステム)に読み込みます。
checkout
co Vault ファイルシステムをチェックアウトします。最初の JCR リポジトリをローカルファイルシステムにチェックアウトする場合にこのコマンドを使用します(注意:最初に subversion でリポジトリをチェックアウトする必要があります)。
analyze 
  パッケージを分析します。
status st 作業用コピーファイルとディレクトリのステータスを出力します。
update up リポジトリから作業用コピーに変更を読み込みます。
info   ローカルファイルに関する情報を表示します。
commit ci 作業用コピーからリポジトリに変更を送信します。
revert rev 作業用コピーファイルを元の状態に復元して、大部分のローカルの編集を元に戻します。
resolved res 作業用コピーファイルまたはディレクトリの競合状態を削除します。
propget pg ファイルまたはディレクトリのプロパティの値を出力します。
proplist pl ファイルまたはディレクトリのプロパティを出力します。
propset ps ファイルまたはディレクトリのプロパティの値を設定します。
add   ファイルとディレクトリのバージョンを管理します。
delete del または rm ファイルとディレクトリのバージョン管理を削除します。
diff di 2 つのパスの差分を表示します。
console   インタラクティブコンソールを実行します。
rcp   ノードツリーをリモートリポジトリ間でコピーします。
sync   vault 同期サービスを制御できるようにします。

EXPORT

<uri> でマウントされた Vault ファイルシステムをローカルファイルシステム(<local-path>)に書き出します。サブツリーのみを書き出すには、オプションの <jcr-path> を指定できます。

構文

export -v|-t <arg>|-p <uri> <jcr-path> <local-path>

オプション

-v(--verbose) 詳細出力
-t(--type)<arg> 書き出しのタイプ(platform または jar)を指定します。
-p(--prune-missing) 見つからないローカルファイルを削除する必要がある場合に指定します。
<uri> マウントポイントの URI
<jcrPath> JCR パス
<localPath> ローカルパス

vlt export http://localhost:4502/crx /apps/geometrixx myproject

IMPORT

<local-path> で始まるローカルファイルシステムを vault ファイルシステム(<uri>)に読み込みます。<jcr-path> を読み込みのルートとして指定できます。--sync が指定されている場合は、読み込むファイルの vault が自動的に管理されます。

構文

import -v|-s <uri> <local-path> <jcr-path>

オプション

-v(--verbose) 詳細出力
-s(-- sync)
ローカルファイルの vault を管理します。
<uri> マウントポイントの URI
<jcrPath> JCR パス
<localPath> ローカルパス

vlt import http://localhost:4502/crx . /

checkout(co)

JCR リポジトリから <uri> で始まるローカルファイルシステム、および <local-path> で始まるローカルファイルシステムへの最初のチェックアウトを順に実行します。<jcrPath> 引数を追加して、リモートツリーのサブディレクトリをチェックアウトすることもできます。META-INF ディレクトリにコピーするワークスペースフィルターを指定できます。

構文

checkout --force|-v|-q|-f <file> <uri> <jcrPath> <localPath>  

オプション

--force ローカルファイルが既に存在する場合は、チェックアウトを実行してそのファイルを強制的に上書きします
-v(--verbose) 詳細出力
-q(--quiet) 出力を最小限に抑えます
-f(--filter)<file> 自動フィルターを指定します(定義されていない場合)
<uri> マウントポイントの URI
<jcrPath> (オプション)リモートパス
<localPath> (オプション)ローカルパス

JCR のリモート処理を使用する場合:

vlt --credentials admin:admin co http://localhost:8080/crx/server/crx.default/jcr_root/

デフォルトのワークスペースを使用する場合:

vlt --credentials admin:admin co http://localhost:8080/crx/server/-/jcr_root/

URI が不完全な場合は、展開されます。

vlt --credentials admin:admin co http://localhost:8080/crx 

analyze

パッケージを分析します。

構文

analyze -l <format>|-v|-q <localPaths1> [<localPaths2> ...]

オプション

-l(--linkFormat)<format> ホットフィックスのリンクの printf の形式(名前、ID)。例:[CQ520_HF_%s|%s]
-v(--verbose) 詳細出力
-q(--quiet) 出力を最小限に抑えます
<localPaths> [<localPaths> ...]
ローカルパス

STATUS

作業用コピーファイルとディレクトリのステータスを出力します。

--show-update が指定されている場合は、各ファイルがリモートのバージョンと照合されます。2 番目の文字は、更新操作によって実行されるアクションを指定します。

構文

status -v|-q|-u|-N <file1> [<file2> ...] 

オプション

-v(--verbose) 詳細出力
-q(--quiet) 出力を最小限に抑えます
-u(--show-update) 更新情報を表示します
-N(--non-recursive) 単一のディレクトリで処理が実行されます
<file> [<file> ...]
ステータスを表示するファイルまたはディレクトリ

update

リポジトリから作業用コピーに変更をコピーします。

構文

update -v|-q|--force|-N <file1> [<file2> ...] 

オプション

-v(--verbose) 詳細出力
-q(--quiet) 出力を最小限に抑えます
--force ローカルファイルを強制的に上書きします
-N(--non-recursive) 単一のディレクトリで処理が実行されます
<file> [<file> ...]
更新するファイルまたはディレクトリ

INFO

ローカルファイルに関する情報を表示します。

構文

info -v|-q|-R <file1> [<file2> ...] 

オプション

-v(--verbose) 詳細出力
-q(--quiet) 出力を最小限に抑えます
-R(--recursive) 処理を再帰的に実行します
<file> [<file> ...]
情報を表示するファイルまたはディレクトリ

commit

作業用コピーからリポジトリに変更を送信します。

構文

commit -v|-q|--force|-N <file1> [<file2> ...]

オプション

-v(--verbose) 詳細出力
-q(--quiet) 出力を最小限に抑えます
--force リモートコピーが変更される場合でも、強制的にコミットします
-N(--non-recursive) 単一のディレクトリで処理が実行されます
<file> [<file> ...]
コミットするファイルまたはディレクトリ

revert

作業用コピーファイルを元の状態に復元して、大部分のローカルの編集を元に戻します。

構文

revert -q|-R <file1> [<file2> ...]   

オプション

-q(--quiet) 出力を最小限に抑えます
-R(--recursive) 処理を再帰的に実行します
<file> [<file> ...]
コミットするファイルまたはディレクトリ

resolved

作業用コピーファイルまたはディレクトリの競合状態を削除します。

注意:

このコマンドは意味的に競合を解決したり、競合のマーカーを削除したりするのではなく、単に競合に関連するアーティファクトファイルを削除して、PATH を再びコミットできるようにします。

構文

resolved -q|-R|--force <file1> [<file2> ...]  

オプション

-q(--quiet) 出力を最小限に抑えます
-R(--recursive) 処理を再帰的に実行します
--force 競合のマーカーがある場合でも解決を実行します
<file> [<file> ...]
解決するファイルまたはディレクトリ

propget

ファイルまたはディレクトリのプロパティの値を出力します。

構文

propget -q|-R <propname> <file1> [<file2> ...]

オプション

-q(--quiet) 出力を最小限に抑えます
-R(--recursive) 処理を再帰的に実行します
<propname> プロパティ名
<file> [<file> ...]
プロパティの取得元のファイルまたはディレクトリ

proplist

ファイルまたはディレクトリのプロパティを出力します。

構文

proplist -q|-R <file1> [<file2> ...] 

オプション

-q(--quiet) 出力を最小限に抑えます
-R(--recursive) 処理を再帰的に実行します
<file> [<file> ...]
プロパティの出力元のファイルまたはディレクトリ

propset

ファイルまたはディレクトリのプロパティの値を設定します。

注意:

VLT は、バージョン管理された次の特殊なプロパティを認識します。              
                                                                               vlt:mime-type                                                               

ファイルの MIME タイプ。ファイルを結合するかどうかを判断するために使用します。「text/」で始まる MIME タイプ(または MIME タイプが存在しない場合)はテキストとして扱われます。それ以外の MIME タイプはバイナリとして扱われます。

構文

propset -q|-R <propname> <propval> <file1> [<file2> ...]

オプション

-q(--quiet) 出力を最小限に抑えます
-R(--recursive) 処理を再帰的に実行します
<propname> プロパティ名
<propval> プロパティ値
<file> [<file> ...]
プロパティを設定するファイルまたはディレクトリ

add

ファイルとディレクトリのバージョンを管理し、それらをリポジトリに追加するスケジュールを設定します。ファイルとディレクトリは次回のコミット時に追加されます。

構文

add -v|-q|-N|--force <file1> [<file2> ...] 

オプション

-v(--verbose) 詳細出力
-q(--quiet) 出力を最小限に抑えます
-N(--non-recursive)
単一のディレクトリで処理が実行されます
--force 操作を強制的に実行します
<file> [<file> ...]
追加するローカルファイルまたはディレクトリ

DELETE

ファイルとディレクトリのバージョン管理を削除します。

構文

delete -v|-q|--force <file1> [<file2> ...] 

オプション

-v(--verbose) 詳細出力
-q(--quiet) 出力を最小限に抑えます
--force 操作を強制的に実行します
<file> [<file> ...]
削除するローカルファイルまたはディレクトリ

diff

2 つのパスの差分を表示します。

構文

diff -N <file1> [<file2> ...]

オプション

-N(--non-recursive)
単一のディレクトリで処理が実行されます
<file> [<file> ...]
差分を表示するファイルまたはディレクトリ

CONSOLE

インタラクティブコンソールを実行します。

構文

console -F <file>

オプション

-F(--console-settings)<file> コンソール設定ファイルを指定します。デフォルトのファイルは console.properties です。

rcp

ノードツリーをリモートリポジトリ間でコピーします。<src> はコピー元のノードを示し、<dst> はコピー先のノードを示します。親ノードが必要です。rcp は、データをストリーミングすることでノードを処理します。

構文

rcp -q|-r|-b <size>|-t <seconds>|-u|-n|-e <arg1> [<arg2> ...] <src> <dst>

オプション

-q(--quiet) 出力を最小限に抑えます。
-r(--recursive) 処理を再帰的に実行します。
-b(--batchSize)<size> 中間保存の前に処理するノードの数。
-t(--throttle)<seconds> 中間保存の後に待機する秒数。
-u(--update) 既存のノードを上書き/削除します。
-n(--newer) lastModified プロパティを更新に適用します。
-e(--exclude)<arg> [<arg> ...] 除外するコピー元のパスの正規表現。
<src>
コピー元のツリーのリポジトリのアドレス。
<dst> コピー先のノードのリポジトリのアドレス。

vlt rcp http://localhost:4502/crx/-/jcr:root/content  http://admin:admin@localhost:4503/crx/-/jcr:root/content_copy  

注意:

--exclude オプションの後には別のオプションを指定する必要があります(<src> 引数と <dst> 引数の前)。
次に例を示します。
    vlt rcp -e ".*\.txt" -r

sync

vault 同期サービスを制御できるようにします。引数を指定しない場合、このコマンドは現在の作業ディレクトリの同期の管理を試行します。vlt チェックアウト内で実行される場合は、それぞれのフィルターとホストを使用して同期を設定します。vlt チェックアウト外で実行される場合は、現在のフォルダーを同期用に登録します(ディレクトリが空の場合のみ)。

構文

sync -v|--force|-u <uri> <command> <localPath>

オプション

-v(--verbose)
詳細出力。
--force 特定のコマンドを強制的に実行します。
-u(--uri)<uri>
同期ホストの URI を指定します。
<command> 実行する sync コマンド。
<localPath> 同期するローカルフォルダー。

STATUS CODES

VLT で使用するステータスコードは次のとおりです。

  • (空白文字):変更なし
  • A:追加済み
  • C:競合
  • D:削除済み
  • I:無視
  • M:変更済み
  • R:置換済み
  • ?:項目がバージョン管理されていない
  • !:項目が見つからない(svn 以外のコマンドによって削除済み)か不完全である
  • ~:バージョン管理された項目が別の種類の項目によって遮断されている

FileVault 同期のセットアップ

ここでは、FileVault ツール(vlt)バージョン 2.4.24 以降に付属する新しい同期機能について説明します。

vault 同期サービスは、リポジトリのコンテンツをローカルファイルシステム表現と同期する(またはその逆の同期を行う)場合に使用します。そのためには、リポジトリの変更をリッスンし、ファイルシステムのコンテンツを定期的にスキャンする OSGi サービスをインストールします。このサービスでは、vault と同じシリアル化形式を使用して、リポジトリのコンテンツをディスクにマップします。

注意:

vault 同期サービスは開発ツールであり、本番システムでの使用は推奨されません。また、このサービスはローカルファイルシステムとの同期のみ可能であり、リモート開発には使用できません。

vlt を使用したサービスのインストール

vlt sync install コマンドを使用すると、vault 同期サービスのバンドルおよび設定を自動的にインストールできます。

このバンドルは /libs/crx/vault/install にインストールされます。設定ノードは /libs/crx/vault/com.day.jcr.sync.impl.VaultSyncServiceImpl に作成されます。最初はサービスが有効になっていますが、同期のルートは設定されていません。

次の例では、特定の uri によってアクセス可能な CRX インスタンスに同期サービスをインストールします。

$ vlt --credentials admin:admin sync --uri http://localhost:4502/crx install

サービスのステータスの表示

status コマンドを使用すると、実行中の同期サービスに関する情報を表示できます。

$ vlt sync status --uri http://localhost:4502/crx
Connecting via JCR remoting to http://localhost:4502/crx/server
Listing sync status for http://localhost:4502/crx/server/-/jcr:root
- Sync service is enabled.
- No sync directories configured.

注意:

status コマンドは、このサービスからライブデータを取得するのではなく、/libs/crx/vault/com.day.jcr.sync.impl.VaultSyncServiceImpl にある設定を読み取ります。

同期フォルダーの追加

register コマンドは、同期するフォルダーを設定に追加するために使用します。

$ vlt sync register
Connecting via JCR remoting to http://localhost:4502/crx/server
Added new sync directory:/tmp/workspace/vltsync/jcr_root

注意:

register コマンドは、sync-once を設定するまで同期をトリガーしません。

同期フォルダーの削除

unregister コマンドは、同期するフォルダーを設定から削除するために使用します。

$  vlt sync unregister
Connecting via JCR remoting to http://localhost:4502/crx/server
Removed sync directory:/tmp/workspace/vltsync/jcr_root

注意:

同期フォルダー自体を削除する前に、そのフォルダーの登録を解除する必要があります。

同期の設定

サービス設定

実行中のサービスは以下のパラメーターを使用して設定できます。

  • vault.sync.syncroots:同期のルートを定義する 1 つまたは複数のローカルファイルシステムのパス。
  • vault.sync.fscheckinterval:ファイルシステムの変更をスキャンする頻度(秒)。デフォルト値は 5 秒です。
  • vault.sync.enabled:サービスを有効または無効にする一般的なフラグ。

注意:

このサービスは、Web コンソールまたはリポジトリ内の sling:OsgiConfig ノード(名前:com.day.jcr.sync.impl.VaultSyncServiceImpl)で設定できます。

AEM と連携する場合は、いくつかの方法でサービスの設定を管理できます。OSGi の設定を参照してください。

同期フォルダーの設定

各同期フォルダー内の次の 3 つのファイルに設定とステータスが格納されます。

  • .vlt-sync-config.properties:設定ファイル。
  • .vlt-sync.log:同期中に実行される操作に関する情報を格納するログファイル。
  • .vlt-sync-filter.xml:リポジトリのどの部分を同期するかを定義するフィルター。このファイルの形式については、フィルターが適用されたチェックアウトの実行を参照してください。

.vlt-sync-config.properties ファイルを使用すると、以下のプロパティを設定できます。

disabled

同期の有効と無効を切り替えます。デフォルトでは、このパラメーターは false に設定されており、同期が許可されます。

sync-once

空でない場合は、次回のスキャンで指定された方向にフォルダーが同期され、パラメーターがクリアされます。次の 2 つの値がサポートされています。

  • JCR2FS:JCR リポジトリ内のコンテンツをすべて書き出して、ローカルディスクに書き込みます。
  • FS2JCR:ディスクから JCR リポジトリにすべてのコンテンツを読み込みます。

sync-log

ログファイル名を定義します。デフォルト値は .vlt-sync.log です。

開発のための VLT 同期の使用

同期フォルダーに基づいて開発環境をセットアップするには、次の手順を実行します。

  1. vlt コマンドラインを使用してリポジトリをチェックアウトします。

    $ vlt --credentials admin:admin co --force http://localhost:4502/crx dev

    注意:

    フィルターを使用して、適切なパスだけをチェックアウトできます。詳しくは、フィルターが適用されたチェックアウトの実行を参照してください。

  2. 作業用コピーのルートフォルダーに移動します。

    $ cd dev/jcr_root/
  3. 同期サービスをリポジトリにインストールします。

    $ vlt sync install
    Connecting via JCR remoting to http://localhost:4502/crx/server
    Preparing to install vault-sync-2.4.24.jar...
    Updated bundle: vault-sync-2.4.24.jar
    Created new config at /libs/crx/vault/config/com.day.jcr.sync.impl.VaultSyncServiceImpl
  4. 同期サービスを初期化します。

    $ vlt sync
    Connecting via JCR remoting to http://localhost:4502/crx/server
    Starting initialization of sync service in existing vlt checkout /Users/colligno/Applications/cq5/vltsync/sandbox/dev/jcr_root for http://localhost:4502/crx/server/-/jcr:root
    Added new sync directory: /Users/colligno/Applications/cq5/vltsync/sandbox/dev/jcr_root
    
    The directory /Users/colligno/Applications/cq5/vltsync/sandbox/dev/jcr_root is now enabled for syncing.
    You might perform a 'sync-once' by setting the
    appropriate flag in the /Users/colligno/Applications/cq5/vltsync/sandbox/dev/jcr_root/.vlt-sync-config.properties file.
  5. 隠しファイル .vlt-sync-config.properties を編集し、リポジトリのコンテンツを同期するように設定します。

    sync-once=JCR2FS

    注意:

    この手順では、フィルター条件に従ってリポジトリ全体をダウンロードします。

  6. ログファイル .vlt-sync.log で進行状況を確認します。

    ***
    30.04.2012 14:39:10 A file:///Users/colligno/Applications/cq5/vltsync/sandbox/dev/jcr_root/apps/geometrixx-outdoors/src/core/src/main/java/info/geometrixx/outdoors/
    30.04.2012 14:39:10 A file:///Users/colligno/Applications/cq5/vltsync/sandbox/dev/jcr_root/apps/geometrixx-outdoors/src/core/src/main/java/info/geometrixx/outdoors/core/
    30.04.2012 14:39:10 A file:///Users/colligno/Applications/cq5/vltsync/sandbox/dev/jcr_root/apps/geometrixx-outdoors/src/core/src/main/java/info/geometrixx/outdoors/core/product/
    30.04.2012 14:39:10 A file:///Users/colligno/Applications/cq5/vltsync/sandbox/dev/jcr_root/apps/geometrixx-outdoors/src/core/src/main/java/info/geometrixx/outdoors/core/product/GeoProduct.java
    ***

これで、ローカルフォルダーがリポジトリと同期されます。この同期は双方向なので、リポジトリからの変更はローカルの同期フォルダーに適用されます。逆の場合も同様です。

注意:

VLT 同期機能でサポートされるのはシンプルなファイルとフォルダーのみです。vault でシリアル化された特殊なファイル(.content.xml、dialog.xml など)は検出されても無視されます。そのため、デフォルトの vlt チェックアウトで vault 同期を使用できます。

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