スマートイメージングは、各ユーザーに固有の閲覧特性を利用して、ユーザーのエクスペリエンスのために最適化された適切な画像を自動的に提供することで、より良いパフォーマンスとエンゲージメントをもたらします。スマートイメージングは、既存の画像プリセットで機能し、配信の最後の瞬間にインテリジェンスを使用してブラウザーまたはネットワークの接続速度に基づいて画像のファイルサイズをさらに低減します。
スマートイメージングの強みは、クラス最高のプレミアム CDN サービスと完全に統合されていることによる、さらなるパフォーマンスブーストです。このサービスが、サーバー、ネットワークおよびピアリングポイント間を結ぶ、最適なインターネットルートを見つけます。最適なインターネットルートとは、待ち時間が最小限であったり、インターネット上のデフォルトルートよりもパケット損失率が低かったりするルートです。
スマートイメージングは、ユーザーの情報に基づいて画像ファイルサイズを自動的に最適化することで、より高い画像配信パフォーマンスを提供します。ページのロード時間の大部分は画像のロード時間なので、画像配信パフォーマンスの向上は、ビジネス上の KPI(より高いコンバージョン率、より長いサイト滞在時間、より低いサイト直帰率など)に多大な影響を与えます。アドビでは、様々なファイル形式、ブラウザー、画質(QLT)設定にわたって、デフォルトの画像配信とスマートイメージングとで、パフォーマンスを比較しました。既存の画像プリセット設定やエンドユーザーの具体的な特性にもよりますが、全体としては、22 ~ 47% のパフォーマンス向上を期待できます。

いいえ。Dynamic Media Classic(Scene7)またはダイナミックメディアのどちらの既存のライセンスにもスマートイメージングが付属しています。この新機能を利用するのに追加のコストはかかりません。
ある画像がある消費者によって初めて要求された時点で、そのユーザーの特性を確認し、ブラウザーに基づいて適切な画像形式に変換します。それと同時に、あらゆる形式への変換をおこないます。変換されたデータは CDN にキャッシュされます。その後、別のブラウザーで別の消費者がその画像を要求すると、適切な形式の画像が CDN のキャッシュから直接、自動的に配信されます。これらの形式変換は、視覚的忠実性を低下させない可逆圧縮の方法でおこなわれます。スマートイメージングは、次のようにブラウザーの機能に基づいて、自動的に画像を別の形式に変換します。
- WebP 形式をサポートしているブラウザー(Chrome、Android、Opera など)の場合は、自動的に可逆 WebP に変換します。
- JPEGXR 形式をサポートしているブラウザー(Internet Explorer 9+ など)の場合は、自動的に可逆 JPEGXR に変換します。
- JPEG2000 形式をサポートしているブラウザー(Safari など)の場合は、自動的に可逆 JPEG2000 に変換します。
- 上記形式をサポートしていないブラウザーの場合は、元々要求された画像形式が提供されます。
スマートイメージングは、既存の画像プリセットと連携し、サイズ、画質、シャープなど、実質上すべての画像設定を監視します。変更されるのは、画像形式か、または低速ネットワーク接続の場合は画質設定です。形式変換の場合、画像プリセットの設定で定義されているとおりの完全な視覚的忠実性が維持されますが、ファイルサイズは小さくなります。
例えば、JPEG 形式、サイズ 500x500、画質=85、アンシャープマスク=0.1,1,5 と定義された画像プリセットがあるとします。ユーザーが使用しているブラウザーが Chrome であることが検出された場合、画像は、サイズ 500x500、画質=85、アンシャープマスク=0.1,1,5 で、可逆 WebP 形式に変換されます。
いいえ。スマートイメージングは既存の画像 URL や画像プリセットとシームレスに連携します。また、各種ユーザー特性(ブラウザー、帯域幅、デバイスなど)を検出するためのコードを Web サイトに追加する必要は一切ありません。これらはすべて、アドビによって自動的に処理されます。
必要な変更があるとすればそれは唯一、有効期間(TTL)設定を更新することです。この設定によって定義されるのは、アセットが CDN によってキャッシュされる期間です。スマートイメージングのパフォーマンス向上を最大限にするため、アドビでは、TTL を 24 時間以上に設定することを推奨しています。この設定を変更するには、次の手順を実行します。
- Dynamic Media Classic(S7)を使用している場合は、設定/アプリケーション設定/公開設定/Image Server をクリックします。「初期設定のクライアントキャッシュの有効期限」の値を 24 以上に設定します。
- ダイナミックメディアを使用している場合は、https://helpx.adobe.com/jp/experience-manager/6-3/assets/using/config-dynamic.html(ダイナミックメディアの画像の設定)の説明に従います。「有効期限」の値を 24 時間以上に設定します。
注意:
TTL を 1 以下に設定すると、スマートイメージングは機能しません。
スマートイメージングを使用するには、貴社の Dynamic Media Classic(Scene7)アカウントまたはダイナミックメディアアカウントが次の要件を満たしている必要があります。
- ライセンスの一部として Adobe バンドル CDN を使用していること。
- 汎用ドメイン(s7d1.scene7.com や s7d2.scene7.com や、s7d13.scene7.com)ではなく、専用ドメイン(images.company.com や mycompany.scene7.com)を使用していること。
自社のドメインを調べるには、会社のアカウントにログインします。
設定/アプリケーション設定/一般設定をクリックします。「公開先サーバー名」というラベルの付いたフィールドを見つけます。現在汎用ドメインを使用している場合は、この切り替えの一部として、独自のカスタムドメインへの移行を要求できます。
スマートイメージングを使用するためのリクエストを開始する必要があります。自動的には有効になりません。
- テクニカルサポートリクエストを開始します(電子メール:s7support@adobe.com)。
- サポートリクエストには、以下の情報を記入してください。
- 主要連絡先の氏名、電子メールアドレス、電話番号。
- スマートイメージングを有効にする全ドメイン(images.company.com や mycompany.scene7.com)。
自社のドメインを調べるには、会社のアカウントにログインします。
設定/アプリケーション設定/一般設定をクリックします。
「公開先サーバー名」というラベルの付いたフィールドを見つけます。 - 直接的な関係で管理されているのではなく、アドビを通じて CDN を使用していることを確認します。
- s7d1.scene7.com や s7d2.scene7.com や s7d13.scene7.com などの汎用ドメインではなく、images.company.com や mycompany.scene7.com などの専用ドメインを使用していることを確認します。
自社のドメインを調べるには、会社のアカウントにログインします。
設定/アプリケーション設定/一般設定をクリックします。
「公開先サーバー名」というラベルの付いたフィールドを見つけます。現在汎用 Scene7 ドメインを使用している場合は、この切り替えの一部として、独自のカスタムドメインへの移行を要求できます。 - HTTP/2 上で機能させる必要もある場合は、その旨を記載します。
- テクニカルサポートでは、要求が送信された順序に基づいて、スマートイメージングカスタマー待ちリストに貴社を追加します。
- 要求を処理する準備が整った時点で、テクニカルサポートから連絡を差し上げ、調整と日取り設定をおこないます。
- オプション:アドビが実稼動環境にスマートイメージングをプッシュする前に、この新機能をステージングでテストするためのオプションがあります。
- 完了後、サポートから通知があります。
- スマートイメージングのパフォーマンス向上を最大限にするため、アドビでは、有効期間(TTL)を 24 時間以上に設定することを推奨しています。TTL によって定義されるのは、アセットが CDN によってキャッシュされる期間です。この設定を変更するには、次の手順を実行します。
- Dynamic Media Classic(Scene7)を使用している場合は、設定/アプリケーション設定/公開設定/Image Server をクリックします。「初期設定のクライアントキャッシュの有効期限」の値を 24 以上に設定します。
- ダイナミックメディアを使用している場合は、https://helpx.adobe.com/jp/experience-manager/6-3/assets/using/config-dynamic.html(ダイナミックメディアの画像の設定)の説明に従います。「有効期限」の値を 24 時間以上に設定します。
注意:
リードタイムが長くなる場合がありますが、それは、スマートイメージングを有効化するためにはキャッシュのクリアが必要になるからです。そのため、処理できる移行の数は、常にほんの数件です。
スマートイメージングへの切り替えには、Dynamic Media Classic(Scene7)またはダイナミックメディアの新規構成への移行が伴いますので、スマートイメージングに切り替えると、CDN のキャッシュが消去されます。
最初の切り替え中、キャッシュが再構築されるまでの間は、アドビの起点サーバーにあるキャッシュされない画像が直接ヒットします。そのため、起点サーバーからの要求のプル時に許容範囲のパフォーマンスを維持できるように、アドビでは、一度に数件のお客様の切り替えを処理するように計画しています。ほとんどのお客様につきましては、CDN のキャッシュが完全に再構築されるまでに要する時間は 1 ~ 2 日です。
- アカウントにスマートイメージングが設定されたら、ブラウザーで、Dynamic Media Classic(S7)/ダイナミックメディアの画像の URL を読み込みます。
- Chrome ブラウザーで表示/デベロッパー/デベロッパーツールをクリックしてデベロッパーパネルを開きます。または、別のブラウザーのデベロッパーツールを使用します。
- デベロッパーツールを開いたときにキャッシュが無効化されるようにします。
- Windows では、デベロッパーツールパネルの「Settings」に移動してから、「Disable cache (while devtools is open)」チェックボックスを選択します。
- Mac では、デベロッパーパネルの「Network」タブで、「disable cache」を選択します。
- 最初の要求時には、画像は最適化されていません。通常、最適化された画像が CDN のキャッシュ内にない場合、最適化された画像が返されるまで約 15 分かかります。
- コンテンツタイプが適切な形式に変換されるのを監視します。次のスクリーンショットは、Chrome 上で PNG 画像が動的に WebP に変換されているのを示しています。
- このテストを、様々なブラウザーやユーザー条件で繰り返します。
注意:
すべての画像が変換されるわけではありません。スマートイメージングは、パフォーマンスを向上させるために変換が必要かどうかを判別します。場合によって、パフォーマンスの向上が見込まれないときは、画像は変換されません。
