AEM Communities のメッセージング機能を使用すると、サインイン済みのサイト訪問者(メンバー)が互いにメッセージを送信できます。このメッセージには、サイトにサインインしているときにアクセス可能です。
コミュニティサイトのメッセージングを有効にするには、コミュニティサイトの作成中にチェックボックスをオンにします。
このページでは、デフォルト設定と可能な調整についての情報を紹介します。
開発者向けの詳細な情報については、メッセージングの重要事項を参照してください。
AEM Communities メッセージング操作サービスでは、メッセージング関連のリクエストを処理するエンドポイントと、メッセージの保存先フォルダーに加えて、メッセージの添付ファイルとして許可されるファイルタイプを指定します。
コミュニティサイトコンソールを使用して作成したコミュニティサイトでは、サービスのインスタンスが既に存在し、インボックスは /mail/community/inbox に設定されています。
以下に示すとおり、サイト作成ウィザードで作成されたサイトには、サービスの設定があります。設定の横にある鉛筆アイコンを選択すると、設定を表示または編集できます。


- Message Fields Whitelist
ユーザーが編集および保持できる、メッセージを作成コンポーネントのプロパティを指定します。新しいフォーム要素を追加した場合、SRP に格納するには、その要素の ID を追加する必要があります。初期設定はsubject と content です。 - message box size limit
各ユーザーのメッセージボックスの最大バイト数です。初期設定は 1073741824(1 GB)です。 - message count limit
ユーザーごとの許可されるメッセージの合計数です。値が -1 の場合、許可されるメッセージ数は無限で、メッセージボックスのサイズ制限を受けます。初期設定は 10000(10k)です。 - notify delivery failure
オンにすると、受信者へのメッセージ配信が失敗した場合に送信者に通知します。初期設定はオンです。 - failure delivery sender id
配信に失敗したメッセージに表示される送信者の名前です。初期設定は failureNotifier です。 - failure message template path
配信失敗メッセージテンプレートのルートへの絶対パスです。初期設定は /etc/notification/messaging/default です。 - maxRetries.name
配信に失敗したメッセージの再送を試行する回数です。初期設定は 3 です。 - minWaitBetweenRetries.name
送信に失敗したメッセージの再送を試行するまでの間隔(秒数)です。初期設定は 100(秒)です。 - count update pool size
カウント更新に使用する同時スレッドの数です。初期設定は 10 です。 - inbox.path.name
(必須)inbox フォルダーに使用するユーザーのノード(/home/users/username)の相対パスです。パスの末尾をスラッシュ「/」にすることはできません。初期設定は /mail/inbox です。 - sentitems.path.name
(必須)senditems フォルダーに使用するユーザーのノード(/home/users/username)の相対パスです。パスの末尾をスラッシュ「/」にすることはできません。初期設定は /mail/sentitems です。 - supportAttachments.name
オンにすると、ユーザーがメッセージに添付ファイルを追加できるようになります。初期設定はオンです。 - batchSize.name
大規模な受信者グループへの送信時に一括送信処理するメッセージの数です。初期設定は 100 です。 - maxTotalAttachmentSize.name
「supportAttachments」をオンにすると、この値によりすべての添付ファイルの最大許容合計サイズ(バイト単位)が指定されます。初期設定は 104857600(100 MB)です。 - attachmentTypeBlacklist.name
システムにより拒否されるファイル拡張子(「.」というプレフィックス付き)のブラックリストです。ブラックリストに入っていない場合、拡張子は許可されます。拡張子は「+」および「-」アイコンを使用して追加または削除できます。初期設定は DEFAULT です。 - allowedAttachmentTypes.name
(アクションが必須)ブラックリストとは反対の、拡張子のホワイトリストです。すべてのファイル拡張子(ブラックリストに入っているものを除く)を許可するには、「-」アイコンを使用して 1 つの空のエントリを削除します。 - serviceSelector.name
(必須)サービス起動時に経由する絶対パス(エンドポイント)です(仮想リソース)。選択するパスのルートは、/bin/、/apps/、/services/ など、OSGi 設定 Apache Sling Servlet/Script Resolver and Error Handler の実行パス設定に含まれているものである必要があります。サイトのメッセージング機能でこの設定を選択するには、このエンドポイントを、メッセージリストコンポーネントとメッセージを作成コンポーネントのサービスセレクター値として指定します(メッセージング機能を参照)。
初期設定は /bin/messaging です。 - fieldWhitelist.name
Message Fields Whitelist を使用します。
警告:
メッセージング操作サービスを編集用に開くときに、allowedAttachmentTypes.name が削除されている場合は、このプロパティを設定できるように空のエントリが再度追加されます。空のエントリが 1 つあることで、添付ファイルが効率的に無効化されます。
すべての拡張子(ブラックリストに含まれるものを除く)を許可するには、「-」アイコンを使用してこの空エントリを(再び)削除してから「Save」をクリックします。
問題のトラブルシューティングをする 1 つの方法は、ログ内のメッセージをデバッグすることです。
個々のサービス用のロガーとライターも参照してください。
監視するパッケージは com.adobe.cq.social.messaging です。