MySQL は、イネーブルメントリソースの SCORM 追跡データおよびレポートデータに主に使用されるリレーショナルデータベースです。 ビデオの停止/再開の追跡など、その他の機能で使用されるテーブルが含まれています。
この手順では、MySQL サーバーに接続する方法、イネーブルメントデータベースを構築する方法およびデータベースに初期データを入力する方法について説明します。
MySQL をコミュニティサイトのイネーブルメント機能用に設定する前に、以下をおこなう必要があります。
- MySQL サーバー Community Server バージョン 5.6 をインストールする
- SCORM では、バージョン 5.7 がサポートされていません。
- オーサー AEM インスタンスと同じサーバーである場合があります。
- すべての AEM インスタンスに公式の MySQL 用 JDBC ドライバーをインストールする
- MySQL Workbenchをインストールする
- すべての AEM インスタンスに SCORM パッケージをインストールする
SQL では大文字と小文字が区別されます。大文字と小文字が区別されるオペレーティングシステムでは、すべてのテーブル名を小文字にする設定を含める必要があります。
例えば、Linux OS でテーブル名をすべて小文字に指定するには、
- ファイル /etc/my.cnf を編集します。
- [mysqld] セクションで、次の行を追加します。
lower_case_table_names = 1
より優れた多言語対応を実現するには、UTF8 文字セットを使用する必要があります。
以下の操作で MySQL の文字セットを UTF8 に変更します。
- mysql> SET NAMES 'utf8';
以下の操作で MySQL データベースをデフォルトから UTF8 に変更します。
- ファイル /etc/my.cnf を編集します。
- [client] セクションで、次の行を追加します。
default-character-set=utf8 - [mysqld] セクションで、次の行を追加します。
character-set-server=utf8
MySQL Workbench には、スキーマと初期データをインストールする SQL スクリプトを実行するための UI が用意されています。
対象 OS の手順に従い、MySQL Workbench をダウンロードしてインストールする必要があります。

- MySQL Connections の右側にある「+」アイコンを選択します。
- Setup New Connection ダイアログで、プラットフォームに合った適切な値をデモ用に入力します。
オーサー AEM インスタンスと MySQL を同じサーバーに配置します。- Connection Name:Enablement
- Connection Method:Standard(TCP/IP)
- Hostname:127.0.0.1
- Username:root
- Password:デフォルトではパスワードなし
- Default Schema:空白のまま
- 「Test Connection」を選択して実行中の MySQL サービスへの接続を検証します。
メモ :
- デフォルトポートは 3306 です。
- 選択された接続名は、JDBC OSGi 設定でデータソース名として入力されます。



SQL スクリプトを取得するには、オーサーインスタンスで CRXDE Lite を使用します。以下の操作で SCORM パッケージをインストールする必要があります。
- CRXDE Lite を参照します。
- /libs/social/config/scorm/ フォルダーを展開します。
- database_scormengine.sql をダウンロード*します。
- database_scorm_integration.sql をダウンロード*します。

* スキーマをダウンロードする方法の一例を以下に示します。
- sql ファイルのための jcr:content ノードを選択します。
- jcr:data プロパティの値は view リンクです。
- view リンクを選択し、データをローカルファイルに保存します。
MySQL Workbench で、以下の設定をおこないます。
- ファイルのプルダウンメニューから、
- 「Open SQL Script ...」を選択します。
- この順番で、次のいずれかを選択します。
- database_scormengine.sql
- database_scorm_integration.sql

手順 1 で開いたファイルの Workbench ウィンドウで、稲妻アイコンを選択してスクリプトを実行します。
database_scormengine.sql スクリプトを実行して SCORM データベースを作成するときは、完了までに少し時間がかかる場合があります。

スクリプトの実行が完了したら、新しいデータベースを表示するために、Navigator の SCHEMAS セクションを更新する必要があります。以下のように、「SCHEMAS」の右側にある更新アイコンを使用します。


Day Commons JDBC Connections Pool の OSGi 設定では、MySQL JDBC ドライバーを設定します。
すべての AEM パブリッシュインスタンスおよびオーサーインスタンスが、同じ MySQL サーバーを指している必要があります。
MySQL を AEM とは異なるサーバーで実行する場合、JDBC コネクターの「localhost」の代わりにサーバーホスト名を指定する必要があります(これにより ScormEngine 設定が入力されます)。
- それぞれの AEM オーサーインスタンスおよびパブリッシュインスタンスに移動します。
- 管理者権限でサインインします。
- Web コンソールにアクセスします。
- Day Commons JDBC Connections Pool を見つけます。
- 「+」アイコンを選択して新しい設定を作成します。

- 以下の値を入力します。
- JDBC driver class:com.mysql.jdbc.Driver
- JDBC connection URI:jdbc:mysql://localhost:3306/aem63reporting
MySQL サーバーが「この」AEM サーバーと同じでない場合は、localhost の代わりにサーバーを指定します。 - Username :root
「root」にしない場合は、MySQL 用に設定した Username を入力します。 - Password:
MySQL 用にパスワードを設定しない場合は、このフィールドを消去します。
設定する場合は、MySQL Username 用に設定したパスワードを入力します。 - ...
- Datasource name:MySQL 接続用に入力した名前(例:「enablement」)。
- 「Save」を選択します。
AEM Communities ScormEngine Service の OSGi 設定では、イネーブルメントコミュニティで MySQL サーバーを使用するために SCORM を設定します。
SCORM パッケージがインストールされているときは、設定が表示されます。
すべてのパブリッシュインスタンスおよびオーサーインスタンスが、同じ MySQL サーバーを指している必要があります。
MySQL を AEM とは異なるサーバーで実行する場合は、ScormEngine Serivce の「localhost」の代わりにサーバーホスト名を指定する必要があります。通常、この「localhost」は JDBC 接続設定から入力されます。
- それぞれの AEM オーサーインスタンスおよびパブリッシュインスタンスに移動します。
- 管理者権限でサインインします。
- Web コンソールにアクセスします。
- AEM Communities ScormEngine Service を見つけます。
- 編集アイコンを選択します。

- 以下のパラメーター値が JDBC 接続設定と一致しているかを確認します。
- JDBC connection URI:jdbc:mysql://localhost:3306/ScormEngineDB
ScormEngineDB が SQL スクリプト内のデフォルトの データベース名です。 - Username :root
「root」にしない場合は、MySQL 用に設定した Username を入力します。 - Password:
MySQL 用にパスワードを設定しない場合は、このフィールドを消去します。
設定する場合は、MySQL Username 用に設定したパスワードを入力します。
- JDBC connection URI:jdbc:mysql://localhost:3306/ScormEngineDB
- 以下のパラメーターについては、注意が必要です。
- Scorm User Password:編集しないでください。
このパラメーターは内部的な目的でのみ使用されます。これは特別なサービスユーザーのためのパラメーターで、AEM Communities で SCORM エンジンと通信するために使用されます。
- Scorm User Password:編集しないでください。
- 「Save」を選択します。
イネーブルメントコースがすべてのブラウザーで正しく動作するかを確認するには、Mozilla を CSRF フィルターでは確認されないユーザーエージェントとして追加する必要があります。
- それぞれの AEM パブリッシュインスタンスに移動します。
- 管理者権限でサインインします。
- Web コンソールにアクセスします。
- Adobe Granite CSRF Filter を見つけます。
- 編集アイコンを選択します。
