Adobe Experience Manager(AEM)Communities では、高いパフォーマンスと優れたサイト管理機能を持つオンプレミスのコミュニティサイトを素早く作成し、サイト訪問者を価値あるコミュニティメンバーに転換できます。
AEM Communities のライセンス、イネーブルメント機能の追加ライセンスおよび Adobe Analytics に関する情報については、アカウント担当者にお問い合わせください。
AEM Communities を活用すると、ブログや Q&A、イベントカレンダーを通じてサイト訪問者に情報を提供してサイト訪問者との関係を構築したり、フォーラムやコメントなどのコミュニティコンテンツ(しばしばユーザー生成コンテンツ(UGC)と呼ばれます)からインサイトを得ることができます。
さらに AEM Communities では、パブリッシュ環境での信頼されたメンバーによるモデレートや、Twitter および Facebook のソーシャルログイン、コミュニティコンテンツのインライン翻訳、公開済みコミュニティサイトでのコミュニティグループの作成、バッジ授与のためのスコア付け、ファイル共有、通知およびアクティビティストリームを実現できます。
Communities の機能は、GitHub.com で公開されている AEM Demo Machineで試すことができます。また、新しい We.Retail のリファレンス実装内でも試すことができます。
コミュニティサイトは、シンプルなウィザードで作成できる AEM サイトです。作成される Web サイトには、数多くの一般的な機能があらかじめ組み込まれています。
サイト作成ウィザードでは、次のことができます。
- 選択したコミュニティサイトテンプレートに基づいて、サイトの機能を組み立てます。テンプレートには次のものがあります。
- コミュニティ機能から作成したテンプレート
- オプションのコミュニティグループ機能のテンプレート
- 設定を使用して次の機能を構成します。
- モデレーション
- ログイン
- 翻訳
- 次の基本的機能を提供します。
- レスポンシブデザイン:
Twitter Bootstrap のテーマを使用 - ログイン:
自己登録、ソーシャルログイン、ユーザープロファイル - 通知:
メンバーが自分に関係するイベントを確認 - メッセージング:
メンバーによるコミュニティサイト内でのメッセージを送信または受信 - 検索:
コミュニティサイト内での検索機能 - 言語の切り替え:
多言語サイト用の言語の選択機能 - 管理:
コミュニティサイト内のユーザーをモデレートおよび管理するためのアクセス権を許可されたメンバーに付与
- レスポンシブデザイン:
- 次に示すページレベルのオーサリング手順が不要になります。
- ブランディング:
コミュニティサイトのすべてのページに表示するバナー画像をオプションでアップロード - ナビゲーションメニュー:
コミュニティサイトテンプレートに含まれる機能のナビゲーションリンクを提供
- ブランディング:
新しいコミュニティサイトを簡単な操作で素早く作成するには、AEM Communities 使用の手引きを参照してください。
AEM Communities でコミュニティコンテンツのパフォーマンスと同期を改善するには、ユーザー生成コンテンツ(UGC)専用の共通ストアを用意し、それをすべての AEM インスタンス(オーサーおよびパブリッシュ)で共有することが必要です。
コミュニティコンテンツは、ストレージリソースプロバイダー(SRP)を介して簡単にアクセスできます。SRP はアクセスを基本トポロジから切り離すレイヤーを提供し、UGC の共通ストアをサポートします。
コミュニティコンテンツの永続性と推奨されるデプロイメントについて詳しくは、次のページを参照してください。
- コミュニティコンテンツのストレージ:UGC のために利用できる SRP ストレージオプションについて説明します。
- 推奨トポロジ:ユースケースと SRP の選択に応じたトポロジについて説明します。
- AEM 6.3 Communities へのアップグレード:AEM 6.3 に移行する際に役立つ UGC に関する情報を示します。
オーサー環境では、グローバルナビゲーションコンソールから Communities のコンソールにアクセスできます。次のコンソールがあります。
- サイトコンソール
- サイト作成
- サイト編集
- サイト管理
- コミュニティグループコンソール
- モデレートコンソール
- オーサー環境とパブリッシュ環境に共通する一括モデレーション UI
- 新しいフィルタリング条件
- メンバーおよびグループ管理コンソール
- オーサー環境からパブリッシュ側のユーザー(メンバー)を作成および管理できます。
- メンバーを禁止できます。
- オーサー環境からパブリッシュ側のユーザーグループ(メンバーグループ)を作成および管理できます。
- レポートコンソール
- 割り当て、投稿、閲覧に関するレポートを生成できます。
- リソースコンソール
- イネーブルメントリソースと学習パスを作成できます。
- イネーブルメントリソースと学習パスに関するレポートにアクセスできます。
グローバルツールコンソールから次のコミュニティツールにアクセスできます。
- サイトテンプレートコンソール
- コミュニティサイトテンプレートを作成および管理できます。
- グループテンプレートコンソール
- コミュニティグループテンプレートを作成および管理できます。
- コミュニティ機能コンソール
- コミュニティ機能を作成および管理できます。
- ストレージ設定コンソール
- サイトの共通ストアを選択および設定できます。
- コンポーネントガイド
- サンプルサイトの Community Components には、デフォルト設定のすべてのコミュニティコンポーネントのサンプルが用意されており、コンポーネントを試すことができます。
サンプルサイトとは異なるコミュニティサイトを素早く作成するには、コミュニティサイトテンプレートを選択してコミュニティサイトを作成します。
コミュニティサイトテンプレートはコミュニティ機能とコミュニティグループテンプレートで構成され、コミュニティサイトの構造(ログイン、ユーザープロファイル、サイトメニュー、検索、テーマ、ブランディング機能など)を定義します。
サイトテンプレートコンソールを参照してください。
コミュニティに必要とされる機能はだいたい決まっています。AEM Communities では、こうした機能が基本要素として用意されており、「コミュニティ機能」と呼ばれています。
コミュニティ機能とは、様々なコンポーネントを組み合わせて 1 つの機能にまとめ、コミュニティサイトテンプレートに簡単に組み込める形にした通常の AEM ページです。
コミュニティ機能コンソールを参照してください。
コミュニティグループ機能は、許可されたユーザーとコミュニティメンバーがオーサー環境とパブリッシュ環境の両方からコミュニティサイト内にサブコミュニティを動的に作成できる機能です。
テンプレートの構造にグループ機能が含まれていると、オーサー環境から、コミュニティグループ(サブコミュニティ)を既存のコミュニティサイト内に作成したり、既存のグループ内にネストしたりできます。
コミュニティグループを作成するには、コミュニティグループページのデザインを指定するコミュニティグループテンプレートを選択する必要があります。グループ機能は、テンプレート構造に追加するときに、1 つのグループテンプレートを指定するか、新しいコミュニティグループの作成時にテンプレートの選択肢を提示するように設定されます。
関連トピック:
- コミュニティグループコンソール - オーサー環境にサブコミュニティを作成します。
- グループテンプレートコンソール - グループのサイト構造を作成します。
- AEM Communities 使用の手引き - ネストされたグループを含むコミュニティサイトを簡単に作成するためのチュートリアル。
コミュニティサイトの構成要素であるコミュニティコンポーネントは、AEM サイトに Communities 機能を追加するために使用します。
コミュニティコンポーネントガイドでは、これらのコンポーネントをインタラクティブに検討できます。
エンゲージメントコミュニティは、顧客のエンゲージメントを重視したコミュニティサイトです。情報の提供、フィードバックの依頼、コミュニティメンバーとしての顧客の交流の実現を目的としています。
エンゲージメントコミュニティの機能には次のものがあります。
- ログイン
- メッセージ
- フォーラム
- コメント
- レビュー
- 評価
- 投票
- ブログ
- グループ
- カレンダー
- 翻訳
- モデレーション
- 通知
- スコアとバッジ
- 分析レポート
新しいエンゲージメントコミュニティを簡単な操作で素早く作成するには、AEM Communities 使用の手引きを参照してください。
イネーブルメントコミュニティは、オンライン学習機能を用意したコミュニティサイトです。
イネーブルメントコミュニティの機能には次のものがあります。
- エンゲージメントコミュニティの全機能
- コンテンツと学習リソースをメンバーとメンバーグループに割り当てる機能
- クイズやテストなど SCORM コンテンツに対応
- 割り当て完了のトラッキング
- レポートと分析へのアクセス
- フォーラム、メッセージ、コメントおよび評価を通じ、学習リソースについて話し合う機能
イネーブルメントコミュニティは、イネーブルメントアドオンが設定されている場合に作成できます。このアドオンを実稼動環境で使用するには、追加ライセンスが必要です。イネーブルメントコミュニティサイトには、割り当て機能が含まれます。
新しいイネーブルメントコミュニティを簡単な操作で作成するには、イネーブルメントのための AEM Communities 使用の手引きを参照してください。
AEM Demo Machine では、AEM の Sites、Assets、Communities、Apps および Forms のデモを管理および実行できます。これらのデモは、通常はクイックスタートインスタンスを起動するだけでは実行できません。AEM Demo Machine では、MongoDB、Solr、MySQL、FFmpeg、電子メールサーバーといった追加のインフラストラクチャがセットアップされます。
AEM Demo Machine は次の要素から構成されています。
- グラフィカルユーザーインターフェイス
- プロパティとターゲットを設定可能な Apache ANT スクリプト
- インストール用パッケージ
AEM Demo Machine のテストは、Windows、MacOS および Linux 上の CQ 5.5、CQ 5.6.1、AEM 6.0、AEM 6.1、AEM 6.2 および AEM 6.3 で成功しました。
AEM Demo Machine には有効な AEM ライセンスが必要です。
注意:
AEM Demo Machine の紹介ビデオを参照してください(13:26)。
- 推奨されるデプロイメントについては、Communities のデプロイを参照してください。
- コミュニティサイトの作成、コミュニティグループの追加、コミュニティサイトテンプレートの設定、コミュニティコンテンツのモデレート、メンバーの管理、タグ付け、通知、スコアおよびバッジについては、コミュニティサイトの管理を参照してください。
- ソーシャルコンポーネントフレームワーク(SCF)およびコミュニティコンポーネントと機能のカスタマイズについては、コミュニティの開発を参照してください。
- コミュニティコンポーネントの作成および設定方法については、コミュニティコンポーネントの作成を参照してください。