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はじめに

AEM Communities 6.1 以降、ユーザー生成コンテンツ(UGC)は、ストレージリソースプロバイダー(SRP)により提供される単一の共通ストアに格納されます。選択できる SRP のオプションは、ASRP、MSRP、JSRP など複数あります。

以前のリリースとは異なり、AEM インスタンス間の UGC のリバース/フォワードレプリケーションはありません。その代わりに、すべてのオーサーインスタンスとパブリッシュインスタンスから UGC に直接アクセスして、作成、読み取り、更新、削除(CRUD)の操作をおこなえるようになっています(JSRP を除く)。

以下に各 SRP オプションの特性を示します。これは、適切な SRP と基礎となるデプロイメントを選択する際の決定プロセスに欠かせない情報です。

UGC 用の SRP について詳しくは、ストレージリソースプロバイダーの概要を参照してください。

注意:

SRP はコミュニティコンテンツにのみ適用されます。サイトコンテンツが格納される場所(ノードストア)には影響しません。また、AEM インスタンス間のユーザー登録、ユーザープロファイルおよびユーザーグループのセキュアな処理にも影響しません(ユーザーデータの管理も参照してください)。

警告:

AEM 6.1 以降では、UGC がレプリケートされることはありません

デプロイメントに共通ストアが含まれていない場合(デフォルトの JSRP トポロジなど)、UGC は、それが入力された AEM パブリッシュインスタンスまたはオーサーインスタンスでのみ表示可能になります。トポロジにパブリッシュクラスターが含まれている場合に限り、UGC は任意のパブリッシュインスタンスで表示できます。

SRP オプションの特性

  • ASRP - Adobe ストレージリソースプロバイダー
    このオプションを使用すると、UGC は、アドビがホストおよび管理するクラウドサービスで、リモートで保持されます。使用するには追加ライセンスが必要です。また、アカウント担当者と協力し、その特定のライセンスのアカウントをプロビジョニングする必要があります。
    • コミュニティコンテンツを格納するには、関連するクラウドサービスがアドビによって提供およびサポートされている必要があります。
    • 特定地域のデータセンターを選択する必要があります(米国、EMEA、APAC)。
    • プログラムから UGC へのアクセスは SRP API を介しておこなう必要があります。
    • TarMK パブリッシュファームに適しています。
    • ローカルストレージに投資するつもりがない場合に適しています。
  • MSRP - MongoDB ストレージリソースプロバイダー
    このオプションを使用すると、UGC はローカルの MongoDB インスタンスに直接保持されます。
    • コミュニティコンテンツを格納するには、MongoDB をライセンス認証してローカルにインストールする必要があります。
    • Apache Solr をローカルにインストールする必要があります。
    • プログラムから UGC へのアクセスは SRP API を介しておこなう必要があります。
    • 既存の TarMK パブリッシュファームに適しています。
    • MongoMK または RdbMK クラスターに適しています。
    • 大量のコミュニティコンテンツが予想される場合に適しています。
  • DSRP - リレーショナルデータベースストレージリソースプロバイダー
    このオプションを使用すると、UGC はローカルの MySQL データベースインスタンスに直接保持されます。
    • コミュニティコンテンツを格納するには、MySQL をローカルにインストールする必要があります。
    • Apache Solr をローカルにインストールする必要があります。
    • プログラムから UGC へのアクセスは SRP API を介しておこなう必要があります。
    • 既存の TarMK パブリッシュファームに適しています。
    • MongoMK または RdbMK クラスターに適しています。
    • 大量のコミュニティコンテンツが予想される場合に適しています。
  • JSRP - JCR ストレージリソースプロバイダー
    このデフォルトオプションを使用する場合は、共通ストアはありません。UGC は、それが入力された AEM インスタンスの JCR リポジトリ内に保持されます。
    • コミュニティコンテンツは、それが投稿された AEM オーサーインスタンスまたはパブリッシュインスタンスの JCR リポジトリ内に格納されます。
    • プログラムから UGC へのアクセスは SRP API を介しておこなう必要があります。
    • 1 つ以上のパブリッシュインスタンスがデプロイされている場合は、パブリッシュクラスターが必要です。
          (TarMK ファーム内のパブリッシュインスタンス間にレプリケーションメカニズムは存在しません)
    • モデレーションは、パブリッシュ環境からのみ実行できます。
          (オーサー環境とパブリッシュ環境間のリバース/フォワードレプリケーションメカニズムは存在しません)
    • 通常は、デプロイメント、デモ、トレーニングに適しています。

SRP の設定

デフォルトのストレージオプションの指定は、基礎となるデプロイメントに基づき、ストレージ設定コンソールでおこないます。

各オプションの設定について詳しくは、以下を参照してください。

ストレージオプションが選択されていない場合は、JSRP がデフォルトで有効になります。

追加情報

UGC のレプリケーションの廃止

作成者はオーサー環境でページコンテンツを作成し、パブリッシュ環境にレプリケートします。コメント、レビュー、フォーラム、ブログまたは Q&A など、AEM コミュニティのインタラクティブな機能がページに含まれている場合は、パブリッシュインスタンス上のメンバー(サインインした訪問者)がインタラクションをおこなうと、パブリッシュ環境にユーザー生成コンテンツ(UGC)が作成されます。 

これまでは、このコミュニティコンテンツはオーサーインスタンスにリバースレプリケートされ、オーサーインスタンスからパブリッシュインスタンスにレプリケートされていました。リバースおよびフォワードレプリケーションでは、AEM インスタンス間の整合性を維持することが問題でした。

AEM Communities 6.1 以降では、前述のように、UGC 用の共有ストレージを使用することで UGC のレプリケーションが不要になりました。 

サイトコンテンツはレプリケートされますが、UGC はレプリケートされません。

ユーザーデータの管理

コミュニティでは、ユーザー、ユーザーグループおよびユーザープロファイルの取り扱いも重要です。トポロジがパブリッシュファームの場合は、このユーザー関連データがパブリッシュ環境で作成および更新されたときに、データを他のパブリッシュインスタンスで利用できるようにする必要があります。

AEM Communities 6.1 以降、ユーザー関連データは、レプリケーションではなく Sling ディストリビューションを使用して同期されます。詳しくは、ユーザーの同期を参照してください。

AEM Communities 6.2 へのアップグレード

AEM Communities 6.3 にアップグレードする際、既存の UGC を保持する必要がある場合は、AEM 5.6.1 または AEM 6.0 のコミュニティで使用しているアドビの UGC のオンデマンドストレージまたはオンプレミスストレージに応じて、手順を実行する必要があります。

詳しくは、AEM 6.3 Communities へのアップグレードを参照してください。

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