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AEM 6.3 Forms には、いくつかの新機能と機能強化が導入されています。これにより、フォーム、ドキュメント、通信の作成と管理が簡素化され、ユーザーエクスペリエンスが向上します。また、Adobe Sign や Forms Workflow の機能を強化し、データ統合といった多くの新機能を使用可能にします。AEM 6.3 Forms のすべての新機能と機能強化については、新機能の概要についてのドキュメントを参照してください。

既存の LiveCycle または AEM Forms のインストール環境をアップグレードすると、AEM 6.3 Forms に導入された新機能と機能強化を使用できるようになります。既存のデータ、プロセス、アセットはそのまま保存されます。また、プロセスのメタデータと状態についても、そのまま保存されます。アップグレードを行うためのアップグレードパスは、選択することができます。

有効なアップグレードパス

既存の AEM Forms または LiveCycle のインストール環境を AEM 6.3 Forms にアップグレードすることができます。有効なアップグレードパスを以下に示します。

以下の図は、OSGi 上の AEM Forms の有効なアップグレードパスを示しています。

upgrade-path-OSGi

以下の場合は、直接アップグレードすることができます。

  • OSGi 上の AEM 6.1 Forms
  • OSGi 上の AEM 6.2 Forms

以下の場合は、マルチホップアップグレードを実行することができます。

  • OSGi 上の AEM 6.1 Forms

 

以下の図は、JEE 上の AEM Forms の有効なアップグレードパスを示しています。

upgrade-pathsES4SP1

以下の場合は、直接アップグレードすることができます。

  • LiveCycle ES4 SP1
  • JEE 上の AEM 6.1 Forms
  • JEE 上の AEM 6.2 Forms

以下の場合は、マルチホップアップグレードを実行することができます。

  • LiveCycle ES2
  • LiveCycle ES3
  • JEE 上の AEM 6.0 Forms    

OSGi 上の AEM 6.3 Forms へのアップグレード

次のアップグレードパスから環境に適したものを使用してください。

AEM 6.1 Forms と AEM 6.2 Forms の場合、AEM 6.3 Forms へ直接アップグレードすることができます。次の手順を実行します。

  1. 既存の AEM インスタンスを AEM 6.3 にアップグレードします。手順は次のとおりです。

    1. AEM 6.1 Forms または AEM 6.2 Forms の最新のサービスパックおよびパッチをインストールします。詳しくは、以下を参照してください。

    2. アップグレードのソースインスタンスを準備します。詳しくは、「AEM 6.3 へのアップグレード」を参照してください。

    3. AEM 6.3 QuickStart をダウンロードします。

    4. (Unix/Linux ベースのインストールのみ) 基盤のオペレーティングシステムとして UNIX または Linux を使用している場合は、ターミナルウィンドウを開いて crx-quickstart が含まれているフォルダーに移動し、次のコマンドを実行します。

      chmod -R 755 ../crx-quickstart

    5. AEM インスタンスを AEM 6.3 にアップグレードします。詳しい手順については、「AEM 6.3 Forms へのアップグレード」を参照してください。

      ServiceEvent REGISTERED および ServiceEvent UNREGISTERED メッセージが <crx-repository>/error.log ファイルに表示されなくなってから、次の手順に進んでください。 

      注意:

      サーバーが起動して実行した後、いくつかの AEM Forms バンドルはインストール状態のままです。バンドルの数はインストールごとに異なる可能性があります。これらのバンドルの状態は無視しても問題はありません。バンドルは、http://[server]:[port]/system/console/ に一覧表示されます。

  2. AEM 6.3 Forms 用に AEM インスタンスをアップグレードします。

    1. [AEM_installation_directory]\crx-repository\archived-versions\[time-stamp]\fonts\fonts ディレクトリを [AEM_installation_directory]\crx-repository にコピーします。 

    2. CRXDE Lite を開き、/libs/fd/signatures/install に移動して aemfd-signatures-bootdelegated-libs-pkg パッケージを削除してから、「すべて保存」をクリックします。

    3. AEM サーバーをシャットダウンします。

    4. ソフトウェアディストリビューションから AEM Forms アドオンパッケージをダウンロードします。

      サポート対象のオペレーティングシステムごとに個別の AEM Forms アドオンパッケージが用意されています。使用可能なパッケージとダウンロードリンクの完全なリストについては、AEM Forms リリースを参照してください。

    5. ダウンロードした AEM Forms アドオンパッケージを抽出します。

      core-common-pkg-<version>.zip ファイルを [extracted-aem-forms-add-on-package]\jcr_root\etc\packages\day\cq60\fd\[adobe-aemds-common-pkg-version.zip]\jcr_root\etc\packages\day\cq60\fd から [AEM-Installation-Directory]\crx-quickstart\install ディレクトリにコピーします。

    6. AEM Forms を使用するには、AEM Forms アドオンパッケージとともに、RSA ライブラリと BouncyCastle ライブラリをインストールする必要があります。これらの委任ライブラリを起動するには、以下の手順を実行します。

      1. [AEM installation]\crx-quickstart\conf\ にある sling.properties を開いて編集します。[AEM_installation_directory]\crx-quickstart\bin\start.bat を使用して AEM を起動する場合は、[AEM_installation_directory]\crx-quickstart\ にある sling.properties を編集します。

      2. 以下のプロパティを sling.properties ファイルに追加します。

        sling.bootdelegation.class.com.rsa.jsafe.provider.JsafeJCE=com.rsa.*
        sling.bootdelegation.class.org.bouncycastle.jce.provider.BouncyCastleProvider=org.bouncycastle.*

        ファイルを保存して閉じます。

    7. AEM サーバーを起動します。

      ServiceEvent REGISTERED メッセージと ServiceEvent UNREGISTERED メッセージが <crx-repository>/error.log ファイルに表示されなくなってから、次の手順に進んでください。 

  3. AEM Forms アドオンパッケージをインストールします。手順は次のとおりです。

    1. ソフトウェアディストリビューションを開きます。 ソフトウェアディストリビューションにログインするには、Adobe ID が必要です。

    2. ヘッダーメニューで「Adobe Experience Manager」をタップします。

    3. フィルター」セクションで、

      1. ソリューション」ドロップダウンリストから「Forms」を選択します。
      2. パッケージのバージョンとタイプを選択します。 また、「ダウンロードを検索」オプションを使用して結果をフィルターすることもできます。
    4. お使いのオペレーティングシステムに適した Forms アドオンパッケージの名前をタップし、「EULA 利用条件に同意する」を選択して、「ダウンロード」をタップします。

    5. パッケージマネージャー」を開き「パッケージをアップロード」をクリックしてパッケージをアップロードします。パッケージを選択して、「インストール」をクリックします。

      AEM Forms リリース」記事に記載されている直接リンクからパッケージをダウンロードすることもできます。

      注意:

      パッケージのインストールが完了したら、AEM インスタンスを再起動するよう指示されます。その際、すぐにサーバーを停止しないでください。AEM Forms サーバーを停止する前に、ServiceEvent REGISTERED メッセージと ServiceEvent UNREGISTERED メッセージが [AEM-Installation-Directory]/crx-quickstart/logs/error.log ログファイルに表示されなくなり、このログファイルが安定した状態になるまで待ってください。

      また、以下に示すバンドルを除くすべてのバンドルがアクティブな状態になっていることを確認してください。バンドルは、http://[server]:[port]/system/console/bundles で確認することができます。以下のバンドルの状態については、無視してかまいません。

      • Adobe Correspondence Management Migration バンドル
      • Adobe LiveCycle FormsManager Core バンドル
      • Forms Common Service バンドル

  4. インストールの事後処理を実行します。

    • 移行ユーティリティの実行

      移行ユーティリティにより、以前のバージョンのアダプティブフォームや対応する管理アセットが AEM 6.3 Forms で使用できるようになります。このユーティリティは、ソフトウェアディストリビューションからダウンロードできます。 移行ユーティリティの詳しい設定方法と使用方法については、移行ユーティリティに関する説明を参照してください。

    • Adobe Sign の再設定

      Adobe Sign を以前のバージョンの AEM Forms で設定してある場合は、AEM Cloud サービスから Adobe Sign を再設定します。詳細については、「Adobe Sign を AEM Forms に統合する」を参照してください。

      さらに、AEM 6.3 Forms のリリースでは、多くの新しい Adobe Sign 機能が導入されています。Adobe Sign を使用する詳しい手順については、「アダプティブフォームで Adobe Sign を使用する」を参照してください。

    • 分析とレポートの再設定

      AEM 6.3 Forms では、ソースのトラフィック変数とインプレッションの成功イベントは利用できません。このため、AEM 6.3 Forms にアップグレードすると、AEM Forms は Adobe Analytics サーバーへのデータ送信を停止し、アダプティブフォームとアダプティブドキュメントの分析レポートは使用できなくなります。また、AEM 6.3 Forms には、フォームバージョン分析用のトラフィック変数と、フィールドの処理時間に関する成功イベントが導入されています。このため、AEM Forms 環境で分析とレポートを再設定してください。詳しい手順については、「分析とレポートの設定」を参照してください。

      フォームの平均記入時間とアダプティブドキュメントの平均読み取り時間を計算する方法が変更されました。したがって、AEM 6.3 Forms にアップグレードすると、これらの指標が古いデータ(以前の AEM Forms リリースのデータ)は、Adobe Analytics でしか使用できなくなります。これは、AEM Forms の分析レポートには表示されません。これらの指標について、AEM Forms の分析レポートでは、アップグレードが実行された後に取得されたデータを表示します。

  5. サーバーのアップグレードが成功し、すべてのデータが正常に移行され、問題なく動作することを確認してください。

    • バンドルのステータスを確認:すべてのバンドルがアクティブ状態になっていることを確認します。
    • 複製と逆複製を確認:移行されたフォームをいくつか発行、記入、送信します。送信済みデータも確認します。
    • 管理者および開発者のユーザーインターフェースへのアクセスを確認:管理者アカウントで AEM インスタンスにログインし、次の URL にアクセスできるか確認します。
      • http://[server]:[port]/crx/packmgr
      • http://[server]:[port]/crx/de
      • http://[server]:[port]/aem/forms.html/content/dam/formsanddocuments

AEM 6.0 Forms から AEM 6.3 Forms に直接アップグレードすることはできません。AEM 6.2 Forms への中間アップグレードを実行してから、AEM 6.2 Forms から AEM 6.3 Forms にアップグレードします。

JEE 上の AEM 6.3 Forms へのアップグレード

次のアップグレードパスから環境に適したものを使用してください。

JEE 上の AEM 6.1 Forms または JEE 上の AEM 6.2 Forms を JEE 上の AEM 6.3 Forms にアップグレードするには、以下の手順を実行します。

  1. JEE 上の AEM 6.3 Forms のインストーラーを、アドビライセンス Web サイト(LWS)からダウンロードします。インストーラーをダウンロードするには、有効なメンテナンス&サポートの契約が必要です。

  2. アップグレードのチェックリストと計画」で、アップグレードを正しく実行するためのチェック項目を確認します。

  3. AEM Forms へのアップグレードの準備」で、サーバーのダウンタイムを最小限に抑えながらアップグレードを正しく行うためのタスクを確認し、これらのタスクを実行します。

LiveCycle ES2、LiveCycle ES3、AEM 6.0 Forms を AEM 6.3 Forms に直接アップグレードすることはできません。LiveCycle または AEM Forms のバージョンを 1 つ以上中間アップグレードした後に、AEM 6.3 Forms からアップグレードすることができます。中間バージョンのリストと対応するアップグレード手順について詳しくは、「アップグレードパスを選択する」を参照してください。

LiveCycle ES4 SP1 から JEE 上の AEM 6.3 Forms へのアップグレードは、アウトオブプレースアップグレードです。このアップグレードでは、旧バージョンのアセットとデータが、サポートされているアプリケーションサーバー、オペレーティングシステム、データベースの新しいインスタンス(新しいバージョン)に移行されます。 

既存の LiveCycle ES4 SP1 サーバーを AEM 6.3 Forms にアップグレードするための概要的な手順を以下に示します。詳しい手順については、このセクションの最後に記載されているドキュメントを参照してください。

  1. アップグレードを実行する前に、以下の手順を実行します。  

    1. JEE 上の AEM 6.3 Forms のインストーラーを、アドビライセンス Web サイト(LWS)からダウンロードします。インストーラーをダウンロードするには、有効なメンテナンス&サポートの契約が必要です。

    2. 使用するリポジトリタイプとして CRX リポジトリを選択します。JEE 上の AEM Forms のごく一部の機能でのみ、CRX リポジトリの永続化機能を使用してコンテンツとアセットが保管されます。こうした一部の機能を使用する場合に限り、CRX リポジトリのインストールと設定を行ってください。

      • LiveCycle ES4 SP1 では、Correspondence Management、Forms Portal、HTML Workspace、Process Reporting の各機能で crx-repository が使用されます。これらの機能を LiveCycle ES4 で使用しておらず、AEM Forms で使用する予定がない場合、crx-repository は必要ありません。
      • AEM Forms では、アダプティブフォーム、Correspondence Management、HTML5 フォーム(LiveCycle ES4 SP1 での名称は Mobile Forms)、フォームポータル、HTML Workspace、プロセスレポート、OSGi 上のフォームベースワークフローの各機能で、CRX リポジトリ(crx-repository)が使用されます。これらの機能を AEM Forms で使用する予定がある場合、crx-repository は必要になります。
      • AEM Forms Document Security を使用する場合、crx-repository は必要ありません。

      また、LiveCycle と AEM Forms では、リポジトリタイプが異なります。使用可能なリポジトリのタイプとリポジトリに関する情報については、「AEM Forms のインストールに永続性タイプを選択する」を参照してください。   

    3. LiveCycle ES4 SP1 のコンテンツとデータのバックアップを作成します。

      LiveCycle ES4 SP1 のデータベース、グローバルデータストレージ(GDS)、CRX リポジトリ(ドキュメントセキュリティの場合は必要ありません)のバックアップを作成します。MongoMK パーシスタンスまたは RDBMK パーシスタンスにアップグレードする場合は、LiveCycle ES4 SP1 の通信管理アセットを .cmp ファイルに書き出し、フォームアセットを AEM パッケージとして書き出します。

      注意:

      CRX リポジトリのバックアップを作成する前に、管理者ユーザーの ID とパスワードをどちらも「admin」に変更してください。パスワードを変更するには、以下の手順を実行します。

      1. 管理者として Content Explorer にログインします。URL は、http://[LiveCycle ES4 SP1 server]:[port]/lc/crx/explorer/ です。
      2. 「User Administration」をクリックします。ユーザー管理ウィンドウが表示されます。
      3. users\a\admin に移動します。管理者のパスワードを「admin」に変更します。
      4. リポジトリのバックアップを作成します。

    4. アプリケーションサーバー、データベース、オペレーティングシステム、Adobe Acrobat、サードパーティアプリケーション、ハードウェアから構成される既存のプラットフォームが、JEE 上の AEM 6.4 Forms でサポートされているかどうかを確認します。サポート対象のハードウェアおよびソフトウェアについては、「サポートされているプラットフォームの組み合わせ」ドキュメントを参照してください。

      データベースの新しいインスタンスを作成する場合、手順 3 でバックアップしたデータをデータベースに読み込みます。データをデータベースに読み込む方法については、該当するデータベースベンダーのドキュメントを参照してください。

      注意:

      RDBMK 永続性フォーマットを使用している場合、JEE 上の AEM Forms で実行されているリポジトリ永続化とドキュメントサービスの両方に単一のデータベースを使用します。

  2. 以下の手順でアップグレードを実行します。

    1. インストーラーを実行して、JEE 上の AEM 6.3 Forms を新しいサーバーにインストールします。インストーラーを実行すると、必要なすべてのファイルが、使用するコンピューター上の 1 つのインストールディレクトリ構造内に配置されます。 
    2. インストールが完了したら、Configuration Manager を実行して、各種の AEM Forms モジュールを適切に設定します。その際、グローバルデータストレージ(GDS)と CRX リポジトリを指定することができます。  

      注意:

      アップグレードタスクの選択画面で、「Adobe Experience Manager Forms 6.1.0 からのアップグレード」オプションを選択します。「Adobe Experience Manager Forms 6.1.0 からのアップグレード」オプションを選択すると、Configuration Manager を使用して、LiveCycle ES4 SP1 を AEM 6.3 Forms にアップグレードすることができます。

    3. CRX リポジトリをアップグレードして AEM 6.3 Forms サーバーに読み込みます(AEM Forms ドキュメントセキュリティモジュールの場合は、この操作を実行する必要はありません)。

      注意:

      • CRX リポジトリのアップグレードとリポジトリ内のコンテンツの移行が完了したら、管理者アカウントのパスワードを変更します。詳しい手順については、「既存ユーザーのパスワードの変更」を参照してください。

  3. デプロイメント後のタスクを実行して、ログイン資格情報の検証、ドキュメントサービスの設定、通信の管理、ドキュメントセキュリティの設定などを行います(使用するユースケースに応じて、必要な作業を行ってください)。

  4. サーバーが正常にアップグレードされたかどうかを確認します。

    いくつかの一般的な操作をアップグレード後の AEM Forms サーバーで実行し、サーバーが正しくアップグレードされていることを確認します。例えば、移行後のいくつかのフォームで入力を行ったり、ドキュメントの保護を行うことにより、正しくアップグレードされているかどうかを確認することができます。