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AEM 6.3 Forms の新機能と機能強化の概要

AEM Forms には、いくつかの新機能と機能強化が導入されています。これにより、フォーム、ドキュメント、通信の作成と管理がさらに簡素化され、ユーザーエクスペリエンスが向上します。ここでは、これらの新機能と機能強化について簡単に説明します。詳しくは、各リソースのドキュメントを参照してください。

また、AEM 6.3 Forms のリリースノートも参照してください。AEM 6.3 Forms について詳しくは、『AEM 6.3 Forms ユーザーガイド』を参照してください。

シンプルなオーサリング

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このリリースでは、アダプティブフォームとアダプティブドキュメントのオーサリングを効率化するためのいくつかの新機能と機能強化が導入されています。これらの機能強化により、製品開発の期間が短縮されます。また、ビジネスユーザーは、フォームとドキュメントを使用して業務を行うことができます。

アダプティブフォームエディター

アダプティブフォームを作成するための JSON スキーマのサポート

AEM Forms では、XDP フォームのテンプレートと XML スキーマのほかに、既存の JSON スキーマをフォームモデルとして使用して、アダプティブフォームを作成できるようになりました。スキーマは、組織内のバックエンドシステムによってデータが作成または使用される構造を表します。 

JSON スキーマをフォームモデルとして使用してアダプティブフォームを作成する方法を確認してください。

アダプティブフォームの CAPTCHA

アダプティブフォームのコンポーネントブラウザーに CAPTCHA コンポーネントが導入されました。これにより、フォーム作成者は、CAPTCHA サービスをアダプティブフォームに実装することができます。また、フォーム作成者は、デフォルトの AEM CAPTCHA サービスや Google reCAPTCHA API を使用することができます。

詳しくは、「アダプティブフォームの CAPTCHA の使用」を参照してください。

Adobe Sign 統合の機能強化

Adobe Sign により、アダプティブフォームの電子署名ワークフローを有効にすることができます。電子署名により、法務、販売、給与、人事管理などに関するドキュメントを処理するためのワークフローが改善されます。Adobe Sign と AEM Forms を統合することにより、次の機能がサポートされます。

  • 複数ユーザーによる署名ワークフローを処理する機能
  • 複数の署名ワークフローを並列的に順次処理する機能
  • ログインユーザーとしてフォームを署名する機能
  • 動的な署名プロセスを処理する機能(OSGi 上でフォームベースのワークフローと統合)

詳しくは、「アダプティブフォームで Adobe Sign を使用する」を参照してください。

アダプティブフォームの非同期送信

これまでの Web フォームは、同期送信用に設定されていました。ユーザーはフォームを送信すると、確認ページにリダイレクトされます。送信時にエラーが発生した場合は、エラーページにリダイレクトされます。しかし、現在では、単一ページアプリケーションなどの最新の Web エクスペリエンスが広く使用されるようになっています。こうしたアプリケーションでは、バックグラウンドでクライアントとサーバー間の通信が実行されている間は、Web ページが静的な状態のままになります。

非同期送信を設定することにより、アダプティブフォームでこうした Web エクスペリエンスを実現することができます。この場合、送信されたフォームデータがサーバー上で検証される際に、フォームが再読み込みされたり、フォームの URL が変更されたりすることがないため、アダプティブフォームが単一ページアプリケーションと同じように動作します。

詳しくは、「アダプティブフォームの非同期送信」を参照してください。

ショートカットキー

ショートカットキーを使用すると、アクションをすばやく呼び出すことができるため、AEM Forms での作業の生産性が向上します。新しいショートカットキーは、以下のコンポーネントで使用することができます。

コンポーネントタイトルのインライン編集

フォーム上にタイトルが表示されている場合は、プロパティブラウザーを起動することなく、アダプティブフォームコンポーネントのタイトルプロパティをフォームエディター内でインライン編集することができます。 

詳しくは、「アダプティブフォームのオーサリングの概要」のベストプラクティスのセクションを参照してください。

コンポーネントにおけるデフォルトの検証機能

多くのフォームには、ユーザーを識別するための電子メールアドレスや電話番号を入力するためのフィールドがあります。ただし、ユーザーの入力情報を検証して標準化するには、これらのフィールドを検証するためのチェック機能をフォーム作成者が設定する必要があります。

アダプティブフォームには、電子メールアドレスと電話番号を検証するための組み込みチェック機能が用意されているため、フォームを効率的にすばやく作成することができます。デフォルトの検証機能について詳しくは、「アダプティブフォームのオーサリングの概要」を参照してください。

デフォルトの検証機能を使用することもできますが、コンポーネントプロパティのパターンアコーディオンで検証パターンを更新して、独自の検証機能を指定することもできます。

エンドユーザーエクスペリエンスの改善

自動入力フォームフィールド

多くの新しいブラウザーでは、自動入力機能がサポートされています。この機能を有効にすると、Web フォーム上の共通フォームフィールドが自動的に入力されます。これにより、フォームを入力するエンドユーザーの時間と手間が大幅に節約されます。

アダプティブフォームのテキストボックスコンポーネント、電子メールコンポーネント、電話番号コンポーネントを有効にすると、ブラウザーの自動入力設定に保存されている情報から各種フィールドの値(名前、住所、クレジットカード番号、電話番号、電子メールアドレスなど)が取得され、自動的に入力されます。

詳しくは、「アダプティブフォームのオーサリングの概要」に記載されているベストプラクティスを参照してください。

テキストボックスコンポーネントのリッチテキスト

デフォルトでは、テキストボックスコンポーネントに入力できるのはプレーンテキストだけです。テキストボックスコンポーネントにリッチテキストを入力することもできます。テキストボックスコンポーネントにリッチテキストを入力できるようにすると、ヘッダーの追加オプション、文字スタイル(太字、斜体、下線)の変更オプション、順序付きリストおよび順不同リストの作成オプション、テキストの背景色およびテキストの色の変更オプション、ハイパーリンクの追加オプションを使用できるようになります。 

詳しくは、「アダプティブフォームのオーサリングの概要」に記載されているアダプティブフォームコンポーネントの説明とベストプラクティスを参照してください。

フォームフィールド用の特殊な HTML5 入力タイプ

特殊な HTML5 入力タイプを許可するようにアダプティブフォームのフィールド(数値ボックスや電子メールフィールドなど)を設定することができます。モバイルデバイスやタブレットでこれらのフィールドにフォーカスを置くと、これらのフィールドで情報を入力する際に共通して使用される特定のアルファベット、数値、文字がキーパッドに表示されます。これにより、キーパッド上の文字セットを切り替える必要がなくなるため、情報をすばやく入力することができます。

例えば、数値ボックス用のキーパッドの場合、先頭行の目立つ位置に数値が表示されます。同様に、電子メールフィールドの場合は、電子メールアドレスで共通して使用されるアットマーク(@)、アンダースコア(_)、ピリオド(.)などの文字が表示されます。

数値ボックス用のキーパッド(iPad)
数値ボックス用のキーパッド(iPad)

電子メールフィールド用のキーパッド(iPad)
電子メールフィールド用のキーパッド(iPad)

特定のコンポーネントで特殊な入力タイプを許可するには、そのコンポーネントのプロパティで「HTML タイプ番号を使用」チェックボックスを有効にします。

詳しくは、「アダプティブフォームのオーサリングの概要」に記載されているアダプティブフォームコンポーネントの説明とベストプラクティスを参照してください。

テスト用の各種フレームワーク

Google Chrome プラグインによるアダプティブフォームのデバッグ

AEM Chrome プラグインは、アダプティブフォームをデバッグするためのツールを提供する Google Chrome のブラウザー拡張機能です。フォームの作成者と開発者は、これらのツールを使用して以下の操作を実行できます。

  • フォームレンダリングのボトルネックを特定し、パフォーマンスを最適化する
  • フォームのキーワードと bindRef エラーをデバッグする
  • ログを有効にして設定する
  • フォームのルールとスクリプトをデバッグする
  • guideBridge API について調査および学習する

詳しくは、「AEM Chrome プラグイン - アダプティブフォーム」を参照してください。

アダプティブフォームのテストの自動化

AEM には、Web ブラウザーでの AEM アプリケーションのテストを自動的に実行するためのテストフレームワークが用意されています。このフレームワークでは、Hobbes.js Javascript ライブラリが使用されます。このリリースでは、アダプティブフォームをテストするための API を提供する hobs.utils.af という新しいクラスがフレームワークに導入されています。 

詳しくは、「自動化されたテストを使用した UI のテスト」を参照してください。

ルールエディター

Adobe Experience Manager Forms のルール編集機能により、フォームのビジネスユーザーや開発者がアダプティブフォームオブジェクトにルールを追加できるようになります。これらのルールは、フォームオブジェクト上でトリガされるアクションを定義します。それらのアクションは、事前定義された条件、ユーザ入力、およびフォーム上のユーザーアクションに基づいてトリガされます。さらに、フォーム入力時の作業を合理化することで、正確で素早く入力できるフォームの実現に役立ちます。ルールエディターは、ルールを記述するための直感的でシンプルなユーザーインターフェイスを備えています。

詳しくは、「アダプティブフォームのルールエディター」を参照してください。

リリース 6.3 の AEM Forms では、ルールエディターに対して以下の機能強化が導入されています。

ルールエディターのセキュリティ強化

アダプティブフォームで作業を行うユーザーのタイプやスキルは、それぞれ異なっています。正しい知識を使用してスクリプトや複雑なルールを操作できる上級ユーザーもいれば、アダプティブフォームのレイアウトや基本的なプロパティ以外の操作はできない初心者レベルのユーザーもいます。 

  • こうしたすべてのユーザーがルールを表示できますが、AEM Forms では、各ユーザーの役割や職務に応じて、ルールエディターへのアクセスを制限することができます。アダプティブフォームの設定サービスを使用して、ルールエディターにアクセスできるユーザーグループを指定することができます。指定されたユーザーグループに属していないユーザーがフォームフィールドをタップしても、コンポーネントのツールバーにルールを編集アイコン()は表示されません。
  • セキュリティを強化するため、ルールエディターでスクリプトの作成や編集を実行できるのは、パワーユーザーグループに属しているユーザーだけになりました。この制限は、既存のスクリプトに対しても適用されます。また、ルールエディターの「コードエディター」タブについても、使用できるのはパワーユーザーだけになりました。Forms ユーザーグループに属しているユーザーがルールを編集するには、ビジュアルエディターを使用する必要があります。

特定のユーザーグループに対してルールエディターへのアクセスを制限する方法については、「選択したユーザーに対してルールエディターへのアクセスを許可する」を参照してください。

ユーザーをグループに追加する方法については、「ユーザーの管理とセキュリティ」を参照してください。

複数値のフォームコンポーネントにコンポーネントオプションを自動的に表示する

ラジオボタンやリストなどの複数値コンポーネントに対してルールを作成する場合、オプションが自動的に取得され、それらのオプションを使用してルールを作成できるようになりました。これらのオプションの値を再入力する必要はありません。

例えばリストの場合、赤、青、緑、黄という 4 つのオプションがあります。ルールを作成する場合、オプション(ラジオボタン)が自動的に取得され、これらのオプションを使用してルールを作成することができます。以下に例を示します。

MultiValueFCDisplaysOptions

「指定値」コンポーネントで WSDL を指定する

「指定値」コンポーネントで、WSDL が完全にサポートされるようになりました。「指定値」コンポーネントを使用して、複雑な条件を指定することもできます。 

SetValueOfWSDL

ルールを無効にする

ルールの使用を一時的に中止しなければならないことがあります。その際、1 つ以上のルールを選択し、アクションツールバーで「無効」をタップすると、それらのルールが無効になります。アクションツールバーでもう一度有効にしない限り、そのルールは使用できなくなります。ルールの「ステータス」列には、そのルールが有効になっているのか無効になっているのかが表示されます。

DisableRule

コードエディターの視覚的なヒント

以下の機能により、ルールエディターで JavaScript コードを簡単に記述できるようになりました。

  • 構文のハイライト表示機能
  • JSHint
  • 自動インデント機能
  • フォームオブジェクト、関数、それらのプロパティについてヒントを表示する機能
  • フォームコンポーネントの名前と一般的な JavaScript 関数を自動的に入力する機能
JavaScriptRuleEditor

フォームオブジェクトや関数をドロップしたときに、値の型をプレースホルダーに自動的に取り込む

オブジェクトまたは関数をプレースホルダーにドラッグアンドドロップしてルールの作成や編集を行うと、適切な値の型がプレースホルダーに自動的に取り込まれるようになりました。 

「次の値をクリア」アクション

「When」ルールで、「次の値をクリア」アクションをトリガーできるようになりました。このアクションを実行すると、指定したオブジェクトの値がクリアされます。

ClearValueOf

テーマエディター

Adobe Experience Manager Forms では、テーマを作成してフォームに適用することができます。テーマには、コンポーネントやパネルの詳細なスタイル設定が含まれています。様々なフォームでテーマを再利用することができます。テーマをフォームに適用すると、指定されたスタイルがフォームの対応コンポーネントに反映されます。テーマエディターについて詳しくは、「AEM Forms のテーマ」を参照してください。

リリース 6.3 の AEM Forms では、テーマエディターに対して以下の機能強化が導入されています。

テーマ内で Web フォントを使用する

アダプティブフォームで、フォントをサービスとして使用できるようになりました。Adobe の Web フォントサービスである Typekit は、設定サービスとしてすぐに使用することができます。キットに追加したフォントをテーマエディターで使用することができます。詳しくは、「AEM Forms のテーマ」を参照してください。

テーマエディターでフォントリストをカスタマイズする

フォントファミリーに表示されていないフォントをテーマエディターで使用するには、AEM Web Console Configuration でアダプティブフォームのテーマ設定サービスを使用します。詳しくは、「テーマエディターでフォントを一覧表示して選択する」を参照してください。

テーマエディターで最近使用したスタイル

コンポーネントに適用されたスタイルが、テーマエディターにキャッシュされるようになりました。これにより、そのスタイルを別のコンポーネントに適用することができます。

  • 最大 10 個のスタイルがテーマエディターにキャッシュされます。 
  • キャッシュされているスタイルが 10 個を超えると、古いスタイルから順に削除されます。

詳しくは、「AEM Forms のテーマ」を参照してください。

テーマ内で適用されているスタイルをマスクする

テーマ内で適用されているスタイルをマスクできるようになりました。テーマエディターのサイドパネルに表示されている アイコンを使用して、適用されているスタイルを無効にすることができます。例えば、フォーム内のコンポーネントのサイズを変更した場合、プロパティの左側に表示されているマスクボタンを使用して、そのプロパティを無効にすることができます。詳しくは、「AEM Forms のテーマ」を参照してください。

実行時にフォームのテーマを変更する

テーマにより、フォーム内の異なるコンポーネントのスタイルが設定されます。themeOverride プロパティを使用して、実行時にフォームのテーマを変更することができます。詳しくは、「AEM Forms のテーマ」を参照してください。

レコードのドキュメント

フォームに記入して送信した顧客は、印刷するかまたはドキュメント形式で保存するかして、同じ情報を今後の参考用に保存しておきたいと考えるのが一般的です。これを、レコードのドキュメントといいます。詳しくは、「アダプティブフォームにおけるレコードのドキュメントの生成」を参照してください。

以下に、レコードのドキュメント機能の改善点を示します。

レコードのドキュメントのブランディング管理を簡素化

フォームエディターのサイドバーに、レコードのドキュメントのブランディング情報を管理するための新しいタブが追加されました。レコードのドキュメントの PDF を生成する前に、各種の情報や設定(ロゴ、外観、レイアウト、ヘッダー、フッター、免責事項、選択されていないチェックボックスやラジオボタンを含めるかどうかのオプションなど)をカスタマイズすることができます。

機械翻訳ツールを使用してアダプティブフォームとレコードのドキュメントをローカライズしても、ブランディング情報が自動的にローカライズされることはありません。「レコードのドキュメント」タブに入力されたブランディング情報をローカライズするには、ブラウザーのロケールを正しく設定する必要があります。

詳しくは、「レコードのドキュメントにあるブランディング情報のカスタマイズ」を参照してください。

レコードのドキュメントのパネルに表示されるテーブルと列のレイアウト

いくつかのパネルとフォームフィールドを使用すると、アダプティブフォームのサイズが大きくなる場合があります。その場合、レコードのドキュメントをアダプティブフォームの正確なコピーとして保存することはお勧めしません。アダプティブフォームエディター内で、レコードのドキュメントの 1 つ以上のアダプティブフォームパネルに対して、レイアウトを 1 つ選択することができます。レコードのドキュメントのレイアウトを少しだけ変更する場合に、XDP ベースの Designer ワークフローを使用する必要はなくなりました。

レコードのドキュメントを生成する前に、パネルの設定の「レコードのドキュメントのレイアウト」リストで、テーブルまたは列を選択してください。パネル内のフィールドは、レコードのドキュメントに合わせて配置されます。

レコードのドキュメントのテーブルレイアウト内でレンダリングされたパネルのフィールド
レコードのドキュメントのテーブルレイアウト内でレンダリングされたパネルのフィールド

AEM 翻訳ワークフローを使用してレコードのドキュメントをローカライズする

ローカライズされたアダプティブフォームを使用すると、様々な地域のユーザーにそのフォームを提供できるようになります。また、AEM 翻訳ワークフローを使用して、自動的に生成されたレコードのドキュメントをローカライズすることもできます。AEM 翻訳ワークフローでは、自動的に生成されたレコードのドキュメントをローカライズする際に、機械翻訳による翻訳を使用することも、人間による翻訳を使用することもできます。AEM Forms では、機械翻訳に Microsoft Translator の体験版を使用するように事前設定されています。独自のコネクターを開発することもできます。

関連するアダプティブフォームを翻訳する場合と同じ手順で、自動的に生成されたレコードのドキュメントの翻訳が有効になります。レコードのドキュメントとアダプティブフォームのローカライゼーションを使用する手順については、「AEM 翻訳ワークフローを使用したアダプティブフォームおよびレコードのドキュメントのローカライズ」を参照してください。

AEM Forms のデータ統合機能

data-integeration

アダプティブフォームや Correspondence Management などの AEM Forms アプリケーションを使用するには、データを取得してフォームとドキュメントをレンダリングするために、データソースを統合する必要があります。フォーム上で手動で操作を実行して、選択したデータを異なるデータソースから取得する場合があります。この場合、フォームを送信すると、取得したデータが取得元のデータソースに再度書き込まれます。

モジュール形式の分散システムには独自のメリットもありますが、複数のデータソースを統合してデータの関連付けを作成することが課題になります。企業のインフラストラクチャを効率的に運用するには、ビジネスデータを交換できるように、データを統合して複数の異なるデータソースをアプリケーションに関連付けることが重要になります。

AEM Forms のデータ統合機能により、複数の異なるデータソースを設定して接続することができます。直感的なユーザーインターフェイスを使用して、接続されたデータソース全体にわたり、ビジネスエンティティの統一されたデータ表現を作成することができます。この統一された表現は、フォームデータモデルと呼ばれます。これは、JSON スキーマの拡張機能です。

データ統合機能とその使用方法については、「AEM Forms のデータ統合機能」を参照してください。

OSGi 上の AEM Forms 用のフォームベースの AEM ワークフロー

AEM Forms Workflow on OSGi

このリリースの AEM Forms には、AEM ワークフローに対するフォームベースの機能が追加されています。この機能により、OSGi スタック上の様々なタスクに対するワークフローをすばやく作成してデプロイすることができます。完全な Process Management 機能を JEE スタックにインストールする必要はありません。ワークフローの開発と管理では、従来の AEM ワークフロー機能と AEM インボックス機能が使用されます。ワークフローにより、複数のソフトウェアシステム、ネットワーク、部門、組織にわたる実際のビジネスプロセスを自動化するための基礎が構築されます。人間中心のワークフロー(承認やレビューなど)とともに AEM ワークフローを使用して、ドキュメントサービスに関する操作(PDF の生成など)と、Adobe Sign による電子署名処理を自動化することができます。

これらのワークフローを一度設定すると、それ以降は、手動でワークフローをトリガーして定義済みプロセスを実行することも、ユーザーによるフォームの送信時にワークフローをプログラムで実行することもできます。

この拡張 AEM ワークフロー機能により、2 つの類似した機能を AEM Forms で使用することができます。デプロイメントを計画する際に、どちらの機能を使用するかを決める必要があります。OSGi での AEM ワークフローと JEE での Process Management の比較を参照してください。

詳しくは、「OSGi でのフォームベースワークフロー」を参照してください。

Adobe Sign との拡張統合

Adobe Sign – Integration with AEM Forms_hero image_2

Adobe Sign により、アダプティブフォームの電子署名ワークフローを有効にすることができます。電子署名により、法務、販売、給与、人事管理などに関するドキュメントを処理するためのワークフローが改善されます。Adobe Sign とアダプティブフォームの一般的なシナリオでは、サービスを申し込むためのアダプティブフォームをユーザーが入力します。例えば、クレジットカードの申込フォームや住民サービスフォームなどです。ユーザーが申込フォームの入力、送信、署名を行うと、サービスプロバイダーにそのフォームが送信され、追加の処理が実行されます。サービスプロバイダーは受信した申込フォームを確認し、Adobe Sign を使用してそのフォームを承認します。これに類似した電子署名ワークフローを有効にするには、Adobe Sign を AEM Forms に統合します。例えば、Adobe Sign を使用して、以下のような処理を実行することができます。

  • 完全に自動化された提案プロセス、見積りプロセス、契約プロセスを使用して、任意のデバイスで契約を締結する。
  • 人事プロセスを短時間で完了し、従業員に対してデジタルエクスペリエンスを提供する。
  • 契約のサイクルタイムを短縮し、ベンダーとの取引を早期に開始する。 
  • 共通するプロセスを自動化するためのデジタルワークフローを作成する。

リリース 6.3 の AEM Forms では、Adobe Sign と AEM Forms を統合することにより、以下の機能がサポートされるようになりました。

  • 複数ユーザーによる署名ワークフローを処理する機能
  • 複数の署名ワークフローを並列的に順次処理する機能
  • ログインユーザーとしてフォームを署名する機能
  • 動的な署名プロセスを処理する機能(OSGi 上でフォームベースのワークフローと統合)

詳しくは、「アダプティブフォームで Adobe Sign を使用する」を参照してください。

フォーム管理の機能強化

Enhanced-Forms-Management

XFA のアップロードを Forms のパワーユーザーだけに制限

Forms のパワーユーザーグループに属しているユーザーだけが、XFA を AEM Forms にアップロードできるようになりました。Forms ユーザーが XFA を AEM Forms にアップロードすることはできません。 

AEM Forms アプリケーションの機能強化

AEM-forms-app

AEM Forms アプリを使用すると、フィールドワーカーはモバイルデバイスを AEM Forms サーバーと同期し、タスクを実行できます。アプリケーションはデバイスへローカルにデータを保存することで、デバイスがオフラインの場合でもシームレスに動作します。フィールドワーカーは、手書きや写真などの注釈機能を使用して、ビジネスプロセスに統合する正確な情報を提供し、意思決定を単純化できます。

詳しくは、「AEM Forms アプリケーション」を参照してください。

AEM Forms アプリケーションの改善点を以下に示します。

フォームベース AEM ワークフローのサポート

フォームベース AEM ワークフロー機能により、様々なタスクのワークフローを短時間で作成して OSGi スタック上にデプロイすることができます。Process Management 機能を JEE スタックにインストールする必要はないため、デプロイメントが簡素化され、アプリケーションサーバーとインフラストラクチャに関するコストも削減されます。詳しくは、「OSGi でのフォームベースワークフロー」を参照してください。

モバイルデバイスのサポート

iOS と Android のスマートフォンで AEM Forms アプリケーションを使用できるようになりました。AEM Forms アプリケーションがサポートされるデバイスは以下のとおりです。

  • Apple iPhone
  • Android の主要なスマートフォン

Apache Cordova 6.4.0 のサポート

AEM Forms アプリケーションで Apache Cordova 6.4.0 がサポートされるようになりました。サポートされている Cordova プラットフォームのバージョンは以下のとおりです。

  • Cordova iOS 4.3.0
  • Cordova Android 6.0.0
  • Cordova Windows 4.4.3

Correspondence Management の機能強化

Correspondence-management

Correspondence Management は、安全でパーソナライズされたインタラクティブな通信の作成、アセンブリおよび配信を集中管理します。作成からアーカイブまで合理化されたプロセスで、承認済みコンテンツおよびカスタム作成コンテンツから通信情報を簡単にまとめることができます。その結果、タイミング、正確さ、便利さ、安全性、関連性など、適切な方法で、適切な時期に、適切なコミュニケーションを顧客と交わすことができます。簡易性、速度および生産性のために合理化されたプロセスによって、顧客との対話の価値を最大限にし、コストとリスクを最小限に抑えます。

詳しくは、次を参照してください。

Correspondence Management の改善点を以下に示します。

すぐに使用できるレター作成用レイアウトテンプレート

Correspondence Management に、レイアウトテンプレートが追加されました。このテンプレートを使用すれば、レイアウトを最初から作成する必要はありません。Designer を使用すると、組織のニーズに合わせて、テンプレートのブランディングフィールドとデータフィールドをすばやく変更することができます。 

 

TemplatesCorrespondence

既存のアセットとレターに類似したアセットとレターをすばやく作成する

既存のアセットやレターをコピーして貼り付けることにより、類似したアセットやレターをすばやく作成することができます。必要に応じて、コピーしたアセットを変更することもできます。

手順については、以下のトピックを参照してください。

書式設定されたテキストをレターとテキストモジュールに埋め込む

Microsoft Word や Microsoft PowerPoint などのアプリケーションの HTML テキストまたは書式設定済みテキストをコピーして以下のエディターまたはモジュールに貼り付けることにより、書式設定されたテキストをすばやく埋め込むことができます。

  • テキストエディター
  • 通信内の編集可能なインラインモジュール
CorrespondenceManagement

貼り付けたテキストの書式設定はそのまま残ります。詳しくは、次を参照してください。

レターとテキストエディターに特殊文字を挿入する

レターに特殊文字を挿入できるようになりました。Correspondence Managementhas では、210 種類の特殊文字に初期状態から対応しています。管理者は、カスタマイズを行うことにより、追加の特殊文字をサポートすることができます。

例えば、特殊文字パレットを使用して、以下の特殊文字を挿入することができます。

  • 通貨記号(€、¥、£ など)
  • 数学記号(∑、√、∂、^ など)
  • 句読記号(‟、” など)
SpecialCharacters

以下のエディターとモジュールで特殊文字を使用することができます。

  • テキストエディター
  • 通信内の編集可能なインラインモジュール

独自の特殊文字のサポートを追加する詳しい手順については、「Correspondence Management でカスタム特殊文字を使用する」を参照してください。

テキストに色を付けてハイライト表示する

Correspondence Management では、以下のエディターとモジュールで色を使用して、テキストをハイライト表示することができます。

  • テキストエディター
  • 通信内の編集可能なインラインモジュール

基本色パレットに表示されている基本色 [A] を直接タップすることも、スライダー [B] を使用して「選択」をタップし、その色の適切な網掛けを選択することもできます。

オプションで、「詳細」タブに移動して、適切な色相、明るさ、彩度 [C] を選択して正確な色を作成し、次に「選択」[D] をタップして、テキストをハイライト表示するための色を適用することもできます。

TextBackgroundColor
TextBackgroundColorApplied

AEM Forms Workspace で Correspondence Management をサードパーティアプリケーションとして統合する

フォームとドキュメントのタスク割り当て管理とアクティビティの完了に対する AEM Forms Workspace のサポートが強化されています。AEM Forms Workspace で、Correspondence Management をサードパーティアプリケーションとして使用できるようになりました。Correspondence Management には、「レター」という概念があります。レターをレンダリングし、レターに対してアクションを実行できます。 

情報と手順について詳しくは、「AEM Forms Workspace でのサードパーティアプリケーションの統合」を参照してください。

フォルダーのサポート

AEM Forms のユーザーインターフェイスでは、フォルダーを使用してアセットが整理されます。フォルダーとサブフォルダーを使用してアセットをグループ化し、アセットごとにコピーを保存することにより、管理作業が容易になります。選択したフォルダーは、ダウンロードすることも削除することもできます。

詳しくは、「フォルダーとアセットの整理」を参照してください。

検索とフィルター

AEM Forms の UI を使用して、コンテンツを検索することができます。上部バーの検索アイコン [A] をタップして、アセットやドキュメントなどのリソースでコンテンツを検索することができます。

アセットを検索する場合、AEM Forms にサイドパネルが表示されます。 >「フィルター」[B] をタップして、サイドパネルを呼び出すこともできます。サイドパネルに表示される各種フィルターを使用して、検索範囲を絞り込むことができます。サイドパネルを使用して、検索を保存することもできます。

Search_TopBar
A. 検索 B. フィルター 

詳しくは、「検索」を参照してください。

Document Security の機能強化

Document Security

Microsoft Office 2016 のサポート

Adobe Experience Manager Document Security Extension for Microsoft Office には、Microsoft Office 2016 のサポートが追加されています。Document Security のその他の機能強化については、リリースノートを参照してください。

AEM のネイティブ検索機能を使用して、Document Security によって保護された Microsoft Office ドキュメントを検索する

Adobe Experience Manager には、AEM に保存された様々なアセットを検索し、その場所を特定するためのユーザーインターフェイスが用意されています。ネイティブ検索機能を使用して AEM アセットを検索し共通して使用されるドキュメント形式(プレーンテキストファイル、Microsoft Office ドキュメント、PDF ドキュメントなど)でテキスト検索を実行することができます。また、ネイティブ検索機能を拡張して有効にしDRM で保護された PDF ドキュメントと Microsoft Office ドキュメントで全文検索を実行することもできます。 

詳しい手順については、「Document Security によって保護された PDF ドキュメントと Microsoft Office ドキュメントを AEM で検索可能にする」を参照してください。

ドキュメントを保護するための新しい API

Document Security Java SDK に、ユーザーアカウントを使用してドキュメントを保護するための新しい API セットが導入されました。ドキュメントの編集権限を取得する必要はありません。これらの API は、ワークベンチプロセスで使用することも、プログラム内でドキュメントサービスとして使用することもできます。新しく導入された API は以下のとおりです。

  • protectDocument
    この protectDocument API を使用すると、別のユーザーアカウントを使用する代わりに、ポリシーをドキュメントに適用することができます。ポリシーを適用するためのユーザーアカウントの権限は、ドキュメントの保護に制限されたままになります。ドキュメントを開いて表示するための権限が付与されることはありません。
    RMSecureDocumentResult protectDocument(Document inDoc, String documentName, String policySetName, String policyName, RMLocale locale, boolean bExactMatchForNames)
  • createLicense
    この createLicense API を使用すると、別のユーザーアカウントを使用する代わりに、ポリシーのライセンスを作成することができます。
    PublishLicenseDTO createLicense(String policyId, String documentName, boolean logSecureDocEvent)
  • protectDocumentWithCoverPage
    この protectDocumentWithCoverPage API を使用すると、別のユーザーの代わりにポリシーを適用して、ドキュメントにカバーページを追加することができます。ポリシーを適用するためのユーザーアカウントの権限は、ドキュメントの保護に制限されたままになります。ドキュメントを開いて表示するための権限が付与されることはありません。
    RMSecureDocumentResult protectDocumentWithCoverPage(Document inDoc, String documentName, String policySetName, String policyName, Document coverDoc, boolean bExactMatchForNames)

AEM Document Security Extension for Microsoft Office でのサードパーティ認証のサポート

AEM Forms Document Security で、サードパーティ認証プロバイダーを使用できるようになりました。これらの認証プロバイダは、保護された文書に追加的なアクセスレイヤーを提供します。AEM Forms Document Security は、以下の拡張認証ワークフローをサポートします。

  • AEM Forms のデフォルト URL を使用した拡張認証
  • カスタム URL を使用した拡張認証
  • JEE サーバー上の AEM Forms で構成されたサードパーティア製 ID プロバイダによる、デフォルトの拡張認証ワークフロー
  • JEE サーバー上の AEM Forms で構成されたサードパーティア製 ID プロバイダによる、カスタム拡張認証ワークフロー
  • SAML 認証をリスト表示するカスタムページを使用した拡張認証

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