Web サイトで使用するアセットにダイナミックメディア機能を追加する場合は、ページに直接ダイナミックメディアまたはインタラクティブメディアコンポーネントを追加できます。そのためには、デザインモードに切り替えて、ダイナミックメディアコンポーネントを有効にします。次に、これらのコンポーネントをページに追加して、そのコンポーネントにアセットを追加します。ダイナミックメディアコンポーネントおよびインタラクティブメディアコンポーネントはスマートであり、追加しているアセットが画像であるかビデオであるかを自動的に把握します。それに従って、使用可能なオプションが変わります。
AEM を WCM として使用している場合は、ダイナミックメディアアセットを直接ページに追加します。
注意:
画像の操作時にダイナミックメディアビューアで画像マップを使用するには、SDK を使用してカスタムビューアを作成する必要があります。SDK およびドキュメントのダウンロードについては、SDK ドキュメントを参照してください。
画像マップは追加設定なしでカルーセルバナーで使用できます。
ページにダイナミックメディアまたはインタラクティブメディアコンポーネントを追加する手順は、任意のページにコンポーネントを追加する手順と同じです。ダイナミックメディアおよびインタラクティブメディアコンポーネントについて詳しくは、これ以降の節で説明します。
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使用できるダイナミックメディアコンポーネントがない場合は、サイドキックの定規アイコンをクリックしてデザインモードに切り替え、parsys の「編集」をクリックし、「ダイナミックメディア」を選択して使用できるようにします。
注意:
詳しくは、デザインモードでのコンポーネントの設定を参照してください。
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コンポーネントの編集を必要に応じておこない、「OK」をクリックして変更内容を保存します。
ダイナミックメディアおよびインタラクティブメディアは、ダイナミックメディアの下のサイドキックで使用できます。インタラクティブメディアコンポーネントは、すべてのインタラクティブアセット(インタラクティブビデオ、インタラクティブ画像、カルーセルセットなど)に使用します。その他すべてのダイナミックメディアコンポーネントでは、ダイナミックメディアコンポーネントを使用します。

注意:
これらのコンポーネントはデフォルトでは使用できず、使用する前にデザインモードで選択しておく必要があります。デザインモードで使用可能として設定した後、他の AEM コンポーネントと同様に、これらのコンポーネントをページに追加できます。
ダイナミックメディアコンポーネントはスマートであり、追加しているアセットが画像であるかビデオであるかに応じて、様々なオプションを使用できます。このコンポーネントでは、画像プリセットや画像ベースのビューア(画像セット、スピンセット、混合メディアセット、ビデオなど)がサポートされます。さらに、レスポンシブビューアであるので、ビューアのサイズは画面サイズに合わせて自動的に変化します。すべてのビューアは HTML5 ビューアです。
注意:
ダイナミックメディアコンポーネントを追加したときに、「ダイナミックメディア設定」が空であるかアセットを適切に追加できない場合は、次の点を確認してください。
- ダイナミックメディアを有効にしていること。ダイナミックメディアはデフォルトで無効になっています。
- 画像が pyramid tiff ファイルであること。ダイナミックメディアを有効にする前に読み込まれた画像には、pyramid tiff ファイルはありません。
ダイナミックメディアコンポーネントでは、画像セット、スピンセット、混在メディアセットなどの動的イメージを追加できます。ズームイン、ズームアウト、スピンセット内での画像の回転(該当する場合)または別のタイプのセットからの画像の選択をおこなうことができます。
また、ビューアプリセット、画像プリセットまたは画像形式をコンポーネント内で直接設定することもできます。画像をレスポンシブにするために、ブレークポイントの設定かレスポンシブ画像プリセットの適用のいずれかを実行できます。


注意:
デフォルトでは、ダイナミックメディア画像コンポーネントはアダプティブです。画像コンポーネントを固定サイズにする場合は、そのコンポーネントで、「詳細」タブの「幅」と「高さ」を使用してサイズを設定します。
ビューアプリセット
ドロップダウンメニューから既存のビューアプリセットを選択します。探しているビューアプリセットが表示されない場合は、表示できるように設定する必要があります。詳しくは、ビューアプリセットの管理を参照してください。画像プリセットを使用している場合は、ビューアプリセットを選択できません。逆の場合も同様です。
これは、画像セット、スピンセットまたは混在メディアセットを表示している場合に唯一使用できるオプションです。表示されるビューアプリセットもスマートであり、関連するビューアプリセットのみが表示されます。
画像プリセット
ドロップダウンメニューから既存の画像プリセットを選択します。探している画像プリセットが表示されない場合は、表示できるように設定する必要があります。画像プリセットの管理を参照してください。画像プリセットを使用している場合は、ビューアプリセットを選択できません。逆の場合も同様です。
このオプションは、画像セット、スピンセットまたは混在メディアセットを表示している場合には使用できません。
画像の修飾子
追加の画像コマンドを指定して、画像エフェクトを変更できます。詳しくは、画像プリセットおよび「コマンドリファレンス」を参照してください。
このオプションは、画像セット、スピンセットまたは混在メディアセットを表示している場合には使用できません。
ブレークポイント
レスポンシブサイトでこのアセットを使用する場合は、ページのブレークポイントを追加する必要があります。画像のブレークポイントをカンマ(,)で区切って指定する必要があります。このオプションを使用できるのは、画像プリセットで高さまたは幅が定義されていないときです。
このオプションは、画像セット、スピンセットまたは混在メディアセットを表示している場合には使用できません。
「URL」、「次のウィンドウで開く」
リンクをどこから開くかについて、アセットを設定できます。「URL」と「次のウィンドウで開く」で、同じウィンドウで開くか新しいウィンドウで開くかを指定します。
このオプションは、画像セット、スピンセットまたは混在メディアセットを表示している場合には使用できません。
ダイナミックメディアコンポーネントを使用して、ダイナミックビデオを Web ページに追加します。コンポーネントの編集時に、ページ上でビデオを再生するための事前定義済みのビデオビューアプリセットを使用するように選択できます。

注意:
デフォルトでは、ダイナミックメディアビデオコンポーネントはアダプティブです。ビデオコンポーネントを固定サイズにする場合は、そのコンポーネントで、「詳細」タブの「幅」と「高さ」を使用してサイズを設定します。
ビューアプリセット
ドロップダウンメニューから既存のビデオビューアプリセットを選択します。探しているビューアプリセットが表示されない場合は、表示できるように設定する必要があります。詳しくは、ビューアプリセットの管理を参照してください。
AEM 6.2 で FP-13480 をインストールする場合、ビデオをセキュア SSL 接続(HTTPS)と非セキュア接続(HTTP)のどちらで配信するかを制御できます。デフォルトでは、ビデオ配信プロトコルは、埋め込み Web ページのプロトコルから自動的に継承されます。Web ページが HTTPS で読み込まれる場合、ビデオも HTTPS で配信されます。逆の場合も同様です。Web ページが HTTP で読み込まれる場合、ビデオも HTTP で配信されます。ほとんどの場合、このデフォルトの動作で問題ないため、特に設定を変更する必要はありません。ただし、ビデオをセキュアに配信するために、VideoPlayer.ssl=on を URL パスの最後に付加するか、または埋め込みコードスニペットにある他のビューアの設定パラメーターのリストに付加して、このデフォルトの動作をオーバーライドすることができます。
ビデオのセキュア配信、および URL パスの VideoPlayer.ssl 設定属性の使用について詳しくは、『ビューアリファレンスガイド』の「ビデオのセキュア配信」を参照してください。ビデオビューアのほか、混在メディアビューアおよびインタラクティブビデオビューアでも、ビデオのセキュア配信を使用できます。
インタラクティブメディアコンポーネントは、インタラクティビティ(ホットスポットまたは画像マップ)を含むアセット用です。インタラクティブ画像、インタラクティブビデオまたはカルーセルバナーがある場合は、インタラクティブメディアコンポーネントを使用します。
インタラクティブメディアコンポーネントはスマートであり、追加しているアセットが画像であるかビデオであるかに応じて、様々なオプションを使用できます。さらに、レスポンシブビューアであるので、ビューアのサイズは画面サイズに合わせて自動的に変化します。すべてのビューアは HTML5 ビューアです。

ビューアプリセット
ドロップダウンメニューから既存のビューアプリセットを選択します。探しているビューアプリセットが表示されない場合は、表示できるように設定する必要があります。ビューアプリセットを使用するには、あらかじめ公開する必要があります。詳しくは、ビューアプリセットの管理を参照してください。