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概要

AEM Forms は、PDF ドキュメントの作成、アセンブル、配布、アーカイブ、ドキュメントへのアクセスを制限するためのデジタル署名の追加、バーコード化されたフォームのデコードなど、様々なドキュメントレベルの操作を実現する一連の OSGi サービスを提供します。これらのサービスは、AEM Forms のアドオンパッケージに含まれており、ドキュメントサービスと総称されます。利用可能なドキュメントサービスのリストとその主な機能は次のとおりです。

Assembler サービス

PDF ドキュメントや XDP ドキュメントの結合、並べ替えおよび拡張と、PDF ドキュメントに関する情報の取得ができます。PDF ドキュメントを PDF/A 標準に変換して検証します。また、PDF フォーム、XML フォームを PDF/A-1b、PDF/A-2b および PDFA/A-3b に変換します。詳しくは、「Assembler サービス」を参照してください。  

ConvertPDF サービス

PDF ドキュメントを PostScript または画像ファイル(JPEG、JPEG 2000、PNG および TIFF)に変換します。詳しくは、「ConvertPDF サービス」を参照してください。

Barcoded Forms サービス

バーコードの電子画像からデータを抽出します。このサービスでは、少なくとも 1 つのバーコードを含んだ TIFF ファイルおよび PDF ファイルを入力として受け取り、バーコードデータを抽出します。詳しくは、「Barcoded Forms サービス」を参照してください。

DocAssurance サービス

ドキュメントを暗号化および復号化したり、Adobe Reader の機能に追加の使用権限を追加して拡張したり、ドキュメントに電子署名を追加したりできます。DocAssurance サービスには、3 つのサービス(Signature、Encryption および Reader Extention)があります。詳しくは、「DocAssurance サービス」を参照してください。

Encryption サービス

ドキュメントの暗号化および復号化を有効にします。ドキュメントを暗号化すると、その内容は判読できなくなります。許可されたユーザーはドキュメントを解読して、コンテンツにアクセスできます。詳しくは、「Encryption サービス」を参照してください。

Forms サービス

通常は Forms Designer で作成されるフォームを検証、処理、変換および配信する、インタラクティブなデータキャプチャクライアントアプリケーションを作成できます。Forms サービスでは、作成したあらゆるフォームデザインが PDF ドキュメントとしてレンダリングされます。詳しくは、「Forms サービス」を参照してください。

Output サービス

PDF、レーザープリンター形式、ラベルプリンター形式など、様々な形式のドキュメントを作成できます。レーザープリンター形式には、PostScript と Printer Control Language(PCL)があります。詳しくは、「Output サービス」を参照してください。

PDF Generator サービス

PDF Generator サービスは、ネイティブファイル形式を PDF に変換する API を提供します。また、PDF を他のファイル形式に変換することや、PDF ドキュメントのサイズを最適化することもできます。詳しくは、「PDF Generator サービス」を参照してください。

Reader Extension サービス

追加の使用権限で Adobe Reader の機能を拡張して、組織内でインタラクティブ PDF ドキュメントを簡単に共有することができます。このサービスにより、PDF ドキュメントを Adobe Reader で開いた場合には使用できない機能(ドキュメントへのコメントの追加、フォームへの入力、ドキュメントの保存など)がアクティブになります。詳しくは、「Reader Extension サービス」を参照してください。

Signature サービス

AEM サーバーで電子署名とドキュメントを扱うことができます。例えば、通常、Signature サービスは次のような状況で使用されます。

  • Acrobat または Adobe Reader でフォームを開くユーザーにフォームが送信される前に、AEM サーバーでフォームが認証される場合。
  • Acrobat または Adobe Reader を使用してフォームに追加された署名が、AEM サーバーで検証される場合。
  • AEM サーバーが公証人に代わってフォームに署名する場合。

Signature サービスは、Trust Store に格納されている証明書および秘密鍵証明書にアクセスします詳しくは、「Signature サービス」を参照してください。


AEM Forms は強力なエンタープライズクラスのプラットフォームであり、ドキュメントサービスは AEM Forms の機能の 1 つです。AEM Forms をインストールして設定する際には、ドキュメントサービスのみを使用するようにも、すべての AEM Forms 機能を使用するようにも設定することができます。ドキュメントサービスのみを設定する場合は、さらに 1 つのみのサービスまたは複数のサービスを設定することができます。この記事では、すべてのドキュメントサービスをインストールして設定するための詳細な手順を説明します。 

デプロイメントトポロジ

AEM Forms アドオンパッケージは AEM にデプロイされるアプリケーションです。通常、AEM Forms ドキュメントサービスを実行するには、1 つの AEM インスタンス(オーサーインスタンスまたはパブリッシュインスタンス)があれば十分です。AEM Forms ドキュメントサービスを実行するには、次のトポロジをお勧めします。トポロジについて詳しくは、「AEM Forms のアーキテクチャとデプロイメントトポロジ」を参照してください。

document-services

注意:

AEM Forms では、すべての機能を 1 台のサーバーで設定、実行できますが、運用規模の計画、負荷分散、特定の機能を実行するための専用サーバーのセットアップを、実稼働環境で行う必要があります。例えば、PDF Generator サービスを使用して、1 日に数千のページと複数のアダプティブフォームをデータ取得用に変換する環境の場合、PDF Generator サービスとアダプティブフォームの機能を実行するための AEM Forms サーバーを個別にセットアップする必要があります。これにより、パフォーマンスが最適化され、各サーバーを個別にスケーリングできるようになります。

システム要件

AEM Forms ドキュメントサービスのインストールおよび設定に進む前に、次のことを確認する必要があります。

  • ハードウェアおよびソフトウェアのインフラが正しいこと。サポート対象のハードウェアおよびソフトウェアの詳細な一覧については、「技術的要件」を参照してください。
  • AEM インスタンスのインストールパスに空白が含まれていないこと。
  • AEM インスタンスが稼働していること。AEM の用語では、「インスタンス」は、サーバー上でオーサーモードまたはパブリッシュモードで実行されている AEM のコピーのことです。通常、AEM Forms ドキュメントサービスを実行するには、1 つの AEM インスタンス(オーサーインスタンスまたはパブリッシュインスタンス)があれば十分です。
    • オーサー:コンテンツを作成、アップロード、編集し、Web サイトを管理する AEM インスタンス。公開する準備ができたコンテンツは、パブリッシュインスタンスにレプリケートされます。
    • パブリッシュ:発行されたコンテンツをインターネットまたは社内ネットワークを通じて公開する AEM インスタンス。
  • メモリ要件が満たされていること。AEM Forms のアドオンパッケージをインストールするための要件を以下に示します。
    • Microsoft Windows ベースのインストールの場合、15 GB の一時的な空きスペースが必要です。
    • Unix ベースのインストールの場合、6 GB の一時的な空きスペースが必要です。

Unix ベースのシステムの追加必要システム構成

Unix ベースのオペレーティングシステムを使用する場合は、それぞれのオペレーティングシステムのインストールメディアから、次のパッケージをインストールしてください。

  • expat
  • libxcb
  • freetype
  • libXau
  • libSM
  • zlib
  • libICE
  • libuuid
  • glibc
  • libXext
  • nss-softokn-freebl
  • fontconfig
  • libX11
  • libXrender
  • libXrandr
  • libXinerama
  • (PDF Generator のみ)32 ビット版の libcurl、libcrypto および libssl ライブラリをインストールし、以下のシンボリックリンクを作成します。シンボリックリンクは、以下のとおりそれぞれのライブラリの最新バージョンを指すようにします。
    • /usr/lib/libcurl.so 
    • /usr/lib/libcrypto.so
    • /usr/lib/libssl.so
  • (PDF Generator のみ)PDF Generator サービスは、HTML ファイルを PDF ドキュメントに変換するため、WebKit および PhantomJS の各ルートをサポートしています。PhantomJS ルートの変換を有効にするには、下記の 64 ビットライブラリをインストールします。通常、これらのライブラリは既にインストールされています。不足しているライブラリがあれば、手動でインストールします。 
    • linux-gate.so.1
    • libz.so.1
    • libfontconfig.so.1
    • libfreetype.so.6
    • libdl.so.2
    • librt.so.1
    • libpthread.so.0
    • libstdc++.so.6
    • libm.so.6
    • libgcc_s.so.1
    • libc.so.6
    • ld-linux.so.2
    • libexpat.so.1

プリインストール設定

「プリインストール設定」節に記載されている設定は、PDF Generator サービスにのみ適用されます。PDF Generator サービスを設定していない場合は、「プリインストール設定」節をスキップできます。

PDF Generator サービスの一般的なプリインストール設定

Adobe Acrobat とサードパーティアプリケーションのインストール

PDF Generator サービスを使用して Microsoft Word、Microsoft Excel、Microsoft PowerPoint、OpenOffice、WordPerfect X7、Adobe Acrobat などのネイティブファイル形式を PDF ドキュメントに変換する場合は、これらのアプリケーションが AEM Forms サーバーにインストールされていることを確認してください。

注意:

  • Adobe Acrobat、Microsoft Word、Excel および Powerpoint は、Microsoft Windows でのみ使用できます。UNIX ベースのオペレーティングシステムを使用している場合は、OpenOffice をインストールすることで、リッチテキストファイルやサポートされている Microsoft Office ファイルを PDF ドキュメントに変換します。
  • PDF Generator サービスを使用できるすべてのユーザーに対して、Adobe Acrobat およびサードパーティソフトウェアのインストール後に表示されるすべてのダイアログボックスを閉じます。
  • インストールされているすべてのソフトウェアを少なくとも 1 回起動します。PDF Generator サービスを使用できるすべてのユーザーに対してすべてのダイアログボックスを閉じます。  

Acrobat をインストールしてから、Microsoft Word を開きます。「Acrobat」タブで「PDFを作成」をクリックし、マシン上にある .doc または .docx のファイルを PDF ドキュメントに変換します。変換が成功すれば、AEM Forms が PDF Generator サービスで Acrobat を使用する準備が整っています。

環境変数の設定

32 ビットおよび 64 ビットの Java Development Kit、サードパーティアプリケーション、Adobe Acrobat の環境変数を設定します。環境変数には、対応するアプリケーションを起動する際に使用する実行ファイルの絶対パスを含める必要があります。次の表に、いくつかのアプリケーション用の環境変数の一覧を示します。 

アプリケーション

環境変数

JDK (64-bit)

JAVA_HOME

C:¥Program Files¥Java¥jdk1.8.0_74

JDK (32-bit)

JAVA_HOME_32

C:¥Program Files (x86)¥Java¥jdk1.8.0_74

Adobe Acrobat

Acrobat_PATH

C:\Program Files (x86)\Adobe\Acrobat 2015\Acrobat\Acrobat.exe

メモ帳

Notepad_PATH

C:¥WINDOWS¥notepad.exe

OpenOffice

OpenOffice_PATH

C:¥Program Files (x86)¥OpenOffice.org 4

注意:

  • すべての環境変数とそれぞれのパスでは、大文字と小文字が区別されます。
  • JAVA_HOME、JAVA_HOME_32、Acrobat_PATH(Windows のみ)は、必須の環境変数です。
  • 環境変数 OpenOffice_PATH は、実行ファイルではなく、インストールフォルダーのパスに設定します。
  • Word、PowerPoint、Excel、Project などの Microsoft Office アプリケーションまたは AutoCAD の環境変数を設定する必要はありません。  これらのアプリケーションがサーバーにインストールされている場合は、Generate PDF サービスが自動的にこれらのアプリケーションを起動します。
  • UNIX ベースのプラットフォームでは、OpenOffice を /root としてインストールします。OpenOffice が root としてインストールされていないと、PDF Generator サービスは OpenOffice ドキュメントを PDF ドキュメントに変換できません。OpenOffice を非 root ユーザーとしてインストールして実行する必要がある場合は、非 root ユーザーに sudo 権限を与えます。
  • UNIX ベースのプラットフォームで OpenOffice を使用している場合、次のコマンドを実行して PATH 変数の設定を行ってください:
    export OpenOffice_PATH=/opt/openoffice.org4

(IBM WebSphere のみ)IBM SSL ソケットプロバイダーの設定

  • 次の手順を実行して、IBM SSL ソケットプロバイダーを設定します。   
  1. java.security ファイルのコピーを作成します。このファイルのデフォルトの場所は、[WebSpeher_installation_directory]¥Appserver¥java_¥jre¥lib¥security です。

  2. コピーした java.security ファイルを開いて編集します。

  3. デフォルトの SSL ソケットファクトリを、デフォルトの IBM WebSphere ファクトリではなく JSSE2 ファクトリを使用するように変更します。

    デフォルトの内容:

    #ssl.SocketFactory.provider=com.ibm.jsse2.SSLSocketFactoryImpl
    #ssl.ServerSocketFactory.provider=com.ibm.jsse2.SSLServerSocketFactoryImpl
    #WebSphere socket factories (in cryptosf.jar)
    ssl.SocketFactory.provider=com.ibm.websphere.ssl.protocol.SSLSocketFactory
    ssl.ServerSocketFactory.provider=com.ibm.websphere.ssl.protocol.SSLServerSocketFactory

    変更後の内容:

    ssl.SocketFactory.provider=com.ibm.jsse2.SSLSocketFactoryImpl
    ssl.ServerSocketFactory.provider=com.ibm.jsse2.SSLServerSocketFactoryImpl
    
    #WebSphere socket factories (in cryptosf.jar)
    #ssl.SocketFactory.provider=com.ibm.websphere.ssl.protocol.SSLSocketFactory
    #ssl.ServerSocketFactory.provider=com.ibm.websphere.ssl.protocol.SSLServerSocketFactory
  4. AEM Forms サーバーが更新した java.security ファイルを使用できるようにするには、AEM Forms サーバーの開始時に次の java 引数を追加します。

    -Djava.security.properties= [path of newly created Java.security file].

Microsoft Windows 上で動作する PDF Generator サービスのプリインストール設定

インクおよび手書きサービスのインストールの設定

Microsoft Windows Server を実行している場合、インクおよび手書きサービスを設定します。サービスを使うには、Microsoft Office のインキング機能を使用する Microsoft PowerPoint ファイルを開くことが必要です。

  1. サーバーマネージャーを開きます。クイック起動バーのサーバーマネージャーアイコンをクリックします。

  2. 機能メニューで「機能の追加」をクリックします。「インクおよび手書きサービス」チェックボックスを選択します。

  3. インクおよび手書きサービス」が機能の選択ダイアログボックスで選択されます。「インストール」をクリックするとサービスがインストールされます。

Microsoft Office のファイル制限機能の設定

Microsoft Office のセキュリティセンターの設定を変更して、PDF Generator サービスが古いバージョンの Microsoft Office で作成されたファイルを変換できるようにします。

  1. Microsoft Office のアプリケーションを開きます。例えば、Microsoft Word などです。ファイルオプションに移動します。オプションダイアログボックスが表示されます。

  2. セキュリティ センター」をクリックし、「セキュリティ センターの設定」をクリックします。

  3. セキュリティ センターの設定」で、「ファイル制限機能の設定」をクリックします。

  4. ファイルの種類」リストで、PDF Generator に変換を許可するファイルの種類に対して、「開く」チェックボックスをオフにします。  

「プロセス レベル トークンの置き換え」権限の付与

アプリケーションサーバーを起動したユーザーアカウントは、「プロセス レベル トークンの置き換え」権限が必要です。ローカルシステムアカウントには、デフォルトで「プロセス レベル トークンの置き換え」権限があります。ローカル管理グループのユーザーが運用しているサーバーでは、権限は明示的に付与されなければなりません。次の手順を実行して権限を付与します:

  1. Microsoft Windows のグループポリシーエディターを開きます。  グループポリシーエディターを開くには、「スタート」をクリックし、「検索ボックス」に gpedit.msc と入力して、「グループ ポリシー エディター」をクリックします。

  2. ローカル コンピューター ポリシーコンピューターの構成Windows の設定セキュリティの設定ローカル ポリシーユーザー権利の割り当てに移動して、Administrators グループが含まれるように「プロセス レベル トークンの置き換え」ポリシーを編集します。

  3. 「プロセス レベル トークンの置き換え」エントリにユーザーを追加します。

管理者以外のユーザーに対して PDF Generator サービスを有効にする

管理者以外のユーザーに対して、PDF Generator サービスの使用を許可することができます。通常は、管理者権限を持つユーザーのみがこのサービスを実行できます。

  1. 「PDFG_NON_ADMIN_ENABLED」という環境変数を作成します。

  2. 環境変数の値を TRUE に設定します。

  3. AEM Forms のインスタンスを再起動します。

ユーザーアカウント制御(UAC)を無効にする

  1. システム構成ユーティリティにアクセスするには、「スタート/ファイル名を指定して実行」を選択し、「MSCONFIG」と入力します。

  2. ツール」タブをクリックし、スクロールして「UAC 設定の変更」を選択します。「起動」をクリックして新しいウィンドウでコマンドを実行します。

  3. スライダーを「通知しない」のレベルに設定します。完了したら、コマンドウィンドウを閉じ、システム構成ウィンドウを閉じます。

  4. レジストリ設定で UAC が 0 に設定されていることを検証します。検証するには、次の手順を実行します。  

    1. Microsoft は、レジストリを変更する前にバックアップをとっておくことを推奨しています。詳しい手順については、「Windows でのレジストリのバックアップと復元方法」を参照してください。
    2. Microsoft Windows のレジストリエディターを開きます。レジストリエディターを開くには、「スタート/ファイル名を指定して実行」に移動し、「regedit」と入力して「OK」をクリックします。
    3. HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥policies¥system¥ に移動します。EnableLUA の値が 0 に設定されていることを確認します。
    4. EnableLUA の値が 0 に設定されていることを確認します。値が 0 に設定されていない場合は、0 に変更します。レジストリエディターを終了します。
  5. コンピューターを再起動します。

エラーレポートサービスを無効にする

Windows Server で PDF Generator サービスを使用してドキュメントを PDF に変換しているとき、実行ファイルに問題が見つかったためファイルを閉じる必要があると Windows Server で報告される場合があります。ただし、PDF 変換はバックグラウンドで続行されるため、影響を与えません。

エラーを受信しないようにするために、Windows エラー報告を無効にすることができます。エラーレポート機能を無効にする手順については、http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc754364.aspx を参照してください。

HTML から PDF への変換の設定

PDF Generator サービスは、HTML ファイルを PDF ドキュメントに変換するため、WebKit、WebCapture および PhantomJS の各ルートまたはメソッドを提供しています。Windows で WebKit および Acrobat WebCapture ルートの変換を有効にするには、Unicode フォントを %windir%¥fonts ディレクトリにコピーします。

UNIX ベースのプラットフォーム上で動作する PDF Generator サービスのプリインストール設定

HTML から PDF への変換の追加設定

UNIX ベースのプラットフォーム上の PDF Generator サービスは、HTML ファイルを PDF ドキュメントに変換するため、WebKit および PhantomJS の各ルートをサポートしています。HTML から PDF への変換を有効にするには、以下から目的の変換ルートに該当する設定を行います。

Unicode フォントのサポート(WebKit のみ)

Unicode フォントを、使用しているシステムに応じて、次のいずれかのディレクトリにコピーします。

  • /usr/lib/X11/fonts/TrueType
  • /usr/share/fonts/default/TrueType
  • /usr/X11R6/lib/X11/fonts/ttf
  • /usr/X11R6/lib/X11/fonts/truetype
  • /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType
  • /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TTF
  • /usr/openwin/lib/X11/fonts/TrueType(Solaris)

注意:

  • RedHat Enterprise Linux 6.x 以降で courier フォントは使用できません。courier フォントをインストールするには、font-ibm-type1-1.0.3.zip アーカイブをダウンロードしてください。/usr/share/fonts でアーカイブを抽出します。/usr/share/X11/fonts から /usr/share/fonts へのシンボリックリンクを作成します。
  • Html2PdfSvc/bin と /usr/share/fonts のディレクトリから、.lst フォントのキャッシュをすべて削除します。
  • /usr/lib/X11/fonts および /usr/share/fonts ディレクトリが存在することを確認してください。このディレクトリが存在しない場合は、ln コマンドを使用して /usr/share/X11/fonts から /usr/lib/X11/fonts へのシンボリックリンク、さらに /usr/share/fonts から /usr/share/X11/fonts への別のシンボリックリンクを作成します。また、courier フォントが使用可能であることを /usr/lib/X11/fonts で確認してください。
  • すべてのフォント(Unicode および非 Unicode)が /usr/share/fonts or /usr/share/X11/fonts ディレクトリで使用できることを確認してください。
  • PDF Generator サービスを非 root ユーザーとして実行する場合は、すべてのフォントディレクトリへの読み取りおよび書き込みアクセス権を非 root ユーザーに与えます。

AEM Forms アドオンパッケージのインストール

AEM Forms アドオンパッケージは AEM にデプロイされるアプリケーションです。このパッケージには、AEM Forms ドキュメントサービスおよびその他の AEM Forms 機能が含まれています。次の手順を実行してパッケージをインストールします。

  1. AEM サーバーに管理者としてログインし、「パッケージ共有」を開きます。パッケージマネージャーにログインするには、Adobe ID が必要です。

  2. AEM パッケージ共有AEM 6.4 Forms add-on packages を検索し、お使いのオペレーティングシステムに対応するパッケージをクリックして、「ダウンロード」をクリックします。ライセンス使用許諾契約書を読んでから同意し、「OK」をクリックします。ダウンロードが開始します。ダウンロードが完了したら、パッケージの横に「ダウンロード済み」というテキストが表示されます。

    バージョン番号を使用してアドオンパッケージを検索することもできます。最新のパッケージのバージョン番号については、「AEM Forms リリース」の記事を参照してください。

  3. ダウンロードが完了したら、「ダウンロード済み」をクリックします。パッケージマネージャーに切り替わります。パッケージマネージャーで、ダウンロードしたパッケージを探し、「インストール」をクリックします。

    AEM Forms リリース」記事に記載された直接リンクからパッケージを手動でダウンロードする場合は、パッケージマネージャーにログインし、「パッケージをアップロード」をクリックし、ダウンロード済みパッケージを選択して「アップロード」をクリックします。パッケージのアップロードが完了したら、パッケージ名をクリックし、「インストール」をクリックします。

  4. パッケージのインストールが完了したら、AEM インスタンスを再起動するよう指示されます。その際、すぐにサーバーを停止しないでください。AEM Forms サーバーを停止する前に、ServiceEvent REGISTERED メッセージと ServiceEvent UNREGISTERED メッセージが [AEM-Installation-Directory]/crx-quickstart/logs/error.log ログファイルに表示されなくなり、このログファイルが安定した状態になるまで待ってください。

インストール後の設定

すべてのサービスに共通の設定

RSA/BouncyCastle ライブラリ用のブート委任の設定

  1. AEM インスタンスを停止します。[AEM installation directory]¥crx-quickstart¥conf フォルダーに移動します。sling.properties ファイルを開いて編集します。 

    [AEM installation directory]¥crx-quickstart¥bin¥start.bat を使用して AEM インスタンスを起動する場合は、[AEM_root]¥crx-quickstart¥ にある sling.properties を編集します。 

  2. 以下のプロパティを sling.properties ファイルに追加します。

    sling.bootdelegation.class.com.rsa.jsafe.provider.JsafeJCE=com.rsa.*
    sling.bootdelegation.class.org.bouncycastle.jce.provider.BouncyCastleProvider=org.bouncycastle.*
  3. ファイルを保存して閉じます。

フォントマネージャーサービスの設定

  1. 管理者として「AEM Configuration Manager」にログインします。

  2. CQ-DAM-Handler-Gibson Font Managers サービスを探して開きます。システムフォント、Adobe サーバーフォント、カスタマーフォントの各ディレクトリのパスを指定します。「保存」をクリックします。

PDF Generator サービスの設定

PDF Generator サービスを実行するためのローカルユーザーアカウントの設定

PDF Generator サービスを実行するには、ローカルユーザーのアカウントが必要です。ローカルユーザーを作成する手順については、「Windows のユーザー アカウントを作成する」または「UNIX ベースのプラットフォームでユーザーアカウントを作成する方法」を参照してください。

  1. AEM Forms PDF Generator の設定」ページを開きます。

  2. ユーザーアカウント」タブでローカルユーザーのアカウントの資格情報を入力し、「送信」をクリックします。Microsoft Windows のプロンプトが表示されたら、ユーザーにアクセスを許可します。正常に追加されると、設定されたユーザーは「ユーザーアカウント」タブの「ユーザーアカウント」セクションに表示されます。

タイムアウトの設定

  1. AEM Configuration Manager で、Jacorb ORB プロバイダーサービスを開きます。

    次のプロパティを「Custom Properties.name」フィールドに追加し、「保存」をクリックします。これで、保留中の応答タイムアウト(「CORBA クライアントのタイムアウト」とも呼ばれる)が 600 秒に設定されます。

    jacorb.connection.client.pending_reply_timeout=600000

  2. AEM オーサーインスタンスにログインし、Adobe Experience Managerツールフォーム/PDF Generator を設定に移動します。デフォルトの URL は http://localhost:4502/libs/fd/pdfg/config/ui.html です。

    一般的な設定」タブを開いて、自分の環境に合わせて次のフィールドの値を変更します。

    フィールド 説明 デフォルト値
    Server Conversion Timeout PDFG 変換は、サーバー変換タイムアウトで定義された秒数の間アクティブになります 270 秒
    PDFG Cleanup Scan Seconds 変換後操作を実行するために必要な秒数
    3600 秒
    Job Expiration Seconds PDF Generator サービスが変換を実行できる期間。Job Expiration Seconds の値が PDFG Cleanup Scan Seconds 値よりも大きいことを確認してください。 7200 秒

PDF Generator サービス用に Acrobat を設定する

Microsoft Windows では、PDF Generator サービスは Adobe Acrobat を使用して、サポートされているファイル形式を PDF ドキュメントに変換します。次の手順を実行して、Adobe Acrobat を PDF Generator サービス用に設定します。

  1. Acrobat を開き、編集環境設定Updater を選択します。「アップデートの有無をチェック」で、「アップデートを自動的にインストール」を解除し、「OK」をクリックします。Acrobat を終了します。

  2. システム上の PDF ドキュメントをダブルクリックします。Acrobat の初回起動時に、ログインのダイアログボックス、スタートアップスクリーンおよび EULA が表示されます。PDF Generator を使用できるすべてのユーザーに対して、このダイアログボックスを閉じます。  

  3. PDF Generator ユーティリティバッチファイルを実行して、Adobe Acrobat を PDF Generator サービス用に設定します。

     

    1. AEM Package Manager を開き、adobe-aemfd-pdfg-common-pkg-[version].zip ファイルをパッケージマネージャーからダウンロードします。  

    2. ダウンロードした.zip ファイルを解凍します。管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。

    3. [extracted-zip-file]¥jcr_root¥etc¥fd¥pdfg¥tools¥adobe-aemfd-pdfg-utilities-[version]-win.zip¥script ディレクトリに移動します。次のバッチファイルを実行します。

      Acrobat_for_PDFG_Configuration.bat

      Acrobat が PDF Generator サービスを実行するように設定されます。 

  4. System Readiness Tool(SRT)を実行して、Acrobat インストールを検証します。マシンが PDF Generator の変換を実行するのに適切に設定されているか、また指定されたパスでレポートを生成しているかどうかをツールで検証します。

    1. コマンドプロンプトを開きます。[extracted-adobe-aemfd-pdfg-common-pkg]¥jcr_root¥etc¥fd¥ pdfg¥tools¥adobe-aemfd-pdfg-utilities-[version]-win.zip¥srt フォルダーに移動します。コマンドプロンプトから次のコマンドを実行します。

      cscript SystemReadinessTool.vbs [Path_of_reports_folder] en

      注意:

      pdfgen.api ファイルが Acrobat プラグインフォルダーで使用できないことが System Readiness Tool でレポートされた場合は、[extracted-adobe-aemfd-pdfg-common-pkg]¥plugins¥x86_win32 ディレクトリから [Acrobat_root]¥Acrobat¥plug_ins ディレクトリに pdfgen.api ファイルをコピーします。  

    2. [Path_of_reports_folder] に移動して、SystemReadinessTool.html ファイルを開きます。レポートを検証して前述の問題を修正します。

HTML から PDF への変換の主要ルートの設定(Windows のみ)

PDF Generator サービスは、Webkit、Acrobat WebCapture(Windows のみ)および PhantomJS の、HTML ファイルを PDF ドキュメントに変換する複数のルートを提供します。Adobe は PhantomJS ルートを使用することをお勧めします。動的コンテンツを処理する機能を持ち、32 ビットライブラリと 32 ビット JDK に依存せず、追加フォントを必要としないためです。また、PhantomJS ルートでは、変換を実行するために sudo または root アクセスは必要ありません。

HTML から PDF への変換のデフォルトの主要ルートは WebKit です。変換ルートを変更するには:

  1. AEM オーサーインスタンスで、ツールフォームPDF Generator を設定に移動します。
  2. 一般的な設定」タブで、「HTML から PDF への変換の主要ルート」ドロップダウンから希望の変換ルートを選択します。

DocAssurance サービスの設定

Reader 拡張機能および Encription サービス用の証明書を設定します。

DocAssurance サービスは PDF ドキュメントに使用権限を適用できます。PDF ドキュメントに使用権限を適用するには、証明書を設定します。

  1. AEM オーサーインスタンスに管理者としてログインします。ツール/操作/セキュリティ/ユーザーに移動します。

  2. ユーザーアカウントの「名前」フィールドをクリックします。「ユーザー設定を編集」ページが開きます。AEM オーサーインスタンスでは証明書がキーストアに存在します。キーストアをまだ作成していない場合は、「キーストアを作成」をクリックし、キーストアの新しいパスワードを設定します。  キーストアがサーバーに既に存在する場合は、この手順をスキップします。

  3. ユーザー設定を編集ページで、「キーストアを管理」をクリックします。 キーストアを管理ダイアログで、「秘密鍵をキーストアファイルから追加」オプションを展開し、エイリアスを指定します。エイリアスは Reader Extensions の操作を実行する際に使用されます。 

  4. 証明書ファイルをアップロードするには、「キーストアファイルを選択」をクリックし、<filename>.pfx ファイルをアップロードします。

    キーストアのパスワード秘密鍵のパスワード、および証明書に関連付けられている秘密鍵エイリアスを、各フィールドに追加します。「送信」をクリックします。

    注意:

    • 証明書の秘密鍵エイリアスを決めるには、Java keytool コマンドを使用します。keytool -list -v -keystore [keystore-file] -storetype pkcs12
    • キーストアのパスワード」および「秘密鍵のパスワード」フィールドに、証明書ファイルとともに提供するパスワードを指定します。
    • 実稼働環境では、評価用の資格情報を実稼働用の資格情報に置き換えます。期限切れの資格情報または評価用の資格情報を更新する前に、Reader Extensions の古い資格情報を削除してください。   

AES-256 を有効にする

PDF ファイルに AES 256 暗号化を使用するには、Java Cryptography Extension(JCE)Unlimited Strength Jurisdiction Policy ファイルを入手し、インストールします。jre/lib/security フォルダーの local_policy.jar と US_export_policy.jar ファイルを置き換えます。例えば、Sun JDK を使用している場合、ダウンロードしたファイルを [JAVA_HOME]/jre/lib/security フォルダーにコピーします。

Assembler サービスの設定

Assembler サービスは、Reader Extensions サービス、Signature サービス、Forms サービス、Output サービスに依存します。次の手順を実行し、必要なサービスが起動および実行していることを確認します。

  1. URL(http://[server]:[port]>/system/console/bundles)に管理者としてログインします。

  2. 次のサービスを検索し、サービスが起動および実行していることを確認します。

    サービス名 バンドル名
    Signature サービス adobe-aemfd-signatures
    Reader Extensions サービス com.adobe.aemfd.adobe-aemfd-readerextensions
    Forms サービス com.adobe.livecycle.adobe-lc-forms-bedrock-connector
    Output サービス com.adobe.livecycle.adobe-lc-forms-bedrock-connector

既知の問題とトラブルシューティング

  • 入力用 zip ファイルにファイル名が 2 バイト文字の HTML ファイルが含まれている場合、HTML から PDF への変換は失敗します。この問題を回避するには、HTML ファイルに名前を付けるときに 2 バイト文字を使用しないようにします。
  • UNIX ベースのオペレーティングシステムでは、以下を実行して不足しているライブラリを見つけます。
  1. [crx-repository]/bedrock/svcnative/HtmlToPdfSvc/bin/ に移動します。

  2. PhantomJS が HTML から PDF への変換に必要とするすべてのライブラリを一覧表示するには、次のコマンドを実行します。

    ldd phantomjs

    不足しているライブラリを一覧表示するには、次のコマンドを実行します。

    ldd phantomjs | grep not

  3. 不足しているライブラリを手動でインストールします。

次の手順

これで、AEM Forms ドキュメントサービスの動作環境が用意できました。ドキュメントサービスは、以下で使用できます。 

 

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