問題点
追加の実行モードに設定する必要があります。
解決策
実行モードでは、特定の目的で CQ インスタンスおよび AEM インスタンスを設定できます。例えば、作成者インスタンスは作成者の実行モードを使用し、パブリッシュインスタンスは公開実行モードを使用します。
設定すると、実行モードまたは実行モードの組み合わせごとに構成パラメーターのコレクションを定義することで、各インスタンスを調整するためにモードを使用します。デフォルト設定のセットはすべての実行モードに適用されます。
- 作成者
- パブリッシュ
重要: CQ または AEM インスタンスがインストールされると、作成者からパブリッシュへの、またはその逆のインスタンスの実行モードを変更することはできません。作成者実行モードやパブリッシュ実行モードなど一部の実行モードは、相互に排他的です。両方とも指定されている場合は、最初の実行モードのみが使用されます。
カスタマイズした実行モードも使用できます。インスタンスは、目的、開発のフェーズ、または場所で区別できます。開発サイクル内では、開発のステージに個別の環境が存在する可能性があります。一般的なステージには、開発、ステージング、QA、制作などがあります。実行モードは、別の場所と施設を指定できます。複雑な実行モードの例を次に示します。
- 作成者、開発
- 公開、テスト
- 作成者、intranet、us
quickstart ネーミングを使用し公開または作成者の実行モードを設定します。
AEM または CQ のインストール時に、Quickstart jar の名前を使用して、インスタンスが作成者の実行モードまたは公開実行モードを使用しているかどうかを判断できます。
CQ5.6またはそれ以前で使用するネーミング規則は次のとおりです。
cq-<optional-version-or-identifier>-<standard-run-mode>-<port-number>
AEM 5.6.1 用の命名規則は次のとおりです。
aem-<optional-version-or-indentifier>-<standard-run-mode>-<port-number>
例として、4502 のポートを使用して作成者インスタンスとして実行している AEM 6.0 インスタンス用のクイックスタート jar は次のように命名できます。
aem-6.0.0.20140515-author-4502.jar
Sling プロパティファイルを使用した実行モードの設定
実行モードを使用すると、sling.properties ファイル内で指定することができます。このファイルは、<cq-installation-dir>/crx-quickstart/launchpad/sling.properties で参照できます。プロパティ sling.run.modes を適用する実行モードのカンマ区切りリストに設定します。
例:
sling.run.modes=author,test,uk
or
sling.run.modes=publish,development
JVM 引数を使用した実行モードの設定
JVM 引数、-Dsling.run.modes、を実行モードと同じく指定するために使用できます。この引数は、システムプロパティまたは起動時のスクリプト内部として、コマンドラインで使用できます。
例:
java -Xmx512m -jar cq-quickstart-5.6.1.jar -Dsling.run.modes=publish,prod,us
実行モードが複数の方法で指定されている場合の動作
jar ファイルの名前に指定された実行モードが優先されます。実行モードが JAR ファイルの命名に指定されていない場合、sling.properties の値のファイルが使用されます。実行モードが jar ファイルまたは sling.properties ファイルの名前で指定されていない場合、システムプロパティ(または JVM 引数)が使用されます。
参考文献
Apache Sling - JCR インストーラーのプロバイダー
Apache Sling - JCR OSGi インストーラーおよび OSGi インストーラー
適用対象
Adobe CQ5.5 以降、Adobe AEM 5.6.1 以降、Adobe AEM 6.0 以降
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