一部のファイル形式は、Dynamic Media ではサポートされていません。これらのファイルを検出し、AEM へのアップロードを回避する方法について説明します。
Adobe Experience Manager Dynamic Media は、ダイナミックレンディションの保存、処理および配信に関する様々なファイル形式をサポートしています。サポートされるファイル形式の一部、および誤りのあるファイルは、Dynamic Media Classic と Adobe Experience Manager ではサポートされません。
サポートされていないファイルを検出して、それらをアップロードした際に発生する回避し、是正措置を講じてファイルエラーの原因を修正することができます。このようなファイル形式を検出するには、次の方法を使用することをお勧めします。
以下に挙げるツールは、アドビが推奨またはサポートしていないサードパーティのツールです。
TIFF ファイル
- 浮動小数点データ(通常は 32 ビットの深度)を持つ TIFF ファイルはサポートされません。MIME タイプが image/tiff で SampleFormat の値が Float である場合、アセットはサポートされません。
ExifTool を使用して、出力を確認します。ExifTool 出力の例:
MIME タイプ:image/tiff
サンプル形式:Float #
MIME タイプ:image/tiff
サンプル形式:Float; Float; Float; Float
- カラースペースが Lab の TIFF ファイルはサポートされていません。このようなファイルを検出するには、ExifTool を使用します。
ExifTool 出力の例:
カラーモード:Lab
PSB ファイル
ExifTool を使用して、出力を確認します。
ExifTool 出力の例:
ファイルタイプ:PSB
JPEG ファイル
最初の 3 バイトが ff d8 ff 形式でない JPEG ファイルは、JPEG ファイルには分類されません。ファイルの最初の 3 バイトを読み取ることができるスクリプトまたはプログラムを使用して、正しい JPEG 形式を検出します。
アドビでは、このような不正な JPEG ファイルのソースを追跡し、そのソースでの問題(ファイルの生成に使用するツールなど)を解決することをお勧めします。
PNG ファイル
IDAT チャンクサイズが 100 MB を超える PNG ファイルはサポートされません。このようなファイルを検出するには、C++ で libpng を使用します。
PSD ファイル
- 突然ファイルが終了する(EOF) PSD ファイルは、Adobe Photoshopでは開けません。このようなファイルの作成に使用したツールをチェックし、そのソースで問題を修正することをお勧めします。
- ビット数が 16 を超える PSD ファイルはサポートされていません。
このようなファイルを検出するには、ExifTool を使用します。ExifTool 出力の例:
ビット深度:32
- CMYK、RGB、グレースケール、およびビットマップ以外のカラースペースを持つ PSD ファイルはサポートされていません。例えば、Duotone、Lab、Indexed などです。
ExifTool を使用して、出力を確認します。ExifTool 出力の例:
カラーモード:Duotone
- カラースペースが Lab の PSD ファイルはサポートされていません。
このようなファイルを検出するには、ExifTool を使用します。ExifTool 出力の例:
カラーモード:Lab