内容 (What's Covered)

この文書は、Windows XP で Adobe FrameMaker 10 のパフォーマンスを向上するために、システム環境を最適化する方法について説明します。

 注意 : 一部の作業では隠しファイルやフォルダを見つけ、その拡張子(例えば「 filename.ini 」ファイルの「 *.ini 」)をもとにファイルを特定する必要があります。Windows の初期設定では隠しファイルや隠しフォルダ、ファイル名の拡張子は非表示になっています。

隠しファイルおよび隠しフォルダー、ファイルの拡張子を表示する方法については、以下の弊社技術文書を参照してください。

文書番号 cpsid_87117 隠しファイルおよび隠しフォルダーを表示する方法(Windows)

 A. システムの最適化

FrameMaker で処理するデータサイズが大きくなるほどハードウェアリソースを多く消費します。このため、コンピュータに搭載されているプロセッサやハードディスクドライブが高速であれば、FrameMaker でよりすばやく情報を処理することができます。Windows の設定を変更することによって、使用可能なメモリ容量が増え、アプリケーションが快適に起動、動作するようになります。また、メモリの増設やハードディスクの最適化、使用しないアプリケーションを終了したり、スタートアップ項目やフォントを無効にすることによって FrameMaker のパフォーマンスが更に向上します。

 A-1. 必要システム構成

お使いのコンピュータが以下の必要システムを満たしていない場合、FrameMaker が正しく動作しないことがあります。

  • インテル® Pentium® 4以上のプロセッサーを搭載したパーソナルコンピュータ
  • Microsoft® Windows® XP(Service Pack 3)日本語版、Windows Vista®(Service Pack 2)日本語版、Windows 7日本語版
  • 512MB以上のRAM(1GB以上を推奨)
  • 1.7GB以上の空き容量のあるハードディスク
  • ※インストール時には追加の空き容量が必要(フラッシュメモリを利用したストレージデバイス上にはインストール不可)です。
  • DVD-ROMドライブ
  • 1,024x768以上の画面解像度をサポートするディスプレイ(1,280x800以上を推奨)、および16-bitのビデオカード
  • プロダクトアクティベーション(ライセンス認証)のためにインターネット接続または電話回線

コンピュータに搭載されているメモリ容量やプロセッサ速度を確認するには、以下の操作を行います。

  1. スタート/マイコンピュータを右クリックし 「プロパティ」を選択します。
  2. システムのプロパティ ダイアログボックスの「全般」タブ内に搭載メモリ容量が表示されます。

     

 A-2. Windows Update

Windows のアップデートを行うことにより、パフォーマンスやアプリケーションの互換性の問題が改善される場合があります。Microsoft 社の Web サイトから Service Pack およびその他のアップデータを入手することができます。インストール方法などの詳細については Microsoft 社テクニカルサポートにお問い合わせください。

URL : http://www.windowsupdate.com/

 重要 : システムアップデートをインストールする前に、FrameMaker 10 および使用するその他のソフトウェアやハードウェアの必要システム要件を確認し、互換性に問題が無いか確認してください。アップデートするバージョンが必要システム要件に含まれていない場合は、弊社、またはサードパーティ製ソフトウェアやハードウェアの製造元へお問い合わせください。

 A-3. FrameMaker を単独で起動

他のアプリケーションが起動していることによって、FrameMaker の起動が妨げられたり、動作が不安定になる場合があります。あらかじめ不要なアプリケーションやスタートアップ項目を終了してから FrameMaker を起動します。

スタートアップ項目を無効にする方法は、以下のページに記載しています。

文書番号 cpsid_83224 システム構成ユーティリティで不要なサービスを停止する(Windows)

 A-4. 一時ファイルの削除

Windows およびアプリケーションは、作業データを一時ファイル *.tmp としてハードディスク上に保存します。サイズの大きいファイルや古いファイルは Windows またはアプリケーションのパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。Windows に付属のディスククリーンアップユーティリティを使用するか、手動で一時ファイルを削除し、一時ファイルが保存されるハードディスク上に最低でも 600 MB 以上の空き容量を確保します。

 注意 : この作業は定期的に行うことを推奨します。Windows やアプリケーションが終了する際、通常一時ファイルは自動的に削除されますが、Windows やアプリケーションが正常に終了しなかった場合、一時ファイルがハードディスクに蓄積されることがあります。

ディスククリーンアップユーティリティを使用して一時ファイルを削除するには、以下の操作を行います。

  1. すべてのアプリケーションを終了します。
  2. スタート/すべてのプログラム/アクセサリ/システムツール/ディスククリーンアップを選択します。
  3. ディスククリーンアップが起動し、ファイルのスキャンが開始されます。

  4. スキャン完了後、ディスククリーンアップ - <ドライブ名>ダイアログボックスが表示されます。
  5. 「削除するファイル」リストで、「一時ファイル」およびその他の削除する項目にチェックを入れて「OK」をクリックします。

  6. ファイルの削除が開始されます。完了後、ディスククリーンアップユーティリティは自動的に終了します。

ディスククリーンアップの詳細については Windows ヘルプを参照してください。

一時ファイルを手動で削除するには、以下の操作を行います。

  1. すべてのアプリケーションを終了します。
  2. スタート/検索/ファイルとフォルダすべてを選択します。
  3. 「ファイル名のすべてまたは一部」テキストボックスに「*.tmp」(かぎ括弧は入力しません)と入力します。
  4. 探す場所プルダウンメニューから「マイコンピュータ」を選択します。
  5. 「検索」ボタンをクリックします。

  6. 検索結果が表示されたら、編集/すべて選択を選択します。
  7. ファイル/削除を選択します。
  8. 「はい」をクリックして、ファイルをごみ箱に移動します。
  9. 削除したくないファイルがごみ箱に残っている場合は、それらを別の場所に移動してから、ごみ箱を空にします。

 A-5. ハードディスクの修復と断片化の解消

ハードディスクに不良セクタや断片化したファイルがあると、システムエラーが発生する場合があります。Windows に付属のエラーチェックツールおよびディスクデフラグユーティリティ、または Symantec 社 Norton Utilities などのサードパーティ製のディスクユーティリティを使用して、ハードディスクを修復し断片化を解消します。これらのユーティリティは、それぞれのハードディスクまたはパーティションごとに実行する必要があります。Windows 付属のエラーチェックツールおよびディスクデフラグユーティリティの詳細については、Windows ヘルプを参照してください。サードパーティ製ディスクユーティリティの詳細については、ユーティリティに付属のヘルプやマニュアルを参照してください。

 注意 : ディスクデフラグがファイルをディスクの不良セクタに移動させてしまうことを回避するために、ディスクデフラグの前にエラーチェックを実行してください。

エラーチェックツールは、不良セクタ、リンクの切れたアロケーションユニット、ファイルの断片、相互リンクされたファイル、そして無効なファイル名を修復します。

エラーチェックツールを使用するには、以下の操作手順を行います。

  1. スタート/マイコンピュータを選択します。
  2. エラーチェックを行うハードディスクを右クリックし、ポップアップメニューから「プロパティ」を選択します。
  3. ローカルディスクのプロパティダイアログボックスで、「ツール」タブをクリックします。
  4. 「エラーチェック」セクションで「チェックする」ボタンをクリックします。
  5. ディスクのチェック<ディスク名>ダイアログボックスで「開始」ボタンをクリックします。

ディスクデフラグは、コンピュータ内のファイルと空き領域を再配置して、ファイルが連続した単位に保存されるようにし、空き領域を 1 つの連続したブロックにまとめます。Windows のディスクデフラグユーティリティを実行するには、スタート/すべてのプログラム/アクセサリ/システムツール/ディスクデフラグを選択します。

 A-6. 仮想メモリの設定

仮想メモリによって、システムがメモリ(RAM)に保管する情報をハードディスクへ保存することが可能となります。Windows XP ではページングファイルを使用して仮想メモリを管理していますが、最小と最大のサイズを任意の値で設定することもできます。設定したページングファイルのサイズが Windows の初期設定と異なっている場合に、アプリケーションがエラーを返すことがあります。ただし、いくつかのアプリケーションは、Windows の初期設定とは異なるページングファイルサイズを要求する場合もあるため、他のアプリケーションに悪影響を与えない場合にのみ以下の操作を行ってページングファイルのサイズを変更してください。

 注意 : コンピュータのページングファイルのサイズを変更する際は、管理者権限でログインしている必要があります。

ページングファイルのサイズを変更するには、以下の操作を行います。

  1. すべてのアプリケーションを終了します。
  2. スタート/コントロールパネルを選択します。
  3. 「パフォーマンスとメンテナンス」をクリックします。

  4. 「システム」をクリックします。

  5. 「詳細設定」タブをクリックし、「パフォーマンス」セクションの「設定」ボタンをクリックします。

  6. パフォーマンスオプションダイアログボックスの「詳細設定」タブをクリックします。
  7. 「仮想メモリ」セクションの「変更」ボタンをクリックします。
  8. ドライブのリストから、搭載メモリの 3 倍以上の空き容量があるハードディスクを選択します。

     注意 : ドライブの空き容量を確認するには、ドライブ名をクリックします。「選択したドライブのページングファイルサイズ」セクションに空き容量が表示されます。
  9. 「選択したドライブのページングファイルサイズ」セクションで、「初期サイズ」テキストボックスに搭載メモリ容量の 1.5 倍の値を入力します。

    ※ 例えば搭載メモリ容量が 1 GB(1024 MB)の場合は、1536 MB になります。
  10. 「最大サイズ」テキストボックスに搭載メモリ容量の 2 倍の値を入力します。
  11. 「設定」ボタンをクリックし、「OK」をクリックして仮想メモリダイアログボックスを閉じます。
  12. 「変更結果はコンピュータを再起動しなければ有効になりません。」という警告が表示されたら「OK」をクリックします。
  13. 「OK」をクリックしてパフォーマンスオプションダイアログボックスとシステムのプロパティダイアログボックスを閉じます。
  14. 「新しい設定を有効にするには、コンピュータを再起動する必要があります。」と表示されたら「はい」をクリックし、Windows を再起動します。

 B. FrameMaker の最適化

多量のデータを扱う文書や、グラフィックを多数取り込んだ文書では、相互参照および参照して取り込んだファイルなどの情報を読み込むため、文書を開く際に著しくパフォーマンスが低下することがあります。以下のセクションを参照して、FrameMaker の作業環境を最適化します。

 B-1. 作業フォルダの作成

FrameMaker 文書にファイルを取り込む際に「参照して読み込む」を選択した場合、文書にファイルへのリンク情報が記録されます。参照して取り込むファイルを効率よく管理し、ファイルの移動などによるリンク消失を防ぐため、作業用フォルダを作成して文書と文書に取り込むファイルをまとめて保存するようにします。同一のフォルダに格納することで、リンク切れによる出力時の問題を回避することができます。また、他のファイルとの相互参照の数が多い文書や、テキストインセットおよびグラフィックを多く取り込んだ文書などを開くと、ファイルを開く際に時間がかかることがあります。これらの参照の更新を省略すると、文書を開く時間を短縮することも可能です。手順の詳細については下記を参照してください。ただし、この場合、見つからない参照についての警告などが表示されませんのでご注意ください。

FrameMaker 10 ヘルプ「参照を更新しないで文書を開く」

URL : http://help.adobe.com/ja_JP/framemaker/using/WSEF6655F7-4FC2-4807-B467-1FDE3B1E5DCD.html#WS42D401CB-54BF-4f73-A2EE-B1E3480DE5EC

「文書内にコピー」を選択して多数のファイルを取り込んでいる場合、ファイルサイズが増加し、パフォーマンスが低下することがあります。可能な場合は、「参照して読み込む」オプションを使用してファイルの取り込みを行います。また、大きいサイズの画像ファイルを取り込み、縮小して使用する場合などは、あらかじめ Adobe Illustrator や Adobe Photoshop などを使用して適切なサイズに変更してから取り込みを行います。画像サイズの大きいファイルを読み込んだ後にパフォーマンスが低下する場合は、一旦保存して閉じた後に再度開くことでパフォーマンスが改善することがあります。

 B-2. FrameMaker の一時ファイルの削除

文書を開く、またはページの表示に時間がかかる場合、FrameMaker の一時ファイルを削除することでパフォーマンスが改善する可能性があります。

FrameMaker の一時ファイルを削除するには、以下の操作を行います。

  1. FrameMaker を終了します。
  2. スタート/ファイル名を指定して実行を選択します。
  3. 「名前」テキストボックスに「%temp%」と入力して「OK」をクリックします。
  4. 「FRS**.tmp」または「FRM**.tmp」(** にはランダムな英数字です。)ファイルを選択し、ファイル/削除 を選択します。

 B-3. プラグインの確認

サードパーティ製プラグイン、あるいは FDK を使用して開発したプラグインなど、FrameMaker のインストール後に追加したプラグインが正しく動作していないことによって、FrameMaker の動作に影響を及ぼす可能性があります。

以下の操作を行います。

  1. すべてのアプリケーションを終了します。
  2. 以下のフォルダから plugins フォルダまたは plug_ins3d フォルダを選択し、すべてのサードパーティ製プラグインをデスクトップ上のフォルダなどの別の場所に移動します。

    C:\Program Files\Adobe\AdobeFrameMaker10

    ※ インストール先を変更している場合は、インストール先のプラグインフォルダを確認してください。
  3. 移動したプラグインのうち 1 つを、元のフォルダに戻します。
  4. FrameMaker を起動し、動作を確認します。

問題が再現しない場合 :

手順 2. ~ 4. を繰り返し、問題の原因となっているプラグインを特定します。

問題が再現する場合 :

フォルダに追加したサードパーティ製プラグインが問題の原因であると考えられます。プラグインの開発元にアップデートについてお問い合わせください。

 B-4. 通常使うプリンタの設定

FrameMaker は、プリンタに内蔵されているフォントを FrameMaker で使用可能にするため、起動時にコンピュータの「通常使うプリンタ」に設定されているプリンタからフォント情報の読み込みを行います。「通常使うプリンタ」にオフラインのプリンタが設定されている場合や、FrameMaker からの出力に使用しないプリンタが設定されている場合、起動時の動作や、出力時に影響を及ぼす可能性があります。FrameMaker 付属の Adobe PDF Creation Add-On、あるいは Adobe Technical Communication Suite の Adobe Acrobat 3D によってインストールされる Adobe PDF プリンタや、PostScript プリンタを「通常使うプリンタ」に設定して動作を検証します。

通常使うプリンタの設定を変更するには、以下の操作を行います。

  1. スタート/プリンタと FAXを選択します。
  2. Adobe PDF プリンタ、あるいは FrameMaker からの出力に使用するプリンタを右クリックし、「通常使うプリンタに設定」を選択します。

 C. トラブルシューティング

FrameMaker で作業中に、エラーやフリーズなどの問題が発生する場合は、以下のトラブルシューティングを行います。

 C-1. 文書を開く際のエラー

文書を開く際や編集中にエラーが発生する場合、以下の手順でファイルを再保存することで問題を解決できることがあります。

  1. ファイル/別名で保存を選択します。
  2. 文書を保存ダイアログボックスで「ファイルの種類」ポップアップメニューから「MIF 10.0」または「MIF 7.0」を選択します。

  3. ファイル名と保存先を指定して「保存」ボタンをクリックします。
  4. ファイルを閉じます。
  5. ファイル/開くを選択します。
  6. 手順 3. で保存した MIF 形式のファイルを選択し、Ctrl キーを押しながら「開く」ボタンをクリックします。
  7. テキストファイルを読み込むダイアログボックスの「エンコード形式」ポップアップメニューから「UTF-8」を選択します。
  8. その他任意のオプションを選択して「読み込み」ボタンをクリックします。

  9. ファイル/別名で保存を選択します。
  10. 「ファイルの種類」ポップアップメニューから 「テキストのみ」を選択し、「ファイル名」テキストボックスでファイルの拡張子を「mif」に変更します。
  11. 「保存」ボタンをクリックします。

  12. テキスト形式で保存ダイアログボックスが表示されます。任意のオプションを選択して「保存」ボタンをクリックします。

  13. ファイル/開くを選択し、手順 11. で保存したファイルを開きます。元の文書と同じ状態で表示されます。

    ※ 開いたファイルを FrameMaker 文書形式「*.fm」で再度保存することも可能です。

 C-2. 環境設定ファイルの再作成

環境設定ファイル「maker.ini」の破損や、「maker.ini」ファイルの編集に失敗した場合など、環境設定ファイルを正しく読み込むことができない場合、起動時に問題が発生することがあります。

環境設定ファイルを再作成するには、以下の操作を行います。

  1. すべてのアプリケーションを終了します。
  2. Windows エクスプローラで以下のフォルダを開きます。

    C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Application Data\Adobe\FrameMaker\10
  3. maker.ini ファイルをデスクトップにドラッグ&ドロップして移動します。
  4. FrameMaker を起動します。

 C-3. フォントリストファイルの再作成

システムに多数のフォントがインストールされている場合、あるいはフォントに関する問題が発生している場合は、フォントユーティリティを使用するか、手動で使用しないフォントを無効にし、フォントリストファイル AdobeFnt*.lst を再作成します。AdobeFnt*.lst ファイルは、Adobe アプリケーションが利用可能なフォントのタイプや保存場所の情報を得るために使用するフォントキャッシュファイルです。

フォントリストファイルを再作成するには、以下の操作を行います。

  1. すべてのアプリケーションを終了します。
  2. スタート/検索を選択します。
  3. ウインドウ左側の「ファイルとフォルダすべて」をクリックします。
  4. 「ファイル名のすべてまたは一部」テキストボックスに「Adobefnt*.lst」と入力し、「検索」ボタンをクリックします。
  5. 検出されたすべてのファイルを選択し、ファイル/削除を選択します。
  6. FrameMaker を起動します。FrameMaker は起動時にフォントリストファイルを再作成します。

    ※ FrameMaker 以外の Adobe アプリケーション用フォントキャッシュを削除した場合も、各アプリケーションの次回起動時にフォントリストファイルが再作成されます。

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