このチュートリアルでは、Adobe Frescoを使用してドローイングを行う方法を紹介します。読み込んだ線画をもとに、トレースとペイントを行うことで手軽にドローイングを行います。あらかじめ用意したカラーパレットを利用して、色鮮やかな作品に素早く仕上げます。
必要な情報
本チュートリアル内で使用する主な機能
スポイト、ベクターブラシ、タッチショートカット、塗り
以下が大まかな流れです。
手順
- ファイルを読み込む
練習用サンプルファイルを読み込みます。 - スケッチの線画をトレース
ブラシの細かな設定をし、ガイドの線画に沿ってトレースします。 - 不要な線を除去
線画の不要な線をトリミングします。 - 線画を塗りつぶす
サンプルファイルに設けられた様々な色で、線画を塗り潰します。
ファイルを読み込む
手順 1/1
練習用ファイルを開く
Fresco を起動し、「読み込み/開く」-「Photoshop ファイル(.psd)」をタップし、練習用サンプルファイル「trace-drawing.psd」を選択して開きます。

スケッチとカラーパレットが開きました。

Hint
PhotoshopのドキュメントをFrescoで開くためのもっとも手軽な方法はクラウドドキュメントを使用することです。デスクトップのPhotoshopでファイルを開いたら、「ファイル」-「別名で保存」を選択し、「クラウドドキュメントに保存」を選択します。
Frescoでクラウドドキュメントの一覧から選択して開きます。

スケッチの線画をトレース
手順 1/2
描画色を抽出
ツールバーの「スポイト」を選択し、スケッチ下のパレットの黒をタップします。
パレットから黒色が抽出されました。

手順 2/2
スケッチをトレース
ツールバーから「ベクターブラシ」-「ラウンド」を選択します。
ツールバーでブラシを以下に設定します。
ブラシサイズ:「7.0」
滑らかさ:「85」

「ブラシ設定」をタップし、「筆圧変化」「速度変化」を無効にします。

ガイドのスケッチに沿ってブラシで線を描画していきます。

全てのガイド線にそってブラシを描画します。

不要な線を除去
手順 1/1
不要な線を除去
タッチショートカットをダブルタップし、もう一度タップしてセカンダリ状態にします。

交差した線をドラッグでトリミングします。

不要な線が除去されました。

Hint
タッチショートカットのセカンダリ
タッチショートカットには、プライマリ状態とセカンダリ状態があります。
ベクターブラシを利用している場合、プライマリ状態ではブラシで消すことができ、セカンダリ状態ではストロークのトリミングを行えます。
Frescoのタッチショートカットについての詳細は、ヘルプ記事「ユーザーインターフェイスの基本」をご参照ください。
線画を塗りつぶす
手順 1/1
線画を塗りつぶす
ツールバーの「スポイト」を選択し、スケッチ下のパレットのピンクをタップします。
パレットからピンク色が抽出されました。

ツールバーの「塗り」を選択して線画内の任意の領域をタップし、塗りつぶします。
タップした領域がピンク色で塗りつぶされました。

同様の手順で、任意の色で線画ないの領域を塗りつぶします。

以上で今回のチュートリアルは終了です。

今回の例では、Photoshopで作成した下絵のスケッチをもとに、Frescoでシンプルなドローイングを行い、効率的に着色を行いました。Frescoを利用すると、どこでもiPadとApple Pencilを使ってドローイングを行うことができます。移動中の車内やカフェ、休憩中などの ちょっとした時間での手軽な作品作りや、イラストのアイデア出し、作画の練習など、いつでもどこでもFrescoをご活用ください。