デジタルドキュメントにナビゲーション、ビデオ、リンク、フォームなどのインタラクティブ機能を追加し、見る人の心をつかむコンテンツを提供
タブレットに表示したデジタルニュースレター。見出しは「Birding Weekly」

ニュースレターの読者に、もっと魅力的なエクスペリエンスを提供したい。いろいろな種類のデバイスで読めるインタラクティブな電子書籍・雑誌をデザインしたい。そんな構想を実現するインタラクティブドキュメントは、ここで説明する基本的なワークフローで作成できます。

ドキュメントを適切に設定する

InDesignでは、デジタルマガジン(E-Zine)、固定レイアウトまたは可変フローのEPUB、また、印刷前提で作成されたチラシやパンフレットのインタラクティブ版など、多種多様なインタラクティブドキュメントを作成できます。その手順は、目的に応じた適切なプロジェクト設定から始まります。 

  • どのような場所で読まれるドキュメントを作るのかを考えます。新規ドキュメントダイアログボックスで、ピクセル単位の寸法で作業をおこなう「web」または「モバイル」カテゴリを選択します。
  • Adobe Stockテンプレートを利用して迅速にデザイン作業を進めることも、多彩な選択肢から1つのサイズを選んで完全に新しいデザインの作成を始めることもできます。
  • プロジェクトに適したドキュメントサイズを指定します。まだよくわからない場合は、後で変更することもできます。
新規ドキュメントダイアログボックスで新しいドキュメントを用意する

レイアウトを用意する

デザインコンテンツを配置し始める前に、効率的に作業を進められるよう、主なレイアウト機能を設定しておきましょう。

  • 自動的に付けられるページ番号や、セクション見出しなど、ドキュメント全体に一貫して表示されるコンテンツは、マスターページに配置します。マスターページとは一種のドキュメントテンプレートのようなものです。マスターページに配置したオブジェクトは、そのマスターページを基にしている各ページに自動的に表示されます。
  • ドキュメント内のページサイズを変更・調整することが必要になった場合は、ページツールとリキッドレイアウトルールを使って視覚的に変更操作ができます。また、ドキュメントのレイアウトに含まれるページ要素を自動的に調整する「レイアウトを調整」機能もあります。

ドキュメントナビゲーションを追加する

ナビゲーションに関しては、「使いやすさ」が何よりも大切です。リンク、ブックマーク、ボタンを活用して、ユーザーの使い勝手がよいドキュメントにしましょう。

  • ボタンとフォームパネルでは、別のファイルを開くボタンや、動画を再生するボタンを作成できます。
  • ハイパーリンクパネルでは、同じドキュメント内の別の場所、別のドキュメント、webサイトに飛ぶリンクを作成できます。
  • ブックマークパネルでは、ドキュメント内のテキストアンカー位置に飛ぶブックマークや、InDesignから書き出したPDF内の特定ページに飛ぶブックマークを作成できます。

インタラクティブ機能とマルチメディアを追加する

アニメーション、ビデオ、サウンドなどのインタラクティブ要素を加えると、ユーザーエクスペリエンスの質をさらにレベルアップさせることができます。

  • アニメーション効果は、ドキュメント内のオブジェクトにいろいろな動きをつける機能です。例えば、動くロゴがページ内に出現してくる効果などをアニメーションパネルで作成できます。
  • 動画(MP4など、H.264エンコード形式のもの)やサウンド(MP3ファイル)をドキュメント内に配置するには、ファイル配置を選択します。また、メディアパネルでマルチメディアをコントロールすることもできます。

世界に向けて作品を公開する

ドキュメントの書き出し形式は必ず適切に指定しなくてはなりません。書き出せる形式の選択肢は様々ですが、中にはインタラクティブ機能に対応していない形式もあります。どのファイル形式を選ぶかは、どのような場所での利用を想定するかによってある程度決まります。ここでは、PDF形式とPublish Onlineの2種類に絞って説明します。

  • PDFの書き出しでは、書き出しダイアログボックスの選択肢にプリント用とインタラクティブ用の2種類があります。Adobe PDF(プリント)形式は印刷を想定したもので、最小限のインタラクティブ機能だけがファイルに書き出されます。Adobe PDF(インタラクティブ)は画面上での利用を想定したもので、大半のインタラクティブ機能が含められます。
  • ファイルPublish Onlineを選択すると、InDesignドキュメントをweb公開し、ソーシャルネットワークまたは電子メールで共有することや、独立したURLとして共有することができます。この方法で公開されるオンラインドキュメントは、InDesignドキュメントのインタラクティブ機能をすべて備えたものになります。

InDesignでは、どのような種類のプロジェクトで作成したドキュメントにもインタラクティブ要素を付加できます。コンテンツとインタラクティブ機能をほどよく組み合わせて、ユーザーの心をつかむ魅力的なエクスペリエンスを実現しましょう。

08/11/2020
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