テキストの見栄えが良くなるよう、全体の文字間隔、特定の2文字の間隔、行間などの書式設定を変更します。

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アーティストのオープンスタジオイベントを告知するチラシの束

文字が読みやすくなるよう、トラッキング、カーニング、行送りを調整して、タイポグラフィを洗練させましょう。 

トラッキング

トラッキングは、単語、行、または段落全体の文字間隔を調整できます。デザイン全体のトーンに影響し、トラッキングを増やすと、テキストに広がりが生まれ洗練された印象になり、逆にトラッキングを減らすと、コンパクトで緊迫した印象になります。 

トラッキングを変更するには、プロパティパネルの「文字」セクションか文字パネル(ウィンドウ/書式と文字/文字)を使用します。

「ART WALK」のトラッキングを増減した2つの例

見出しのトラッキング

  • 文字ツールで見出しのテキストを選択し、トラッキングメニューで値を選択または入力します。
  • 上または下向き矢印キーを押す方法もあります。Shiftキーを押しながら矢印キーを押すと25刻みで増減します。 
「OPEN STUDIOS」の見出しに、トラッキングの値「50」を適用している。トラッキングメニューが開き、オプションが表示されている。

本文のトラッキング

トラッキングを少し増やすと、小見出し、画面に表示されるテキスト、目立たせたい引用文やサイドバーなどの要素が読みやすくなります。トラッキングの値を小さくすると、文字が詰まって判別しにくくなるため、本文ではほとんど使用されません。実際に試してみてください。

小見出しと本文のトラッキングを少し増やすと、画面でも見やすくなる様子

ヒント:トラッキングは実際に確認しながら調整できます。まずCtrl+Kキー(Windows)またはCommand+Kキー(macOS)を押して、「環境設定」を開きます。「単位と増減値」で「カーニング/トラッキング」の値を下げ、細かい編集ができるようにします。ここでは、5/1000 emを使用しました。文字ツールでいくつかのテキストを選択し、Altキー(Windows)またはOptionキー(macOS)を押しながら左右の矢印キーを押してトラッキングの値を増減します。

カーニング

プロのような見出しに仕上げるには、トラッキングだけでなくカーニングも組み合わせましょう。トラッキングが2文字以上の間隔に影響を及ぼすのに対して、カーニングは特定の2文字の間隔のみを調整します。 

InDesignに組み込まれた自動カーニングオプションを試してみてください。それだけでも良い結果が得られるでしょう。 

  • 見出しのテキストを選択して、文字パネルまたはプロパティパネルで、「オプティカル」または「メトリクス」を適用します。オプティカルカーニングは、文字の形状にもとづいて間隔を調整します。一般的に、大きく表示するテキストに適したオプションです。メトリクスカーニングは、フォントデザインに含まれるフォントペアリングのメトリクスにもとづくため、小見出しや本文のような小さなテキストに適しています。
「オプティカル」と「メトリクス」の違いを示すため、2バージョンの「NOVEMBER」見出しのテキストを重ねて表示している。

間隔の改善が必要な箇所を見つけるためのヒント

  • Va、Fo、Ta、AV、AT、AWなどの文字の組み合わせでは、文字間隔の調整が必要な場合がよくあります。画面に大きく表示するようなサイズの文字では、必要に応じて手動で少しカーニングを調整しましょう。手動で文字をカーニングするには、文字ツールを選択して、2文字の間をクリックします。メニューからカーニング値を選択するか、上下の矢印キーを押します。Shiftキーを押しながら矢印キーを押すと、増減の幅が大きくなります。
  • オプティカルで文字の間隔を調整してみましょう。目を細めて文字の形をぼかしながら、形状と間隔の狭まりに注目します。 
  • 今度は見出しのテキストを180度回転し、抽象的な形状として間隔に注目します。終了したら、選択ツールでテキストを選択し、プロパティパネルの「変形」セクションで文字の向きを0度に戻します。
左側の画像は、目を細めて見たときのように「WALK」の文字がぼやけている。右側の画像は、抽象的な形状として見ることができるよう「WALK」の文字が180度回転している。

  • カーニングを視覚的に調整するには、文字ツールで2文字の間をクリックし、Altキー(Windows)またはOptionキー(macOS)を押しながら左右の矢印キーを押します。トラッキングとカーニングをリセットしてデフォルトの設定に戻すには、文字ツールでテキストを選択します。Ctrl+Alt+Qキー(Windowsの場合)またはCommand+Option+Qキー(macOS)を押します。

行送り

行送りは、ベースラインからベースラインまでの行の間隔です(ベースラインとは文字の底部が接する見えない線のことです)。

  • 選択ツールまたは文字ツールで、複数行のテキストを選択します。
  • 文字パネルまたはプロパティパネルで行送りを設定します。

 

ヒント:

  • 一般的に、行送りはフォントサイズよりも2ポイント大きく設定すると読みやすくなります(例:フォントサイズ10ptに対して12ptの行送り、11ptに対して13.5ptの行送りなど)。行送りをさらに増やすと、全体にゆとりができます。
小見出しと本文を含む段落に、フォントサイズ8ptに対して14ptの行送りが適用されている。

  • 行長が長く、行数の多いテキストの場合、行送りの値を大きくすると、読み手の視線を次の行の先頭に誘導しやすくなります。
ページ全体の本文に、行送りが追加され、自動行送りが設定された同じテキストよりも読みやすくなっている。

  • 行送りを確認しながら調整するには、文字ツールで段落を選択します。Altキー(Windows)またはOptionキー(macOS)を押しながら上下の矢印キーを押して、行送りを調整します。
  • 行送りをリセットして自動設定に戻すには、段落を選択して、Ctrl+Alt+Shift+Aキー(Windows)またはCommand+Option+Shift+Aキー(macOS)を押します。 


用途や目的を考えて文字間隔を調整することで、タイポグラフィの完成度を高めることができます。形式に決まりはなく、見出しや本文に最適なトラッキング、カーニング、行送りの量は、書体、目的、行の長さによって異なります。練習すれば、徐々に感覚がつかめるでしょう。 

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