Adobe InDesignでは、すべてのオブジェクトに対して「塗り」や「線」の設定が可能です。カラーやグラデーションの指定は「カラー」パネルや「グラデーション」パネル、「スウォッチ」パネルから実行し、線幅の指定は「線」パネル(または[コントロール]パネル)から実行します。なお、グラデーションは「塗り」だけでなく「線」へも指定ができます。また、線のどこを中心に線幅を適用するのかや、始点や終点の形状も選択でき、点線や二重線の場合には、間隔へもカラーの指定が可能です。

InDesignでは、オブジェクトにカラーや線幅を指定でき、さらにドロップシャドウをはじめとする「効果」を適用できます。もちろんカラーには、CMYKやRGB以外にも特色を使用することができ、さらには特色を掛け合わせたカラーを使用することも可能です。また、オブジェクトをリンクとして運用する機能も用意されています。

塗りと線のコントロール

InDesignでは、すべてのオブジェクトに対して「塗り」や「線」の設定が可能です。カラーやグラデーションの指定は[カラー]パネルや[グラデーション]パネル、[スウォッチ]パネルから実行し、線幅の指定は[線]パネルから実行します(これらの設定は[コントロール]パネルからも可能です)。なお、「線」にはグラデーションの指定、および線のどこを中心に線幅を適用するのかや、始点や終点の形状も選択でき、点線や二重線の場合には、間隔へもカラーの指定が可能です。

また、角の効果は[オブジェクト]メニューの[角オプション]から設定できますが、CS5からはマウス操作のみで角を設定することも可能になっています。

カラーの指定は[カラー]パネルや[スウォッチ]パネルから行います。なお、カラーをスウォッチから適用しておくと、そのスウォッチを適用したオブジェクトのカラーを一気に修正するといったことも可能です。
グラデーションの指定は[グラデーション]パネルから行いますが、[スウォッチ]パネルからグラデーションスウォッチを作成してオブジェクトに適用することもできます。
 
[線]パネルでは、線幅や線端・角の形状が指定できるだけでなく、[種類]や[始点][終点]の指定もできます。また、[種類]に点線や二重線を指定した場合には、[間隔のカラー]とその[濃淡]も指定できます。
 
[線]パネルのパネルメニューから[線種]を選択して、[線種]ダイアログで[新規]ボタンをクリックすると、[新規線種]ダイアログが表示され、オリジナルの[線種]を作成することが可能となります

 

[線]パネルの[線の位置]では、線幅を適用する際にどのように線を太らせるかを指定できます。図は同じサイズのパスに線幅を適用したものですが、それぞれ線の太り方が異なります左から[線の位置]に「線を中央に揃える」「線を内側に揃える」「線を外側に揃える」を指定したもの

 

また、shiftキーを押しながらダイヤモンド状のアイコンをドラッグすればその角のみ、option(Windowsはalt)キーを押しながらダイヤモンド状のアイコンをクリックすれば異なるシェイプに、option+shift(Windowsはalt+shift)キーを押しながらダイヤモンド状のアイコンをクリックすれば各コーナーそれぞれに異なる効果を適用するといったことも可能です

 

角の効果は、[オブジェクト]メニューから[角オプション]を選択して、[角オプション]ダイアログからも設定できます

 

効果を適用する

InDesignでは、オブジェクトに対し不透明度をはじめ、ドロップシャドウやベベルとエンボスなど、いくつかの効果を適用できます。また、これらの効果はオブジェクト全体だけでなく、「線」「塗り」「テキスト」のそれぞれに対して適用することも可能です。用途に応じて使い分けることで、デザインの幅も広がるでしょう。

不透明度を設定することで、背景を透かして表現することができます。図は蝶のイラストに[不透明度]を「70%」適用したものですが、背景が透けて見えているのが分かります

 

[効果]ダイアログの[設定の対象]を切り替えることで、「オブジェクト」「線」「塗り」「テキスト」のそれぞれに対して効果を適用することができます

 

左上から順に、[オブジェクト][線][塗り][テキスト]のそれぞれに対してドロップシャドウを適用したオブジェクト

複数のオブジェクトの描画と間隔の調整

同じ大きさの複数のオブジェクトを作成したい場合、いちいちオブジェクトを複製しなくても、一度の操作で描画可能です。

例えば、同じ大きさの長方形を複数作成する場合、長方形ツールでドラッグしながら矢印キーを押してみてください。押した矢印キーの向きに応じて、描画される長方形が行・列に分割されるはずです。

このようにInDesignでは、さまざまなツール使用時において、オブジェクトをグリッド化して描画できます(文字ツールやフレームツール等を選択した場合や、複数の画像をコピーしたり配置する際にも有効です)。なお、分割されるオブジェクトの間隔は、[レイアウトグリッド設定]ダイアログの[段間]、または[マージン・段組]ダイアログの[間隔]に設定されている値が反映されます(これらの設定はリンクしているので、値を変更する場合はどちらか一方を変更すればOKです)。

なお、間隔の調整は、間隔ツールを使って行うこともできます。オブジェクトとオブジェクトの間隔、およびページ端からオブジェクトの間隔をマウス操作のみで調整できます。この時、何のキーを押しているかによって動作が異なるので、目的に応じて使い分けると、より効率的に作業できます。

長方形ツールでドラッグしながら、上矢印と右矢印キーを2回づつ押した状態。マウスを離すと3×3の同じサイズの長方形が描画される

 

グリッド化される際のオブジェクトの間隔は、[レイアウトグリッド設定]ダイアログの[段間]、または[マージン・段組]ダイアログの[間隔]の値が参照されます

 

間隔ツールを選択し、間隔を調整したい場所にマウスを移動させると、調整可能な間隔がグレーにハイライトされます。その状態でマウスをプレスし、任意の方向にドラッグすると、間隔をつかんで移動させることができます

 

通常、同じ間隔で並ぶオブジェクトが複数ある場合、すべての間隔が調整されてしまいますが、特定の間隔のみを調整(移動)したい場合にはshiftキーを押しながらドラッグします

 

間隔自体のサイズを調整したい場合は、command(Windowsはcontrol)キーを押しながらドラッグします。左(下)方向にドラッグすると間隔は狭まり、右(上)方向にドラッグすると間隔は広がります

 

オブジェクトサイズも間隔もそのままで、オブジェクトをドラッグした方向に移動させたい場合には、option(Windowsはalt)キーを押しながらドラッグします

コンテンツ収集ツール/コンテンツ配置ツール

InDesignでは、オブジェクトを複製して使用したい場合、単純にコピー&ペーストしたり、スニペットとして運用したり、[ライブラリ]パネルを使用して運用するなどの方法がありました。しかし、これらの方法はいずれもオブジェクトをコピーして使用しているため、修正が入るとすべてのオブジェクトを修正する必要がありました。

このような場合、CS6から搭載された[コンテンツ収集ツール]と[コンテンツ配置ツール]を使用すると便利です。オブジェクトをリンクした状態で運用できるため、修正が入った場合でも、親オブジェクトさえ修正すれば、子のオブジェクトを一括で修正することができます。
また、この機能は異なるドキュメント間でも利用可能なので、活用できるシーンも広がります。

コンテンツ収集(配置)ツールの使用方法

1. [コンテンツ収集ツール]を選択すると、コンベヤーと呼ばれるパネルが表示され、マウスポインタの形状が変化します。

 

2. 複製して使用したいオブジェクト上にマウスを移動すると、青くハイライトされるのでクリックします。

 

3. コンベヤーにオブジェクトが登録されます。なお、ここではオブジェクトをクリックして登録していますが、任意の範囲をドラッグして複数のオブジェクトを一度に登録することも可能です。

 

4. [コンテンツ配置ツール]に切り替えると、登録したオブジェクトが配置可能になります。この時、[リンクを作成]がオンになっていることを確認しておきます。

 

5. 任意の場所をクリックして配置します。

 

6. 親のオブジェクトを修正します。ここでは、部分的にカラーを変更しました。

 

7. 子のオブジェクトを見てみると、親のオブジェクトが変更されたことをあらわす警告アイコンが表示されています。

 

8. 警告アイコンをクリックすると、リンクが更新され、親のオブジェクトの修正が子のオブジェクトにも反映されます。もちろん、[リンク]パネルから[リンクを更新]を実行して、複数のオブジェクトを一気に更新することも可能です。

 

コンテンツ収集(配置)ツールで運用しているオブジェクトの修正は、必ず親のオブジェクトを修正する必要があり、子のオブジェクトの修正は、他のオブジェクトに反映できません。どのオブジェクトが親か分からない場合には、いずれかのオブジェクトを選択した状態で、[リンク]パネルから[ソースに移動]を実行します。親のオブジェクトが選択された状態で、ウィンドウ内に表示されます。

特色を扱う

InDesignでは、特色を掛け合わせることが可能です。Illustratorのように、オーバープリントを適用して特色の掛け合わせを表現したり、特色をプロセス版に置き換えたりして、作業する必要はありません。InDesignでは、特色と特色、特色とプロセスカラーの掛け合わせが可能で、この掛け合わせカラーを混合インキと呼びます。複数の混合インキをグループとして作成することも可能で、特色が変更になった場合でも簡単な手順で変更が可能です。仕上がりイメージも確認しやすいので、ぜひ活用してほしい機能のひとつです。

[新規カラースウォッチ]ダイアログで[カラータイプ]に[特色]を選択することで、特色スウォッチの登録が可能になります。[カラーモード]では、DICやPANTONEなどの特色を選択できます

 

混合インキは、[新規混合インキスウォッチ]ダイアログで作成します掛け合わせたいインキを2つ以上(最低でも1つの特色が含まれている必要があります)選択し、それぞれ濃度を指定します

 

複数の混合インキを一気に作成したい場合には、[新規混合インキグループ]ダイアログを使用します掛け合わせたいインキの選択と「初期」「繰り返し」「増分値」を設定します

図のように設定すると、20%刻みで5回繰り返して掛け合わせることになるので、6×6で計36個の混合インキが、一度の操作で作成されます

使用している特色を変更したい場合には、混合インキグループの親スウォッチをダブルクリックして、[混合インキグループオプション]ダイアログを表示させ、インキを変更すればOKです混合インキグループすべのスウォッチが変更され、ドキュメントで使用しているカラーも自動的に修正されます

 


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