お菓子の写真でスマホの壁紙を作ってみよう - スマホで「できる」基礎からはじめる映える写真の撮り方と仕上げ方 第24回

カラフルでシンプルな被写体です

今回は、ちょっと変わった写真の楽しみ方をご紹介。カラフルな粒チョコレートやグミを使った、スマホやパソコン用の壁紙写真を作るお話です。

 

「作品」にはなりにくい被写体なのですが、カラフルで個性的な形状はスマホの壁紙やポストカードに最適。それに、撮影が終わったらおいしく食べられるのも楽しみのひとつです。

 

壁紙といってもいろいろな雰囲気のものがありますが、カラフルな色彩を活かして、明るくてポップでフラットデザインっぽい仕上がりを目指してみます。

お菓子の写真、面白いですよ!

おウチで撮るからじっくりと試行錯誤ができます

まずはお菓子を並べてみる

今回の目的は、スマホやパソコンの壁紙にする写真を撮ること。被写体として、カラフルなお菓子を選びました。

色の選び方としては、極端に暗い色や明るい色のものを避けること。細かな白と黒のチェック模様などにしてしまうと、アイコンや文字が見づらくなってしまいます。

 

下の例は、左が複雑な写真、右がシンプルな写真を壁紙にした例です。シンプルな写真のほうがアイコンや文字が見やすいと思うのですが、いかがでしょう?

 

以上を念頭に、画用紙の上にカラフルな粒チョコを並べて、真上から撮ってみました。

Lightroomのカメラ機能の設定は「AUTO」です。露出補正を行って明るく写すとよいのですが、カメラ任せで撮影して、明るさや色は後から編集することにします。

 

並べ方は、デザイン的なセンスが問われる難問です。

でも大丈夫。縦横規則正しく幾何学的に配置したり、数種類のチョコやグミをランダムに散らばらせるだけでも、カラフルな色で見映えのよい色彩になりますから。

上の2点は横位置で撮影していますが、スマホの壁紙にするときは縦に構えて撮影したほうがイメージが掴みやすいと思います。

 

それと、意図的に「なにもないスペース」を作ってみる。壁紙にするならこれも効果的です。白い空間が「落ち着き」をもたらせてくれます。

下の例は、左が空間を空けて撮影した写真で、右が実際に壁紙にしたものです。

 

ちなみに、画面いっぱいに写す必要はありません。

撮影する写真の大きさ(ピクセル寸法)は、スマホやパソコンのモニターのピクセル寸法よりも大きいので、トリミングして範囲が整えられます。

 

下の写真は、iPhone8 Plusで撮影した写真と、画面の大きさ(赤枠)の比較です。写真のほうが大きいので、画面全体で被写体を写さなくても問題ないことが分かると思います。

窓辺の光で色鮮やかに写してみよう

撮影する場所は窓辺がおススメ。外からの陽射しをレースのカーテンで遮ると、やわらかな照明の代わりになります。

陽射しが強いときは、撮影場所を窓辺から離したり、薄曇りの日を狙ってみましょう。

上の状況写真を見ても分かると思いますが、撮影しているスペースは、ごく普通の窓辺の一角です。小物とか花とかは、たいていこうやって撮影してます。

 

使用している撮影道具は、100円ショップで購入した画用紙だけです。画用紙は被写体の下に敷くだけでなく、半分に折り曲げてレフ版の代わりにもしています。

レフ版とは光を反射して陰を薄くする撮影道具のことです。窓とレフ版の間に被写体を置くと、陰の薄いやわらかな写りにすることができます。

上の写真で「外光とレフ版の間」にある被写体は鮮明な色彩ですが、レフ版の左にある外光が当たらずに室内照明だけの被写体は、陰が濃くてくすんだ色で写っています。

室内の小物撮影で失敗する多くが「光の強さと色」です。それを解決するのが、「窓辺の光+レフ版で反射」の撮影テクニックなのです。

 

レフ版の効果は下の写真のとおりです。右からの外光を、左に置いたレフ版で反射して写してみました。

左がレフ版あり、右がレフ版なしで写した例です。

 

今回はポップでカラフル&フラットな質感の壁紙にしようと思っているので、陰の出ないレフ版ありの設定で写そうと思います。陰影のある立体的な描写にしたいときは、レフ版を使わずに撮影してみてください。

 

迷ったときは、両方撮影しておきましょう。

レフ版を置いたり外したりするだけなので、手間はかかりませんから。

下地の色を変えてみよう

お菓子の下に敷く紙や皿などの色を変えると、同じものを写した写真でも印象が大きく異なってきます。

下の写真は、背景の色を変えたものです。

写真的には黒がよいと思うのですが、壁紙にして文字が重なると見づらくなりそうなので、今回は白を選びました。

せっかくなので、複数のパターンを撮影しておいて、着せ替えできるようにしておくとよいかもしれません。

 

「壁紙=模様」と考えるなら、ピントが合わないくらいに近寄って、ぼけた状態で写したってかまいません。写真としては失敗ですが、アイコンの後ろに見える画像としてはとても優秀な素材になります。

 

下の写真は、左がカラフルな粒チョコをピンボケで撮影したもので、右がそれを壁紙にしたものです。

今回はこれで終わりにしてもよいくらいのでき映えかも……。

カラフルでフラットな色彩の壁紙を作りたい

個性を主張し過ぎない写真が壁紙向き

写真を撮り終わったら、編集です。今回の写真は、スマホの壁紙にするので縦の構図で撮影しました。

横の写真を縦にしたり、縦を横にしたいときは、編集画面で「切り抜き」ボタンをタップして、「左回転」「右回転」ボタンをタップすることで回転できます。

 

撮影した写真は下のとおりです。左は撮影したままの色、中央はLightroomで明るさと色を調整したもの、右はスマホの壁紙に設定した例です。アイコンや文字が見やすいように、明るいパステル調に仕上げてみました。

 

仕上げた写真(中央)だけを見ると、カラフルなだけで印象の薄い写真なのですが、だからこそ壁紙向きといえます。

個性を主張し過ぎず、見ていて疲れない色。それでいてきれいな「模様的ななにか」。そんな仕上がりを目指して、色を調整していきましょう。

明るいパステル調に仕上げよう

では、モバイル版のLightroomを使って編集開始です。

目指す仕上がりは、明るいパステル調です。

パソコン版やタブレット版でも同じように作業できるので、使いやすいLightroomで作業してください。

 

Lightroomを起動したら、サムネール一覧で写真をタップして大きく表示し、①左上の文字の部分をタップします。表示された一覧から、②「編集」を選ぶと編集機能が表示されます。

縦で撮影した写真なので、スマホを縦にすると写真が大きく表示できて編集しやすいのですが、記事に掲載する画像としては横向きのほうが都合がよいので、ここでは横の編集画面で作業をしていきます。

みなさんは、縦で撮影したらスマホを縦に構えて編集してくださいね。

 

まずは、明るさから調整します。全体を明るくするだけでなく、陰を薄く調整するのがパステル調を作るポイントです。

①「ライト」ボタンをタップしたら、②「露光量」スライダーを右に移動して全体を明るく調整します。色が薄くて淡い感じになる明るさを目指しましょう。

 

次は、陰の濃さを軽減します。この調整は、①「シャドウ」スライダーを右に移動すればOKです。

とりあえず「+100」まで動かしてみて、暗い部分が感じられない半調のような色調にしておきます。色が抜けて薄くなってしまいますが、鮮やかさの調整でビビッドになるので大丈夫。

鮮やかさを調整しても色が薄いときは、「シャドウ」の調整を下げれば色の濃さが出てきます。

 

フラットな色彩を目指し、①「コントラスト」スライダーを左に移動してコントラストを弱くします。

コントラストを弱くすると、暗い色が明るくなって色の濃さが抜け、明るい色が暗くなり色の濃さが出てきます。つまり、濃い色から薄い色までの差が小さくなる=フラットな色彩に近づく、ということです。

 

ここまで調整できたら、一度、細部を確認しておきます。

①写真の上でピンチアウトの操作をすると、写真が拡大できます。写真上で指をスライドして隅々まで眺めて、極端に真っ白な部分がないか確認します。

もし、真っ白なベタ塗部分(=白とび)が広範囲に生じているときは、②「露光量」スライダーを左に移動して少し明るさを抑えておきます。③「白レベル」や④「ハイライト」スライダーを左に移動しても白とびが改善できます。

確認が終わったら、写真をダブルタップして全体表示に戻しましょう。

 

明るさの次は、カラフルな彩りを作る鮮やかさの調整です。

①「カラー」ボタンをタップして、②「彩度」スライダーを右に移動し、全体を鮮やかにします。このとき、特定の色がベタ塗状態にならないように注意してください。

さらなる鮮やかさが必要なときは、③「自然な彩度」スライダーを右に移動します。

端的にいうと、「彩度」と「自然な彩度」のバランスで「好みの鮮やかさ」を作ればよい、ということです。

 

ここまでの調整で、明るくてパステル調の色彩になったはずです。

このまま壁紙にしてもよいのですが、被写体の輪郭がクッキリとしているとアイコンや文字が見づらいこともあるので、やわらかな描写にしておきます。

 

①「効果」ボタンをタップして、②「テクスチャ」スライダーを左に移動し、細かな部分の見え方をあいまいにします。さらに、③「明瞭度」スライダーも左に移動して、輪郭をふんわりとかすませます。

深く考えず、「テクスチャ」と「明瞭度」スライダーを適当に動かして、“いい感じ”のかすみ具合を目指せばOKです。

 

これで写真の色調整は完了です。

次は、仕上げた写真を壁紙にできるように、デバイス(スマホのカメラロールなど)に保存します。

 

 

■iOSの場合

①「共有」ボタンをタップして、表示された一覧から、②「カメラロールに書き出し」をタップします。

壁紙にするだけなら初期設定のままで問題ありませんが、ファイルの形式や画質などを設定するときは、③のアイコンをタップして調整してください。

 

これで、Lightroomで編集した写真がカメラロールに保存されました。ここから先は、スマホの設定機能での作業になります。iOSの場合なら、ホーム画面で「設定」をタップして、「壁紙」機能で壁紙にすることができます。

 

 

■Androidの場合

①「共有」ボタンをタップして、②「デバイスに保存」を選択します。ファイル形式や画質を設定するときは、③「書き出し」機能を使えばOKです。

ただし、Androidは機種により操作が異なる場合があるので、各自の端末で機能を探してみてください。

 

これで、Lightroomで編集した写真デバイスに保存されました。ここから先はスマホの設定機能で壁紙にセットすればOKです。

基本的には、ホーム画面やアプリ一覧から「設定」アイコンをタップして起動し、「ディスプレイ」→「壁紙」などの設定を行えば壁紙にセットすることができます。

 

 

仕上がった壁紙が下になります。

iPhone8 Plusの壁紙に設定したもので、縦と横で表示した例です。

粒チョコやグミの質感はなくなっていますが、デザイン的な模様と考えれば問題なしです。

画面キャプチャも便利

壁紙にするだけなら、画面キャプチャ機能も便利です。

まずは、Lightroomの編集画面で写真をタップして編集機能を非表示にし、写真だけの状態にします。ピンチアウトやスライド操作で壁紙にしたい部分を表示したら、その状態で画面キャプチャを実行。

これで、必要な部分だけがカメラロールに保存されます。

あとは、端末の設定機能でキャプチャした画像を壁紙にセットすれば完了です。

 

画面キャプチャなので画質などはLightroomの書き出し機能に劣るかもしれませんが、壁紙にするだけなら十分。壁紙作りの裏ワザとして覚えておくと便利です。

 

今回は被写体として7種類のチョコやグミを購入したのですが、かかった費用は500円ほど。撮影が楽しめて、壁紙が作れて、美味しく食べられて、と考えると、満足感の高い撮影だったのではないかと。

余ったお菓子はまとめて保存袋に入れておいたのですが、原稿を書いているうちになくなってしまいました……。

 

執筆者:桐生彩希

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