構図が決め手!お出かけ写真は“魅せる”要素を作りたい
スマホで「できる」基礎からはじめる映える写真の撮り方と仕上げ方 – 第4回

記憶に残る写真を目指そう

 

旅先や遊びに行った先で写真を撮る。
生活圏とは異なるフィールドは絶好の撮影スポットとなるはずですが、何を写せばよいのか迷ってしまい、散漫な写真になりがちです。

そんなときに意識したいのが、「主役」を考えるということ。
そして、「記憶」に残る写し方や仕上げ方をするということ。

前者は、さほど難しくはありません。
「写真を撮るぞ」とカメラを構えたということは、写したい「何か」があったということです。それをよく考え、その被写体の「もっとも特徴的な要素」が際立つように写せばよいのです。

後者に関しては、撮影の後でLightroom CCの編集機能を使って、「見せたい要素に視線を誘導」するような調整を施せば解決できます。
具体的には、そのシーンを引き立てる色や効果をエッセンスとして注ぐということです。これで、印象的な記憶に残る写真に仕上がります。
それでは、具体的な写し方と仕上げ方を、順を追って見ていきましょう。

スマホで「できる」基礎からはじめる映える写真の撮り方と仕上げ方 – 第4回
スマホで「できる」基礎からはじめる映える写真の撮り方と仕上げ方 – 第4回

迫力を出すか、おしゃれに写すか

撮る前に主役の位置を確認しよう

 

写したいモノ(主役)を決めたら、次に考えるべきは「配置」(構図)です。まずは、「迫力を出す」か「おしゃれに魅せる」かを考えましょう。
別のいい方をするなら、「目立たせる」か「さりげなく見せる」かです。
ちなみに、構図が決まらなくても大丈夫。そんなときは、両方のパターンを写しておけばよいのです。

迫力のある写りにしたいときは、画面の中央に主役を配置します。これは、縦横に二分割したラインや交点に沿えばOKです(二分割構図)。
おしゃれに魅せるときは、画面を縦や横に三分割したラインや交点を意識して、被写体や見せたい部分を配置(三分割構図)します。
これらの構図を図解すると、下のようになります。

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Lightroom CCのカメラで撮影するときは、画面の左上(縦に構えたときは右上)にある、①「・・・」アイコンをクリックして、②「グリッドとレベル」を選択すれば、画面に二分割や三分割のグリッドが表示できます。

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撮影のポイントは、二分割構図は「中心を守る」、三分割構図は「なんとなく目安にする」という点です。中央に配置する二分割構図は、被写体の位置が微妙にズレていると不安定になり、気になってしまいます。
対して三分割構図は、分割線上に被写体を位置しなくても大丈夫です。目安程度に考えて構図を作りましょう。

下の2点の写真は、同じ被写体を二分割構図で中央に配置したものと、三分割構図で左に寄せた例です。
中央の配置は被写体の力強さと存在感を、寄せた配置は被写体をさりげなく見せて、撮影現場の雰囲気を出してみました。
どちらがよいというのではなく、どんな写真を写したいのか、写真を見る人にどんな印象を与えたいかで決めることが大切です。

スマホで「できる」基礎からはじめる映える写真の撮り方と仕上げ方 – 第4回
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写真を編集して被写体の魅力を引き出そう!

部分補正で視線を集める工夫を凝らす

 

路地は旅先で撮影したくなるシーンのひとつです。
ちなみに、路地が上手く写せないときは、通行人や猫などの景色以外の要素を画面に入れると、構図が作りやすくなります。
下の写真もその例で、無人の状態では散漫な写りになってしまったので、通行人を背後から写し込んでみました。通行人の存在感を出すために、二分割構図で中央に配置しています。

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このままでは地味な写りなので、「きれいな色彩にする」「印象的な描写にする」という2つの作業で写真を仕上げていきます。
目指すは、どことなく現実離れした異国風の写真です。
作業は少し長くなりますが、きれいな色にする「全体補正」と、印象をアップする「部分補正」の2段階に分けて考えると難しくはありません。

まずは、「きれいな色彩にする」補正から。
Lightroom CCの編集画面で写真を表示したら、明るさとコントラスト、鮮やかさ、色の順で補正していきます。
明るさの補正は、①「ライト」ボタンをタップして、②「露光量」スライダーを使います。作例は暗い状態なので、スライダーを右に移動して明るくしました。

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明るさの後は、メリハリ(コントラスト)の補正です。
「コントラスト」スライダーでも調整できますが、①「ハイライト」と②「シャドウ」スライダーを使って、明るい部分と暗い部分を別々に調整するとイメージが反映しやすくなります。
作例は、「ハイライト」スライダーを左に移動して明るい部分に色を乗せ、「シャドウ」スライダーを右に移動して濃過ぎる色を軽減して、やわらかなトーンに補正しました。
色の薄さが改善できないときは、③「白レベル」スライダーも左に移動すると効果的です。

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次は、より鮮やかな色彩になるように補正します。
①「カラー」ボタンをタップして、②「自然な彩度」と③「彩度」スライダーを右に移動します。
「自然な彩度」は鮮やかさの足りない色を鮮やかに、「彩度」はすべての色を鮮やかにする機能ですが、違いは気にせず、それぞれのスライダーをミックスして「きれいに見える色」を目指せばOKです。
作例は、色の偏りの補正は必要なかったので調整していませんが、必要なら④「色温度」と⑤「色かぶり補正」スライダーで補正できます。

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ふんわりとした雰囲気を作り出します。使う機能は、①「効果」ボタンにある②「明瞭度」スライダーです。
「明瞭度」は文字どおり画質を明瞭(繊細)にする機能ですが、スライダーを左に移動することでハイライトが滲んだような、甘い描写にすることができます。
細部が見え過ぎると現実感が出てしまうので、程よくあいまいになるようにスライダーを左に移動しました。

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ここから先は、「印象的な描写にする」補正になります。
使う機能は、円形状に部分的な補正が行える「円形フィルター」です。この機能で、画面の中央はそのままの状態、外側に向かうにつれて甘い画質で明るく、色が偏った描写にします。
つまり、周囲を少し不自然にして、着目させたい中央に視線を向けさせる、ということです。


まずは、①「部分補正」ボタンをタップして、画面の左上に表示される②「+」ボタンをタップします。

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画面の左上に3つのアイコンボタンが表示されたら、中央の①「円形フィルター」ボタンをタップします。
これで、円形状で部分的な補正が行える「円形フィルター」の準備が整いました。

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補正する範囲を作ります。
①中央から外側に向かって画面上で指をスライドして、円形の範囲を作成します。赤く表示された部分が補正される範囲になっていて、②のボタンをタップすると内側と外側が切り替えられます。
補正の範囲は、中央や円周上の「〇」アイコンを移動することで調整できます。
ここでは、円の外側が補正されるように設定しました。

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補正の範囲を作ったら、「画質」や「色」を変えていきます。
まずは「画質」から。細部があいまいで、甘い描写に調整します。
①「効果」ボタンをタップしたら、②「明瞭度」スライダーを左に移動します。これで、円周上から外側に向かって徐々に淡くにじんだような描写にます。

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ピントが甘く、ぼけたような効果は、①「ディテール」ボタンをタップして、②「シャープ」スライダーを左に移動することで作り出します。

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次は、色を変えてみましょう。
①「カラー」ボタンをタップして、②「色温度」スライダーを調整して色を作ります。ここでは、スライダーを右に移動して、写真の雰囲気が誇張できる暖色系の色に偏らせました。
色は自由に決めて構いません。反対の色に偏らせて違和感を楽しむのもアリです。

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仕上げとして、中央と外部で明暗差を作り出します。
周囲を暗くして中央を目立たせる効果はよく使われますが、ここでは軽い色彩を強調するために、周辺を明るく補正します。
この作業は、①「ライト」ボタンをタップして、②「露光量」スライダーを右に移動することで実行できます。
部分的な補正が完了したら、③のボタンをタップして作業は終了です。
ちなみに、より強い部分補正の効果がほしいときは、④「+」ボタンをタップして部分補正を重ねれば作り出せます。

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下の写真が、全体補正と部分補正を組み合わせて仕上げたものです。
このページのトップに掲載している観覧車の写真も、同様の手順で仕上げました。
部分補正は写真の印象が大きく変化するので、扱えるようになるとLightroom CCがとても楽しくなります。皆さんもぜひマスターしてください!

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“超”重要な写真は「キーワード」を付けて管理しよう

「あの写真はどれだ?」をなくすために

 

Lightroom CCを使いはじめると、写真は増えるいっぽうです。定期的に整理しないと、収拾がつかなくなってしまいます。
筆者の場合、写真の整理には大きな画面で作業できるパソコン版のLightroom CCを使っています。ということで、ここではパソコン版を使った写真の整理術を紹介します。

色調整をした重要な写真を仕分けるオススメの機能が、「キーワード」です。「キーワ
ード」とは写真に付ける名札のようなもので、必要な写真がピンポイントで探し出せるようになります。

キーワードを付けるには、一覧表示している中から、①写真をクリックして選択して、②「キーワード」ボタンをクリックします。

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画面右側に「キーワード」パネルが表示されるので、①テキストボックスをクリックしてキーワード名を入力します。

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キーボードの「Enter」キーを押すと、入力したキーワードが確定して、①の位置に表示されます。複数のキーワードが設定できるので、必要な分だけ入力しておきましょう。
写真に付けたキーワードを削除するときは、①のキーワード名の部分をクリックします。
設定できたら、②「キーワード」ボタンをクリックしてパネルを閉じておきます。

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キーワードを使って写真を検索してみましょう。
①のテキストボックスをクリックして検索したいキーワード名を入力したら、キーボードの「Enter」キーを押して確定します。

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入力したキーワードをもつ写真が表示されました(①)。
キーワード検索を終了するときは、②「×」ボタンをクリックします。

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パソコン版とモバイル版のLightroom CCはクラウドで連動しているので、モバイル版でもキーワード検索が行えます。
モバイル版で写真の一覧を表示したら、画面上部の①虫メガネアイコンをタップして検索したいキーワードを入力すればOKです。

スマホで「できる」基礎からはじめる映える写真の撮り方と仕上げ方 – 第4回

 

モバイル版でもキーワードの設定は行えますが、やはり画面の大きなパソコン版で作業をするほうが断然ラクです。
大切な写真にキーワードを付けておけば、大量の写真に埋もれてしまっても簡単に探し出せますよ!

 

執筆者:桐生彩希

 



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