誰でも写せる空だから、印象に残る写真を目指したい
スマホで「できる」基礎からはじめる映える写真の撮り方と仕上げ方 – 第5回

空の色の青って何色?

 

いつでも写すことができる空は、身近な被写体です。朝焼け、青空、夕焼け、そして、やさしい色彩が写せるマジックアワー。刻々と変化する色を追うだけでも楽しいものです。

空を写すときに意識したいのが、「おしゃれアピール」をし過ぎないこと。空や雲だけの写真は何やら意味深でおしゃれに思えますが、ありきたりで印象に残りづらいという一面もあります。つまり、空だけを上手に写すのはとはとても難しいということ。

印象に残すためにはやはり、「分かりやすい何か」が必要です。空の写真の場合は、「地表物」と「空の色」です。「空は青なのでは?」と思うかもしれませんが、青にもいろいろあるし、そもそも、写したままの色にする必要もありません。

写真はイメージの世界。「空は青い」という固定概念を捨て、青に個性を出してみる。もちろん、Lightroom CCを使って。今回はそんなお話です。

スマホで「できる」基礎からはじめる映える写真の撮り方と仕上げ方 – 第5回
スマホで「できる」基礎からはじめる映える写真の撮り方と仕上げ方 – 第5回

シーンがイメージしやすいヒントを入れてみる

カギとなるのが雲と地表物

 

「空が素敵だな」と思っても、空だけを切り取った構図で写す難しさは前述のとおりです。

よほど個性的で面白い形状の雲が浮かんでいない限り、どこに視点を定めればよいのか分からない散漫な写真になってしまいます。

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また、雲ひとつない青空も避けたほうがよいシーンのひとつです。肉眼で見ると爽やかな青空でも、写真に写すと塗り絵のような空になってしまいます。

つまり、「空に表情がない」ということ。これでは、せっかく写した空に視線を誘導することができません。

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空に雲が浮かんでいて、なおかつ「シーンがイメージ」できるような地表物を一緒に写して対比させること。それが、空の印象を高めるポイントもあるのです。

このような“仕掛け”を作っておけば、写真を見た人は想像を膨らませてくれます。それはすなわち、写真を見てくれる時間が長くなるということです。

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地表物を写す際の大きさの目安は、画面の三分の一程度。空の印象を強くしたいときは、もっと少なくても大丈夫です。

ちなみに、Lightroom CCのカメラなら、①画面左上の「・・・」ボタンをクリックして、②「グリッドとレベル」を選択すれば、三分割のグリッドが表示できます。撮影の目安にすると写しやすいかもしれません。

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前回の記事からしばらく間が空いたので、確認の意味も込めてLightroom CCのカメラ機能の起動方法も紹介しておきます。

スマートフォンでモバイル版のLightroom CCを起動したら、画面の右下にある「カメラのアイコン」をタップ。これで、カメラ機能に切り替わります。

サムネール画面で「カメラのアイコン」が表示されていないときは、少し下にスクロールすると表示できます。

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空の色や雰囲気を整えて個性を出してみよう

目指すは優しい雰囲気の青空

 

下の写真は、「やわらかな雲がきれいだな」と感じて撮影したシーンです。

最初は遠くの山並みを地表物にしたのですが、かすんで印象が薄かったため、もう少し明確なものをと思い、撮影の足に使っていた自転車を写し込みました。

Lightroom CCの編集機能を使って、空を爽やかな水色に変えて、全体を優しいトーンで仕上げています。

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撮影したままの写真はどのようなものかというと、下のような色になります。

風景を撮影している方なら、もっと色濃い青空で濃度の高い色に補正したくなるかもしれませんが、筆者の好みは「水色の空」です。それに、やわらかな雰囲気が好きです!

というわけで、この写真がどうすると上のような仕上がりになるのか、順に見ていきましょう。

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写真の編集をはじめる前に、念のため編集画面へのアクセス方法も確認しておきます。分かっている方は読み飛ばしてください。

下の画面はカメラ機能を表示している状態です。

まずは、画面左下(縦に構えた場合は左上)にある「×」ボタンをタップしてカメラ機能を終了します。

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画面が切り替わったら、「すべての写真」をタップして選択します。

サムネール一覧が表示されている場合は、次に進んでください。

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サムネール一覧の画面が表示されたら、編集したい写真のサムネールをタップして選択します。

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写真が大きく表示されました。

画面の左上を確認して、①「編集」の文字が表示されていれば編集の準備は完了です。

「編集」以外が表示されているときは、①の部分をタップして一覧を表示し、②「編集」を選択します。

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空の写真の編集をはじめよう

 

元の写真は陰が濃くてコントラストが強い状態なので、まずはこれを改善します。

①「ライト」ボタンをタップして、②「シャドウ」スライダーを右に移動。好みの明るさになるように調整してOKです。

これで暗い部分が明るくなり、軽やかな印象が出てきました。

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雲の濃淡を分かりやすくするために、①「白レベル」と②「ハイライト」スライダーを左に移動します。

雲の白さが失われますが、後から改善できるので左端まで移動しても大丈夫です。

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明るい雰囲気を目指して、「露光量」スライダーを右に移動します。

この後に補正を重ねると色の濃さなどが変化するので、この段階では少し明るいくらいにしておくと色の調整がしやすくなります。

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①「カラー」ボタンをタップして機能を表示したら、②「彩度」スライダーを右に移動します。画質が劣化しない(べたぬりの色が出ない状態)程度に調整するのがコツです。

続けて、③「自然な彩度」スライダーを右に移動して、空の青が鮮やかになるように調整します。

鮮やかさが調整できたら、④「混合」ボタンをタップして、色別に補正できる画面に移動します。

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「カラー混合」画面が表示されました。

色の一覧から、調整する空の色の①「ブルー」をタップして選択します。写真によっては、左隣にあるシアンのほうが効果的なこともあるし、両方を調整したほうがきれいに仕上がることもあります。

色を選択したら、②「色相」スライダーを移動して、「好みの青」に調整します。作例は、水色っぽい青になるようにスライダーを左に移動しました。

調整できたら、③「完了」ボタンをタップします。

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空の色の薄さを改善して、全体の雰囲気を仕上げていきます。

①「効果」ボタンをタップして、②「かすみの除去」スライダーを右に移動します。これで、空の色や全体の色彩に色の濃さが出てきました。

やわらかな描写が好みなので、③「明瞭度」スライダーを左に移動して、紗のかかったようなソフトな描写に調整します。「明瞭度」は、好みに合わせて調整してください。

全体の明るさを確認して、必要があれば④「ライト」ボタンに戻って再調整すれば作業は完了です。

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下の写真が今回仕上げた作品です。

肉眼で見た空の色とまったく異なっていますが、でも、この色が好きなんです。

トップに掲載している写真も、その下にある「車山」の写真も、同様の手順で仕上げました。

「普通の空の写真」は他の誰かに任せればよいのです。せっかくLightroom CCを使っているのですから、個性的な空を目指して作品を作りましょう!

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同じような写真で埋もれる前に対策しておこう

パソコン版で使える便利な機能が「スタック」

 

同じシーンを複数回撮影するのはよくあることです。

問題は撮影した後。サムネール一覧画面が類似カットであふれてしまい、目当ての写真が見つけにくくなります。

これを防ぐ機能が、複数のサムネールをひとまとめにできる「スタック」機能です。

今のところパソコン版Lightroom CCでしか使えませんが、写真を見やすく管理するためにも、覚えておきたい機能といえます。

 

以降、パソコン版Lightroom CCでの作業に移行します。

パソコン版Lightroom CCを起動すると、モバイル版で撮影した写真が自動的に読み込まれて表示されます。

サムネールをスタック化するには、まとめたいサムネールを選択することからはじめます。

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サムネールを選択したら、「編集」メニューの「スタック」→「スタックでグループ化」を選択します。

サムネールを右クリックして「スタックでグループ化」を選んでも同様です。

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サムネールがスタック化されました(①)。

ひとつにまとまったサムネールの右上にある数字(②)をクリックすると、画面の下部にまとめられたサムネールが表示されます(③)。

同様の手順で、似たようなサムネールをまとめると、スッキリと見やすい一覧にすることができます。

スタック化を解除したいときは、スタックを選択した状態で、「編集」メニューの「スタック」→「スタックをグループ化解除」を実行すればOKです。

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微妙な違いの類似カットを複数枚撮影するのなら、スタックは覚えておきたい機能です。

ただし、写真が増え過ぎると作業が面倒になるので、撮影から帰ったタイミングでスタック化しておくことが効率のよい管理の秘訣といえます。

 

執筆者:桐生彩希

 



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